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垂直多関節ロボットとポジショナーを導入し、複雑で過酷な熟練技能者の作業内容を実現。若手社員でも溶接作業ができるようになった事例です。
<導入前>
溶接作業は高温環境下で高品質の作業が求められるため、熟練技能者に依存していました。
<導入後>
垂直多関節ロボットとポジショナーを導入し、複雑で過酷な熟練技能者の作業内容を実現。溶接施工時間の短縮を実現したほか、作業者を熟練技能者から若手社員へ置き換えることもできるようになりました。
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※『ロボット導入実証事業 事例紹介ハンドブック2017〜先進的なロボットの活用を紹介します〜』より抜粋した事例です。
このカタログについて
ドキュメント名 | 《ロボット導入事例》鉄道車両重要保安部品の厚肉多層盛溶接作業にロボット導入 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 1.2Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 一般社団法人日本ロボット工業会 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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過酷作業、熟練技能の代替・支援 KPファクトリー株式会社
B 鉄道車両重要保安部品の厚肉多層盛溶接作業にロボット導入
製造業
中小企業 溶接 熟練技能のロボット化
(輸送用機械器具)
ロボットとポジショナーの協調制御により、熟練作業を代替するとともに時間を短縮。
溶接熱影響への問題をティーチングプログラムに組込み解消。
導入前 導入後
熟練工が高温溶接作業をしていた ロボット溶接開始(表面)
概要 ロボットがエアーブローで冷却
溶接作業は高温の環境下で高品質の作業が求め
られるため熟練技能者しか出来なかったが、これを
若手社員によるロボット溶接作業に置き換えることを
大きな目的とした。
鉄道部品は、自動車のように大量ロットではない。
したがってロボット導入のリスクが大きく、導入の発
想はなかった。そのためこれまでは、如何に熟練技
能者を育成し、正確な作業を施工できるかが課題で
あった。
今回、垂直多関節ロボットとポジショナーを導入し、
複雑かつ過酷な熟練技能者の作業内容を実現した。
冷却後、反対側(裏面)溶接施工
導入後は、溶接施工時間が短縮でき、また作業者
を熟練労働者から若手社員へ置き換えることによる
労務費の削減が期待できるようになった。さらに、熟
練技能者は別の難易度、付加価値の高い作業に移
行できるために、更なる生産性向上を社内全体で実
現することができた。
KPファクトリー(株)
(兵庫県三木市) User
部品の厚肉多層盛溶接作業工程
労働生産性 2.9倍
垂直多関節ロボット 人数 1人 1人
(株)ダイヘン
労働時間 10時間 5.8時間
B4L
Robot
生産量 50個 85個
その他の効果 出荷検査の短縮
高丸工業(株)
(兵庫県西宮市) SIer 事業規模 18百万円
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平成28年度ロボット導入実証事業(経済産業省)
2015年2月に日本経済再生本部において決定された「ロボット新戦略」では、「ロボッ
ト革命」の実現に向けて、我が国として「世界一のロボット利活用社会」を目指すこととし
ています。
「ロボット導入実証事業」は、そのような幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に
向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域
におけるロボット導入の実証や検証(FS)を進めていくための事業です。
ロボット導入実証事業 ロボット導入FS事業
ものづくり分野やサービス分野におけるロ ものづくり分野やサービス分野におけるロ
ボット未活用領域へのロボット導入の実 ボット未活用領域へのロボット導入を検
証を行う事業者に対し、当該実証事業 討する事業者に対し、当該ロボット導入
に要する費用(ロボットシステムの設備費 についての実現可能性調査(FS)を行
用、SIerによるシステムインテグレーション うための費用(SIerによる業務分析、ロ
費用 等)の一部を補助します。 ボットシステムの検討、費用対効果の算
出等のための費用 等)の一部を補助し
ます。
補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:5,000万円 補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:500万円
ロボット
ロボット
導入前の
実証費用
検証費用
の補助
の補助
本年度は、次のA~Hの類型に該当するロボットの導入実証やFSを対象としました。
A.労働生産性の向上 F.日常空間におけるロボット活用
B.過酷作業、熟練技能の代替・支援 G.ロボットによる新たなサービスの実現
C.複雑・困難な作業のロボット化 H.システムインテグレータの機能強化
D.三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)におけるロボット活用
E.サービスのバックヤード等におけるロボット活用
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