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衝突エネルギーを吸収する高性能の衝撃緩衝器です
【発泡ウレタン緩衝器KUB】
気泡構造による大きなストロークで衝突エネルギーの吸収が可能となり、
衝撃力を低く抑えることができます。
ウレタンが圧縮されたとき、内部の気泡が圧縮されるため、側面への
突き出しは最小となります。(75%圧縮のとき、外径増加は約30%)
【ゴム緩衝器KRB】
特殊合成ゴムと理想的なゴム形状で高いエネルギー吸収能力を示します。
-30℃から 80℃の温度範囲で優れた緩衝性能を維持します。
緩衝パッドをケーシング内に密閉しているため、ゴム劣化の原因となる
日光やオゾンあるいは砂利など異物の侵入を防ぎ、耐久性を向上させます。
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | 高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー【発泡ウレタン緩衝器KUB】【ゴム緩衝器KRB】 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 倉敷化工株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
Page1
VOL.15.2
高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
衝 突 エ ネ ル ギ ー を 吸 収 す る 高 性 能 の 衝 撃 緩 衝 器 で す
発泡ウレタン緩衝器
高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
ゴム緩衝器
※本カタログは予告なく仕様を変更することがありますので予めご了承ください。
本 社
〒712-8555 倉敷市連島町矢柄四の町4630 詳しくはオフィシャルHPへ▶
TEL(. 086)465-1715(代) FAX(. 086)465-1714 https://www.kuraka.co.jp/
営業拠点 東京、大阪、名古屋、仙台、中四国、福岡
22.11.600
Page2
高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
取付けのご注意
高所取付けの場合 安全ネットを必ず取付けてください。
ウレタンフォーム劣化による落下で怪我をするおそれがあります。
発泡ウレタン緩衝器
締結ロープ ベースロープ
トップロープ
取 付 け 方 法 安全ネット本体
気泡構造による大きなストロークで衝突エネルギーの吸収が可能となり、
衝撃力を低く抑えることができます。
(1)ハイバッファーを十分な剛性のある土台の上に置きます。
ウレタンが圧縮されたとき、内部の気泡が圧縮されるため、側面への (2)付属のボルトをネットコネクタに通し、プレート側から
突き出しは最小となります。(75%圧縮のとき、外径増加は約30%) 差し込みます。 ボルト
(3)安全ネットをハイバッファーに被せ、ネットコネクタの穴に ネットコネクタ
ハイバッファー ナット
プレート
バネ座金
100% しっかりと結びつけます。 フレーム
KUB ※ボルト頭側とハイバッファーの位置関係は、上図の通りにしてください。
25%
圧縮率
取付け時の注意
(1)衝撃をウレタンフォームの平面部で垂直に受けるように取付けてください。
(2)衝突体の衝突面は、ウレタンフォームが傷つかないよう、エッジ等がないようにしてください。
(3)衝突体の衝突面は、ウレタンフォームの断面積の2.2倍以上大きくしてください。
(4)取付けボルトの頭がウレタンフォーム側になるように取付けてください。
(5)安全ネットは付属のネットコネクタを使ってしっかりと結びつけてください。
保守点検について
(1)使用開始2年目以降は半年ごとに点検してください。
(2)点検要領はマイナスドライバー(刃幅約 6mm、刃厚約 0.8mm)を使用し、本体側面に
ゴム緩衝器 基準荷重 20Nで押し付けます。
