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非常停止用押しボタンスイッチを遠隔操作
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このカタログについて
ドキュメント名 | 装置を離れた位置から遠隔停止!非常停止アシストシステム |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 3.2Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | IDEC株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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非常停止アシストシステム
XW1E-BS4B12PR形/
HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
非常停止用押ボタンスイッチを
遠隔操作
手で操作する機能はそのままに
遠隔からの操作手段を追加
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非常停止用押ボタンスイッチを
遠隔から操作する手段を携行することで、
作業者の安心感と安全性を向上させ
ウェルビーイングに貢献します。
自動搬送ロボット上の非常停止用押ボタンスイッチを、無線で遠隔操作
A
無線スイッチ送信機
HX1T-AB1
無線
B
無線スイッチ受信機
HX1R-AB1
ボタンの 外部操作機構による
操作支援機能 ボタンの引き込み
※特許技術
C
操作支援機能付
非常停止用
押ボタンスイッチ
XW1E-BS4B12PR
非常停止アシストシステムは、A B C の機器から構成されます。
操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ
POINT
01 予期せぬ再起動を防止 POINT
03 既存の無線システムを使用しても操作可能
POINT 従来の非常停止用押ボタンスイッチと同様に、 POINT
02 手による非常停止操作が可能 04 既存の非常停止用回路に簡単に後付け可能
無線スイッチ送受信機
POINT 無線スイッチ送受信機でBluetooth(Advertise) POINT 無線途絶による作業者の意図しない非常停止は
01 によりN:Nの運用が可能 03 発生しません。(通信圏外自動停止機能OFF時)
POINT 無線スイッチ送信機の停止ボタンは押された状態 POINT 無線スイッチ送信機はバッテリを搭載しているの
02 を保持し、その間は停止信号を連続発報 04 で充電して繰り返し使用可能
• 送受信機を安全関連部として扱わないでください。
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BEFORE 非常停止用押ボタンスイッチが押せない、押しにくい…
しゃがまないと押せない 移動しているので押しにくい
自非動常搬停送止ロ用ボ押ッボトタにン近スづイくッのチがが怖押いし時にでくもい、時離やれ、た 場所から停止
AFTER
自動搬送ロボットに近づくのが怖い場合でも離れた場所から停止可能
不安定な重い荷物を 積載物が大きく、非常停止用押ボタン 稼動するロボットを搭載した
積載している際も スイッチが隠れていても 自動搬送ロボットも
離れた場所から安全・安心に停止可能
構成製品
本体
操作支援機能付 無線スイッチ送信機 無線スイッチ受信機
非常停止用押ボタンスイッチ HX1T-AB1 HX1R-AB1
XW1E-BS4B12PR
取付穴サイズ ø22mm 外形寸法(W×H×D) 56×53×34mm 外形寸法(W×H×D) 150×110×40mm
パネル奥行き 65.4mm
アクセサリ
操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ FB1形用深箱化アダプタ 無線スイッチ送信機用ストラップ
パドロックカバー FB9Z-DS1 HX9Z-1TS※
XW9Z-PCE
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システム構成
無線スイッチ
送信機 DC24V入力
無線 停止させる機器の非常停止出力
(2b接点を出力)
電源
通信ランプ
安全リレー
移動体 無線スイッチ モジュール等
受信機 停止状態ランプ
外部表示灯・ 電源・停止信号ランプ
Modbus通信接続 AE-STOP
多芯ケーブル
(ø4.5~8、9芯、AWG24、最大3m)
Modbus通信 外部表示灯 操作支援機能付
(RS485) 無線 非常停止用押ボタンスイッチ
内部等価回路と外部配線
無線スイッチ受信機 A11R (TM2-1)
HX1R-AB1 A12 (TM2-2)
停止させる機器の非常停止入力
A21 (TM2-3) (安全リレーモジュールなど)
A22 (TM2-4)
E 11R (TM3-7)
E12 (TM3-6) b接点1( AE-STOP)
E21 (TM3-5)
b接点 E22 (TM3-4) b接点2( AE-STOP)
リレー
IN (TM4-1)
双方向入力に対応 CM (TM4-2) a接点モニタ入力
SUB_IO+ (TM2-5) (AE-STOP)
フォトカプラ 4.3kΩ SUB_IO– (TM4-3)
配線を間違えると内部回路が破壊されます。
内部電源 IO+ (TM3-3) 特に、24V、0V、IO+、IO–以外には電源入力線を
接続しないでください。
I/O電源 ヒューズ
DC24V また、ES、RE、WT、GRにはソレノイド、リレー
IO– (TM4-4) およびランプのプラス側を接続しないでください。
フォトカプラ ES (TM1-7) ソレノイド
– +
内部 ヒューズ (0V側) (24V側)
ランプ (AE-STOP)
(緑色) SUB_IO+ (TM2-6) 逆起電力対策が内蔵されたソレノイド
フォトカプラ
GR (TM1-4) (緑色 ランプ) – +
内部 ヒューズ (0V側) (24V側)
ランプ ランプ
(白色)
フォトカプラ
WT (TM1-5) (白色 ランプ) – +
内部 ヒューズ (0V側) (24V側)
ランプ ランプ
(赤色)
フォトカプラ
RE (TM1-6) (赤色 ランプ) – +
ヒューズ (0V側) (24V側)
ランプ
SUB_IO+ (TM2-7)
トランジスタ出力部 (ES、GR、WT、RE) は抵抗負荷のみに対応しております。
NC1 (TM3-2) 負荷に対応したヒューズを挿入してください。
