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微小流量から大流量まで対応できる水素計測用の各種流量計をご紹介
「カーボンニュートラル・脱炭素社会」を実現するためには、火力発電の低炭素化、脱炭素化が不可欠です。
そこで期待されているのが化石燃料に代わり、燃やしてもCO2を発生しない水素やアンモニアを燃料とする方法で、
現在様々な研究や実証実験において「流量計」が活用されています。
本資料では、【水素と脱炭素】 【アンモニアと脱酸素 】 【省エネと脱酸素 】に関するそれぞれの可能性と、
オーバルが有する流量計をご紹介します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 脱炭素化を実現する ⽔素アンモニア省エネ 流量計測 |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 4.6Mb |
取り扱い企業 | 株式会社オーバル (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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脱炭素化を実現する
⽔素 アンモニア 省エネ
流量計測
流量計とシステムソリューションのオーバル
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Introduction
脱炭素(カーボンニュートラル)とは
脱炭素(カーボンニュートラル)とは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味し
ます。 2020年10⽉、政府は2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにする、カーボン
ニュートラルを⽬指すことを宣⾔しました。 「排出を全体としてゼロ」というのは、⼆酸化炭素を
はじめとする温室効果ガスの「排出量」※ から、植林、森林管理などによる「吸収量」※ を差し引
いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。 (※⼈為的なもの )
カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作⽤の保全及び
強化をする必要があります。 地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、2015年にパリ協
定が採択され、世界共通の⻑期⽬標として、
• 世界的な平均気温上昇を産業⾰命以前に⽐べて2℃より⼗分低く保つとともに、1.5℃に抑える努
⼒を追求すること(2℃⽬標)
• 今世紀後半に温室効果ガスの⼈為的な発⽣源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡を
達成すること
などを合意しました。 この実現に向けて、世界が取り組みを進めており、120以上の国と地域が
「2050年カーボンニュートラル」という⽬標を掲げているところです。
出典元:https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
オーバルの脱炭素への取り組み
オーバルは、本社(東京都新宿区)ならびに横浜事業所(神奈川県横浜市) で使⽤する電気をCO2フ
リー電気に切り替えました。これにより、本社ならびに横浜事業所において使⽤する電⼒の全量が
実質的に再⽣可能エネルギー由来となり、電⼒使⽤に伴うCO2排出量は実質ゼロとなります。
その他にも、製品の開発・設計段階から「環境負荷の低減」及び「環境汚染の未然防⽌」を配慮し
たアセスメント(事前評価)を⾏い、製品がお客様への納品から廃棄に⾄るまでの各過程において、
環境に配慮した設計になっていることの検証を⾏うなど環境に配慮した製品開発を⾏っています。
地球温暖化の抑制に向けて世界中で取り組みが加速する中、オーバルは今後もCO2排出削減を進め
るとともに、環境負荷の低減、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していきます。
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Introduction
脱炭素経営5つのメリット
メリット1. 優位性の構築