(3)ドライバーを基準荷重で押し付けて本体に突き刺さる場合は直ちに交換してください。
特殊合成ゴムと理想的なゴム形状で高いエネルギー吸収能力を示します。
ウレタンの劣化について
ウレタンフォームは、空気中の水蒸気やオゾン、紫外線などによって劣化します。
-30℃から80℃の温度範囲で優れた緩衝性能を維持します。
また、高温の場合劣化の進行が速くなります。使用中はもちろん長期保管時も注意してください。
(1)屋外で使用するときは直射日光が当たらないようにしてください。
緩衝パッドをケーシング内に密閉しているため、ゴム劣化の原因となる
(2)酸・アルカリ・有機溶剤等の化合物や高温多湿の環境では使用できません。
日光やオゾンあるいは砂利など異物の侵入を防ぎ、耐久性を向上させます。
(3)雰囲気温度は、-20℃~ 60℃で使ってください。輻射熱は防熱板で保護してください。
20% 80% (4)製品寿命の目安は屋内で3 年、屋外で 2年です。
KRB 使用環境が良ければ更に長期使用が出来ますが、半年ごとの点検をしてください。
圧縮率
【選定時の注意】
(1)許容たわみ率は75%ですが、非常時以外の衝突ではたわみ率を60%以下にして選定してください。
また、衝突頻度が高い場合(1日10回以上)は、たわみ率を50%以下にしてください。
(2)両側取付けの場合、ウレタンフォームの直径は同じものを使うようにし、対向したウレタンフォームの
高さの合計は直径の1.8 倍以下になるように選定してください。また、KRB形と対向させないでください。
※注油、グリスアップなどのメンテナンスは必要ありません。
100%
約130%
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高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
取付けのご注意
高所取付けの場合 安全ネットを必ず取付けてください。
ウレタンフォーム劣化による落下で怪我をするおそれがあります。
発泡ウレタン緩衝器
締結ロープ ベースロープ
トップロープ
取 付 け 方 法 安全ネット本体
気泡構造による大きなストロークで衝突エネルギーの吸収が可能となり、
衝撃力を低く抑えることができます。
(1)ハイバッファーを十分な剛性のある土台の上に置きます。
ウレタンが圧縮されたとき、内部の気泡が圧縮されるため、側面への (2)付属のボルトをネットコネクタに通し、プレート側から
突き出しは最小となります。(75%圧縮のとき、外径増加は約30%) 差し込みます。 ボルト
(3)安全ネットをハイバッファーに被せ、ネットコネクタの穴に ネットコネクタ
ハイバッファー ナット
プレート
バネ座金
100% しっかりと結びつけます。 フレーム
KUB ※ボルト頭側とハイバッファーの位置関係は、上図の通りにしてください。
25%
圧縮率
取付け時の注意
(1)衝撃をウレタンフォームの平面部で垂直に受けるように取付けてください。
(2)衝突体の衝突面は、ウレタンフォームが傷つかないよう、エッジ等がないようにしてください。
(3)衝突体の衝突面は、ウレタンフォームの断面積の2.2倍以上大きくしてください。
(4)取付けボルトの頭がウレタンフォーム側になるように取付けてください。
(5)安全ネットは付属のネットコネクタを使ってしっかりと結びつけてください。
保守点検について
(1)使用開始2年目以降は半年ごとに点検してください。
(2)点検要領はマイナスドライバー(刃幅約 6mm、刃厚約 0.8mm)を使用し、本体側面に
ゴム緩衝器 基準荷重 20Nで押し付けます。
(3)ドライバーを基準荷重で押し付けて本体に突き刺さる場合は直ちに交換してください。
特殊合成ゴムと理想的なゴム形状で高いエネルギー吸収能力を示します。
ウレタンの劣化について
ウレタンフォームは、空気中の水蒸気やオゾン、紫外線などによって劣化します。
-30℃から80℃の温度範囲で優れた緩衝性能を維持します。
また、高温の場合劣化の進行が速くなります。使用中はもちろん長期保管時も注意してください。
