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巻締部非破壊検査の完全自動化の新提案!【360度リンクルの自動識別可能】高分解能・高速X線非破壊巻締検査装置のご提案
製品カタログ
全ての測定パラメータをオールインワンで実現可能な実証済みの特許技術による完全非破壊巻締検査装置をご紹介
Industrial Physics(インダストリアル フィジックス)社グループCMC-KUHNKE(CMC-クンケ)社が提供するSEAMSCAN XTSシリーズは、従来のX線技法での課題であった分解能の面で大幅な改善が図られた高分解能・高速X線非破壊巻締検査装置です。
ダブルシーム検査(シーム高さ、Body Hook、Cover Hook、Overlap、シームギャップ、% Body Hookバッティング)の他に、360度全周にわたるリンクル(しわ)の評価や欠陥検出が可能です。
又、完全自動化モデルであるAUTO-XTSでは、ユーザは入り口のコンベアに検査対象となる缶を置くだけでXTS-IIIで測定しないCan Height, Seam Thickness及びCountersink depthも完全自動ですべての測定が実行されます。
【完全非破壊】による巻締検査により、従来の断面法よりも高速且つ安全でオペレータに依存しない検査結果を提供します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 巻締部非破壊検査の完全自動化の新提案!【360度リンクルの自動識別可能】高分解能・高速X線非破壊巻締検査装置のご提案 |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 860.8Kb |
取り扱い企業 | コーンズテクノロジー株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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非破壊 巻締検査システム
SEAMSCAN XTS III
AUTO-XTS II
https://industrialphysics.com/
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2 XTS技術
XTS技術の利点
XTS (X線タイトネス スキャニング)
技術で何が測定できますか?
時間の節約
タイトネス検査のために、充填物を廃棄・洗浄・乾燥・ シ
ームのカット・シーム部の分解等の時間がかかる作業不 要 • 巻締部の断面検査
巻締部の内部パラメータを識別・測定し、さら
費用のの節約
試験時間を短縮し、梱包・製品の無駄を減らす事で、大幅 にオペレータによく知られている仮想巻締画像
を提示します。
なコスト削減を実現
確度の向上
XTS技術は、分解の必要性を排除し巻締部を破壊せず、オ
ペレータに依存しないため、すべてのヒューマンエラー及
び主観性を除去
100%安全なシーム検査
独自の非破壊技術により、100%安全な巻締検査を実現
し、シームの切断や分解が不要
少ないダメージ性
非破壊測定により、テスト済みの缶は追加テストや再販の
ために使用可能
• 巻締部のタイトネス
認証取得済み 巻締部における潜在的なタイトネス課題(し
すべてのユニットはTÜV認定取得済み わ)を検出し、タイトネスのパーセンテージの
評価を行います。
完全な自動測定が利用可能
AUTO-XTSにより、時間と労力をさらに節約
完全なオンライン対応自動化システムからベンチトップ ワ
ークステーションまで、お客様のニーズと予算に合わせ た
ソリューションを提案
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XTS技術 3
X線巻締測定はどのように機能しますか?