1つ⽬のメリットは、優位性の構築(⾃社の競争⼒を強化し、売上・受注を拡⼤)です。
SBT(SBT:Science-based Targetsの略。⽇本語では「科学的根拠に基づく⽬標」とも呼
ばれ、パリ協定が求める⽔準と整合した、5年〜15年先を⽬標年として企業が設定する温室
効果ガスの削減⽬標のこと。)に加盟するなど、環境への意識の⾼い企業を中⼼に、サプラ
イヤーに対して排出量の削減を求める傾向が強まりつつあり、脱炭素経営の実践は、こう
いった企業に対する訴求⼒の向上につながります。
メリット2. 光熱費・燃料費の低減
2つ⽬のメリットは、光熱費・燃料費の低減です。
脱炭素経営に向けて、エネルギーを多く消費する⾮効率なプロセスや設備の更新を進めて
いく必要があり、それに伴う光熱費・燃料費の低減がメリットとなります。
メリット3. 知名度・認知度の向上
3つ⽬のメリットは、知名度や認知度の向上です。
省エネに取り組み、⼤幅な温室効果ガス排出量削減を達成した企業や再⽣可能エネルギー
導⼊を先駆的に進めた企業は、メディアへの掲載や国・⾃治体からの表彰対象となること
を通じて、⾃社の知名度・認知度の向上に成功しています。
メリット4. 社員のモチベーション向上・⼈材獲得⼒の強化
4つ⽬のメリットは、脱炭素の要請に対応することによる、社員のモチベーション向上や
⼈材獲得⼒の強化です。
気候変動という社会課題の解決に対して取り組む姿勢を⽰すことによって、社員の共感や
信頼を獲得し、社員のモチベーションの向上に繋がります。
メリット5. 新しい資⾦調達に向けた機会創出
5つ⽬のメリットは、新たな機会の創出に向けた資⾦調達において有利に働くことです。
⾦融機関から脱炭素化に向けた圧⼒が⾼まりつつあり、融資先の選定基準に地球温暖化へ
の取組状況を加味し、脱炭素経営を進める企業への融資条件を優遇する取り組みも⾏われ
ております。
出典元:https://www.env.go.jp/earth/SMEs_handbook.pdf
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Introduction
脱炭素化社会を実現する新しいエネルギー
「カーボンニュートラル・脱炭素社会」を実現するためには、⽕⼒発電の低炭素化、脱炭素化が不
可⽋です。そこで期待されているのが化⽯燃料に代わり、燃やしてもCO2を発⽣しない⽔素やアン
モニアを燃料とする⽅法で、現在様々な研究や実証実験において「流量計」が活⽤されています。
⽔素はCO2を排出しないクリーンなエネルギー資源として利⽤拡⼤が進められています。また、ア
ンモニアは⽔素ガスのエネルギーキャリア(気体のままでは貯蔵や⻑距離輸送の効率が低い⽔素を
液体や⽔素化合物にして効率的に貯蔵・運搬する⽅法)の有⼒候補としても期待されています。そ
のままではかさばる⽔素ガスに代わり、液化⽔素や⽔素化合物にして効率的に貯蔵・運搬すること
ができます。最近ではアンモニアを燃料として利⽤する取り組みも増えています。これら⽔素やア
ンモニアの製造過程や輸送、備蓄においては、正しい量の計測や管理が必要となります。
オーバルは創業以来、⽔素やアンモニアなど、様々な流体計測⽤の流量計を開発、販売を⾏ってま
いりました。さらに圧縮空気や飽和蒸気、⼯業⽤⽔などの流量を計測することでエネルギーの無駄
を省き、最適化する「省エネルギー」を実現する製品も多数ラインアップしています。
これまでの経験と技術⼒を⽣かし、これからも脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
本資料では、
【⽔素と脱炭素】【アンモニアと脱炭素】【省エネと脱炭素】
に関するそれぞれの可能性と、オーバルが有する関連製品をご紹介します。
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Hydrogen & Decarbonization
⽔素と脱炭素
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⽔素と脱炭素
⽔素をエネルギーとして活⽤するメリット
エネルギーとしての⽔素利⽤は、脱炭素社会に向けた取り組みとして、 国内及び海外で導⼊が進め
られつつあります。
他にも次の特徴があります。
1.環境負荷を低減できます
⽔素は利⽤時にCO2を排出しないため、環境負荷を低減できます。
再⽣可能エネルギーから作る⽔素はさらにCO2削減効果が期待できます。
