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金型の加熱温度は400℃以上可能
○加熱経路が柔軟に設計でき熱分布の最適化が可能
○加熱スピードは他の加熱方法に比較し2倍以上早く、サイクルが正確
○金型の薄い表層を加熱しているため加熱や冷却エネルギー効率に優れていて省エネ
○誘導装置の設置や移設が容易で大型の金型に複数の装置の増設も可能
○部品形状が複雑でも加熱ネットワークの設計が可能
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このカタログについて
ドキュメント名 | 電磁誘導技術による急速加熱成形 電磁誘導加熱冷却成形システム |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ロックツール株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
Page1
電磁誘導技術によるる急速加熱鞭1二
1電磁誘導加熱冷却成形システムしくみ
電磁誘導加熱システムは金型の表面層を急速に加熱、正確なサイクルタイムで繰り返し加熱冷却を可能とするシステム
である。金型内部に設置されたフレキシブルな誘導ケーブル(図中ではインダクタと記載)に交流電流を流すことで誘導
電流がケーブル周囲の型に流れ、集中して渦電流が誘導されることで表層に熱抵抗が生じる(図1)。
誘導ケーブルを金型の表層部の薄い部分に加熱をさせるために成形面から均一な深さの場所に適正に誘導ケーブルを
配置することが重要である。加熱の性能は誘導ケーブルを通す位置やその太さ、出力周波数、電力、金型の磁性特性に
代わるため誘導の解析作業が非常に重要となる。
一般的に誘導ケーブルには銅の線を利用し、金型の加熱したい面全体を-筆書きで配置される。曲面であっても誘導
ケーブルを金型内に配置することができれば面全体を均一な熱量で加熱することができ、水や油による-直線の加熱経路
に比べその熱のばらつきは非常に小さく加熱することができる(図2)。
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図1金型のキャビティ面の誘導加熱 図2誘導加熱冷却経路図(溝に沿う誘導ケーブルと直線の冷却経路)
2.電磁誘導加熱冷却システムの性能
①金型の加熱温度は400℃以上可能
②加熱経路が柔軟に設計でき熱分布の最適化が可能
③加熱スピードは他の加熱方法に比較し2倍以上早く、サイクルが正確
④金型の薄い表層を加熱しているため加熱や冷却エネルギー効率に優れていて省エネ
⑤誘導装置の設置や移設が容易で大型の金型に複数の装置の増設も可能
⑥部品形状が複雑でも加熱ネットワークの設計が可能
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加熱スピード加熱最大温度エネルギー消費
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電磁誘導加熱方式 25cc 竺旦鍬襄|iii、 400℃以上 I
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スチーム:加圧熱水 10.C/Sec 140℃ |_量
2~3倍の消費
電気ヒーター式 5℃/sec 300℃ ’
5~10倍の消焚
図3誘導加熱と他の方式の性能の比較熱
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3.誘導加熱成形の事例
3-1.380°CでPEKK/CFRP部材を加熱プレスによる熱融着
採用事例として航空機部品CFRPを誘導加熱で接合したストリンガ部品がある。PEKK/CF複合材の平面材と90度に
曲がった部材接合部を380°Cで加熱し金型でプレスして熱融着させている。局所の加熱なので昇温も早くまた水による
冷却も非常に早い。接合部の金型表層が400°Cに加熱されている状態でその他周囲の型全体は100℃以下の状態で
サイクル成形が可能であるため非常にサイクルが早い。CFRPプレス成形金型の場合、90℃から380℃まで60秒で
加熱できる(写真1)。
熱可塑性強化戯維複合材同士のウェルデイング加工例(熱融着)
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PEKK/CF@380°C
サイクルタイム5分以内
加熱60秒90→380℃
加圧60秒
冷却140秒
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写真1接合平面部の金型表層が400℃に加熱、型全体は100℃以下の状態
3-2.PPS/CF材中空パイプ成形で座席の軽量化
航空機関係だが座席の脚にCF部材を利用した事例だ(写真2)。筒状にPPS樹脂がプリプレぐされたカーボン繊維を
シリコンバッグにはめこみ中から空気で圧力をかけながら金型を急速加熱して成形する(写真3)。型を330℃程度まで
加熱することでPPSを十分に繊維に含浸させることが可能でまた誘導により急速加熱冷却が完了するためシリコンパッグ
の利用が可能になった。欧米の大手飛行機メーカーにおいて軽量化による燃費向上に寄与したと聞く。
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写真2航空機の座席の脚にカーボンが採用 写真3中空パイプ成形金型
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3-3.高意匠性を実現する高転写成形
電磁誘導加熱成形では金型の転写性能が格段に向上する。ロックツールでは97%という転写性能を実現している(図4)。
