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【ケーススタディ】Matrix社、コンガテック社とTridium社のソリューションによりMTX-StarBMSを開発~ネットワーク化されたビルディングオートメーションを手掛けるスペインのMatrix社
事例紹介
NXP i.MX 8M Plus プロセッサ搭載のQsevenモジュールを活用して、ビルディング オートメーション システムを構築した事例を紹介しています。
【ケーススタディ】Matrix社、コンガテック社とTridium社のソリューションによりMTX-StarBMSを開発~ネットワーク化されたビルディングオートメーションを手掛けるスペインのMatrix社
このケーススタディでは、NXP i.MX 8M Plus プロセッサ搭載のQsevenモジュールを活用して、ビルディング オートメーション システムを構築した事例を紹介しています。
コンガテックのコンピュータ・オン・モジュール(COM)とNiagara Frameworkは、スペインの電子機器メーカーMatrix社によって開発された、コンパクトでスケーラブルなビルディングオートメーション コントロールセンターの核となるハードウェア/ソフトウェアです。
キーワード:Qseven, NXP i.MX 8M Plus, ビル・マネージメント・システム, ビルディング・オートメーション・システム(BAS)
このカタログについて
ドキュメント名 | 【ケーススタディ】Matrix社、コンガテック社とTridium社のソリューションによりMTX-StarBMSを開発~ネットワーク化されたビルディングオートメーションを手掛けるスペインのMatrix社 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 1.8Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | コンガテックジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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ケーススタディ
ネットワーク化されたビルディングオートメーションを手掛
けるスペインのMatrix社
Matrix社、 コンガテック社とTridium社のソリューションによりMTX-StarBMSを開発
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1 MATRIX社、コンガテック社とTRIDIUM社のソリューションによりMTX-STARBMSを開発
ネットワーク化されたビルディングオートメーションを
手掛けるスペインのMatrix社
コンガテックのコンピュータ・オン・モジュール(COM)とNiagara Framework®は、 スペインの電
子機器メーカーMatrix社によって開発された、 コンパクトでスケーラブルなビルディングオートメ
ーション コントロールセンターの核となるハードウェア/ソフトウェアです。
IoTシステムによる快適な屋内環境の実現
病院や駅、オフィス、 住宅団地など、 大きな建物の多くに
は、 今日、 ビルディングオートメーションシステムが取り入
れられています。 しかしながら、 多くの場合、 これらはスタ
ンドアロンで動作しています。より高いレベルのデータ収集
と分析をおこなう、 IoT(モノのインターネット)をベースと
した管理システムはごく少数です。 一方、 ビル管理の複雑
さは増しており、 一般的なシステム監視と制御にとどまら
ず、 今ではネットワークを監視し、 より快適であると同時に
サステイナブルに配慮して二酸化炭素排出量を削減する
ために、システムの機能を改善しなければなりません。た
とえば、ネットワーク化されたエネルギーシステムにおい
て、 太陽エネルギーによる自家発電と外部電源とを組み
合わせて最適化することなどが求められています。 IoTベ Flexitronグループの一部で、マドリードに本社を置く
ースのHVAC(暖房、 換気、 および空調)システムは、 雨の スペインの企業、Matrix社は、ビルオートメーションな
どの分野で国際的な名声を博しています。
日でも晴れの日でも、 あるいは季節にもかかわりなく、 快
適な室内環境を実現するために、 暖房、 換気、 および湿度
を最適なバランスに調整することができます。
データ分析をエッジでおこなうことにより、セキュリティを強化
