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手動搬送システムは、直感的な操作で簡単に使用でき、負荷を感じることなく重量物を運搬できるシステムです。女性や高齢者でも簡単にご利用いただけます。また、作業者のケガや腰痛を予防し、ダウンタイムの短縮に寄与いたします。
このパンフレットでは、手動搬送システムの作動原理と万一のための安全対策をご紹介します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 手動搬送システムの作動原理と安全対策 |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 398.3Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | シュマルツ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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真空技術
作動原理と安全対策
真空バランサー「ジャンボ」
真空バランサー「ジャンボ」は真空発生器、リフティングユニット、操作ハンドル、真空グリッパーで構成されています。真空の力を利用す
ることでワークの上昇・降下を行います。
ワークの吸着と上昇の仕組み
ユニット内を真空状態にするために真空発生器(エジェクタ、ポン
プ、ブロワー)がユニットから連続的に排気を行います。ワークが真
空吸着パッドに接触するとユニットの内外に圧力差(真空圧)が生
じ、ワークはパッドに吸着されます。吸着後は真空発生器の吸込み
により真空圧がさらに上昇しホースが収縮してワークが上昇します。
ワークの降下と解放の仕組み
大気開放用のレバー、グリップを操作するとユニット内に大気が流
入しユニット内の真空圧が低下します。その結果チューブが伸長し
ワークが降下します。ユニット内に流入する空気量の調節によって
ワーク持上げ時の高さは調節できます。ワークを解放する際もレバ
ー、グリップを操作し大気を全開で流入させるとワークと真空吸着
パッドは完全に離脱します。
安全対策
リフティングユニットは真空配管部に安全弁が備わっている他それ
自体の容積が真空タンクの役割も果たします。吸着パッド部も可搬
重量に対して安全を十分に考慮したサイズ設定になっているため
真空発生器が停止してもワークを即座に落下させることはありま ワークの吸着と上昇 ワークの降下と解放
せん。
真空吸着式吊り具「バキュマスター」
真空吸着式吊り具「バキュマスター」は、真空発生器、真空圧の保持と分配を兼ねたメインビーム、操作ハンドル、吸着パッドにより
構成されています。真空によってワークは吸着され、上昇・降下には電気チェーンブロックを使用します。
ワークの吸着と上昇の仕組み
真空発生器(ポンプ、エジェクタ)によってメインビーム内部から
排気を行い真空状態を作ります。ワークを真空吸着パッドに接触
させた後にバルブを操作してメインビームとパッドの空圧回路が
繋がると、パッドの内外に圧力差が生じワークが吸着します。
十分な真空圧に到達した後電気チェーンブロックによってワーク
を持ち上げます。
ワークの降下と解放の仕組み
電気チェーンブロックを下降させ所定の位置にワークを設置した
後にバルブを操作してメインビーム内に大気を流入させる事で
真空圧が低下しワークと真空吸着パッドが離脱します。
安全対策
真空回路には逆止弁が設けられている事に加え、本体を構成するメ
インビームは真空タンクの役割も兼ねており、停電時などでもワー
クを保持し続ける事ができます。回路内が所定の真空圧を下回ると
ブザー音でお知らせする警報器も標準装備しています。
ワークの吸着と上昇 ワークの降下と解放
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