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このカタログについて
ドキュメント名 | 0.2%BeCu合⾦製チャンバー |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 541Kb |
取り扱い企業 | 東京電子株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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XHV Products for extreme high vacuum
極⾼真空(XHV)製品
0.2%BeCu合⾦製チャンバー
ベーク無しで10-8Pa台に到達︕
NEGとNEGサポートポンプで封じ切って10-10Pa台を保持︕
オール0.2%BeCu合⾦製チャンバーに既存(SUS)
コンポーネントを組み合わせた極⾼真空システム事例
BeCuチャンバー
■︓0.2%BeCu合⾦チャンバ(緑⾊)
(表⾯不動態化処理)
全容積=約4リットル
ICF 203・・・・・・1カ所
ICF 152・・・・・・1カ所
ICF 114・・・・・・5カ所
ICF 070・・・・・・8カ所
ICF 034・・・・・・1カ所
■︓取付コンポーネント
3Bゲージ
EXゲージ(魔法のニップル)
NEGポンプ(GP100)
NEGハウジング
NEGサポートポンプMIP01
ICF114ビューポート
メタルアングルバルブDN40
ミニ・TMP(ATH)30
■︓ゲージコントローラ
IM540×2
東京電⼦株式会社 http://www.toel.co.jp
本社 〒185-0012 東京都国分寺市本町 2-22-7 TEL 042-329-5090 FAX 042-329-5091 E-mail : sales@toel.co.jp
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0.2%BeCu合⾦とは
0.2%BeCu銅合⾦は、弊社が独⾃に開発した超低ガス ■ほとんどベーキングフリーになる0.2%BeCu合⾦
放出の真空構造材です。本材料を⽤いて真空排気装置を制 ⼀⽅、0.2%BeCu合⾦(⾚の曲線)は、使⽤すれば使
作すると、ベーク無しで24h以内に10-8Pa台を、ベーク ⽤するほどガス放出が⼩さくなり、使い込むほど低い真
後には10-10Pa台を容易に発⽣することが可能です。 空が得やすくなります。”枯れた”銅合⾦固体内部から
■⼀般的なコンフラットシールが可能 の拡散する⽔素の量が少ないので、その場ベーキングは⽔
0.2%BeCu合⾦の硬度はステンレス鋼より固く、熱膨 を排除するための作業だけで済み、⻑時間のベーキングは
張係数は銅とステンレスに⼀致しており、⼀般的なコンフ 不要です。0.2%BeCu合⾦(図右の⾚の曲線)は、合⾦
ラットシール⽤の銅のガスケットを⽤いて既存のステンレ の表⾯吸着サイトが⽔素原⼦で完全に覆われるまで、3週
スコンポーネントと⾼温のベーキングに耐えうる信頼性の 間もの時間が必要です。ステンレス表⾯も銅合⾦表⾯も、
⾼い真空シールが可能です。 吸着サイトの数は⼤差有りませんから、この時間差は
■真空熱処理による特殊な不動態化処理(特許申請中) 0.2%BeCu合⾦の⽔素放出(原⼦)が⾮常に⼩さいこと
⾼真空状態で0.2%BeCu材の温度を上昇させると、バル を意味しています。そして、3週間経てからようやく⼀定
クから拡散してくる⽔素によって銅表⾯の酸化層が還元消 な直線で⽔素ガスが上昇始めます。その上昇の仕⽅は、
失され、純銅表⾯が現れます。脱⽔素の妨げになる酸化膜 時間に√tの形です。これは放出されてくる、⽔素ガス
が無くなり、バルク内の⽔素は⼀層脱⽔素が進⾏します。 が拡散律速になっていることを意味しています。即ち、
その後も加熱を続けると、ゆっくりBe⾦属が表⾯に拡散し、 バルク内の⽔素の濃度が、真空表⾯に近いほど薄くなっ
表⾯を覆います。表⾯が100%Be⾦属で覆われたところ ていると⾔うことです。そしてガス放出は1/√tの形で
で、降温してから酸素ガスに曝し、BeO薄膜を形成します。 徐々に減って⾏きます。
このBeOの膜厚は約5nmで薄く緻密で、⼤気に曝したと ■その⽇のうちに実験まで
き、再溶解⽔素を抑え、理想的な真空表⾯を維持します。 また、昇温後数10分程度でヒータを切った場合でも、
不動態化処理を施した0.2%BeCu合⾦は“その場ベーク” 降温後は、容易に超⾼・極⾼真空に到達できます。です
後のガス放出速度は5×10-13Pa(H2)・m/s(窒素⽔素換 から、電⼦顕微鏡、表⾯分析装置を始め、⼤気開放を繰
算圧では約1桁⼩さい10-14台になる)と⾔う驚異的な低 り返す超⾼真空排気装置を0.2%BeCu合⾦に適⽤すれば、
い値を⽰します。この結果は、材料から放出されてくる⽔ 短時間で超⾼真空、極⾼真空を達成することが可能です。
素を溜め込んでスピニングロータゲージで測って求める⽅ ■シンプル、ローパワー、⾼効率
法(装置図左側)で、現在世界的に⼀番正しい⽔素放出量測 0.2%BeCu合⾦は、ステンレス鋼に⽐べて熱輻射率で
定法として認知されている⽅法で得られたものです。⽐較 は1/4まで⼩さく、熱伝導率は210W/m/kで逆に13倍
のために、全く同⼀⼨法のステンレスのサンプルも試験し も⼤きく、純アルミニウムと同等です。そして⾼電気伝
ました(図右側⻘の曲線)。 導材料です。また、切削加⼯性に優れ、複雑な構造物を
■ダラダラといつまでも⽔素を出し続けるステンレス ⾼精度で製作することが可能です。
ステンレスの⽔素ガス放出は酸化膜の透過律則に従い、 これらの物理的特⻑から、0.2%BeCu合⾦は、ステン
蓄積開始後1時間程度で⼀定な⽔素ガス放出速度になりま レスやチタンでは全く考えられなかったような極めて
す(1時間でステンレス表⾯の⽔素吸着サイトが飽和す ローパワーなシステムの設計や、シンプルで⾼効率な加
る)。時間の経過に対する圧⼒上昇は45°の直線ですか 熱システムのデザインが可能です。
ら、ステンレスはいつでも⽔素ガス放出速度が⼀定でこの
値は永遠に変わらないと⾔われています(50年間は同じ
と計算した⼈がいます)。
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