ネットワーク化されたビルディングオートメーションシステム(BAS)が導入されている場合は、 ローカ
ルシステムと、ネットワークで接続されている制御ステーションや管理インスタンスとして、 外部クラウ
ドを利用することが増えてきています。 これにより、 タブレットやスマートフォン、あるいはコンピュー
タを介してシステムの設定や制御が可能になります。 HVACシステムの一般的な管理と制御に関して
は、 クラウド経由でおこなうことでシンプルで非常に便利になります。 すべてをクラウドから実行でき、
どのインスタンスに対しても特定のデータへのアクセスを許可することができます。 それは、 世界中の
どこにいてもです。 しかし、 それは既存のシステムにイーサネットを接続するだけで、 実現できること
ではありません。多くの場合、 個別のローカルタスクを実行するために、 新しいエッジレイヤーを追加
する必要があります。
例としては、 迅速な意思決定が重要な状況があります。 これは特にセーフティクリティカルなシステム
に当てはまります。 クラウドベースの制御ステーションでは、 常にある程度の遅延が発生し、 ネットワ
ークに問題がある場合は完全に機能しなくなる可能性があります。 これが、エッジにおいてデータ分
析をしたりBAS全体の意思決定をおこなうことがますます重要になる理由です。 ローカルのDINレー
ル取付型PCは、データをリアルタイムに処理するだけではなく、 洪水や激しい嵐、 あるいは火災が発
生した場合には即座に保護対策を開始し、 自動的に住民や消防署に警報を発することができます。
2021年の夏、 かつてないほどの悪天候が一瞬で地下室や屋根、そして建物自体に大きな損害を与え
ただけでなく、 人命をも危険にさらす可能性があることを示しました。 早期警報システムは、 リアルタ
イムの気象データを使用して、 接近する雷雲をいちはやく見つけることができるため、 建物を守るた
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めに日よけやブラインドを撤収したり、 窓やガレージのドアを閉めて電源を切るなどの対策をとるこ
とができるとともに、 住民に対して警報を発することができます。
ビルディングオートメーション向けDINレール取付型PC
スペインの電子機器メーカーMatrix社は、 ビル管
理用のソフトウェアを統合したエッジコンピュータ
ソリューションを、 標準の制御キャビネットに適合す
る、 DINレール取付型PCに詰め込みました。 実際、
全体の奥行はわずか766mmです。 Flexitron グルー
プの一部で、 マドリードに本社を置くMatrix社は、 ビ
ルオートメーションなどの分野で国際的な名声を博
Matrix社の最新のイノベーションは、 小型のDINレール取付
型PC 、 MTX-StarBMSで、 ビルディングオートメーションのコ しています。Matrix社の最新のイノベーションである
ントロールセンターに最適です。 MTX-StarBMS(ビル・マネージメント・システム)は、
BMSコントロールセンターに最適な小型のDINレー
ル取付型PCです。 MTX-StarBMSは、 クラウドコントロールルームやその他の中央管理インスタンスと
通信することができるとともに、さまざまなローカルシステムと接続するための多数のインタフェース
も提供します。 Matrix社のソリューションは、 モジュラープロセッサアーキテクチャにより個別にプロ
グラムすることができます。
オープンスタンダードに基づく組込みコンピューティングシステムは、 ゲートウェイ機能とI/Oインタフ
ェースを組み合わせ、 主に4G携帯通信かイーサネットを使用してクラウドと通信します。 エッジで直
接BASデータを収集して分析するために、6つのユニバーサル入力、 6つのデジタル入力、 8つのアナロ
グ入力、 4つのデジタル出力、 さらにUSBを備えています。 この、 あらかじめコンフィグレーションされ
たソリューションは導入を簡素化するとともに、 コンパクトな形状のため、 防火管理室のキャビネット
やHVACシステムへの設置に適しています。
あらかじめコンフィグレーションされたMatrix社のソリューションは、 多数のインタフェースにより導入を簡素化し、 コンパクトな形状の
ため、 通常は火災警報パネルの制御キャビネット、 あるいは暖房、 空調、 換気(HVAC)システムに統合されます
MTX-StarBMSにはNiagaraライセンスが付属
プログラミング可能なMTX-StarBMSの核は、 米国IT企業Tridium社のNiagara Framework® ソフト
