1/2ページ
ダウンロード(863.7Kb)
このカタログについて
ドキュメント名 | 超低ガス放出質量ガス分析計 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 863.7Kb |
取り扱い企業 | 東京電子株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
WATMASS for extreme high vacuum
Licensed by VacLab Inc.
超低ガス放出質量ガス分析計
10-13Pa台のXHVガス分析が可能
低輻射/高熱伝導の 0.2% BeCu 合金製イオン源フランジ
(ICF70) によりフィラメントからの熱影響を遮断し、XHV
における高精度ガス分析を可能にした超低ガス放出 RGA
Pt-Ir 合金グリッドの採用により、水素と電子衝撃脱離
(ESD: Electron Stimulated Desorption) のガス放出を
大幅に低減
10-6 A/Pa (FC) の高感度を維持
ベース機種:米国インフィコン社 Transpector MPH
100, 200, 300amu
イオンソース
主な仕様 WATMASS 100amu
質量範囲: 100, 200, 300amu
検出器タイプ: FC/EM
イオン化エネルギー: 70eV
フィラメントタイプ: Y2O3-Ir デュアルフィラメント
感度: 1.0 x 10-6 A/Pa 以上 (100amu FC Sensor)
最小検出速度: 1.8msec
動作温度: 200℃ (FC), 150℃ (EM)
ベーキング温度: 最大 300℃ センサー単体
イオンソース: 0.2% BeCu 合金 (外装:NiPメッキ)
通信: TCP/IP イーサネット
ソフトウエア: FabGuard Explorer
Windows XP, 7, 8.1,10対応
ベース:米国 Inficon 社 Transpector MPH
標準品と XHV センサの比較
ハイパワー電子ボンバード
1000℃ 脱ガス時
東京電子株式会社
Page2
WATMASS とは
一般的な四重極残留ガス分析計にて 10-7Pa 以下の超高・極高真空領域 (UHV/XHV) の残留ガス
分析を行うと、センサー先端部イオン源からのガス放出が無視できなくなり、そのままでは高精度
のガス分析を行うことは困難となります。
WATMASS は、10-7~10-13Pa 台の残留ガス分析が高精度で行えるようにイオン源を改良した
製品です。
WATMASS の低ガス放出化への徹底したこだわり
1、熱陰極イオン源および、センサーニップル管(ICF70)を低輻射/高熱伝導の 0.2% BeCu 製
を採用することで、低省費電力化とイオン源の低温化により、ガス放出を大幅に低減
2、グリッドを白金イリジウム (Pt-Ir) 合金で製作することで、ESD ガス放出を低減
(ハイパワー 電子ボンバードの併用)
3、電気炉による徹底した低ガス化処理にて水素の排出および、酸化 Be 層の形成
アプリケーション例
1、XHV/UHV の高精度なガス分析
2、表面分析
3、半導体デバイスの劣化とガス放出
4、光刺激、電子刺激によって発生するガス分析
5、微量ガス分析 (TDS/Out Gas)
6、封止デバイス/MEMS のガス分析および、10-16 Pa・m3/s レベルのリーク試験
7、ガラスのHe透過試験および、微小気泡ガス分析
低ガス放出化の原理
従来品
図中の Q2 & Q4 は、センサー本体からガス放出量
ガス源
ピーク強度 をオリフィス法で求めた値である。改良前のガス源
10~100倍 は、センサー先端の熱フィラメント部から発生して
Q2= 3.4×10-9 いるため局部的にガス圧が高い状態である。
G この高い状態 (Local Pressure) の残留ガスを分析
Orifice するため、得られる強度は更に 10~100倍も高くな
WATMASS 1/100 り、真値の 1000~10000倍も大きいガスピークと
なっている。これに対して、低ガス放出化改良後の
残留成分に センサーは、熱フィラメントを点灯しても、ガス放
近いピーク Q4= 2.5×10-11 出量の2倍程度であるため、真のガス分析が可能とな
G る。
ガス放出量の測定結果
条件 従来品 WATMASS
到達真空 P = 2.4 x 10-7 Pa P = 2.8 x 10-8 Pa
フィラメント消灯
ガス放出 Q1 = 2.3 x 10-10 Pa・m3/s Q3 = 1.4 x 10-11 Pa・m3/s
到達真空 P = 3.5 x 10-6 Pa P = 2.5 x 10-8 Pa
フィラメント点灯
ガス放出 Q2 = 3.4 x 10-9 Pa・m3/s Q4 = 2.5 x 10-11 Pa・m3/s
* 250℃, 24h ベーク後の値、測定値圧 P はコンダクタンス1L(N2)/s で制限された値
-11 3
** Qは測定系のオリフィス法で求めたガス放出量 1.2 x 10 Pa・m /s を引いた値
フィラメント消灯:Q1 Q3, 1/10 まで減少
フィラメント点灯:Q2 Q4, 1/100 まで減少
WATMASS: Q3 Q4, 2倍程度の変化に改善
東京電子株式会社 http://www.toel.co.jp
本社 〒185-0012 東京都国分寺市本町 2-22-7 TEL 042-329-5090 FAX 042-329-5091 E-mail : sales@toel.co.jp