24V (TM3-1) なお、ヒューズIEC60127認証品を使用してください。
内部電源 主電源 ヒューズ 受信器を組み込んだ機器を欧州に出荷する場合に必要です。
(非絶縁) 0V (TM4-6) DC24V
NC0 (TM4-5)
FE (TM4-7)
通信状態が不安定な場合、特性インピーダンスに合わせた
終端抵抗をケーブルの両端に挿入ください。
A (TM1-1) 定格0.5W以上の抵抗を使用してください。
RS485トランシーバ
(非絶縁) B (TM1-2) 終端抵抗
Modbus通信 (RS485)
SG (TM1-3)
•「 操作支援付非常停止用押ボタンスイッチ XW1E-BS4B12PR」の略称として「AE-STOP」と記載しております。
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便利な機能
グループ設定機能
3
3
2
2 2
グループ1からグループ8まで、最大8つ
にグループ分けが可能。 2
隣接する現場の自動搬送ロボットなどを止
めることなく運用できます。
1
1
1
最大8つにグループ分け可能
1
通信出力調整機能
4段階で切替可能
通信出力を4段階で調整可能。
最大強度で、約70m通信が可能です。
監督者とオペレータなどで強度を変更する
ことで様々な現場に適した運用が可能です。
通信圏外自動停止機能
無線スイッチ送信機の信号を一定時間受信
しなくなると機器を自動的に停止させる 停止
機能。この機能はON/OFFの切替えが
できます。自動搬送ロボットなどが暴走
などにより、オペレータの制御から離れ
る場合でも安心して運用できます。
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非常停止アシストシステム
XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
離れた場所から
非常停止用押ボタンスイッチを無線で操作
• 無 線スイッチ送信機にはバッテリを搭載し最大10日間使用可能。
• Bluetooth Low Energy(2.4GHz)を使用。
• 無線スイッチ送信機は腕・手首にウェアラブル装着可能。
• PCなどが不要な簡単セッティング。
(操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ XW1E-BS4B12PR)
(無線スイッチ送信機 HX1T-AB1、無線スイッチ受信機 HX1R-AB1)
• 認証製品の詳細は当社ホームページをご覧ください。
種類[形番]
本体 販売単位:1個
品名 外観 仕様 形番(ご注文形番) 備考
操作支援機能付 ・1a2b接点
非常停止用 ・ソレノイド定格DC24V XW1E-BS4B12PR –
押ボタンスイッチ ・IP65(パネル前面)
・プッシュロック プルリセット
・バッテリ駆動 ・ 充電器(Type-C DC5V 100mA)はお客様にて
無線スイッチ送信機 ・USB TYPE-C充電式 HX1T-AB1 ご用意ください。
・通信出力4段階切替可能 ・無線スイッチ送信機用ストラップは別売です。
・IP65
・DC24V駆動
無線スイッチ受信機 ・通信圏外自動停止機能装備 HX1R-AB1 –
・IP65
アクセサリ 販売単位:1個
品名 外観 仕様 形番(ご注文形番) 備考
操作支援機能付
非常停止用 ・
操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチの
押ボタンスイッチ ・耐荷重:15N以上 XW9Z-PCE パドロックカバー。ボタンを押した状態でロックし
パドロックカバー 非常停止用押ボタンスイッチのリセットを防止します。
・ XW1E-BS4B12PR形 操作支援機能付非常停止用
押ボタンスイッチをFB1W-111Y形 樹脂製コント
FB1形用深箱化
アダプタ – FB9Z-DS1 ロールボックスに取り付ける際に使用します。
・ 必ず、FB1W-111Y形樹脂製コントロールボックス
と併せてご使用ください。
無線スイッチ送信機用
ストラップ – HX9Z-1TS※ ・※(装着可能外周寸法) 1:約14~22cm
2:約22~38cm
6 標準価格についてはホームページをご覧ください。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ(XW1E-BS4B12PR)
接点定格 性能仕様
定格絶縁電圧(Ui) 250V IEC60947-5-1、EN60947-5-1、
定格通電電流(Ith) 2.5A 適用規格 JIS C 8201-5-1、IEC60947-5-5(*2)、
EN60947-5-5(*2)、JIS C 8201-5-5(*2)
定格使用電圧(Ue) 30V 125V 250V
メ 抵抗負荷(AC-12) - 2.5A 2.5A 使用周囲温度 -25~+50˚C(ただし、氷結しないこと)
イAC 標準
誘導負荷(
ン AC-15) - 1.5A 1.5A 使用相対湿度 30~85%RH( ただし、結露しないこと)
使用
定 状態
格接 抵抗負荷(DC-12) 2A 0.4A 0.2A 保存周囲温度 -45~+80˚C(ただし、氷結しないこと)
使点DC
誘導負荷(DC-13) 1A 0.22A 0.1A 保存相対湿度 95% max.
用
電
流モ 抵抗負荷(AC-12) - 1.2A 0.6A 標高または大気圧 2000m max.
ニAC
(*1) タ 誘導負荷(AC-15) - プッシュロック
0.6A 0.3A :11N
操作力 プルリセット :17N
接 抵抗負荷(DC-12) 2A 0.4A 0.2A ターンリセット :0.27N・m
点DC
誘導負荷(DC-13) 1A 0.22A 0.1A 汚損度 パネル前面:3、パネル内部:2
接点材質 金メッキ(銀) 最小直接開路動作力 80N
• 最小適用負荷(参考値)=AC/DC5V・1mA 直接開路動作機能
までの最小動作距離 4.0mm
( 使用可能領域は、使用条件や負荷の種類によって変動する場合があります。)
• 使用電流は、JIS C8201-5-1の閉路および遮断電流容量による種別を表示しています。 最大動作距離 4.5mm
*1)TÜV認証定格:AC-15 1.5A / 250V、DC-13 1A / 30V 接触抵抗 100mΩ以下(初期値)
絶縁抵抗 100MΩ以上(DC500Vメガにて)
過電圧カテゴリ Ⅱ
ソレノイドユニット定格 インパルス耐電圧 2.5kV、0.5kV(ソレノイド回路)
定格絶縁電圧 30V 開閉頻度 900回/時
定格使用電圧 DC24V 100% duty cycle 耐衝撃 誤動作:150m/s2、耐久:500m/s2
