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大手バイオテクノロジー企業では製造時の偏差が95% 低下
溶存酸素レベルに関連する製品品質のばらつきに頭を悩ませていました。これはポーラログラフ式センサの不正確な測定値に起因するもので、光学式のインテリジェントセンサに切り替えるこで、問題が解決しました。
このカタログについて
ドキュメント名 | 【導入事例】光学式溶存酸素(O2)センサ InPro6860i 2014年8月号 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 453.7Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | メトラー・トレド株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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製造時の偏差が 95%低下
光学式溶存酸素測定で実現
ある大手バイオテクノロジー企業では、溶存酸素レベルに関連する製品品質のばら
つきに頭を悩ませていました。これはポーラログラフ式センサの不正確な測定値に
起因するもので、光学式のインテリジェントセンサに切り替えることで、問題が解
決しました。
大手バイオ企業における 不正確な測定によりかかるコスト バイオ医薬品産業向けに特別に
溶存酸素測定 ところが、バッチのほとんどにお 設計されており、ポーラログラフ
同社はバイオテクノロジーにお いてセンサが不正確な測定結果 式センサを上回る数多くの性能
けるグローバルリーダーとして を示していたことが、ラボでの を備えています。InPro 6860i は
カリフォルニアで大規模な施設 測定によって判明しました。間 長期のバッチ稼働においても極
を稼働させています。ここでは、 違ったデータは製造でのばらつ めて安定した性能を発揮します。
種培養から 15,000 L 規模まで 40 きを生じさせて、問題の修復に これは同センサが採用している
基以上のバイオリアクターが動 多大な人件費を浪費するという 光学式測定技術とその自動安定
物細胞培養に使用されています。 事態を招きました。さらには、 制御機能によります。そして、ポー
多大な経費をかけてセンサが ラログラフ式センサとは異なり、
高い生産性を確保するためにリ メーカーに返却されていました。 InPro 6860i は使用前の分極が不
アクター内の酸素を理想的なレ 要です。
ベルに維持することは必須要件 高性能光学式測定テクノロジー
であり、ポーラログラフ式溶存 そこでメトラー・トレドの溶存酸 さらに、センサに必要なメンテ
酸素 (DO)センサが使用されてい 素センサ InPro 6860iを評価する ナンスの頻度も非常に少なくて
ました。 こととなりました。このセンサは、 済みます。センシング部品であ
る OptoCapと呼ばれる唯一の部
M400 変換器 品だけが定期的な交換を必要と
しますが、その交換にかかる時
間はわずか 1分程度です。
InPro 6860i 光学式溶存酸素センサ
一体型 OptoCap(簡単に交換可能)
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Also available with
Dissolved Oxygen Sensor
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機器管理システムにも対応 iSenseセンサ管理
本システムに対して当社が提案 ソフトウェア
した変換器は、M400FF 2線式で iSenseにより、プロセ
した。M400FF は、FOUNDATION スから離れた場所で
fieldbus ™ (FF)インターフェイス のセンサ校正、電子
が標準装備されており、AMS (エ 文書化、センサの「健康状態」のリアルタイ
マソン社 ) や PRM (横河電機 )、 ム評価、メンテナンス
HH475などのフィールド通信ツー 時期の予測情報の確
ルのような資産管理ツールをサ 認が可能となります。
ポートしており、お使いの資産
管理システムとの適合性を最大
限に高めることができます。既
存の Delta Vシステムへ容易に組
み込めることからも、同変換器
はお客様にとって最適でした。
製造時の偏差を大幅に削減 光学式溶存酸素センサについて
迅速な起動とリアルタイムの メトラー・トレドのシステムに満 詳しくは、こちらをご覧ください。
診断機能 足された同社は、45台のシステ c www.mt.com/InPro6860i
インテリジェントセンサマネ ムを施設に導入されました。設
ジメント ( ISM ®) 技術により、 置以来、溶存酸素測定に関する
iSense ソフトウェアや、プラグ&メ 製造時の偏差が 95%まで削減さ
ジャー起動、M400FF と Foundation れたことが報告されています。さ
fieldbus によるリアルタイムのセ らに、お客様は、センサのメン
ンサ診断をフル活用して、ラボで テナンスに費やされる作業時間
のセンサの検証や事前バッチ診 が著しく減少したことにも大変満
断が実現します。 足されています。
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