2.産業を活性化できます
地域の資源からつくった⽔素を、地域で利⽤することができれば地域の事業者が参画でき、地域産
業の活性化につながります。
3.⾮常時にも活躍できます
災害時に既存の電⼒インフラが⽌まった場合でも、あらかじめ⽔素を貯蔵しておくことで、燃料電
池などを通してエネルギーを供給できます。
4.電気と熱の2つのエネルギーを供給できます
⽔素は燃料電池を通して電気エネルギーだけでなく熱エネルギーも供給できるため、エネルギーの
有効利⽤が可能です。
【⽔素利⽤の主な例】
• ⾃動⾞:燃料電池⾞(FCV)への転換
• ⼯業炉:⽔素バーナーへの転換
出典元:https://www.env.go.jp/seisaku/list/ondanka_saisei/lowcarbon-h2-sc/about-hydrogen/index.html
⽔素社会実現に向けたオーバルの流量計
CO2を排出しないクリーンなエネルギー資源として⽔
素の利⽤拡⼤が進められています。
オーバルは、微⼩流量から⼤流量まで対応できるよう
⽔素計測⽤の流量計を各種取り揃えております。
オーバルでは燃料電池⾃動⾞⽤の⽔素ディスペンサー内の⾼圧⽔素流量計を⼿掛けており、
豊富な実績と確かな技術で⽔素社会の実現に貢献します。
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⽔素と脱炭素
オーバルの「⽔素」関連製品
MASFLO-OVALⅡ ⾮防爆形
気体の流量を質量ベースで正確に測定 / コントロールします。FHA シリーズ
は、⾼精度、かつコンパクトな気体流量計です。FHBシリーズは、FHA シ
リーズにコントロールバルブ(電磁式)を⼀体化した流量コントローラです。
これらは、表⽰器・設定器などを内蔵したリードアウトユニット(ROU)と
組み合わせることによって、簡易な流量計測/制御システムを構成することが
できます。各種ガスの供給システム、ガスミキシングプロセス、パイロットプ
ラント・半導体製造プロセス・研究所などで使⽤されるガスの流量計測、およ
びコントロールに最適です。
主な特⻑
• 5NCCM(mL/min〔normal〕)〜 500NLM(L/min〔normal〕)までの広い流量範囲をカバー
• ラミナーフローエレメントにより、最適なフルスケール調整が可能
• ⾼腐蝕性ガス以外のほとんどのガス体に適⽤可能
• 優れた応答性
• マスフローコントローラに使われているコントロールバルブは、ノルマルクローズタイプの電磁式のため、
応答性がよく安全に使⽤可能
• リードアウトユニットとの組み合わせにより、多様なアプリケーションに対応
MASFLO-OVALⅡ 防爆形
汎⽤形気体⽤質量流量計FHAシリーズの⽔素防爆構造モデルです。同様に、汎
⽤形気体⽤質量流量コントローラFHBシリーズのコントロールバルブ部を⽔素
防爆構造としたものがFHDシリーズです。
これらを組み合わせることによって、防爆形気体⽤質量流量コントローラを構
成できます。各種ガスの供給システム、ガスミキシングプロセス、パイロット
プラント、半導体製造プロセス、研究所などの危険場所におけるガスの流量計
測、およびコントロールに最適です。
主な特⻑
• ⽔素ガスにも適⽤可能な JIS 防爆構造“d3aG4”タイプ
• 5NCCM(mL/min〔norma1〕)〜 500NLM(L/min〔norma1〕)までの広い流量範囲をカバー(コント
ローラとしては、100NLMまで)
• ラミナーフローエレメントにより、最適なフルスケール調整が可能
• 真空から最⾼ 39.2MPa まで、広範な使⽤圧⼒に対応
• ⾼腐蝕性ガス以外のほとんどのガス体に適⽤可能
• 優れた応答性
• コントロールバルブは、ノルマルクローズタイプの電磁式のため、応答性が良く安全に使⽤可能
• リードアウトユニットとの組み合わせにより、多様なアプリケーションに対応
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⽔素と脱炭素
気体⽤マスフローメータ
気体⽤の熱式質量流量計です。加熱したセンサから流れに
よって奪われる熱量が質量流量と相関があることから流量
を計測します。本器は、配管内に挿⼊されたセンサにより
管内の代表流量を検出して全流量を測定しています。
主な特⻑
次世代の熱式流量計 メンテナンス性の向上
ブリッジ回路を持たない完全デジタル制御⽅式 リトラクタユニット(オプション)
• 液体を流したまま挿⼊形マスフローメータの取付