(1)屋外で使用するときは直射日光が当たらないようにしてください。
緩衝パッドをケーシング内に密閉しているため、ゴム劣化の原因となる
(2)酸・アルカリ・有機溶剤等の化合物や高温多湿の環境では使用できません。
日光やオゾンあるいは砂利など異物の侵入を防ぎ、耐久性を向上させます。
(3)雰囲気温度は、-20℃~ 60℃で使ってください。輻射熱は防熱板で保護してください。
20% 80% (4)製品寿命の目安は屋内で3 年、屋外で 2年です。
KRB 使用環境が良ければ更に長期使用が出来ますが、半年ごとの点検をしてください。
圧縮率
【選定時の注意】
(1)許容たわみ率は75%ですが、非常時以外の衝突ではたわみ率を60%以下にして選定してください。
また、衝突頻度が高い場合(1日10回以上)は、たわみ率を50%以下にしてください。
(2)両側取付けの場合、ウレタンフォームの直径は同じものを使うようにし、対向したウレタンフォームの
高さの合計は直径の1.8 倍以下になるように選定してください。また、KRB形と対向させないでください。
※注油、グリスアップなどのメンテナンスは必要ありません。
100%
約130%
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発泡ウレタン緩衝器 発泡ウレタン緩衝器
■選定方法 図1. KUBのたわみ率 吸収エネルギー特性
2.5{0.255}
1 衝突状況 選定例
衝突の種類と条件を求めます。ウレタンフォーム
は衝突速度によって特性が変わるので、適当な ν 単 3m/s
質 量 m=350ton 2{0.204}
位
特性曲線を選びます。0.5m/sなどの中間値は m 速 度 ν=0.5m/s 体
積
0m/sと1m/sの中間に線を引きます。 推進力 F=0N あ
3m/s以上の速度は3m/sの曲線を代用します。 た 1.5{0.153}
り
緩 衝 点 の 数 N₁ 2 吸
収 2
取付け状況 取 付 け 方 法 N₂ 片側=1, 両側=2 1 エ
2 衝突エネルギー ネ
使 用 個 数 N N₁×N₂ 2×1=2 1{0.102}
ル 1
ギ
ー a amax
1
緩衝器1個あたりの慣性エネルギーと付加エネ 全 体 E₁ 1 a3
慣 性 2 mv2 1
2 ×350×103×0.52=43.8kJ
ルギー及びその合計を求めます。P.10を参照 エネルギー J/cm3 0
緩衝器 1 個あたり A₁ E₁
N 43.8÷2=21.9kJ 0.5{0.051}
してください。 {kgf-m/cm3}
全 体 E₂ S×N₂×F S×1×0=0J
付 加
エネルギー 緩衝器 1 個あたり A₂ E₂
N 0÷2=0J
合 計 エ ネ ル ギ ー A₃ A₁+A₂ 21.9+0=21.9kJ 0{0}
δ
3 必要体積 0 10 20 30 40 50 60 70 75
吸 収 エ ネ ル ギ ー 能 力 amax 図より 0.83J/cm3 たわみ率 %
1. ウレタンフォームの75%たわみを吸収エネ
ルギー能力として求めます。 ウ レ タ ン フ ォ ー ム 必 要 体 積 V A3
amax 21.9×103÷0.83=26400cm3
2. ウレタンフォームの必要体積を計算します。
選 定 品 番 KUB-315-5
ウレタンフォーム
体 積 V₀ 規格表より 28600cm3
ウレタンフォーム 図2. KUBのたわみ率 衝撃力特性
4 品番選定 受 圧 面 積 S₀ 規格表より 780cm2
緩 衝 器 高 さ H 規格表より 391mm
1. 必要体積以上の品番を選びます。 仕 様
ベ ー ス プ レ ー ト 1000{102}
板 厚 t 規格表より 16mm
2. 規格表より仕様を転記します。 ウレタンフォーム
高 さ H₀ H-t 391−16=375mm
最 大 ス ト ロ ー ク Smax 0.75H₀ 0.75×375=281mm
800{81.6}
単
5 特性計算 慣 性 エ ネ ル ギ ー a₁ A₁
V₀ 21.9×103÷28600=0.765J/cm3 位
ウ レ タ ン 面
フ ォ ー ム 付 加 エ ネ ル ギ ー a₂ A₂