定格電流 258mA(初期値) 誤動作 : 周波数10~500Hz
コイル抵抗 93Ω(初期値)(at 20℃ ) 片振幅0.35mm
耐振動 加速度50m/s2
最小動作電圧 定格使用電圧×85%以下(at 20℃ ) 耐 久 : 周波数10~500Hz
最大印加電圧 定格使用電圧×110% 片振幅0.35mm
加速度50m/s2
消費電力 約6.2W
絶縁クラス Class F 機械的: 25万回以上
耐久性 電気的: 10万回以上
25万回以上(AC/DC24V 100mA)
保護構造 パネル前面: IP65(IEC60529)、端子部: IP20
短絡保護装置 250V/10Aヒューズ
(Type aM IEC60269-1/IEC60269-2)
条件付短絡電流 1000A
接続方法 Push-in式端子
ロックナット推奨締付トルク 2.0N・m
適合電線 0.2~1.5mm2以下(AWG28~14)
質量(約) 190g
*2)操作支援機能は除く。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
一般仕様
種類 無線スイッチ送信機 無線スイッチ受信機
(HX1T-AB1) (HX1R-AB1) 種類 無線スイッチ送信機 無線スイッチ受信機
(HX1T-AB1) (HX1R-AB1)
UL/cUL62368-1 停止スイッチ:
適用規格 EN IEC 62368-1 (CB test certificate)
EN300 328、EN301 489-1、EN301 489-17 機械的耐久性 50,000回以上
電源・通信確認スイッチ: –
EN61000-6-4、EN61000-6-2 500,000回以上
電波法認証 FCC(アメリカ)、ISED(カナダ)、MIC(日本)、
UKCA(イギリス)、無線機器指令(欧州) 機耐衝撃
誤動作 :147m/s2 誤動作 :98m/s2
耐久 :147m/s2 耐久 :147m/s2
使用周囲温度 -10~+35℃(製品保持状態) 械
( ただし、氷結 -10~+40℃(製品非保持状態) -10~+50℃(*1) 的 誤動作 : 周波数10~55Hz
しないこと) 0~+40℃(USB充電時) 仕 周波数5~8.4Hz 片振幅0.5mm
様耐振動 片振幅3.5mm (0.2~6G)
環保存周囲温度 周波数8.4~150Hz 耐久 : 周波数30Hz
境( ただし、氷結 -20~+45℃ -20~+50℃
仕 加速度9.8m/s2 片振幅1.5mm
しないこと)
様 (5.4G)
使用周囲湿度 30~85%RH(ただし、結露しないこと) IP性能(保護構造)
保存相対湿度 30~85%RH(ただし、結露しないこと) (*2) IP65 IP65
耐腐食性 腐食性ガスのないこと ケース、カバー、ハンドル:
電源: リチウムイオンポリマ
定格入力電圧 二次電池 主要筐体 PA66
DC24V 構材料 ロータリSWカバー: ASA
充電:Type-C DC5V 100mA 造 シリコン
仕
消費電流 2mA
充電電流: 100mA(0.5W)80mA(24V時) 様 プリント基板 FR4
電 取付構造 ストラップ ねじ取付
電源: リチウムイオンポリマ
気
的入力電圧範囲 二次電池 DC21.6~26.4V 質量(約) 60g 320g
仕 充電: USB 4.4~5.25V *1) 使用周囲温度の制限は、取付け向きによって異なります。
様定格絶縁電圧 絶縁無し DC50V 詳細はP13「取付け向きによる制限事項」をご覧ください。
突入電流 – 25A以下 *2) 非充電状態における保護構造です。
絶縁抵抗 充電時の
– 100MΩ以上(DC500Vメガ) USBケーブル接続中はIP20となります。
耐電圧 – AC500V
許容瞬断時間 – 最小10ms
性能仕様
Bluetooth規格 Bluetooth 5.2 入力方式 シンク/ソース入力
Bluetooth プロファイル なし 点数と機能 1点
インター 周波数帯域 2402~2480MHz AE-STOPのモニタ接点
フェイス 伝送距離 最長約 定格入力電圧 DC24V
70m(見通しの良い場所にて)
通信形式 許容電圧変動範囲 DC21.6~26.4V
Advertise 外部I/O入力
推奨ボタン押込力 シンク/ 定格入力電流 5mA
電源端子 20N(最大40N)
ソース入力 入力インピーダンス 4.4kΩ
(受信機のみ)適合ケーブル ・ ケーブル外径ø4.5~8mm
・ 導体AWG16~24 (受信機) Type 1(IEC61131-2)
出力方式 トランジスタシンク出力 入力しきい値 ON状態 : > 15V、 > 3.2mA
OFF状態 : < 5V、 < 0.9mA
定格電圧 DC24V 入力遅延 OFF→ON 35μs + ソフトウェア処理
許容電圧変動範囲 DC21.6~26.4V 時間 ON→OFF 100μs + ソフトウェア処理
絶縁 フォトカプラ絶縁 絶縁 フォトカプラ絶縁
4点・ES: 操作支援機能付非常停止スイッチ 通信タイプ RS485
のソレノイド駆動 通信速度 9600bps(固定)
外部I/O出力 点数と機能 ・RE:停止ランプ(赤)
シリアル
トランジスタ ・WT:電源・停止信号ランプ(白) 通信機能 Modbus RTU Slave
通信ポート
シンク出力 ・GR:通信ランプ(緑)
(受信機) ケーブル 3芯非シールドケーブル
(受信機) 定格電流 ES :400mA RE :50mA
WT :50mA GR :50mA 最大ケーブル長 15m
出力遅延 300us以下 絶縁 非絶縁
ON電圧 1V以下 バッテリタイプ リチウムイオンポリマ二次電池
漏れ電流 0.1mA以下 充電方式 USB Type-Cコネクタ接続
(5V、500mA以下)
クランプ電圧 39V 最大充電電流 100mA
過電流保護 なし 4~5時間
出力方式 リレー出力 標準充電時間 ( 主電源スライド スイッチをOFFにした
点数と機能 1点 1b接点 状態での完全放電からの充電時間)
バッテリ性能
許容最大電流 2A、DC30V(抵抗負荷) (送信機) 推奨充電サイクル 1日8~12時間の使用で、7~10日毎に1回
最小開閉負荷 1mA、DC5V(参考値) フル充電(充放電サイクルは500回まで)
外部I/O出力 初期接触抵抗 100mΩ以下 送信機の電源スイッチをOFFにした後、
リレー出力 機械的寿命 1000万回以上(無負荷時) USBコネクタを差し込んで充電する。
(受信機) ( 主電源スライドスイッチをONにしたまま
電気的寿命 10万回以上 充電方法 充電するとバッテリ劣化の原因になります。)
2A、DC30V(抵抗負荷) ( 充電または長期間保管する場合は、主電
最大許容突入電流 2A 源スライドスイッチをOFFしてください。)