・X線は巻締部を透過し、その後検出器は残放射線量を読み取ります。X線が材質のいくつかの層
を 通過する時、材質を通過するごとに放射線量は少なくなりますが、これは密度に依存して材質
に よる、ある割合が吸収される事を意味します。これにより、画像内のより暗い領域が得られ、
シームの個々の層の正確な測定が可能になります。
・
より良い理解と視覚化のために、仮想巻締画像機能でX線画像を古くから使用されている断面画
像に変換します。
X線投影表示(放射状) クラシカル手法の X線画像を
断面表示(接線) 仮想巻締画像へ変換
X線によるタイトネスの評価
・非破壊によるしわ(リンクル)の測定
・缶の巻締部の360度スキャン
・タイトネス%の自動検出及び計算
・カバーフックの異常数を明確に可視化
・360度スキャンによるリーカーの発見
缶胴及びエンドそれぞれの材質に対するXTSのオプション
エンドタイプ アルミニウム スチール
缶胴タイプ
アルミニウム ・ 巻締寸法計測 :YES ・ 巻締寸法計測 :確認必要
・ タイトネスの評価:YES ・ タイトネスの評価:確認必要
・ ソースタイプ :“Alu”
スチール ・ 巻締寸法計測 :YES ・ 巻締寸法計測 :YES
・ タイトネスの評価:確認必要 ・ タイトネスの評価:YES
・ ソースタイプ :“Steel” ・ ソースタイプ :“Steel”
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4 製品紹介
SEAMscan XTS III
新しい第3世代XTSは、アルミ缶又はスチール缶の非破
壊、ダブルシーム(二重巻締)検査を提供するスタンド
アロン型の測定システムです。測定は、非破壊断面測定
と360°タイトネススキャンの両方を実行します。このシ
ステムは、より迅速な検査結果を提供し、労働コストを
低減します。SEAMSCAN XTS IIIは、“完全保護デバイ
ス”の要件を満たします。
缶は手動で装置に装填され、全ての測定が自動的に行
われます。缶は、追加の試験のために保管したり、製造
ラインに返却する事が可能です。XTSの仮想巻締分解
(Virtual seam teardown) 技術は、高精度の二重巻締検査
データを提供し、同時に製品の破損を劇的に低減しま
す。
測定項目:
主な特徴と利点 二重巻締検査(Seam Height, Body Hook, Cover Hook,
Overlap, Seam Gap %, Body Hook Butting)としわ
• しわ(リンクル)の自動識別 (リンクル)の評価(%タイトネス)
• へこみ(ディンプル)の自動検出
• 溶接部の自動検出
• 優れたX線遮断能力(各ユニットはTÜV Rheinland で試験され、年間0.1mSv未満と認定済み)
• 使い易い校正/検証モード(校正用ピース付き)
• 新世代の画像処理により、取り扱い性の改善と汎用性・検査速度・検査精度の向上を実現
• 高速・高精度なX線量露光装置
• 直感的なユーザインターフェースにより、セットアップが容易
• 測定とデータを制御するための大型タッチスクリーン
• PC内蔵のコンパクト設計 - 外部接続無し、電源ケーブルのみが必要
• 直感的なしわの可視化
• 多径対応のクリック缶クランプにより、幅広い缶サイズ・種類に対応
• メンテンナンスやクリーニングを容易にする270°アクセス
• 清掃を簡素化するためのドレーン付き
• Visionary QC™ SPCソフトウェア付属 - 詳細は6ページを参照
主な技術仕様
対応直径範囲 50 ~ 153 mm (200 ~ 603) 又は 40 ~ 127mm (109 ~ 502)
測定項目 Seam Height, Body Hook, Cover Hook, Overlap, Seam Gap %, Body Hook Buttingと%しわ
の評価(%タイトネス)及びタイトネス評価のための360°スキャン
対応最大高さ 246mm / 9.69" (911)
測定単位 In, mm, %
必要電源 100-240VAC, 50/60 Hz
最大測定位置 Virtual Seam™: 缶周りで最大99までの位置、Virtual Teardown™ (しわ検出): 360°
機器寸法 幅:1240mm、ドア開放時:1650mm
奥行:780mm
高さ:850mm
分解能 Virtual Seam™: ±0.003mm、Virtual Teardown™ (しわ検出):1%、Graphical:5%
対応言語 英語、ドイツ語、中国語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ロシア語、日本語、ハン
ガリー語、ラトビア語、ポルトガル語、タイ語、オランダ語、スペイン語。要求に応じて利用
可能なその他の言語
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XTS技術 5
