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熟練技能を要す「硬化肉盛り処理」をレーザクラッティング工法とロボットにより自動化。生産性が165倍向上し、熟練者の配置も不要になった事例です。
<導入前>
職人が手作りしている「耕うん爪」(約2000種)について、今後は熟練技能者が希少となるため対策を講じる必要がありました。
<導入後>
新規製作時や摩耗補修時に必要となり、特に熟練技能を要す「硬化肉盛り処理」をレーザクラッティング工法とロボットにより自動化。これまで2名配置していた専任者を削減することができたほか、処理時間も大幅に短縮しました。
※詳細はダウンロードしてご覧ください!
※『ロボット導入実証事業 事例紹介ハンドブック2017〜先進的なロボットの活用を紹介します〜』より抜粋した事例です。
このカタログについて
ドキュメント名 | 《ロボット導入事例》鋳造金型の硬化肉盛り工程へのロボット導入 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 1.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 一般社団法人日本ロボット工業会 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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過酷作業、熟練技能の代替・支援 小橋工業株式会社
B 鍛造金型の硬化肉盛り工程へのロボット導入
製造業
中小企業 溶接 熟練技能のロボット化
(生産用機械器具)
ロボットオフラインソフトを用いて曲面ティーチング作業を数分で効率的に処理。
レーザクラッティング溶接装置により歪が少なく高品質な肉盛り溶接を実現。
導入前 導入後
手作業で金型へ硬化肉盛り溶接を行っていた ロボットオフラインソフトで位置データの自動生成
3DCAD : ソリッドワークス
ロボットオフラインソフト:RobotWorks 富士ロボット㈱
概要
現在熱間鍛造で耕うん爪(2000品種)を製造してお 2軸ポジショナーと6軸ロボットでレーザ肉盛り
り、生産で使用する金型(数万種)はこれまで職人に
よる手作りが主である。今後こうした熟練技能者は希 硬化肉盛り金型
少となるため、金型3Dデータ化とマシニング加工によ
る再現性ある金型へ順次置き換えている。
金型新規製作時や摩耗補修時には表面を硬化肉
盛り処理するが、これには特に高度な熟練技能が必
要であり、今回、レーザクラッティング工法(金属の粉
体を利用した肉盛り溶接工法)とロボットにより溶接を
自動化することで一連の金型製作/保守工程の熟練
作業の置き換えを図り専任者2名の削減を目指した。
技術ポイントは溶接欠陥が無く金型への入熱が少な
い溶接条件だしと溶接歪が発生しにくい加工パス(熟
練者の経験値)を正確に再現するロボット軌跡制御と、 マシニング加工機で仕上げ加工
ロボットティーチング作業の簡略化にあった。
結果、処理時間を大幅に短縮することに成功し、従
業員を過酷な環境から解放することも可能となった。
小橋工業(株)
(岡山県岡山市) User
金型の肉盛り溶接工程
労働生産性 165倍
垂直多関節ロボット 人数 2人 0.2人
(株)安川電機
労働時間 7.75時間 7.75時間
MOTOMAN MC2000
Robot
生産量 3.1個 51.1個
過酷作業の代替/支援
その他の効果
品質の向上
丸文(株)
(東京都中央区) SIer 事業規模 91百万円
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平成28年度ロボット導入実証事業(経済産業省)
2015年2月に日本経済再生本部において決定された「ロボット新戦略」では、「ロボッ
ト革命」の実現に向けて、我が国として「世界一のロボット利活用社会」を目指すこととし
ています。
「ロボット導入実証事業」は、そのような幅広い分野でロボットが活用される社会の実現に
向けて、ものづくり・サービスの分野のうち、これまでロボットが活用されてこなかった領域
におけるロボット導入の実証や検証(FS)を進めていくための事業です。
ロボット導入実証事業 ロボット導入FS事業
ものづくり分野やサービス分野におけるロ ものづくり分野やサービス分野におけるロ
ボット未活用領域へのロボット導入の実 ボット未活用領域へのロボット導入を検
証を行う事業者に対し、当該実証事業 討する事業者に対し、当該ロボット導入
に要する費用(ロボットシステムの設備費 についての実現可能性調査(FS)を行
用、SIerによるシステムインテグレーション うための費用(SIerによる業務分析、ロ
費用 等)の一部を補助します。 ボットシステムの検討、費用対効果の算
出等のための費用 等)の一部を補助し
ます。
補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:5,000万円 補助率:大企業1/2、中小企業2/3
補助上限額:500万円
ロボット
ロボット
導入前の
実証費用
検証費用
の補助
の補助
本年度は、次のA~Hの類型に該当するロボットの導入実証やFSを対象としました。
A.労働生産性の向上 F.日常空間におけるロボット活用
B.過酷作業、熟練技能の代替・支援 G.ロボットによる新たなサービスの実現
C.複雑・困難な作業のロボット化 H.システムインテグレータの機能強化
D.三品産業(食品・化粧品・医薬品産業)におけるロボット活用
E.サービスのバックヤード等におけるロボット活用
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