出力遅延 OFF→ON 最大10ms(バウンス含まない)
時間 ON→OFF 最大10ms(バウンス含まない)
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
通信出力設定ロータリスイッチ 通信圏外自動停止設定ロータリスイッチ
無線スイッチ送信機(HX1T-AB1) 無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
無線スイッチ送信機から発信する電波の出力を切り替えます。 無線スイッチ受信機が同一グループの無線スイッチ送信機からの
通信可能な距離は、スイッチの設定によって異なります。 通信を受信していない場合、自動で停止動作を実行します。
スイッチの設定 通信可能距離 停止動作を実行する条件は、スイッチの設定によって異なります。
0 最大3m スイッチの設定 設定されるグループ
1 最大10m 0 機能OFF(自動で停止動作を実行しない)
2 最大30m 1 1秒間受信しなかったら停止動作を実行
3 最大70m 2 5秒間受信しなかったら停止動作を実行
• 上記の通信可能な距離は参考値であり、保証値ではありません。無線通信 3 10秒間受信しなかったら停止動作を実行
は、無線スイッチ送信機と無線スイッチ受信機の互いの向きや障害物(人体、
金属、壁など)、電波状態などによって通信可能な距離が変動します。本製
品を使用する環境で通信の状態を確認して、ご使用ください。
• 通信出力を弱くすると周囲の環境による影響を受けやすくなり、通信が途切
れやすくなる可能性があります。
グ ループ設定ロータリスイッチ
無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)、
無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
無線スイッチ送信機のグループを設定します。同一グループに
設定した無線スイッチ受信機が動作します。設定されるグループ
は、スイッチの設定によって異なります。
スイッチの
設定 設定されるグループ
0 全てのグループ
1 グループ1
2 グループ2
3 グループ3
4 グループ4
5 グループ5
6 グループ6
7 グループ7
8 グループ8
9 グループ1+2
A グループ1+2+3
B グループ4+5
C グループ4+5+6
D グループ1+2+3+4
E グループ5+6+7+8
無線スイッチ送信機: グループ設定なし
(全ての無線スイッチ受信機が動作しない)
F
無線スイッチ受信機: Modbus RTU通信を用いて指定した
グループ
• グループ設定ロータリ スイッチを「F」にした場合、保持レジスタの値によっ
て、グループを設定します。詳細は、マニュアルをご覧ください。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
端子
無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
シールナット
ホールプラグ
1 2 3 4 5 6 7
TM1
A B SG GR WT RE ES
7 6 5 4 3 2 1
TM2
SUB_IO+ A22 A21 A12 A11R
1 2 3 4 5 6 7
TM3
24V NC1 IO+ E22 E21 E12 E11R
ロックナット 7 6 5 4 3 2 1
TM4
FE 0V NC0 IO– SUB_IO– CM IN
• 配線を間違えると内部回路が破壊されます。
特に白抜きの24V、0V、IO+、IO–以外には電源入力線を接続しないでください。
また、ES、RE、WT、GRにはソレノイドリレーおよびランプのプラス側を接続しないでください。
端子番号 ピン番号 端子名称 機能説明
7 ES AE-STOPのソレノイド駆動 Trシンク出力信号(DC24V、400mA、抵抗負荷)
6 RE 停止状態ランプ状態出力 Trシンク出力信号(DC24V、50mA、抵抗負荷)
5 WT 電源・停止信号ランプ状態出力 Trシンク出力信号(DC24V、50mA、抵抗負荷)
TM1 4 GR 通信ランプ状態出力 Trシンク出力信号(DC24V、50mA、抵抗負荷)
3 SG シグナルグラウンド RS485
2 B 差動信号 B RS485
1 A 差動信号 A RS485
1 A11R 停止対象側: b接点1-1 リレー出力(E11Rとペア)
2 A12 停止対象側: b接点1-2 E12と内部接続
3 A21 停止対象側: b接点2-1 E21と内部接続
TM2 4 A22 停止対象側: b接点2-2 E22と内部接続
5 SUB_IO+ 補助端子_I/O電源( +) IO+(TM3-3)と内部接続
6 SUB_IO+ 補助端子_I/O電源( +) IO+(TM3-3)と内部接続
7 SUB_IO+ 補助端子_I/O電源( +) IO+(TM3-3)と内部接続
7 E11R AE-STOP側: b接点1-1 リレー出力(A11Rとペア)
6 E12 AE-STOP側: b接点1-2 A12と内部接続
5 E21 AE-STOP側: b接点2-1 A21と内部接続
TM3 4 E22 AE-STOP側: b接点2-2 A22と内部接続
3 IO+ I/O電源( +)
2 NC1 リザーブ 主電源( +) 24V(TM3-1)と内部接続
1 24V 主電源( +)
1 IN AE-STOPのモニタa接点入力(+側)
2 CM AE-STOPのモニタa接点入力(COM側)
3 SUB_IO– 補助端子 I/O電源( –) IO-(TM4-4)と内部接続
TM4 4 IO- I/O電源(–)
5 NC0 リザーブ_受信機電源(–) 0V(TM4-6)と内部接続
6 0V 主電源( –)
7 FE 機能接地端子
•「 操作支援付非常停止用押ボタンスイッチ XW1E-BS4B12PR」の略称として「AE-STOP」と記載しております。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
外形寸法図 (単位:mm)
操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ 操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ
(XW1E-BS4B12PR) パドロックカバー( アクセサリ)
(XW9Z-PCE)
パネル厚1~6
ロックナット
32 20.1 ゴムワッシャ
ø40
44 50
55.4
0.5 ø
Push-in端子 65.4 32 22.3
• 取付穴加工図
3.2 +0.2
0
R0.8max.
4
+0.