AUTO-XTS
AUTO-XTSは、飲料充填における完全自動化の非破壊且
つ完全な二重巻締検査を提供する、オンライン又はスタンド
アロン型の測定システムです。完全自動化されたAUTO-
XTSは、内部パラメータ測定用のX線巻締測定装置
SEAMscanXTSと外部パラメータ測定用のTriple Seam
Gauge(TSG)を1つの堅牢なユニットに組み合わせる事で、
検査結果出力の高速化と人件費の削減を実現します。
生産ラインに直接組み合わせる事で、AUTO-XTSのイン
フィードコンベアに自動的に缶が搬送されます。缶は、追加
の試験のために保管したり、製造ラインに返却する事が可能
です。代わりに、缶はヘッド番号順に同じコンベア上にマニ
ュアルで配置する事もできます。XTSの仮想巻締分解
(Virtual seam teardown) 技術は、高精度の二重巻締検査デ
ータを提供し、同時に製品の破損を劇的に低減します。
測定項目:
二重巻締検査(Seam Thickness, Countersink Depth,
Seam Height, Body Hook, Cover Hook, Overlap, Seam
Gap %, Body Hook Butting)としわ(リンクル)の評価(%
タイトネス)
主な特徴と利点
• ロボットハンドリングシステムは、充填された飲料缶の各測定ステーションをそれ ぞれ通過・搬送します。
Station #1: CMC-KUHNKEのTSG Gaugeシリーズを使用してCountersink Depth, Seam Thickness及びCan Heightを測定
するために、Station #1に缶が自動的に搬送されます。測定は全周に対して、36箇所まで行われます。
Station #2: 特許取得済みのXTS技術は、安全な低出力のX線イメージングを使用して、タイトネスを含む巻締部の内部
パラメータを測定します。充填物はX線の影響を受けません。
Out-Feed: 二重巻締検査が完了すると、缶はさらなる処理のためにコンベア上にヘッド番号毎に順番に配置されます。
欠陥のある缶は、さらなる検査のためにリジェクトバスケットに自動的に排出する事ができます。
• しわ(リンクル)の自動識別及び%の計算
• へこみ(ディンプル)の自動検出
• 溶接部の自動検出
• 優れたX線遮断能力(各ユニットはTÜV Rheinland で試験され、年間0.1mSv未満と認定済み)
• 使い易い校正/検証モード(校正用ピース付き)
• Visionary QC™ SPCソフトウェア付属 - 詳細は6ページを参照
主な技術仕様
測定項目 Seam Thickness, Countersink Depth, Seam Height, Body Hook, Cover Hook, Overlap,
Seam Gap , Body Hook Butting, Can Height(オプション), % Primary Sealing Areaと%しわ
の評価(%タイトネス)及びタイトネス評価のための360°スキャン
必要なエア圧 6-8 bar (90-116 psi), フィルタ済みドライエア, 最大流量 35 SCFM
必要電源 100-240VAC, 50/60 Hz
分解能 ±0.01mm
機器寸法 2600mm (幅) x 2000mm (高さ) x 1200mm (奥行)
機器重量 480 kg
梱包時機器寸法 3000mm (幅) x 1800mm (高さ) x 1500mm (奥行)
梱包時機器重量 600 kg
測定単位 In, mm, %
出力インターフェイス In, mm, %
対応言語 英語、ドイツ語、中国語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ロシア語、日本語、ハン
ガリー語、ラトビア語、ポルトガル語、タイ語、オランダ語、スペイン語。要求に応じて利用
可能なその他の言語
接続性 LAN(RJ45)接続, 1つの固定IPアドレス(外部データベースアクセス用)
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6 ソフトウェア
Visionary QC™
データ収集及び評価用ソフトウェア
• 完全な品質管理用データ取得ソリューション
• 缶検査データの迅速な分析のための使い易い統計プロセス制御(SPC)
• 柔軟で安全なデータ
• 直感的な検査レポートの共有及びエクスポートが可能
• SPCグラフを使用したトレンドと統計のトラッキング
• 世界中の何千もの缶メーカや缶詰メーカでの実績
Visionary QC™ Pro
• 統計レポート機能の拡張
• キー機能の拡張(製品コード、缶コードなど)
• 自動レポート機能(E-mail)
• ビュー表示
• アセスメント(評価)機能
• ネットワーク機能
• タスクのスケジューリング
• イベントトリガ
