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洗浄性と強度が上がる!? ステンレス容器で使われる一石二鳥な「バーリング加工」についてまとめました。
【2022.8内容リニューアル】ステンレス容器は錆びにくく衛生的という特徴から、製薬業界や食品業界などコンタミによる品質低下を防止する目的で利用されてきました。
特に重要視されるのは、汚れが溜まりにくい・汚れを落としやすいといった「洗浄性」です。
そんな容器の洗浄性を向上させるために、ステンレス容器に使われている加工方法「バーリング」をご紹介します。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 【解説資料】バーリングってなに? |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 1.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | MONOVATE(旧日東金属工業)株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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バーリングとは
バーリングとは成形加工方法の一種で、素材に穴をあけ、その穴の縁を円筒状に伸ばす加工のことを指
します。平面に立体的な部分を作りだすことがバーリング加工の特徴です。下の写真では、左の穴が加
工前、右の穴が加工後の状態です。
下穴と呼ばれる穴を板材に開けた後、円錐形状の型を通すことによって、穴を広げながら円筒状に伸ば
します。一般的には、板金屋さんで薄い板にネジ加工をしたい時にネジ山を確保するために利用されて
いる技術です。
弊社ではこのバーリング加工をステンレス容器に応用しています。タンクや蓋にノズルを直接溶接せ
ず、バーリングで穴を立ち上げてからノズルを溶接しています。
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バーリングを活用する理由
では、なぜ当社ではノズルを直接溶接せずに、バーリングで穴を立ち上げてからノズルを溶接している
のでしょうか。これには以下の 2 つの理由があります。
①洗浄性を高めるため
バーリングをすることにより、汚れの溜まらない滑らかな面となります。 一般的な溶接では付け根に
角が生まれ、そこに汚れが溜まりやすくなります。それに対し、バーリング加工は付け根に R(丸み)
が生まれるため汚れが溜まりにくくなるという特長があります。
【溶接】と【バーリング加工+溶接】の違い
【一般的な溶接】:ノズルと母材の付け根に角が生まれる
【バーリング加工+溶接】:ノズルと母材の付け根が曲線を描く
また、単に汚れが溜まりにくいだけではなく、汚れを落としやすいというメリットもあります。ブラシ
などを使わなければならない角の汚れなども、バーリング加工を施した部分であれば簡単に汚れを拭き
落とせます。腐食防止にも貢献します。
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比較実験-汚れの残存にはどれくらい差がある?
①一般的な溶接と②バーリング+溶接とで、ノズルと母材の付け根への汚れの残存にどれだけ
違いがあるのかを比較してみました。
付け根に黒い絵の具を付け、それを拭きとってみた結果が以下の画像です。画像をご覧いただ
いてわかるように、②バーリング+溶接ではほとんど残存しません。
②ひずみを抑えるため
弊社製品は板厚の薄いものが多く、溶接時には母材にひずみを生じさせる可能性があります。バーリン
グ加工であればひずみを低減できるため、その修正のために余計な傷をつけることもなく、綺麗に仕上
げられます。そのための時間・コストも削減できるのもメリットです。
また、バーリング加工にすることで、直角に接合させる隅肉溶接ではなく突合せ溶接にできます。隅肉
溶接に比べ熱応力や振動、曲げなどの外力に対する強度が高くなります。
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特注加工例の紹介
バーリング加工を利用して製作した特注ステンレス容器をご紹介します。容器に開けた穴をバーリング
加工し、ねじ込み継手を溶接しています。
バーリング加工の様子を動画で見てみよう
バーリング加工についての動画もあわせてご覧ください。
https://www.nitto-kinzoku.jp/movie/process/#movie_burring
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お問い合わせ先
営業部 営業課
〒 340-0811 埼玉県八潮市二丁目 358
電話 048-996-4221 FAX 048-996-8781
メール sales@nitto-kinzoku.co.jp
ホームページ https://www.nitto-kinzoku.jp/
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編者 企画課企画 G
2018 年 5 月発行
2022 年 8 月更新
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