ø22.3 0
FB1形用深箱化アダプタ( アクセサリ)
無線スイッチ送信機 (FB9Z-DS1)
(HX1T-AB1)
停止信号送信ボタン
52.4 通信確認ボタン
電源ボタン
専用ねじ(添付)
USBポート(Type-C)
角カン
67.4
標準状態 角カン横開き
パッキン
無線スイッチ受信機(HX1R-AB1)
• 取付穴加工図
150
たは
2–ø4.5
2–M4ま
131
11
38.3
33.3
18.5 55.2
44.1
24.1+0.4
0
40
110
(46)
(160)
21.0
8
1.5 32.2
26.5 1.5 □76
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
警告( 無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1))
• 送受信機を使用したAE-STOPの操作は、国際安全規格に基づく非常 ・ 通信範囲は全方向に等距離でなく、無線スイッチ送信機と無線スイッチ
停止操作及び国際安全規格に基づく通信仕様ではありませんので、 受信機の互いの向きや障害物(人体、金属、壁など)や反射等を考慮し、
送受信機を安全関連部として扱わないでください。 通信が安定する範囲。
• 本製品を他の製品と組み合わせて使用される場合は、適合すべき規格・ ・ 全ての作業時間帯に対する通信安定性。
法規・規制をご確認ください。また本製品の使用されるシステム等との ・ 通信範囲内に他の無線スイッチ送信機、無線スイッチ受信機や他の
適合性は、お客様にてご確認ください。 Bluetoothの通信機器がある環境。
• リ スクアセスメントについては設備全体での評価を行い、許容可能リス • 無線スイッチ送信機と無線スイッチ受信機の通信が安定しない環境で
クまで低減してください。 は、使用を中止してください。
• 次に掲げる事項に十分注意してください。 • マニュアルの指示に従って取り付けてください。取付けに不備があると
・ 本製品の定格に対して余裕のある条件で使用すること 落下、故障、および誤動作の原因となります。
・ 本製品の故障または誤動作による結果として、人身事故、火災事故、 • 無線スイッチ送信機は、腕など、速やかに操作可能な部位にしっかりと
社会的な損害などを生じさせない冗長設計、誤動作防止設計などの安 装着してください。
全設計に配慮すること • 各機器の取付け、取外し、配線作業および保守は、必ず電源を切って行っ
・ お客様のシステム、機械、装置等に使用した本製品が、仕様どおりの てください。感電および火災の危険があります。
機能や性能を発揮できるように、配電及び設置されていること • 本製品の使用時に誤動作等の異常を確認された場合は、すぐに使用を
• 本製品が正しく使用されず不測の損害が生じることがないよう、使用上 中止し当社までご連絡ください。
の禁止事項及び取扱注意事項をすべてご理解の上、ご使用ください。 • マニュアルに記載されている点検項目に従い、点検、メンテナンスを行っ
• 無線通信は、通信範囲内であっても、常時安定的に通信できるとは限 てください。
りません。無線スイッチ送信機の停止ボタンを押しても停止動作が機能 • 設備のレイアウト等を変更する場合、システム全体のリスクアセスメント
しない場合は、速やかに操作対象の機機を停止させてください。 からやり直し、マニュアルの指示に従い、再度設備の立ち上げを行って
• 無 線スイッチ送信機の通信ランプが、必ず緑点滅(通信モード)の状態 ください。特に通信状態は、遮蔽物の存在や使用する周辺機器により、
でご使用ください。 大きく変わる場合がありますので、事前に十分ご確認の上、ご使用くだ
• 事前に動作検証を行い、本製品の機能及び性能を確認してください。 さい。点検項目については、マニュアルをご覧ください。
• 本製品を使用したシステムの設計者や設置者、使用者などの関係者が • 本製品を仕様範囲外の温湿度環境でのご使用、放置はしないでくださ
本製品の正しい使い方に関して教育を継続して行い、十分に注意するよ い。故障や発火の原因となります。
うにルール化及び設備への警告表示などを実施してください。 • 本製品に強い衝撃や無理な力を与えないでください。故障や発火の
• 本 製品の分解、修理、改造等は行わないでください。火災や感電、故障 原因となります。
の原因となります。 • 本製品の分解や改造、修理は行わないでください。故障や発火の原因
• マニュアルに記載の環境下で使用してください。高温、多湿、結露、 となります。
腐食性ガス、過度の衝撃のある所で使用すると、感電、火災、または
誤動作の原因となります。 設置と配線時
• 本製品は、無線機器を含むため、周囲環境により性能が大きく変化します。 • 配線作業および保守、点検は、必ず電源を切って行ってください。
以下の項目に注意し、事前に実際の現場での動作検証を十分に行った上で 機器の破損のみならず、感電や火災の危険があります。
導入ください。 • 設置および配線を行うには専門の知識が必要です。専門の知識のない
一般消費者が扱うことはできません。
注意( 無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1))
• 本製品を廃棄する場合は産業廃棄物として扱ってください。 • 本製品はバッテリを内蔵しています。バッテリは各国や地域の条例に従っ
• 本製品は屋内専用です。屋外では使用しないでください。 て、正しく廃棄してください。
• 無線スイッチ受信機は、アンテナを内蔵しています。機械の内部に収納 • EU加盟国でのバッテリおよびバッテリ組込み機器の取扱いについての
したり、カバー等で覆ったりする場合は、事前に通信状態を十分ご確認 注意事項
ください。 • 以下のシンボルマークは欧州連合域内の国においてのみ有効です。
• 配線作業時、ケーブル末端部から水や油などが浸入しないようにしてく
ださい。
• 無線スイッチ受信機のPush-in端子台への配線の際、ドライバの先端で
指を傷つけないように注意してください。 • このシンボルマークは電池および蓄電池を廃棄する際、一般ゴミとは分
• 無線スイッチ受信機のPush-in端子台への配線の際、ドライバを必要 別して処理する必要があるということを意味します。上記のシンボルマー
以上の力で押し込まないでください。ドライバによって端子台内部の クの下に元素記号が表示されている場合、電池または蓄電濃度の基準
割れや削りカスが発生し、これらが本製品に入りますと火災、故障、 は次のとおりです。Hg:水銀(0.0005%)、Cd:カドミウム(0.002%)、
誤動作の原因となります。 Pd:鉛(0.004%)
• 定格にあった電源を接続してください。定格と異なる電源を接続すると、 • 初回使用時は、本製品を充電してから使用してください。
無線スイッチ受信機の基板の焼損となる恐れがあります。 • 本製品を充電しながら使用しないでください。
• ランプの点灯状態によって、状態の判断ができるように作業者教育を • 充放電サイクル、温湿度環境、および経年劣化の影響でバッテリ寿命