• ダッシュボード
• バックグラウンドデータのエクスポートとインポート
• 追加の読み取り専用ライセンス
サービス&サポート
50年におよぶ高品質な試験装置や
検査装置の開発と納入
世 界中の主要な場所で活用可能な
ト レーニング受講済みの技術者
リモート及びオンサイトの両方で
のトレーニング及びメンテナンス
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ケーススタディ 5
ROIの妥当性の提供:
SEAMScanXTSのケーススタディ
以下は、従来の破壊方式による装置をSEAMScanに
置き換え導入するために、設備で実施された実際の妥
当性評価です。
• 非破壊検査への変更後の飲料設備でのパッケージング破損の減少に基づく評価
• テストした缶:1日288個(12ヘッドシーマ×4式、4時間毎の断面検査、24時間稼働)
• 生産日数:年間350日
• 充填済み缶の顧客価格:1缶あたり1.00ドル
総節約額:年間10万ドル以上
注意:コスト節約額には、再チェックやラインのセットアップ及び調整のために破棄され
た追加の缶は含まれていません。
• 非破壊検査への変更後の飲料設備での検査時間減少に基づく評価
• テストした缶:12缶
• 12缶(3箇所)を従来の破壊試験で測定するための検査時間=35~50分
(具体的な時間はオペレータ依存)
• 12缶をSEAMScan XTSを用いて測定するための検査時間 = 15~20分
(オペレータに依存しない)
検査の総短縮時間:65%
注意:完全自動バージョン(AUTO-XTS)を利用すると、優れたプロセス制御と労働力の
再割り当てにより、さらに節約が実現します。
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良くある質問(FAQ)
►結 果は従来の断面測定とどのように比較できますか?
• X TSは、破壊式巻締表示システムの±0.01mmに適合します。
• 巻締部は切断の影響を受けずオペレータにも依存しないため、よい高い再現性と正確性を提供します。
►測 定可能な缶の種類は?
• アルミ缶とアルミ製エンドの組み合わせの丸缶(主に飲料缶)
• スチール缶とスチール製エンドを持つ丸缶(主に食缶)
• アルミニウムとスチールの組み合わせ(断面のみでしわの評価は不可)
• 詳細はP.3を参照ください
►SEAMScan XTS IIIが測定できるパラメータは?
• 二重巻締検査(Seam Height, Body Hook, Cover Hook, Overlap, Seam Gap, %Body Hook Butting)
及びしわ(リンクル)の評価(%タイトネス)
• Seam ThicknessとCountersink Depthに関しては、CMC-KUHNKE社製Combination Seam Gauge
(CSG)やBeverage Can Controller(BCC)などの別のゲージが必要です。
► SEAMScan XTS IIIの測定時間は?
• 缶 の直径と測定ポイント数に依存します。
• 2 02のエンドを持つ缶の3つの断面測定を行う場合:1缶あたり15秒
• 202のエンドを持つ缶の3つの断面測定と360°のしわの検査を行う場合:1缶あたり90秒
► SEAMScan XTS IIIはどのような巻締部の欠陥を可視化しますか?
• SEAMScan XTS IIIでは、以下の種類の異常欠陥を検出する事ができます:
しわ、緩い巻締部、偽の巻締部、ゴースト/反転しわ
►校正(キャリブレーション)はどのように実行されますか?
• 初期校正はCMC-KUHNKE社の技術員によりセットアップ中に実施されます。
• CMC-KUHNKE社の技術員により、1年に1回の校正実施が推奨されます。
• 日常的な検証のために、認定された校正用ピースが提供されます。
►新しい缶をセットアップする事はどれくらい簡単ですか?
• CMC-KUHNKE社の技術員のトレーニングを受けたスーパーバイザーは新しい缶のセットアップを
実施する事ができます。CMC-KUHNKE社は、必要に応じてリモートでのサポートも提供します。
►缶品種の切り替えはどれくらい簡単ですか?
• ソフトウェアのドロップダウンメニューから選択するだけで、ゲージが自動的に調整されます。
►SEAMScan XTSの安全性は?
• SEAMScan XTS IIIは完全保護デバイスの要件を満たしています。
• 低電圧放射:1時間あたり平均0.1mSvで、一般的な周囲室内レベルと同じです。
• 各ユニットは、TÜV Rheinlandの認証を取得しています。
►X線源はどのくらいで消耗しますか? (2020年9月現在)
• 2011年に販売された最初のSEAMScan XTSユニットは、交換無しで現在も動作しています。
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