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新設計のセンサによるMTBFの向上とランニングコストの削減
上昇し続けるシリコンウェーハ価格と最終製品に対する需要の拡大により、スクラップウェーハのコストは、これまで以上に工程を監視することが重要な課題となっています。トランスペクターMPH ガス分析計は、あらゆるガス分析アプリケーションにおける業界最先端の性能を通じて、プロセスの不具合を解消し、歩留まりの向上と装置のダウンタイムの短縮を目的として設計されています。ランニングコストが小さく、MTBF(平均故障間隔)が長いトランスペクターMPH は、市販のどのRGA(残留ガス分析計)よりもお客様の利益に貢献します。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 高性能残留ガス分析計 トランスペクターMPH |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | インフィコン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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U n l o c k Yo u r P r o c e s s
Transpector® MPH
H i g h Pe r f o r m a n c e R e s i d u a l G a s A n a l y z e r
F o r S e m i c o n d u c t o r M a n u f a c t u r i n g
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Unparalleled Performance for
Increased Yields and Maximum Uptime
上昇し続けるシリコンウェーハ価格と最終製品に対する需要
の拡大により、スクラップウェーハのコストは、これまで以 特長
上に工程を監視することが重要な課題となっています。トラ
■ 1 ポイント当たり1.8msの超高速データ収集
ンスペクター MPH ガス分析計は、あらゆるガス分析アプリ (アナログスキャン・選択ピーク)
ケーションにおける業界最先端の性能を通じて、プロセスの
■ 標準校正器(オプション)
不具合を解消し、歩留まりの向上と装置のダウンタイムの短
■ T CP/IPイーサネット接続が可能
縮を目的として設計されています。ランニングコストが小さ
■ デュアルフィラメント(2本)
く、MTBF(平均故障間隔)が長いトランスペクター MPH は、
■ 現場で交換可能な2次電子増倍管
市販のどの RGA(残留ガス分析計)よりもお客様の利益に貢
■ ア ノード、カソード、およびリペラー電極を組み合わせ
献します。
たフィラメントキット
INFICON は、ガス分析計に関する専門技術を活用し、業界 ■ コ ンパクトなセンサによる設置スペースの最小化
最先端のデータ収集速度、最小検出分圧、および S/N 比(信 ■ 9 桁のダイナミックレンジ
号対ノイズ)を誇る RGA を開発しました。これらはすべて、 ■ M DPP(最小検出分圧)は<2.7E-13Pa(100amu)
ユーザが INFICON のトランスペクターガス分析計に求める ■ S /N比(信号対ノイズ)の向上
信頼性のいずれも損なうこと無く実現されています。 ■ セ ンサと制御部(SCU)のマッチング不要
■ クリーンルーム環境における組立・検査、および2重梱
RoHS に適合したトランスペクター MPH のセンサと電子部 包による出荷
品は、そのすべてが信号強度と測定速度を最大化できるよう
■ RoHSに適合
に設計されています。トランスペクター MPH は、一般的な
半導体 RGA アプリケーション(リークチェックや汚染の検
出)と、他の RGA には不可能な、より厳しい条件のアプリケー 新設計のセンサによるMTBFの向上とランニング
ション(ウェーハ間プロセス監視、ALD、CVD、Etch)の コストの削減
両方に対して最適化されています。卓越した速度と感度によっ
て RGA データの品質や統計的妥当性が高まり、異常検出や INFICON は、お客様からの幅広いフィードバックと徹底し
その他のプロセス制御の計測精度も向上します。 た市場分析を通じて、トランスペクター MPH の RGA イオ
ンソースのデザインを一新しました。新しいイオンソースは、
2 つのフィラメントをアノード、カソード、およびリペラー
電極を組み合わせたアセンブリとしています。メインおよび
バックアップを使用するデュアルフィラメント設計により、
センサを長期間に渡って使用することが可能になり、システ
ムの致命的な障害を回避できます。また、トランスペクター
MPH は用途に適したフィラメント(ハロゲンを含むプロセ
スにはタングステン、酸素を含むプロセスにはイットリアコー
C
センサの図
A = 陽極と反射電極(リペラー)を内蔵した、現場で交換
可能なフィラメントアセンブリ
A+B = 現場で交換可能なイオンソースアセンブリ B
C = 現場で交換可能な電子増倍管 A
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トイリジウム)を選択できるため、プロセスによりフィラメ ポートが必要になるため、オプションのルータあるいはイー
ントの寿命が縮まるような事はありません。 サネットスイッチが必要になります。
トランスペクター MPH のフィラメントキットの交換は、
従来型 RGA のイオンソース全体を交換することに相当しま ニーズに適したソフトウェア
す。このメンテナンス箇所の削減により、トータルコストは トランスペクター MPH は、FabGuard
大幅に削減されます。トランスペクター MPH では、一般的 Suite プログラムに対応しており、これに