十分に行ってください。 は低下します。
• 万一、落としたり、本製品に衝撃や負荷が加わったりした場合は、その • 充電式バッテリ(リチウムイオンポリマ二次電池)は消耗品であり、
ままご使用にならず、破損のないことならびに各種機能が安全かつ正常 正常に使用した場合でも経年により劣化します。
に機能することを確認してください。 • バ ッテリ残量が無い状態での長期間の放置は、バッテリ寿命に影響を与
• ス イッチに外的衝撃が加わりますと、接点にバウンスが発生しますので えます。定期的に充電してください。
衝撃を加えないようにしてください。 • 所定の充電時間を超えても充電が完了しなかったり、使用できる時間が
• マニュアルに記載の点検項目は、必要最小限のガイドラインです。お客 ご購入時の半分以下になったりした場合、バッテリ寿命が近づいていま
様でシステム運用に必要な項目の追加および適切なメンテナンスを行っ すので、新しいものとの交換をご検討ください。
てください。
•「 操作支援付非常停止用押ボタンスイッチ XW1E-BS4B12PR」の略称として「AE-STOP」と記載しております。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
注意( 無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1))
設置と配線
• 設置や配線作業時に、配線くずやドリルの切り粉などが無線スイッチ受 • 無 線スイッチ受信機をお取り扱いの際は、人体の静電気を放電する対策
信機の内部に入らないように注意してください。配線くずなどが無線ス を施してください。
イッチ受信機の内部に入ると、火災、故障、誤動作の原因になります。 • 配線は、電磁誘導防止のために動力線から離してください。
• 静電気破壊防止のため、コネクタ類のピンに直接手で触らないでください。 • コ ネクタおよび端子台に力が加わらないように配線してください。
使用上のご注意( 無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1))
使用場所に関する注意事項 3. トップカバーをボディに取り付け、付属のネジ(M2.5×16)6本で背面
• 無線スイッチ送受信機は、仕様の範囲内で屋内に設置してください。 から締付トルク0.3N・m(参考)で締め付けてください。トップカバーを
完全に分離した場合は、コネクタを接続し、電線を電線固定部品に通し
• 無線スイッチ送受信機の性能および安全の維持の観点から次のような フックをかけてから、トップカバーを取り付けてください。
場所での使用は避けてください。
・ 塵埃、塩分、鉄粉などの多い場所 トップカバー
・ 長時間油、薬品などがかかる場所
・ オイルミストが充満する場所
・ 直射日光の当たる場所
・ 腐食性ガス、可燃性ガスの発生する場所
ボディ
・ 無線スイッチ送信機に直接、または間接的に振動や衝撃が伝わる場所
・ 急激な温度変化で結露が生じる場所
付属のねじ
・ 無線スイッチ送信機に直接水がかかる場所
・ 高圧線、高圧機器、動力線、動力機器に近接する場所 4. ブラインドカバーを開けて、M4ねじ2本を使用し、取付け対象に取り付
・ 強磁界や強電界が発生する場所 けてください。なお、M4ねじは取付け状況に合った仕様のものをご用
• 無線スイッチ受信機は、マニュアルをご確認の上、取り付けてください。 意ください。
また、通気性がよくなるように、周囲の取付け物、発熱体、および盤面 <参考>M4ねじ: 締付トルク0.5N・m、
から十分なスペースを確保して取り付けてください。 長さ(取付け対象の厚み)+8mm以上
無線スイッチ送信機用ストラップの取付け方法 ブラインドカバー
1 . ストラップを角カンの間に通してください。
2 .ストラップの先端をストラップの樹脂バックルの間に通してください。
3 .ストラップの先端を折り返して接着してください。
取付け向きによる制限事項
• 使用周囲温度は、取付け向きによって下表のとおり制限されます。
無線スイッチ受信機の取付け方法 取付け向き 使用周囲温度
1 .取 付け対象に下記寸法で取付穴を開けてください。
上向き
(床に固定) -10~+50℃
2–M4また
は2–ø4.5
131 下向き
(天井に固定) -10~+45℃
上向き、下向き以外 -10~+50℃
2 .仮 固定用のテープを外し、トップカバーを開けて内部配線を行ってくだ
さい。トップカバーに取付けているランプの電線が内部基板にコネクタ
で接続されているので、トップカバーを開ける際はご注意ください。
ランプのコネクタ(3ケ所)を外し、電線固定部品のフックを外せば、トッ
プカバーを完全に分離することもできます。
通信ランプ(緑)
電線固定部品
停止状態ランプ(赤) 電源・停止信号ランプ(白)
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警告( 操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ(XW1E-BS4B12PR))
• 操作支援機能を安全機能として使用しないでください。 • 取付け、取外し、配線作業および保守・点検は必ず電源を切って行って
リスクアセスメントは、手動で操作することを前提で行ってください。 ください。感電および火災の危険があります。
• 操作支援機能でボタンを動作させた場合、本製品のボタンが動作し、 • 配線は印加電圧、通電電流に適した電線サイズを使用してください。
ロック状態になっていることを必ずご確認ください。もし、ボタンが動作 • 分解、改造ならびに本製品の機能を故意に停止させるようなことは絶対
しておらず、ロック状態になっていない場合は、速やかに本製品のボタ に行なわないでください。故障や事故の原因になります。
ンを直接手で押してください。 • 腐食性ガスなどが存在する環境では、本製品を使用しないでください。
• 必ず事前動作テストを行い、本製品の機能と性能を確認してください。 故障や事故の原因になります
• 作業者に対しては、本製品の正しい使い方に関して教育・訓練を継続し
て行ってください。
• 手動でボタンを押せない場所に本製品を取付けないでください。
• ソレノイドには極性があります。逆接続すると破損するため、配線時に
はご注意ください。
• ソレノイドの定格を超える電圧印加は、ソレノイドの焼損のおそれがあ
るため、絶対に避けてください。
使用上のご注意( 操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ(XW1E-BS4B12PR))
本製品を制御システムの安全関連部にご使用の場合、実際の機械・設備に 接点ユニットの取付け方法
おける使用用途に応じた各国、地域の安全規格、規制を参照に、正しくご ▼マーク ▲マーク
使用ください。また、ご使用の前にはリスクアセスメントにてご確認ください。 操作ユニットのボタンが押されていないこ ②45度回転
とを確認のうえ、接点ユニットの本体(黒
取扱いについて 色)を持ち、操作ユニットの▼マークと接
