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【アプリケーションノート】FT-NIR(近赤外)分光法を用いたポリウレタン製造中のイソシアネート量のオンライン・モニタリング MATRIX-F
製品カタログ
NIRを用いたインライン測定は、サンプル採取に伴うOSH( 労働安全衛生上の)リスクを最小限に抑えることができます。
ポリウレタンはその使用用途の多様性から非常に普及しており、他のプラスチックで代替することはできません。使用する出発原料に応じて、発泡体、エラストマー、ラッカー、断熱材、接着剤、繊維などの様々な用途に使用される、線状または架橋ポリウレタンがあります。ポリウレタンは、反応容器中に触媒や様々な添加剤を加えて、イソシアネート基と水酸基をもつ化合物の重付加反応で生成されます。
ここで得られた反応生成物は、後工程で反応を完結させるために過剰の反応性イソシアネートを有するため、この工程でイソシアネートとポリオールの官能基の比を厳密に測定する必要があります。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 【アプリケーションノート】FT-NIR(近赤外)分光法を用いたポリウレタン製造中のイソシアネート量のオンライン・モニタリング MATRIX-F |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 192.1Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ブルカージャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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Application Note AN N521
ポリウレタン製造中のイソシアネート量の
オンライン・モニタリング
ポリウレタンはその使用用途の多様性から非常に普及してお この残っている反応性イソシアネート基の量が「%NCO」として
り、他のプラスチックで代替することはできません。使用する出 測定されます。この値は次工程で反応を完結させるのに必要
発原料に応じて、発泡体、エラストマー、ラッカー、断熱材、接着 な硬化剤量を計算し、高品質なポリウレタン材料を生成する
剤、繊維などの様々な用途に使用される、線状または架橋ポリ ために重要です。しかしイソシアネートは危険な物質で慎重に
ウレタンがあります。 取り扱う必要があり、サンプリングして分析をするのは困難で
ポリウレタンは、反応容器中に触媒や様々な添加剤を加えて、 す。NIRを用いたインライン測定は、サンプル採取に伴うOSH(
イソシアネート基と水酸基をもつ化合物の重付加反応で生成さ 労働安全衛生上の)リスクを最小限に抑えることができます。さ
れます。 らにプロセスを24時間365日管理することで、プロセスの理解
が進み、再処理や廃棄のコストが軽減されます。
FT-NIR 測定
ポリエステル製品は一般に透明な液体であるため、反応器やバ
イパスラインに直接設置した光ファイバ透過プローブを使用し
て、容易に分析することができます。MATRIX-F 1台で6箇所の
測定ポイントをモニタリングできるので、プロジェクトの投資は
押さえられます。
ここで得られた反応生成物は、後工程で反応を完結させるため 分析値はProfibus DP、Modbus、OPC DA、4-20mAといったプ
に過剰の反応性イソシアネートを有するため、この工程でイソシ ロセス通信プロトコルによりDCSに転送することができます。
アネートとポリオールの官能基の比を厳密に測定する必要があ
ります。
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NCO Content MATRIX-F FT-NIR分光計は19
インチのラックに設置できるよ
うに設計されています。この実
験で用いた分光計は測定ポイン
トから100m離れた温調ボック
スに設置され、タッチスクリーン
のPCで操作します。得られた分
析値はプロセスコントローラに
4-20mAインターフェースで連続
して出力され、NIRの結果を元
にクローズドループで反応がコ
ントロールされています。
PLS1 検量モデルのクロスバリデーション結果:ポリウレタン反応中のオ
ンラインイソシアネート量分析
定量分析 ブルカー・オプティクスについて
近赤外スペクトルには、C-H、N-H、O-H振動の結合音と倍音が ブルカー・オプティクスはお客様の特定のニーズを満たすた
現れます。反応混合物はこれらの結合を持つ有機物質で構成さ め、多種多様な計測器をご提供しています。
れるため、近赤外分析法には最適です。 TANGO は幅広い分野の材料の同定と成分の定量分析で、
OPUS/QUANT定量分析ソフトウェア・パッケージは、部分最小 効率的で費用対効果の高い分析をご提供いたします。
二乗法(PLS)を用いて定量モデルを作成します。モデルを開発
MPA II (Multi Purpose Analyzer)は品質管理のためのラボする際には、成分の濃度範囲を網羅したサンプルを測定する必 用・アトライン用システムとして理想的です。液体や粉体を
要があります。この例では反応系のNIRスペクトルを連続的に 含む様々なサンプル形状に対応し、1台の装置であらゆる
測定して、そのタイムスタンプを介して、反応器から採取したサ 分析ニーズに対応します。
ンプルをオフラインで分析した値と相関させて、定量モデルを
作成します。 MATRIX-F は、光ファイバプローブ技術を用いた液体およ
び固体のオンライン/インライン・プロセスモニタリングに適
した頑丈な FT-NIR 分光器です。
FT-NIR 分光法: ブルカー・オプティクスはラボ用、アトライン用、オンライン用の様々な FT-NIR 分光計をご提供いたします。
TANGO MPA II MATRIX-I MATRIX-F
ラボでのルーチン分析に適した 優れた拡張性をもつマルチ・パー アトライン分析用 プロセスモニタリング用
FT-NIR 分析装置 パス・アナライザー (オプション:NEMA4/IP66) プローブや測定ヘッドを使用
ブルカージャパン株式会社 オプティクス事業部
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