波長可変半導体レーザ(TDL)ガス分析計『GPro500シリーズ』カタログ

波長可変半導体レーザ(TDL)ガス分析計 すべての産業に Gas Analytics

メトラー・トレドのガス分析計は シンプルな設計で、最高の性能を実現します 製造現場では、安全性、品質、生産性が重視されます。そのため、私たちは分 析計やセンサの開発に際して常に「製品の設計、取扱いやメンテナンス方法 がお客様の目標達成にどのように役に立つのか?」という点を考えています。 ガス分析技術について追及を続けた結果、応答が速く、プロセスの稼働時間 を最大にし、他に例をみない使い易さを実現したユニークな製品の開発に成 功しました。 液体分析測定分野での長年にわたる経験から、メト 幅広いプロセスに ラー・トレドは幅広い産業において顧客ニーズに対 対応可能な柔軟性 する知見を深めてきました。 そして、お客様の視点に基づき、設定が簡単でメン テナンスに手間がかからないことを最重要課題とし て、ガス分析機器を開発しました。もちろん、測定精 度についても自信を持ってお答えします。メトラー・ トレドにお任せください、と。 プロセスにあった接続形状が選べます • あ らゆる設置条件に対応 • 測 定したい場所に直接設置が可能 2 METTLER TOLEDO Competence

シンプルな設計 最高の性能で 現場作業を容易に お客様の生産能力を最大化 フィールド機器のように活用できる、 プロセス効率を実現する鍵は 強力な分析計 • 予定外の停止が発生しない機器 • 設定が簡単 • 長期にわたり精度を確保 • パーツなどの在庫を持つ必要なし • プロセス値が変動した場合の回復力 • 自己診断により、ユーザーにメンテナンスの 必要性をお知らせ 詳細はウェブサイトでご覧ください www.mt.com/gas 3

現場設置またはオンラインで 測定したい場所に直接設置可能 ガス分析機器は、しばしば技術的な限界から設置場所や機種に制限が生 じてしまうことがあります。GPro 500シリーズガスアナライザとInProシリー ズのポーラログラフセンサなら、どのようなプロセスでも幅広くカバーする ことが可能です。 現場測定が重要である理由 大口径から小径パイプまで • リアルタイムのプロセス制御を行うことで、収率を • レ ーザー光源と検出器を1つのユニットに配置 向上させることが可能 • 位置調整不要 • 応答が速く異常発生時もすばやく検出できるため、 • 設置コストを抑え、設定も簡単 危険を回避 • 低いパージガス消費 • ガス濃度の真の代表値を測定することが可能 • 測定値の誤差原因となる、サンプル調整は不要 小径配管への設置 • DN 50 (2”) パイプ • 流量の制限なし • 革新的なフィルタタイプにより、パージガス不要 4 Versatility

塵埃を多く含むガスへの耐性 コンパクトで簡単にアクセスが可能 • 燃焼アプリケーションに最適: O2とCO • 着脱式ハウジングと、12 mm径のポーラログラフセ • 寿命を延ばす逆洗浄タイプ ンサの組合せでいつでもセンサにアクセス可能 • 高濃度のダスト負荷でも、安定した測定 • 湿 気と塵埃が多い環境に最適 • タ ンク上部など流れのない、不活化用途向け オンラインGPro 500シリーズ • センサのメンテナンス中もプロセスを中断せずに操 • サンプル抽出システムで使用可能 作が可能 • サンプル調整が簡易になるため、 サンプリングコストを低減 • 短い(<1 秒)応答時間により安全性 を向上 詳細はウェブサイトでご覧ください www.mt.com/gas 5

1つの機種で プラント全体のガス分析が可能に 工場全体で同じ機種を使用することで、トレーニングを減らし、メンテナン スを簡素化することができます。GPro 500アナライザは信頼性が高く、メン テナンスに手間がかからないため、プロセス測定、燃焼モニタリング、製品 保存などでガス分析を必要とする場合に最適です。 直接塩素化/オキシ塩素化 パッケージボイラ 塩素 直接 EDCクラッ VCM 塩化 150°Cで蒸発 Cl2 塩素化 EDC キング 蒸留 ビニルVCM 煙突 O2 蒸気 200°C 水 CO エチレン EDC リサイクル 液体/ガス状 C2H4 蒸留 EDC塩素処理 HCl の副産物 第3経路（管） 350°C O2 O2 第2経路（管） バー 第1経路[煙管]酸素 オキシ塩素化 HCl 副産物 O2 の回収 ナー 水 磁気式のサンプリングアナライザと比較して応答が格 CO および酸素測定により、効率の高い制御が可能に 段に速く、安全性を犠牲にすることなく収率を向上さ なり、燃焼効率の向上とエネルギーコストの低減が実 せます。 現します。 6 Applications

タワードライヤの排気 蒸気回収 プロセスフロー図 従来型の塩素乾燥 タンカー蒸気回収システム 乾いた オフガス（未回収） グラウンドフレア 塩素ガス No. 4タンカ埠頭 H2O O2 湿った 塩素 No. 3タンカ埠頭 ガス Conc. 硫酸、 冷却器98% 熱交換器 原油移送 希硫酸 No.2タンカ埠頭 タンカーから ポンプ 除去されたガス 原油の供給 （吸収用） 回復後戻った原油 50,000KL 給水ポンプ No. 1タンカ埠頭 原油タンク (回収タンク) 湿塩素ガスの量が急激に増加した場合に発生する予 酸素測定によりLOC（限界酸素濃度）レベル以下での 定外のダウンタイムを削減します。 稼働が保証され、安全性が向上します。 無料のeブックレットを ダウンロード www.mt.com/GPro500-ebook 7 吸収装置 吸収油 冷却器