点ユニットのロックパーツの▲マーク
スイッチに過度な衝撃または振動を加えますと、スイッチが変形や破損を (TOP側)を合わせます。接点ユニットを ①押しつける
起こし、動作不良、性能低下の原因となりますのでご注意ください。 操作ユニットに押しつけながら時計回りに TOPマーク
接点ユニット取外し方法 45度回転させると接点ユニットを取り付け
③45度回転 できます。
操作ユニットのボタンが押されていな
いことを確認の上、接点ユニットの ①つまむ • 接点ユニット取付け時のご注意
ロックパーツ(黄色)のA部を矢印① ロックパーツ 接点ユニットのロックパーツが確実に操作ユニットにロックされていること
の方向につまみ(押し下げ)ながら ①つまむ を確認してください。
ロックパーツを端子側(②の方向)
②引く A部
に引き、接点ユニットを反時計回り③ チャタリング・バウンスについて
に45度回転させると操作ユニットから メイン接点(NC接点)はリセット操作時(プル、ターンリセット)にモニ
接点ユニットを取り外せます。 タ接点(NO接点)はプッシュ操作時にチャタリング・バウンスが発生しま
• 接点ユニット取外し時のご注意 すので、チャタリング・バウンス対策を考慮してください。(参考値:
20ms)また、スイッチに外的衝撃が加わりますとチャタリングが発生しま
1) 操作ユニットのボタンが押されている状態で接点ユニットを無理に取り すので、衝撃を加えないようにしてください。
外しますと、スイッチが破損しますのでご注意ください。
2) 操作ユニットから接点ユニットを取り外すと、モニタ接点(a接点)は 操作支援機能について
導通状態になりますのでご注意ください。
本機能は、外部からソレノイドに電力供給することにより、ソレノイドの駆
3) 接点ユニットの取外しについては、強引なお取扱いは避けてください。 動力でボタンの押込み操作を支援する機能です。押し込まれたボタンは、
スイッチが破損するおそれがあります。 ソレノイドへの電力供給の有無に関係なく、ロックされ、手動でリセット操
パネルへの取付け方法 作が行われるまで、その状態を維持します。
ゴムワッシャ
操作ユニットからロックナットを外し、ゴム 突起部 • 動作概要
ワッシャが正常に取付けられていることを確 TOPマーク ・ 操作支援機能によるボタンの押込みは、国際安全規格に基づく非常停
認のうえ、操作ユニットをパネル前面からパ 止操作ではありません。
ネル穴に通します。操作ユニットのTOP刻 ロックナット ・ 操作支援機能によるボタンの押し込み後のロック状態は、国際安全規格
印側のB側(ねじなし部溝)を真上にして、 B部
(ねじなし部溝)回り止めリング に基づくロック状態です。
ロックナットを専用のロックナット締付工具 (HW9Z-RL) ・ ロック状態からのリセット操作は、手動で行ってください。
(形番:MW9Z-T1)を使用し、推奨締付 ・ 本機能を使用せず、直接手で操作する場合、通常の非常停止用押ボタ
トルク2.0N・mにて取り付けてください。 ンスイッチとして機能します。
回り止めについて 突起部
回転操作時に過度な力が加わった場合に操作ユ
ニットの回転を防止するために、別売の回り止
めリング(形番:HW9Z-RL)または非常停止
用銘板(樹脂製)を使用されることを推奨します。
• 取付け方法 銘板
操作ユニットのTOP刻印側のB側(ねじなし部溝)と回り止めリング
(MW9Z-T1)、または非常停止用銘板(形番:HWAV-□)の突起部
の位置を合わせてから、回り止めリングまたは非常停止用銘板の突起部
とパネル切欠き部の位置を合わせて取り付けてください。
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非常停止アシストシステム XW1E-BS4B12PR形/HX1T-AB1形/HX1R-AB1形
使用上のご注意( 操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ(XW1E-BS4B12PR))
適合電線について
配線には、次の適合電線を使用してください。推奨フェルール端子を圧着
する際には、専用の圧着工具を使用してください。また配線する際には、
推奨ドライバを使用してください。
• 適 合電線と仕様
適合電線 0.2~0.75mm2(AWG24~18)
被覆剥き長さ(*1) 8 ± 1mm(*2)
H0.5~H1.5(絶縁カバーなし)
フェルール端子サイズ(*1)
H0.25~H0.75(絶縁カバー付き)
*1) フェルール端子の場合は、「 電線サイズと推奨フェルール端子一覧」を
ご覧ください。
8±1mm
*2) 電 線先端の被覆は、
8±1mm剥いて使用してください。
• よ り線をフェルール端子なしで接続する場合、芯線がばらけないように注意
してください。
• 電 線サイズと推奨フェルール端子
絶縁カバーなしフェルール端子(電線1本用)(Weidmüller社製)
電線断面積
(mm2) AWG 被覆剥き長さ 形番(ご注文形番)
0.5 20 H0.5/10(9004050000)
0.75 18 H0.75/10(0542500000)
10~11mm
1.00 17 H1.0/10(0282800000)
1.50 16 H1.5/10(0186500000)
絶縁カバー付きフェルール端子(電線1本用)(IDEC製)
電線断面積
(mm2) AWG 被覆剥き長さ 形番(ご注文形番)
0.25 24 ST3L-H025-12WJ
0.34 22 S3TL-H034-12WT
10~11mm
0.5 20 S3TL-H05-14WA
0.75 18 S3TL-H075-14WW
絶縁カバー付きフェルール端子(電線2本用)(IDEC製)
電線断面積
(mm2) AWG 被覆剥き長さ 形番(ご注文形番)
0.34 22 S3TL-J034-14WT
0.5 20 10~11mm S3TL-J05-14WA
0.75 18 S3TL-J075-14WW(*3)
*3) AWG18/0.75mm2の電線2本用フェルール端子は、かしめる際に、
端子台のピッチ方向にフェルール端子のプラスチック長手方向が向かな
いように注意してください。
推奨工具(別売)
推奨工具は、次のものが使用できます。IDEC、Weidmüller社製です。
名称 形番 ご注文形番
標準タイプ SDS 0.4×2.5×75 2749320000
絶縁マイナス
ドライバ 絶縁カバー – S3TL-D04-25-75
付き SDIS 0.4×2.5×75 2749790000
圧着工具 PZ 6/5 9011460000
被覆剥きツール STRIPAX 9005000000
取付け、配線作業、運転および保守、点検を行う前に、取扱説明書およびマニュアルをよくお読みいただき、正しくご使用ください。
取付方法や配線、保守に関する詳細は、下記URLより取扱説明書およびマニュアルをご確認ください。
• 操作支援機能付非常停止用押ボタンスイッチ(XW1E-BS4B12PR) ----- https://product.idec.com/?product=XW1E