ウェアです。 ビルディングオートメーション用として特別に開発された Niagara は、 クリティカルでサイ
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バーセキュアなデバイスからクラウドへの接続と、 必要となるデータ正規化の機能を提供します。 ユ
ーザがデータフローをキャプチャしてモニタできるようにするだけではなく、 プロセスチェーンと、 カス
タムのユーザインタフェースを作成することもできます。 これにより、 センサ、 アクチュエータ、 および
システムからの測定値とステータス情報を、 ローカルでリアルタイムに自動的に処理して視覚化する
ことができます。
ウェブベースのHTML5ユーザインタフェースは、 リモートでもクラウド経由でも、 さまざまなエンドデ
バイスに表示することができます。 オブジェクト指向のプログラミング環境で、 標準化されたライブラ
リの中から機能をドラッグ&ドロップすることで、 簡単にカスタマイズすることができます。 基本的にオ
ープンでJAVAベースのUX(User Experience)フレームワークは、 あらゆるタイプの自動化タスクと、
ビルの監視、 管理、 および保守に適しています。 ビルディングテクノロジーアプリケーションのメーカ
ーは、 ドライバモジュールを使用して、 システムをオープンプラットフォームにインテグレーションする
こともでき、 これにより、 新しいアプリケーションの開発と既存のBMSとのネットワーキングを加速す
ることができます。 Niagaraは完全にスケーラブルであるため、 このフレームワークは大規模なエンタ
ープライズサーバから組込みコンピューティングシステムまで、 さまざまなハードウェアプラットフォー
ムに導入することができます。
COMの搭載プロセッサ
Matrix社は、 ハードウェアに関しては、 確立された組込みシステムを使って、 独自の開発専門分野
を補完しています。 MTX-StarBMSは、 社内で開発されたキャリアボードと、 Qseven規格のコンピュ
ータ・オン・モジュール(COM)で構成されています。 Qseven規
格はベンダーに依存しないSGeT(Standardization Group for
Embedded Technologies:組込み技術の標準化グループ)によ
って継続的に開発・保守されています。 MTX-StarBMS のQseven
モジュールは、 コンガテックによって提供されています。 コンガ
テックは、 コンピュータモジュールにおけるドイツのシリコンバ
レーであるデッゲンドルフに拠点を置く、 組込みおよびエッジコ
ンピューティングテクノロジーの大手プロバイダーです。 このモ
ジュールは、 NXP i.MX 6プロセッサを搭載しており、 ビル管理な
ど低消費電力アプリケーション向けに特別に設計されているう NXP i.MX 8M Plus 14nmプロセッサシリー
え、 さまざまなバリエーションとコンフィグレーションがあるた ズ搭載のQsevenモジュールは、 ARM 4コア
め、 Matrix社はこのQseven COMを採用しました。 もう1つの重 Cortex-A53/M7プロセッサと統合された人
工知能用のニューラルプロセッシングユニット
要な要素は、 必要な場合にはモジュールを最新のCOMに置き換 (NPU)を内蔵しているため、 MTX-StarBMS
の将来の設計に理想的な後継機種です。 ユ
えることで、 簡単にアップグレードできることです。 たとえば、 4コ ーザは現在のところ、 ニーズに対して十分な
アのARM Cortex-A53/M7プロセッサと統合された人工知能用ニ 性能を持った、 i.MX 6プロセッサを搭載した
Qsevenモジュールで満足しています。
ューラルプロセッシングユニット(NPU)を内蔵するNXP i.MX 8M
Plus 14nmプロセッサシリーズを搭載したQsevenなどです。 これは、 DINレール取付型PCに、 優れた
設計の柔軟性を与えるだけではなく、 長期供給を保証するとともに、 人工知能(AI)の統合など、 将来
のBMSのニーズに対応するための、 アップグレードオプションも提供します。
最初のシステムは、 最大4つのARM Cortex-A9コアを搭載し、 消費電力は2〜4ワットです。-40℃
〜+85℃の拡張温度範囲をサポートしているため、 サハラ砂漠から南極まで世界中のさまざまなBMS
での使用に適しています。 世界で最も売れている2つのフォームファクタのうちの1つであるQseven規