V₀ 0÷28600=0J/cm3 積
1. 体積あたりのエネルギーを計算します。 体積あたり あ 600{61.2}
た 3m/s
2. 図1の左スケールに慣性エネルギー a₁を、 合 計 a₃ a₁+a₂ 0.765+0=0.765J/cm3
ウ レ タ ン フ ォ ー ム 体 積
あ た り 吸 収 エ ネ ル ギ ー a 図より 0.765J/cm3 り R0
右スケールに合計a₃をプロットして直線で 衝
結びます。 ウ レ タ ン フ ォ ー ム た わ み 率 δ 図より 73% 撃
力 400{40.8} 2
3. 直線と曲線の交点から吸収エネルギー、 ウ レ タ ン フ ォ ー ム
受 圧 面 積 あ た り 衝 撃 力 R₀ 図より 520N/cm2
N/cm2 1
たわみ率を、図2から衝撃力を求めます。 {kgf-m/cm2}
吸 収 エ ネ ル ギ ー A a×V₀ 0.765×28600=21.9kJ 200{20.4} 0
緩 衝 器
1 個あたり ス ト ロ ー ク S' H₀× δ
100 375×73÷100=274mm
6 選定完了 衝 撃 力 R' R₀×S₀ 520×780=406kN
吸 収 エ ネ ル ギ ー E A×N 21.9×2=43.8kJ 0{0}
1. 緩衝器1個の特性を求めます。 δ
全 体 ス ト ロ ー ク S S'×N₂ 274×1=274mm 0 10 20 30 40 50 60 70 75
2. 全体の特性を求めます。
衝 撃 力 R R'×N₁ 406×2=812kN たわみ率 %
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発泡ウレタン緩衝器 発泡ウレタン緩衝器
■選定方法 図1. KUBのたわみ率 吸収エネルギー特性
2.5{0.255}
1 衝突状況
衝突の種類と条件を求めます。ウレタンフォーム
単 3m/s
は衝突速度によって特性が変わるので、適当な 2{0.204}
位
特性曲線を選びます。0.5m/sなどの中間値は 体
積
0m/sと1m/sの中間に線を引きます。 あ
3m/s以上の速度は3m/sの曲線を代用します。 た 1.5{0.153}
り
吸
収 2
エ
2 衝突エネルギー ネ 1{0.102}
ル 1
ギ a amax
1
緩衝器1個あたりの慣性エネルギーと付加エネ ー a3
ルギー及びその合計を求めます。P.10を参照 J/cm3 0
{kgf-m/cm3
0.5{0.051}
してください。 }
0{0}
δ
3 必要体積 0 10 20 30 40 50 60 70 75
たわみ率 %
1. ウレタンフォームの75%たわみを吸収エネ
ルギー能力として求めます。
2. ウレタンフォームの必要体積を計算します。
図2. KUBのたわみ率 衝撃力特性
4 品番選定
1. 必要体積以上の品番を選びます。 1000{102}
2. 規格表より仕様を転記します。
800{81.6}
単
5 特性計算 位
面
積
1. 体積あたりのエネルギーを計算します。 あ 600{61.2}
た 3m/s
2. 図1の左スケールに慣性エネルギー a₁を、 り R0
右スケールに合計a₃をプロットして直線で 衝
結びます。 撃
力 400{40.8} 2
3. 直線と曲線の交点から吸収エネルギー、
N/cm2 1
たわみ率を、図2から衝撃力を求めます。 {kgf-m/cm2}
200{20.4} 0
6 選定完了
0{0}
1. 緩衝器1個の特性を求めます。 δ
0 10 20 30 40 50 60 70 75
2. 全体の特性を求めます。
たわみ率 %
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発泡ウレタン緩衝器
取付けのご注意
■規格表
A H
P ウレタンフォーム t
取付け時の注意
ベースプレート
(1)衝撃をピストンヘッド平面で垂直に受けるように取付けてください。
(2)剛性の高いフラットな取付板上に取付けてください。
(3)取付けには付属のボルトをご使用ください。
4-φd1 ℓ