に長期使用で汚染されるフィラメントとイオンソースを交換 は FabGuard-IPM (Integrated Process
することにより、RGA の寿命や感度に貢献します。 Monitor) や FabGuard Explorer が 含
新設計のセンサは、現場で交換可能な2次電子増倍管(EM) まれています。FabGuard Suite を使用すれば、現行の
にも付加価値をもたらします(2次電子増倍管を装備してい Transpector 2 との互換性も確保でき、長年使用されてき
る場合)。EM は定期メンテナンスの際に現場で速やかに交換 たトランスペクター RGA との共存が可能となります。
できます。新しい2次電子増倍管は、ファラデーカップ(FC) トランスペクター MPH には、オンボードのウェブサーバを
の感度を更に高め、寿命を延ばすことに貢献しています。 備えているため、ネットワークに接続されたあらゆる端末か
最新の半導体工場に適した柔軟な通信拡張性 ら専用ソフトウェアを使用せずにトランスペクター MPH を
操作できます。このウェブサーバは、データの表示を可能に
トランスペクター MPH は、RGA とコンピュータ間の標準 する単なるプログラムではありません。トランスペクター
の通信方法としてイーサネットを使用します。1台のトラン MPH のウェブサーバを使用すれは、マニュアル操作による
スペクター MPH のみ使用する場合は、既存のネットワーク あらゆるデータ表示に加え、リークチェックやセンサのキャ
に接続、または直接コンピュータのイーサネットポートに接 リブレーションなどの標準的なメンテナンス機能も使用する
続できますが、複数の MPH を使用する場合は相当数の LAN ことが可能になります。
オンボードウェブサーバによる計測データの表示例
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UNLOCK
YOUR PROCESS
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仕様
MPH100F MPH100M MPH200F MPH200M MPH300F MPH300M
センサ長(真空側) 14.3 cm 19.3 cm 14.3 cm 19.3 cm 14.3 cm 19.3 cm
質量範囲 1~100 amu 1~200 amu 1~300 amu
検出器タイプ FC EM/FC FC EM/FC FC EM/FC
フィラメントタイプ Y2O3/I(r 一般用途用)またはタングステン(ハロゲン環境用)デュアルフィラメント
分解能(1993 AVS推奨方法) 全質量範囲に渡り、<1 amu(ピーク高さの10%位置における値)
温度係数(30分の暖機運転後、
連続8時間計測) 1℃当たりピーク高さの<1%( FCのみ)
感度 ― amps/Pa FC 4.5x10-6 3.8x10-6 3x10-6
最小検知分圧 ―
256 ms dwell FC 1.6x10-10 N/A 2.1x10-10 N/A 2.7x10-10 N/A
Pa * EM N/A 9.3x10-13 N/A 1.3x10-12 N/A 1.6x10-12
最小検知分圧 ― FC 4x10-11
4 s dwell N/A 5.3x10-11 N/A 6.7x10-11 N/A
Pa * EM N/A 2.7x10-13 N/A 4x10-13 N/A 5.3x10-13
最大データ速度(アナログスキャン
または選択ピーク) 1ポイント当たり1.8 ms
ゼロブラスト(Mass 2において) <5 ppm <65 ppm <100 ppm
全圧測定範囲 -5 -2
Pa ** 2.7 x 10 - 6.7 x 10
最大動作圧力
Pa 6.7 x 10-2
最大ベーキング温度
(電子ユニット取り外し) 300°C
センサ最大動作温度 FC 200°C 200°C 200°C 200°C 200°C 200°C
EM N/A 150°C N/A 150°C N/A 150°C
入力電源 20~30 VDC、30 W Max. ― 標準24 VDC 1.25 A Max.
イーサネット通信インターフェイス 標準: CAT5eイーサネットケーブル接続
標準校正器(オプション) EM校正用のアルゴン、または調整用のミックスガス
リレー出力 1系統、24 V、0.5 A
入力 アナログ入力 x 1系統、デジタル入力 x 2系統
LEDインジケータ(緑) 電源ステータスx 1、エミッションステータスx 1
* ベースラインノイズの標準偏差を窒素に対する感度で除算した値。
** 分圧測定とは独立して計測(フィラメント保護用)
N/A = 該当せず
16.60 in. [42.17 cm] 4.53 in. [11.5 cm] 6.69 in. [16.99 cm]
4.79 in.
[12.17 cm]
14.40 in. [36.57 cm]
5.63 in. [14.3 cm] 7.83 in. [19.3 cm]
7.61 in. [19.33 cm] 9.81 in. [24.91 cm]
MPH100F, MPH200F, MPH300F MPH100M, MPH200M, MPH300M
®
インフィコン株式会社:
本社・技術センター 川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパークR&D D棟7F TEL:044-822-1111 FAX:044-812-0007
中部営業所 愛知県春日井市如意申町3-7-21 TEL:0568-29-7611 FAX:0568-29-7615
www.inficon.jp
TranspectorとFabGuardはインフィコンの登録商標です。その他の商標はいずれも各所有者に帰属します。
継続的製品改善プログラムにより、製品の仕様は通知なしに変更される場合があります。
aibf17a1-c ©2014 INFICON