レーザーで加工したキャビティ表面(写真4)真と箱型の射出成形品(写真5)。塗装やフィルムによる2次工程の加飾を
必要とせず工数の削減が可能になる。またこの技術は自動車内装部品に使われている。高光沢とデザイン性を転写成形で
実現した例である(写真6,7)。
従来成形、 RocTbol
Technology 霞iii
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CaS el Case2 Caseg Casel Case2 Case3
Mold VDrRa(し(m〕 Ra(Llm) Ra(し、) Mold VDI1Ra(LL、) Ra(且、) Ra(,um)
PlasticPartl221.42 1.85 2.47 PlasticPart221143 185 2.47
MateriaI:PCl170.8 1 134 Material:PC’211122 167 23
MoldTemperatu「e:80℃ MoldTempe「ature:160゜C
噸VD13400にH) 1VDl3400(CH)
図480℃温調金型と160℃誘導加熱金型とシポ転写性能の違い
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写真4レーザーエッチング加工のキャビティ 写真5転写で光の反射を実現した成形部品
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写真6自動車のダッシュボードカバーへの採用例 写真7光沢と加飾デザインを転写成形で実現した内装部品
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il 車の外装プラスチック部品にも高光沢による塗装レスの動きが加速
''1 IlJ ! I lllllllll してきた。欧lll1l車の高級車のリアライトの外装に2色成形部品に誘導加熱金型による成形部品が採用された(写真8.9)。
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写真8欧州車のリアライトに 写真92色成形で塗装レスを誘導加熱システムで採用
外装プラスチック部品の採用例
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4.誘導加熱技術の導入検討の際に
本技術のご検討にあたり次のサービスをご利用されることを勧めたいc
1.デモンストレーションセンターにて実機成形トライアル
当社のテスト金型や装置を実際に利用して性能の確認が可能。また試作金型の製作請負も行っているので試作も可能
(装置はデモセンタ利用)。
2.誘導成形適合性解析
当社では無料でお客様の試作、開発案件にご相談に応じている。必要な型構造、サイクルタイム予想、加熱冷却性能、
必要出力、電力量など無償で解析し装置の適正な出力が分かり装置の選択ができる。
3.誘導加熱解析、熱流動解析、誘導金型設計製作支援サービス
当社では誘導加熱冷却解析を行っている。またお客様の金型の設計に誘導加熱冷却の設計を行い型の製作はお客様で
製作していただいている(当社で受託型製作も可能)。
4.適正な出力の誘導装置の選択(図5)
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ROC-E-100DZ RROOE-150DZ
晒磁誘導
加熱磁熱X装一読装置導剛置1 RRO0C0-.5C0 RROC-E-100 RROC-E-200 2系統出力
ROC-E-300 2系統出力 Units
(200KW) (300KW】)
(XXKW)
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KW
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HZ
50~60 50~60 50~60 50~6C0
Frequency 50~6C0 50~6C0
Rl姉 vゴS 1300x600x500 lI300x600x50C0 I300x600x500 1300x600x500 Il300x600x500 畑伽q一UⅧU版BB、 dimensions 762x721x436
KUB
B6i8: '25C0 145 300
430 4433C0
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15~45 15~30 15~3C0 KHZ
frequencyrange2200~~5500 20~60 15~30
45 45 l/m、
flow 1e9 24 225
4C0
化順W趙 20~35 20~35 20~35 20~35 20~35 、℃℃ watertemp 20~35
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|簿:; ROC-E-100
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函 ROC-E-100DZ(200KW)
ROOE-300
彰JRoC-5。 ROC-E-150DZ(300KW】
図5電磁誘導装置システムのラインアップ(50KWから300KW)
ロツクツール株式会社 お問い合せ info@roctooLj 。、炉ワ
〒102-0074束京都千代田区九段南3-7岩12九段玉川ピル4F
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TEL:O3-6265-688gFAX:O3-6265-6884 wroctoolJp
ROEibOi- 2017/4/1000