⾼機能化、ユーザーフレンドリー化 け・取外しが可能
• USB接続による通信の簡易化 • センサへの汚れの付着が⼼配されるライン、⼀度稼
• HART通信機能 働すると停⽌できないラインに最適
• ProfibusDP通信機能
• RS-485(Modbus)通信機能 その他の特⻑
• エラーログ機能(16種類の異常情報を最⼤200件ま • 流量範囲が広く、⾼精度
で記録) • 温度・圧⼒補正なしで、直接ノルマル流量(0℃、
• Min/Maxログ機能(流量、流体温度、変換機温度 1atm)を表⽰・出⼒できる
の最⼤、最⼩値を記録) • 可動部が無く、耐久性に優れている
• トレンドメモリー機能(最⼤56時間の流量/温度ト • 圧⼒損失が低い
レンドを記録)
EXデルタⅡ(標準、スマートタイプ)
本器は、各種補正演算、レンジや各種係数を呼出し、設定、変更、⾃⼰診断や
ループチェックのできるインテリジェント機能を搭載。さらに、通信により、
各パラメータの設定、呼出しはスマートコミュニケーションユニット
(EL2310)で⾏うことができ、かつ上位コンピュータとの通信も可能とした
スマート形渦流量計です。
センサ部は、固定形と、リプレーサブル形があり、リプレーサブルセンサは、
ラインの流れを⽌めることなく、センサの点検・交換が可能です。
主な特⻑
• 2線式伝送を実現、計装コストの低減やシステムの簡略化が可能
• データ設定が容易
• メンテナンス性に優れ、保守コストの削減により安全性の増進が可能
• 配管に設置したままで、レンジ設定、パラメータ設定、校正などの保守作業が可能
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⽔素と脱炭素
DELTAFLOW Type F(標準形)
流速変化にともなう渦の発⽣を、サーミスタセンサの温度変化→抵抗変化→流速⽐例
パルスとして取り出し、流量を計測します。
ガスパージ⽅式は、サーミスタセンサ部に外部からクリーンガス(常温)をパージす
る構造になっているため、サーミスタセンサに計測流体が触れません。従って、ダス
ト、ミストを含む気体や⾼温、低温の気体など、従来、計測が難しいとされていた気
体を正確に計測できます。
主な特⻑
• 可動部が無く、圧⼒損失が低い
• メンテナンス性に優れている(リプレーサブルタイプあり)
• 再現性が良い
ガスオーバル
容積式ではめずらしいガス計測⽤の流量計です。ガス計測専⽤に⾼精密に設計された計量室構造を採⽤してい
ます。空気、炭酸ガス、窒素ガスを始めとする⼀般気体の計測に最適です。
主な特⻑
• ⾼精度:±1%RD
• 電池駆動タイプあり(電池交換可能)
• 低圧⼒損失
• 防爆仕様あり
ALTImassⅡ(超⾼圧形・120MPa ⽔素対応)
本器は、オーバルが永年培ったコリオリ技術を基に、ユーザーニーズを凝縮した、より⾼性能で使いやすく、
⾼い安全性を備えた超⾼圧形コリオリ流量計です。
主な特⻑
• 燃料電池⾞(FCV)、⽔素ステーションの普及に向け⾼まる
⾼圧化のニーズに対応
• 最⾼使⽤圧⼒120MPa、⽔素対応
• 幅広い流量範囲(2.4〜300Kg/h)
• 接液部に溶接箇所はなく、⾼圧ガスの計測に適した信頼性の⾼い構造
• 液体、気体に使⽤でき、広い流量範囲を、低い圧⼒損失で⾼精度計測
• 質量流量の他に温度を⾼精度に計測
• 流路に分岐が無く、洗浄性に優れた構造
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Ammonia & Decarbonization
アンモニアと脱炭素
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アンモニアと脱炭素
燃料としてのアンモニア
燃料として利⽤するアンモニア(以下、「燃料アンモニア」という。)は、燃焼してもCO2を排出
しないゼロエミッション燃料であり、地球温暖化対策において有効な⼿段の⼀つとなっています。
「新国際資源戦略」(2020年3⽉策定)においては、そのカーボンフリーの特性とグローバルサプラ
イチェーンが確⽴済みという利点から、「今後は、⽕⼒発電や⼯業炉、船舶などからのCO2削減に
向け、⽔素と同様に、諸外国で⽣産された再⽣可能エネルギーを⽯油や天然ガスと同様にエネル
ギー資源として捉えて輸⼊するというコンセプトを強く意識しながら、現在FS(FS:Feasibility
Studyの略。実現可能性を検討するための調査のこと。)が進められている燃料アンモニアの混焼を
