市販のパソコンを複数台つないで作る新しいタイプのスパコン「PCクラスタ」が注目されています。HarmonyCalcは、WindowsをOSとするPCクラスタ「Windowsクラスタ」を自作するためのソフトウェア製品です。PCクラスタを作るには、パソコンを単にネットワークでつなぐだけでなく、協調させる必要があります。HarmonyCalcはそのために必要となる各種の機能を用意しています。ユーザは自作するソフトウェアにHarmonyCalcを組み込むことで、クラスタを構成するすべてのパソコンを統合的に管理・制御し、それらの計算処理能力を利用することができるようになります。
HarmonyCalcはWindows SDKの仕様に準拠したDLLとして提供されており、ほとんどの開発言語で利用することができます。またいくつかの開発言語については、より自然な形で使うことができるよう、専用のインタフェースも付属しています。使い慣れた言語で並列プログラムを開発することができます。
従来のPCクラスタの多くはLinuxをベースにしていました。これに対してHarmonyCalcは、より広く使われているWindowsをベースにしています。そのためLinuxに比べて豊富なソフトウェア資産を活用することができますし、プログラマの確保もしやすくなります。
HarmonyCalcはDLL形式で提供されていますので、既存のアプリケーションを実行形式からDLL形式に書き換える煩わしさがありません。またアプリケーションを起動させる際に行われる初期化処理(二重起動防止処理、環境チェック処理、ライセンス確認処理など)も書き直す必要がなく、そのまま利用することができます。
天然資源に恵まれず、高齢化も進むわが国が、国際経済の中で自立し続けるには、国民一人あたりの生産性を高めることが急務です。急速に進歩するコンピュータは、そのための強力な道具になる可能性を持っています。し...
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