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弊社で行われている、ステンレス容器の【浸透探傷試験】と【加圧容器の検査】の2つの検査についてまとめました。
弊社では、製品の品質を保つために様々な検査を行っております。
またお客様からご依頼があれば、ご意向に合わせた検査を行うこともあります。
ここでは弊社のステンレス容器の検査の中でも、カラーチェック(浸透探傷試験)と加圧容器の検査についてご紹介いたします。
ただし、ここに書かれているのは弊社で行っている検査の中の一部となり、実際にはこれ以外にも多くの種類があります。
この解説書をステンレス容器ご検討時の参考にして頂ければ幸いです。
このカタログについて
ドキュメント名 | 【解説資料】ステンレス容器の品質に対する取り組み |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 1.1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | MONOVATE(旧日東金属工業)株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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ステンレス容器の
品質に対する取り組み
浸透探傷試験
加圧容器の検査
ステンレス容器を使う上で知っておきたいこと。
製薬現場や食品生産現場、化学薬品の実験など、幅広い場所で
使われているステンレス容器。
品質を保つために行っている検査についてまとめました。
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概 要
弊社では、製品の品質を保つために様々な検査を行っております。
またお客様からご依頼があれば、ご意向に合わせた検査を行うこともあります。
ここでは弊社のステンレス容器の検査の中でも、カラーチェック(浸透探傷試験)と
加圧容器の検査についてご紹介いたします。
ただし、ここに書かれているのは弊社で行っている検査の中の一部となり、
実際にはこれ以外にも多くの種類があります。
この解説書をステンレス容器ご検討時の参考にして頂ければ幸いです。
ご注意
この解説書は今までに弊社のステンレス容器で行ってきた検査の一部についてまとめた物です。
あくまで弊社で行っている検査について簡単に書きましたので、一般的に行われている検査の
全てを網羅できてはおりません。
本データはホームページに掲載した内容を基にして加筆、修正をしたものです。
疑問やご指摘等がございましたら弊社までお問い合わせください。
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第1章 品質に対する取り組み【浸透探傷試験】
弊社で製作しているステンレス容器は、製薬現場や食品生産現場、
化学薬品の実験など幅広く様々な場所でお使いいただいております。
共通して言えるのは、どの現場も繊細な作業を行うゆえに
高品質なステンレス容器が求められているということです。
弊社では、製品の品質を保つために様々な検査を行っております。
今回はその中の一つ、浸透探傷試験についてご紹介したいと思います。
浸透探傷試験とは
浸透探傷試験はステンレス容器の表面ににクラック(亀裂)や
貫通穴が生じていないかを調べるための検査です。
浸透探傷試験は製品に検査液を塗り、色の様子を観察することで亀裂を探します。
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上の写真は浸透探傷試験でステンレスの蓋の裏側を検査した際の写真です。
検査は蓋と継手部品の溶接部分に対して行いました。
・一番左がステンレス蓋の元々の状態。
・真ん中が浸透探傷試験で白色の現像材を塗った状態。
・一番右はノズルの溶接部分を拡大した写真です。
蓋と継手のつなぎ目部分に亀裂を示す赤い点が見えます。
浸透探傷試験で赤い点や模様が生じるということは、
そこに亀裂や貫通穴が存在することを表します。
実際に、写真のステンレス蓋には、蓋と継手部品の溶接部分に溶接不良がありました。
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浸透探傷試験の原理
浸透探傷試験は毛細管現象という原理を利用しています。
毛細管現象とは、細い隙間や管のような空間を重力に関係なく
液体が入り込んでいく現象です。
まず初めにステンレスの表面に赤い塗料を塗布します。
この時、ステンレスの表面に亀裂や穴が空いている場合、
赤い塗料がこの隙間に入り込みます。
次に赤い塗料を軽く拭き取り、その上から白い塗料を吹きかけます。
白い塗料は乾くと無数の細かい隙間持つ膜を作り、
毛細管現象により赤い塗料が白い塗料の隙間に吸い上げられます。
このように浸透探傷試験を行うことで、ステンレスに生じた亀裂や
貫通穴を発見することができます。
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品質を守るために
日東金属工業では、お客様に最適の品質を保つために浸透探傷試験を行っております。
特に電解研磨を行う場合には、容器の溶接部の状態を厳重にチェックします。
もし亀裂を見逃してしまうと、電解研磨を施した後に亀裂が発見され、
最悪の場合再製作を行わなくてはなりません。
お客様に最適な品質のステンレス容器を納期通りに製作するために、
日東金属工業では自主的に、有資格者による浸透探傷試験を行い
品質保守に努めております。
もちろん、お客様からのご要望があれば浸透探傷試験を行い、
検査証明書も発行いたします。
ステンレス容器でお困りの方はぜひお問い合わせください。
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第2章 品質に対する取り組み【加圧容器の検査】
ステンレス容器の中でも圧力をかけて使用する加圧容器の場合、
お客様に安心してお使いいただけるように、容器に所定の圧力をかけた場合に
きちんと耐えられるか、気密性が十分保たれるかの検査を行っています。
今回は加圧容器の検査の中でも弊社で主に行っている検査方法についてご紹介します。
耐圧検査(加圧・減圧)
容器が所定の圧力に耐えられるかを確認するための検査です。
加圧検査の場合は水圧、減圧検査の場合はエアーによる検査を行っています。
検査方法の例:加圧検査
1)密閉容器を満水にする。
2)手動ポンプでさらに水を送り込み、設計圧の1.5倍の圧力をかける。
(例:設計圧が0.18MPaの場合、0.27MPaで検査する。)
3)一定時間放置する。
4)圧力計の値が変化していないか、
シール部分や溶接部から水が漏れて
いないか目視や触って確認する。
※欠陥のある場合は圧力計の値が大きく
変化したり、容器外部に水が漏れる。
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気密検査
容器へ所定の圧力を加えた時に気密性が充分に保たれるかを
確認するための検査です。
エアー(空気)による検査を行っています。
検査方法の例
1)密閉した容器にエアーを送り加圧する(~0.02MPa)。
2)一定時間放置する。
3)圧力計の値が変化していないかチェックする。
※欠陥のある場合は、圧力計の値が大きく変化する。
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漏れ検査(ヘリウムリークテスト)
ヘリウムとリークディテクタ(検査装置)を使って行う検査で、
ヘリウムリークテストとも呼ばれます。
高精度でシール部や溶接部の微細な漏れも検出できます。
弊社では主に半導体メーカー様へ納入している製品に実施しています。
検査方法の例:真空吹き付け方法
1)リークディテクタを容器と接続し、容器内部を減圧する。
2)シール部や溶接個所にヘリウムを吹き付ける。
3)リークディテクタの値をチェックする。
※欠陥のある場合は、欠陥部からヘリウムが容器内部に入り込むため、
リークディテクタの値が大きく変化する。
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日東金属工業の品質に対する取り組み
弊社では、製品の品質を保つために様々な検査を行っております。
またお客様からご依頼があれば、御意向に合わせた検査を行うこともあります。
ステンレス容器の検査方法に関してご質問等がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
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お問い合わせ先
ステンレス製品部 営業課
住 所
〒 340-0811
埼玉県八潮市二丁目358
電話 048-996-4221
FAX 048-996-8781
メール sales@nitto-kinzoku.co.jp
ホームページ https://www.nitto-kinzoku.co.jp/
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編 者 企画開発課 企画G
2018年8月 発 行
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