含めて、着実に技術開発などを進めることが必要である」と、その利⽤拡⼤を明記しています。
これまでアンモニアは「⽔素基本戦略」(2017年12⽉26⽇関係閣僚会議決定)において、⽔素キャ
リア(液化⽔素、メチルシクロヘキサンなど)の⼀つとして位置づけられ、液化⽔素やメチルシク
ロヘキサンと⽐べて、運搬が容易である点に優位性が⾒出されています。
他⽅で、燃焼してもCO2を排出しないゼロエミッション燃料、すなわち「燃料アンモニア」として
⽕⼒発電や⼯業炉、船舶(燃料電池を含む)などへの直接利⽤が可能となっています。
出典元:https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2021/html/3-8-4.html
アンモニア活⽤を加速するオーバルの流量計
アンモニアは、⽔素キャリアとしての可能性が注⽬され、CO2フリーアンモニアのバリューチェー
ン構築が期待されています。オーバルはこれまでも、液体及び気体のアンモニア計測⽤途で、コリ
オリ流量計、渦流量計、容積流量計、熱式質量流量計などを様々な業界に納⼊してまいりました。
今後は、クリーンエネルギーとしての液化アンモニアの計測⽤にも販売を拡⼤いたします。当社横
浜事業所は⾼圧ガス保安法の特定認定事業者であり、広い範囲で認定品の対応が可能です。
流量計専業メーカとして⻑年培った豊富な経験と確かな技術で、アンモニア製造⼯程や出荷・受⼊
計測⽤、船舶燃料⽤や⽯炭発電のアンモニア混焼⽤などのアンモニア計測⽤の⾼精度流量計、流量
計測システムの開発などを積極的に推進し、将来の需要の拡⼤に対応してまいります。
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アンモニアと脱炭素
オーバルの「アンモニア」関連製品
ウルトラオーバル Type S
⽔、⽯油類、溶剤など幅広い流体に対応する⾼精度な容積流量計です。
現場で瞬時・積算流量表⽰ができ、外部出⼒も可能です。
主な特⻑
表⽰部の⼤型化!⾒やすい表⽰!
• 表⽰器を限界まで⼤画⾯化
• 背景⾊にオレンジLCDを採⽤
• バーグラフの追加で瞬時流量も直感的に表現
• 単位表⽰も⼤きく⾒やすい
より使いやすく、様々な機能を追加
• 新開発のタッチスイッチ
⼿袋越しでも違和感なく操作可能
• ⾃⼰診断機能による各種アラーム
本体部の摩耗状況を推測しメンテナンス時期をアナウンス
無線プリンタシステム仕様
付属のスマートフォンとモバイルプリンタにより、積算流量の履歴管理と伝票出⼒を可能としたパッケージシ
ステムです。ローリ⾞による配送⽤途に最適です。
その他の特⻑
• ⾼精度:±0.5%RD(オプション:±0.2%RD)
• 計量室は滞留部分がほとんどない為、化学液体を始め広範囲の液体に適⽤可能
• 電池駆動タイプあり(電池交換可能)
• 低圧⼒損失、⾼耐久性
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アンモニアと脱炭素
EXデルタⅡ(標準、スマートタイプ)
本器は、各種補正演算、レンジや各種係数を呼出し、設定、変更、⾃⼰診断や
ループチェックのできるインテリジェント機能を搭載。さらに、通信により、
各パラメータの設定、呼出しはスマートコミュニケーションユニット
(EL2310)で⾏うことができ、かつ上位コンピュータとの通信も可能とした
スマート形渦流量計です。
センサ部は、固定形と、リプレーサブル形があり、リプレーサブルセンサは、
ラインの流れを⽌めることなく、センサの点検・交換が可能です。コントロー
ルに最適です。
主な特⻑
• 2線式伝送を実現、計装コストの低減やシステムの簡略化が可能
• データ設定が容易
• メンテナンス性に優れ、保守コストの削減により安全性の増進が可能
• 配管に設置したままで、レンジ設定、パラメータ設定、校正などの保守作業が可能
DELTAFLOW Type F(標準形)
流速変化にともなう渦の発⽣を、サーミスタセンサの温度変化→抵抗変化→流速⽐例
パルスとして取り出し、流量を計測します。
ガスパージ⽅式は、サーミスタセンサ部に外部からクリーンガス(常温)をパージす
る構造になっているため、サーミスタセンサに計測流体が触れません。従って、ダス
ト、ミストを含む気体や⾼温、低温の気体など、従来、計測が難しいとされていた気
体を正確に計測できます。
主な特⻑
• 可動部が無く、圧⼒損失が低い
• メンテナンス性に優れている(リプレーサブルタイプあり)