ガス分析用のGProシリーズで 複雑な測定を簡単に 過酷なプロセス条件下で使用するために開発された測定機器は、高い知 識を持つ技術者でなければ使用できない難しい機器である場合がほとん どです。メトラー・トレドの波長可変半導体レーザ(TDL)アナライザは、使 い勝手がよく非常にシンプルです。 シンプルで、洗練されたデザイン フランジ１つで設置が可能 パージ不要 小径パイプに対応 • 折り返し光路を採用することで、 • 独自の先進設計: フィルタによ • 光 路を折返すことで、測定精度 ダイオードレーザ光源と検出器を りプロセス側のパージが不要 を2倍に向上 1つのヘッドに搭載することが可 • 革新的な逆洗浄機能が、自動 • コ ンパクトな設計で設置場所を 能に プローブクリーニングを実現 選ばない • ウィンドウによりプロセスガスか • 高い堅牢性 ら電子機器を遮断し、アナライ • 流量制限、圧力低下なし ザへの即座のアクセスを可能に • 装置の検査は現場で実施可能 8 Simplicity

迅速で、シンプルなメンテナンス フィールド機器と 測定点での ユーザーの声 同様の取扱いが可能 センサメンテナンス 「GPro 500のパフォーマンスは設置以 来、非の打ち所がありません。製造プロ セスの安全性が高まり、処理能力も向上 させることができました。」 ホルムアルデヒドメーカー(米国) 「GPro 500はメンテナンス不要で不具 合もなく、有機性蒸気を扱う際、安全性 を確保するために正確な酸素測定を行 うことが可能です。」 金属処理プラント（ブラジル） • プ ロセスを中断せずに、ライン • ポ ーラログラフセンサの2分 検査が可能 間メンテナンス 「さまざまな測定方法を試しても上手く • 品 質保証基準の順守 • 校正ガス不要の、大気による いきませんでしたが、GPro 500は正常に 一点校正 作動しています。」 石油化学工場(中国) 「GPro 500を設置して試運転した後 も、私たちはこれがTDLであることを信 じることができませんでした。こんなに 設置が簡単なTDLは、初めてです。」 特殊化学製品プラント(ドイツ) 9

波長可変半導体レーザ 急速に普及する最先端の技術 現在、さまざまな技術がプロセスガス分析で利用されていますが、波長可 変半導体レーザによる吸光分光法に急速に取って代わられています。なぜ でしょうか？ その理由は、生産性を向上して工場の能力が増加し、安全性 も高まるからです。 メトラー・トレドのSpectra IDTM 最先端の分光法 原理 ダイオードレーザはあらかじめ決められた範囲内 で特定の波長の光を出するように調整されてい ます。ダイオードの温度を± 0.01 °Cに制御する と、始動周波数が設定され、発光波長をスキャン します。 時刻 効果 放出光は約0.4 nmという事前設定された波長範 囲を1秒間に100回スキャンします。プロセスに含 まれるガス種のうち、対象ガスの単一吸収バンド を十分に検出します。 15×10–4 nm (80MHz) 波長 結果 フォトダイオードは光の強度を測定し吸収ピーク を検出します。アナライザはベースラインシグナル からこれを差し引いてピーク面積を導き出し、 HITRANデータベースを用いて既知の温度と圧力 下のガス濃度を算出します。 0.4 nm 波長 10 Performance フォトダイオード電動信号 (µA) レーザーダイオード強度(mW) レーザーダイオード電流(mA)

最終的な収益に影響を与えるメリット ポーラログラフセンサ： 機能 多くの従来型アナライザでは、最高の性能を保つために面倒な機 器の検査やメンテナンスを定期的に行わなければなりません。 酸素センサと測定ガスは隔膜によって分 GPro 500 TDL シリーズは、高い性能を保ちながら、所有コストは 離されています。隔膜は酸素を通します 低く抑えることができます。 が、測定に影響を与える物質の侵入を防 ぎます。陰極で、酸素量は電流値として 鍵となるポイント 電気化学的に測定され、酸素分圧を算出します。 ドリフトの影響のない技術 陰極 電解質層 光吸収に基づく測定技術で、高分解能レーザ TDLはドリフトの影響を受けません 交差干渉の影響なし シリコン 光源は単一吸収線を分解でき、バックグラウン ドガスの影響は受けないため、計量化学的な分 PTFE スチールメッシュ 析は必要ありません InPro 6850 i G、6900 i G、6950 i Gは、 過酷なプロセス条件にも対応 陽極・陰極を持つ電気化学的センサで、 不活化アプリケーションに適合するよう 粉塵への耐性と光路が短いことから、塵埃を多 に開発されています。 く含む環境にも高い耐性をもちます 詳細は以下でご覧ください： www.mt.com/GPro500 11

ガス分析向け情報サイトで 最新情報をご覧ください ウェブサイトで、ホワイトペーパー（技術資料）、ビデオ、 ウェビナーなどの役立つ情報をご覧いただけます。ぜひ ご活用ください。 4www.mt.com/gas www.mt.com 詳細はウェブサイトをご覧ください メトラー・トレド株式会社 プロセス機器事業部 〒110-0008 東京都台東区池之端2-9-7 池之端日殖ビル1F TEL: 03-5815-5512 FAX: 03-5815-5522 製品の仕様は予告なく変更することがあ りますので、あらかじめご了承下さい。 © 03/2014 Mettler-Toledo AG Printed in Switzerland