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熟練者の作業をロボットで再現!省人化と品質の安定化を実現した事例です。
<導入前>
シェルにブレードの爪を合わせ、ハンマーで打ち込む作業を1台につき31枚行う作業は、作業者の経験・コツに依存し、また作業者ごとに打込量や角度が異なるため品質が安定せず難しい作業となっていました。
<導入後>
熟練の技能を要するトルクコンバーター部品の組み立て工程を、ビジュアルトラッキングを搭載したパラレルリンクロボットによる「部品ピッキング」と、作業者の経験・コツを機械的に再現したハンドを搭載した6軸ロボットによる「ブレード押し込み」を組み合わせることで自動化。人手による作業を廃止し、生産性の向上と安定した品質を実現することができました。
※詳細はダウンロードしてご覧ください!
※『ロボット導入実証事業 事例紹介ハンドブック2017〜先進的なロボットの活用を紹介します〜』より抜粋した事例です。
このカタログについて
ドキュメント名 | 《ロボット導入事例》トルクコンバーター部品のブレード組み立て工程にロボット導入 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 1.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 一般社団法人日本ロボット工業会 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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複雑・困難な作業のロボット化 カナエ工業株式会社
C トルクコンバーター部品のブレード組み立て工程にロボット導入
製造業
中小企業 組立 熟練技能のロボット化
(輸送用機械器具)
ビジュアルトラッキングを搭載したロボットによる「部品ピッキング」と作業者の経験知やコツを機
械的に再現したハンド搭載のロボットによる「ブレード押し込み」を組み合わせ組立工程を自動化。
導入前 導入後
パーツフィーダーでブレードをコンベアーに
人が手作業でブレードを打ちこんでいた
流す
概要 流れてきたブレードをピックアップロボットが
ピッキングし搬送冶具に乗せる
シェルにブレードの爪を合わせ、ハンマーで打ち込
む作業を1台につき31枚行なう作業は、作業者の経
験知・コツが必要となっており、また作業者ごと打込
量や角度が異なるため品質が安定せず困難な作業
となっていた。
そこで本事業にて、熟練技能を要するトルクコン
バーター部品のブレード組み立て工程を、ビジュア
ルトラッキングを搭載したパラレルリンクロボットによ
る「部品ピッキング」と、作業者の経験知やコツを機
械的に再現したハンドを搭載した6軸ロボットによる
「ブレード押し込み」を組み合わせ、組立工程の自動 搬送されてきたブレードを組付けロボットが
化を図った。 掴みシェルへ組付ける
結果、過酷・熟練作業を廃止すると共に、生産性
の向上、安定した品質を実現する事ができた。
熟練作業者を観察し適したハンドを選定できた事と
作業者の『コツ』の部分を忠実にロボットに再現でき
た事が成功のポイントであった。
カナエ工業(株)
(静岡県富士宮市) User
ブレード組み立て工程
労働生産性 13.5倍
垂直多関節 パラレルリンク 人数 12人 1人
ロボット ロボット
ファナック(株) ファナック(株) 労働時間 9時間 8時間
LR-Mate200iD M-1iA/0.5Robot
生産量 3600個 3600個
その他の効果 品質の向上
カナエ工業(株)
(静岡県富士宮市) SIer 事業規模 74.4百万円
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平成28年度ロボット導入実証事業(経済産業省)
2015年2月に日本経済再生本部において決定された「ロボット新戦略」では、「ロボッ
ト革命」の実現に向けて、我が国として「世界一のロボット利活用社会」を目指すこととし
ています。
「ロボット導入実証事業」は、そのような幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に
向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域
におけるロボット導入の実証や検証(FS)を進めていくための事業です。
ロボット導入実証事業 ロボット導入FS事業
ものづくり分野やサービス分野におけるロ ものづくり分野やサービス分野におけるロ
ボット未活用領域へのロボット導入の実 ボット未活用領域へのロボット導入を検
証を行う事業者に対し、当該実証事業 討する事業者に対し、当該ロボット導入
に要する費用(ロボットシステムの設備費 についての実現可能性調査(FS)を行
用、SIerによるシステムインテグレーション うための費用(SIerによる業務分析、ロ
費用 等)の一部を補助します。 ボットシステムの検討、費用対効果の算
出等のための費用 等)の一部を補助し
ます。
補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:5,000万円 補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:500万円
ロボット
ロボット
導入前の
実証費用
検証費用
の補助
の補助
本年度は、次のA~Hの類型に該当するロボットの導入実証やFSを対象としました。
A.労働生産性の向上 F.日常空間におけるロボット活用
B.過酷作業、熟練技能の代替・支援 G.ロボットによる新たなサービスの実現
C.複雑・困難な作業のロボット化 H.システムインテグレータの機能強化
D.三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)におけるロボット活用
E.サービスのバックヤード等におけるロボット活用
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