品 番 D A P t d1 付属ボルト H 安全ネット 体積 受圧面積 製品質量
mm mm mm mm mm d-ℓ mm 太さ mm 網目 mm cm3 cm2 kg 保守点検について
KUB- 80-1 54 246 0.45
80 100 80 4.5 9 M8-40 3 50 50
-2 99 470 0.57
KUB- 100-1 64 460 0.84
100 135 100 4.5 11 M10-40 3 50 80 (1)正常に緩衝器が作動していることを知るために、衝突時に緩衝器や建屋に異音が出て
-2 114 850 1.0
KUB- 125-1 71 790 1.3 いないか確かめてください。
-2 125 160 125 6 13 M12-40 131 3 50 1510 120 1.6
-3 191 2250 2.0 (2)異音が発生したり、緩衝器が衝撃で変形したのを発見したときは直ちに交換してください。
KUB- 160-1 85 1480 3.7
-2 160 200 160 10 17 M16-50 160 3 50 2970 200 4.4
-3 235 4460 5.2
KUB- 200-1 87 2300 6.6
-2 162 4600 7.8
200 250 200 12 22 M20-60 3 50 310
-3 237 6950 9.0
-4 312 9280 10.0
KUB- 250-1 91 3580 15
-2 166 7220 16
-3 250 315 250 16 22 M20-60 241 4 75 10600 490 17
-4 316 14500 19
-5 391 18400 20
KUB- 315-1 91 5630 22
-2 166 11400 25
-3 241 17200 28
315 400 315 16 22 M20-60 4 75 780
-4 316 22900 31
-5 391 28600 34
-6 466 34300 37
KUB- 400-1 97 8970 46
-2 172 18300 51
-3 247 27500 56
-4 322 36700 60
400 500 400 22 26 M24-75 5 100 1260
-5 397 46000 65
-6 472 55200 69
-7 547 64500 74
-8 622 73800 78
塗装:ウレタン塗料 標準色:マンセル 2.5YR3/8(特注色は、日本塗料工業会の色見本番号を指定してください) 【選定時の注意】
安全ネットの品番は対象 KUB の品番末尾に“N”を付けて表します。(例 KUB-315-5N)本体と併せて御用命ください。
(1)衝突頻度が高い場合(1日10回以上)は、最大ストロークを規格表の約半分として選定してください。
(2)両側取付けの場合、規格表のD寸法が同じものを使うようにし、緩衝パッドの段数の合計が規格値に
あるものを超えないようにしてください。また、KUB形と対向させないでください。
P
A
φD
d
Page7
発泡ウレタン緩衝器
取付けのご注意
■規格表
取付け時の注意
(1)衝撃をピストンヘッド平面で垂直に受けるように取付けてください。
(2)剛性の高いフラットな取付板上に取付けてください。
(3)取付けには付属のボルトをご使用ください。
保守点検について
(1)正常に緩衝器が作動していることを知るために、衝突時に緩衝器や建屋に異音が出て
いないか確かめてください。
(2)異音が発生したり、緩衝器が衝撃で変形したのを発見したときは直ちに交換してください。
【選定時の注意】
(1)衝突頻度が高い場合(1日10回以上)は、最大ストロークを規格表の約半分として選定してください。
(2)両側取付けの場合、規格表のD寸法が同じものを使うようにし、緩衝パッドの段数の合計が規格値に
あるものを超えないようにしてください。また、KUB形と対向させないでください。
Page8
ゴム緩衝器 ゴム緩衝器
■選定方法 図3. KRBのたわみ 吸収エネルギー特性
1 衝突状況 選定例 15{1530}
衝突の種類と条件を求めます。