格には、 長期的な将来性があります。 Qseven規格は、SMARC COM規格と同様に、 ベンダーに依存
しないSGeTによってホストされています。 工業用や地方自治体、 あるいは民間のビルは一般的に数
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十年は使えるように設計されているため、 Qsevenベースのシステムは、 これらのビルディングオート
メーションに最適です
ビルディングオートメーションの未来
Matrix社は、 Niagara Framework®とQseven COMの組み合わせを選択
して、 コンパクトなDINレール取付型PC としてMTX-StarBMSを開発し、 ク
ラウド接続されたBMSの市場向け製品として位置付けています。 IoTベー
スのセンサやアクチュエータ、 そしてコントロールが急速に進化している
ため、 このようなスケーラブルなソリューションは不可欠です。 COMはオ
ープンな統合プラットフォームで次世代に置き換えることができ、 Niagara
Framework® は将来にわたって利用することができます。 また、 NPU(ニュ
ーラルプロセッシングユニット)が統合されたNXP i.MX 8M Plusプロセッサ
を使用した将来のコンフィグレーションにより、 ディープラーニングや機械
Matrix 社のDINレール取付型PC、MTX- 学習を備えたAIアプリケーションをサポートするDINレール取付型PCも考
StarBMSは、組込みおよびエッジコンピューティ
ングテクノロジーの大手プロバイダーであるコ えられます。 すなわち、 すべての自動化されたビルから毎日送られてくる、
ンガテックの、スケーラブルなパフォーマンスを
提供するQseven コンピュータ・オン・モジュール 無限の情報からなるビッグデータに基づいた予知保全と、 ローカルでの意
(COM)をベースとしています。 思決定をおこなうソリューションの完璧な基盤になります。
著者:
ゼリコ・ロンカリック(Zeljko Loncaric):コンガ
テック マーケティングエンジニア
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コンガテック(congatec)について
コンガテック(congatec)は、組込みコンピューティング製品にフォーカスする、急速に成長しているテクノロジー企業です。 ハ
イパフォーマンス コンピュータモジュールは、産業オートメーション、医療技術、輸送、テレコミュニケーション、その他の多くの
分野の幅広いアプリケーションやデバイスで使用されています。 当社は、成長する産業ビジネスにフォーカスする、 ドイツのミッ
ドマーケットファンドである株主のDBAG Fund VIIIに支えられており、 これらの拡大する市場機会を活用するための資金調達
とM&Aの実績があります。 また、 コンピュータ・オン・モジュールの分野では、世界的なマーケットリーダーであり、 新興企業か
ら国際的な優良企業まで優れた顧客基盤を持っています。 コンガテックは、ドイツのデッゲンドルフに本社を置き、 現在、 米国、
台湾、 中国、 日本、 オーストラリア、英国、 フランス、 チェコ共和国に事業拠点を置いています。 詳細については、 当社の Web サ
イト www.congatec.com/jp、 または LinkedIn、 Twitter、 YouTube をご覧ください。
本社
congatec GmbH
Auwiesenstraße 5
94469 Deggendorf
Germany
Phone +49 (991) 2700-0
info@congatec.com
www.congatec.com
子会社
congatec Asia Ltd. congatec, Inc. コンガテックジャパン株式会社 congatec China Technology Ltd.
2F., No.186, Sec. 3, 6262 Ferris Square 〒105-0013 東京都 港区 浜松町1-2-7 Sunyoung Center, 901 Building B,
Chengde Rd. San Diego 浜松町一丁目ビル301 No. 28 Xuanhua Road, Changning District,
10366 Taipei, Taiwan CA 92121 USA Phone +81 (3) 6435-9250 Shanghai 200050, China
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