• 再現性が良い
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アンモニアと脱炭素
ALTImassⅡ TypeU(⾼精度形)
最適化、統⼀化設計にもとづく究極のU字形フローチューブ
標準的な流量計測に加え、微少流量計測、短時間充填などの⽤途においても⾼
精度に質量流量を計測できる⾼機能形コリオリ流量計です。
⾼機能変換器(⾃⼰診断機能、⼤画⾯表⽰、タッチ操作による現場での設定変
更が可能)を搭載し、パラメータバックアップ機能により変換器交換が容易に
⾏えます。
半導体製造装置をはじめ、装置搭載への実績も多数あります。
主な特⻑
メンテナンス機能の充実化
• ゼロ点調整機能(前⾯キー操作のステータス⼊⼒に加え、変換器に押しボタンを完備)
• エラーロギング機能
• 時計機能(電源投⼊からの累積時間を変換器内に保存)
• ⼯場出荷パラメータのリロード機能
• 表⽰ユニットへのパラメータバックアップ機能
⼤画⾯!現場での設定変更が可能
表⽰画⾯は、⼤画⾯で⾒やすくバックライト機能を付けることで暗い場所での設定も容易
ゼロ点安定性誤差の向上
ALTImass、ALTImassⅡシリーズ
従来 (Type U)
⾼い密度精度
⾼いレベルな密度計測により安定した密度計測を実現し、⾼い密度精度を実現
⾼速応答
リアルタイム処理の⾼速応答により流量変化への追従性が⾼く、短時間でバッチ計量
3線式パルス出⼒結線が可能(DC 電源仕様)
• 既設3線式流量計からの更新に最適
• 既設3線ケーブルが使⽤可能
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アンモニアと脱炭素
MASFLO-OVALⅡ ⾮防爆形
気体の流量を質量ベースで正確に測定 / コントロールします。FHA シリーズ
は、⾼精度、かつコンパクトな気体流量計です。FHBシリーズは、FHA シ
リーズにコントロールバルブ(電磁式)を⼀体化した流量コントローラです。
これらは、表⽰器・設定器などを内蔵したリードアウトユニット(ROU)と
組み合わせることによって、簡易な流量計測/制御システムを構成することが
できます。各種ガスの供給システム、ガスミキシングプロセス、パイロットプ
ラント・半導体製造プロセス・研究所などで使⽤されるガスの流量計測、およ
びコントロールに最適です。
主な特⻑
• 5NCCM(mL/min〔normal〕)〜 500NLM(L/min〔normal〕)までの広い流量範囲をカバー
• ラミナーフローエレメントにより、最適なフルスケール調整が可能
• ⾼腐蝕性ガス以外のほとんどのガス体に適⽤可能
• 優れた応答性
• マスフローコントローラに使われているコントロールバルブは、ノルマルクローズタイプの電磁式のため、
応答性がよく安全に使⽤可能
• リードアウトユニットとの組み合わせにより、多様なアプリケーションに対応
MASFLO-OVALⅡ 防爆形
汎⽤形気体⽤質量流量計FHAシリーズの⽔素防爆構造モデルです。同様に、汎
⽤形気体⽤質量流量コントローラFHBシリーズのコントロールバルブ部を⽔素
防爆構造としたものがFHDシリーズです。
これらを組み合わせることによって、防爆形気体⽤質量流量コントローラを構
成できます。各種ガスの供給システム、ガスミキシングプロセス、パイロット
プラント、半導体製造プロセス、研究所などの危険場所におけるガスの流量計
測、およびコントロールに最適です。
主な特⻑
• ⽔素ガスにも適⽤可能な JIS 防爆構造“d3aG4”タイプ
• 5NCCM(mL/min〔norma1〕)〜 500NLM(L/min〔norma1〕)までの広い流量範囲をカバー(コント
ローラとしては、100NLMまで)
• ラミナーフローエレメントにより、最適なフルスケール調整が可能
• 真空から最⾼ 39.2MPa まで、広範な使⽤圧⼒に対応
• ⾼腐蝕性ガス以外のほとんどのガス体に適⽤可能
• 優れた応答性
• コントロールバルブは、ノルマルクローズタイプの電磁式のため、応答性が良く安全に使⽤可能
• リードアウトユニットとの組み合わせにより、多様なアプリケーションに対応
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アンモニアと脱炭素
気体⽤マスフローメータ
気体⽤の熱式質量流量計です。加熱したセンサから流れに
よって奪われる熱量が質量流量と相関があることから流量