• 無線スイッチ送信機(HX1T-AB1)/無線スイッチ受信機(HX1R-AB1) -- https://product.idec.com/?product=HX1 XW1E-BS4B12PR HX1T-AB1
HX1R-AB1
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ご注文・ご使用に際してのご承諾事項
平素は弊社販売の製品をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
弊社発行のカタログ・仕様書等(以下「カタログ類」と総称します)に記載された製品をご注文いただく際、下記ご承諾事項に記載の条件
等を適用いたします。これらの内容をご確認・ご承諾のうえご注文ください。
1.カタログ類の記載内容についての注意事項 3.検査
(1) 本カタログに記載の弊社製品の定格値、性能値、仕様値は、単独検 ご購入いただきました弊社製品につきましては、遅滞なく検査を行っていただく
査における各条件のもとで得られた値であり、複合条件のもとで得 とともに、検査前または検査中の取り扱いにつきましては、管理保全に十分に
られる値を保証するものではありません。 ご留意ください。
また、使用環境、使用条件によって耐久性が異なります。
(2) カタログ類に記載の参考データ、参考値はご参考用ですので、その 4.保証内容
範囲で常に正常に動作することを保証するものではありません。 (1) 保証期間
(3) カタログ類に記載の弊社製品の仕様・外観および付属品は、改善ま 弊社製品の保証期間は、ご購入後またはご指定の場所に納入後1年間
たはその他の事由により、予告なしに変更や販売の中止をすること といたします。ただし、カタログ類に別途の記載がある場合やお客様
があります。 と弊社との間で別途の合意がある場合は、この限りではありません。
(4) カタログ類の記載内容は予告なしに変更することがあります。 (2) 保証範囲
2.用途についての注意事項 上記保証期間中に弊社側の責により弊社製品に故障が生じた場合
は、その製品の交換または修理を、その製品のご購入場所・納入
(1) 弊社製品を他の製品と組み合わせて使用される場合、適合すべき 場所、または弊社サービス拠点において無償で実施いたします。
法規・規制または規格をご確認ください。 ただし、故障の原因が次に該当する場合は、この保証の対象範囲
また、お客様が使用されるシステム、機械、装置等への弊社製品の から除外いたします。
適合性は、実使用条件にてお客様ご自身でご確認ください。弊社は、 ①カタログ類に記載されている条件・環境の範囲を逸脱した取り
弊社製品との適合性について責任を一切負いません。 扱いまたは使用による場合
(2) カタログ類に記載の利用事例、アプリケーション事例はご参考用で ②弊社製品以外の原因の場合
すので、ご採用に際しては機器・装置等の性能や安全性をご確認の
うえ、ご使用ください。また、これらの事例について、弊社製品を ③弊社以外による改造または修理による場合
使用する権利をお客様に許諾するものではなく、知的財産権を保有 ④弊社以外の者によるソフトウェアプログラムによる場合
することや第三者の知的財産権を侵害しないことを弊社が保証する ⑤弊社製品本来の使い方以外の使用による場合
ものではありません。 ⑥取扱説明書、カタログ類の記載に従って、保守部品の交換、
(3) 弊社製品をご使用の際には、次に掲げる事項に十分注意して実施し アクセサリー類の取り付けなどが正しくされていなかったこと
てください。 による場合
①定格および性能に対し余裕のある弊社製品の利用 ⑦弊社からの出荷当時の科学・技術の水準では予見できなかった
②弊社製品が故障しても他に危険や損害を生じさせない冗長設計、 場合
誤動作防止設計などの安全設計 ⑧その他弊社側の責ではない原因による場合(天災、災害など不
③お客様のシステム、機械、装置等に使用される弊社製品が、 可抗力による場合を含む)
仕様どおりの性能、機能を発揮できるように、配電、設置され なお、ここでの保証は、弊社製品単体の保証を意味するもので、
ていること 弊社製品の故障により誘発される損害は保証の対象から除かれ
(4) 性能が劣化した状態で弊社製品を引き続き使用されますと、絶縁 るものとします。
劣化等により異常発熱、発煙、発火等のおそれがあります。弊社
製品、およびそれを使用したシステム、機械、装置等の定期的な 5.責任の制限
保守を行ってください。 本ご承諾事項に記載の保証が弊社製品に関する保証のすべてであり、また、
(5) 弊社製品は、一般工業製品向けの汎用品として開発、製造された 弊社は、弊社製品に起因して生じた特別損害、間接損害、付随的損害、また
製品です。次に掲げる用途での使用は意図しておらず、お客様が は消極損害に関して、一切の責任を負いません。
これらの用途で弊社製品を使用した場合、お客様と弊社との間で
別途の合意がない限り、弊社は弊社製品について一切保証いたし 6.サービス範囲
ません。 弊社製品の価格には、技術者派遣等のサービス費用は含んでおりませんので、
①原子力制御設備、輸送設備(鉄道・航空・船舶・車両・乗用機 次の場合は別途費用が必要となります。
器など)、宇宙設備、昇降設備、医療機器、安全装置、その他 (1) 取付調整指導および試運転立ち合い(アプリケーション用ソフトの
生命・身体に危険を及ぼす可能性のある設備・機器など高度 作成、動作試験等を含む)
な安全性が要求される用途での使用 (2) 保守点検、調整および修理
②ガス・水道・電気等の供給システム、24時間連続運転システム、 (3) 技術指導および技術教育
決済システムなど高度な信頼性が要求される用途での使用 (4) お客様のご指定による製品試験または検査
③屋外での設備、化学的汚染または電磁的な影響を受ける可能性 7.輸出管理
のある環境での用途など、カタログ類に記載された仕様や条件・
環境の範囲を逸脱して取り扱われる、または使用される可能性 弊社製品または技術資料を輸出または非居住者に提供する場合は、安全保障
のある用途での使用 貿易管理に関する日本および関係各国の法令・規制に従ってください。
なお、お客様が上記の用途での使用を望まれる場合には、必ず
弊社の問合せ窓口までご相談をお願いいたします。 以上の内容は、日本国内での取引および使用を前提とするものです。日本以外
での取引及びご使用に関しては弊社の問合せ窓口までご相談をお願いいたしま
す。また、海外のみで販売している弊社製品に関する保証は日本国内では一切
行いません。
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〒532-0004 大阪市淀川区西宮原2-6-64
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• 本カタログ中に記載されている社名、商品名及び通信規格はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。
• 仕様、その他記載内容は予告なしに変更する場合があります。
P1812-1 本カタログ記載の情報は、2024年2月現在のものです。