を計測します。本器は、配管内に挿⼊されたセンサにより
管内の代表流量を検出して全流量を測定しています。
主な特⻑
次世代の熱式流量計 メンテナンス性の向上
ブリッジ回路を持たない完全デジタル制御⽅式 リトラクタユニット(オプション)
• 液体を流したまま挿⼊形マスフローメータの取付
⾼機能化、ユーザーフレンドリー化 け・取外しが可能
• USB接続による通信の簡易化 • センサへの汚れの付着が⼼配されるライン、⼀度稼
• HART通信機能 働すると停⽌できないラインに最適
• ProfibusDP通信機能
• RS-485(Modbus)通信機能 その他の特⻑
• エラーログ機能(16種類の異常情報を最⼤200件ま • 流量範囲が広く、⾼精度
で記録) • 温度・圧⼒補正なしで、直接ノルマル流量(0℃、
• Min/Maxログ機能(流量、流体温度、変換機温度 1atm)を表⽰・出⼒できる
の最⼤、最⼩値を記録) • 可動部が無く、耐久性に優れている
• トレンドメモリー機能(最⼤56時間の流量/温度ト • 圧⼒損失が低い
レンドを記録)
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Energy saving & Decarbonization
「省エネと脱炭素」関連製品
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「省エネと脱炭素」関連製品
圧縮空気
オーバルは主管から枝管までの
エアー使⽤量・リーク量の「⾒える化」を提案します。
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「省エネと脱炭素」関連製品
オーバルの「圧縮空気」関連製品
マスフローモニタ
エアー、窒素などのユーティリティガスの微少流量〔呼び径15mm:
10L/min(normal)〜〕を確実に計測する省エネ管理⽤流量計です。
例えばエアー配管などに組み付け、エアーリーク量を計測し、⾦額に換
算して表わすことにより、エアーの使⽤量やムダなエアーの消費量がデ
ジタルに把握でき、省エネ対策がより効率的に進みます。
⼩⼝径、省エネ管理⽤流量計として必須な条件「廉価」を実現しました。
主な特⻑
• 他の追随を許さない超ワイドレンジ〔10〜600(15mm)、135〜8000(50mm)L/min(normal)〕で、レ
ンジアビリティ「 1:60」を実現!微少な流れから確実に検知。使⽤量の管理だけでなくエアーリーク箇所
の発⾒にも最適
• 質量流量を検出する、サーマルマスフローのため温度、圧⼒補正が不要。直接ノルマル流量(0℃、1
atm)を表⽰するため廉価
• 表⽰は「積算」「累積積算」「瞬時流量(毎時、毎分)」に加え、省エネに最適な ユーティリティの流量を
「円換算表⽰」する機能を追加
• センサ素⼦は、ステンレス製シースパイプで保護されているため、ダスト、ミストなどに強い構造
ハイブリッドマルチデルタ
渦式と熱式の異なる原理の2つのセンサを組合せたハイブリッド
技術により、流量範囲最⼤1:900という超ワイドレンジを1台で
計測できる流量計です。圧縮空気の使⽤量管理をお考えのお客様
に最適です。
主な特⻑
• 流量範囲が超ワイドレンジ
• ミストの影響を受けにくいセンサ構造
• 圧⼒損失が低い
• リーク量から⼤流量までの計測を1台で2役
• 流量が不明確なラインでもライン径に合わせて設置可能
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「省エネと脱炭素」関連製品
気体⽤マスフローメータ(マルチポイント挿⼊形)
気体⽤の熱式質量流量計です。
特に⼤型ダクトまたはスタックで直管⻑がとれず均⼀な流速分布
でない場合に威⼒を発揮します。
1台の K-BAR には最⼤4つの流速センサを有し、1 台または複
数の K-BAR からの信号をマスフローコンピュータで平均流速演
算させることで、再現性の⾼い質量流量計測を可能とします。
主な特⻑
• ワイドレンジ:0〜55m/s(normal)
• ⾼温(260°Cおよび 500°C)で動作可能
• 各センサ位置の温度と質量流速を同時測定
• 圧⼒と温度の補正が不要
• 全溶接構造のセンサによる⾼い堅牢性
• 据付けが簡単で低コスト
• ⾮常に早い応答性
• 全く新しいデジタル制御⽅式による使いやすさ
• 防爆構造(ATEX)
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