緩衝器の取付け方法も決めておきます。 ν 質 量 m=350ton 緩
m 速 度 ν=0.5m/s 衝
パ
推進力 F=0N ッ
ド 10{1020}
一
吸個
緩 衝 点 の 数 N₁ 2 収あ
2 衝突エネルギー エた
取付け状況 取 付 け 方 法 N₂ 片側=1, 両側=2 1 ネり
ルの
器1個あたりの慣性エネルギーと付加エネ 使 用 個 数 N N₁×N₂ 2×1=2 ギ -20
0
緩衝
ー KR
B
ルギー及びその合計を求めます。P.10を参照 5{510}
a1
してください。 kJ
全 体 E₁ 1 v2 1 3
慣 性 2 m 2 ×350×10 ×0.52=43.8kJ {kgf-m} a3
エネルギー
緩衝器 1 個あたり A₁ E₁
N 43.8÷2=21.9kJ KRB-125
全 体 E₂ S×N₂×F S×1×0=0J -15
0
KRB-100
付 加 KR
B
エネルギー
緩衝器 1 個あたり A E₂
2 N 0÷2=0J 0{0}
δs1
合 計 エ ネ ル ギ ー A₃ A₁+A₂ 21.9+0=21.9kJ 0 5 10 15 20 25
3 品番選定 緩衝パッド1個のたわみ mm
1. 合計エネルギーよりも吸収エネルギー能力 選 定 品 番 KRB-200-5
の大きな品番を選びます。 吸 収 エ ネ ル ギ ー
2. 規格表から仕様を転記します。 能 力 Amax 規格表より 27.0kJ
図4. KRBのたわみ 衝撃力特性
最 大 ス ト ロ ー ク Smax 規格表より 100mm
仕 様 最 大 衝 撃 力 Rmax 規格表より 706kN
緩 衝 パ ッ ド 数 n 品番末尾番号 5 1500{153}
パ ッ ド あ た り Smax
最 大 ス ト ロ ー ク S₁ n 100÷5=20mm
4 特性計算
慣 性 エ ネ ル ギ ー a₁ A₁
n 21.9÷5=4.38kJ
1. 緩衝パッド1個のエネルギーを求めます。 緩衝パッド
2. 図3の左スケールに慣性エネルギー a₁を 1 個あたり 付 加 エ ネ ル ギ ー a₂ A₂
n 0÷5=0J
1000{102}
合 計 a₃ a₁+a₂ 4.38+0=4.38kJ 衝
たわみ量S₁に合計a₃をプロットして直線で
結びます。 緩衝パッド 1 個の吸収エネルギー a 図より 4.38kJ 撃
3. 直線と曲線の交点から、吸収エネルギーと 緩 衝 パ ッ ド 1 個 の た わ み δ 図より 19.3mm 力
たわみを、図4から衝撃力を求めます。 衝 撃 力 R₀ 図より 570kN kN
{tonf} R0
500{51}
吸 収 エ ネ ル ギ ー A a×n 4.38×5=21.9kJ
緩 衝 器
1 個あたり ス ト ロ ー ク S' δ×n 19.3×5=97mm
衝 撃 力 R' R₀ 570kN
5 選定完了
吸 収 エ ネ ル ギ ー E A×N 21.9×2=43.8kJ
0{0}
1. 緩衝器1個の特性を計算します。 全 体 ス ト ロ ー ク S S'×N₂ 97×1=97mm δ
0 5 10 15 20 25
2. 全体の特性を計算します。 衝 撃 力 R R'×N₁ 570×2=1140kN 衝撃パッド1個のたわみ mm
KRB K- R1 B-0 120 5
KRB-150
KRB-200
KRB-250 KR K
KRB B-300 -2
RB
5 -30 00
Page9
ゴム緩衝器 ゴム緩衝器
■選定方法 図3. KRBのたわみ 吸収エネルギー特性
1 衝突状況 15{1530}
衝突の種類と条件を求めます。
緩衝器の取付け方法も決めておきます。 緩
衝
パ
ッ
ド 10{1020}
一
吸個
収あ
2 衝突エネルギー エた
ネり
ルの
ギ
ー KR
B-
20
0
緩衝器1個あたりの慣性エネルギーと付加エネ
ルギー及びその合計を求めます。P.10を参照 5{510}
a1
してください。 kJ
{kgf-m} a3
KRB-125
KR
B-1
50
KRB-100
0{0}
δs1
0 5 10 15 20 25
3 品番選定 緩衝パッド1個のたわみ mm
1. 合計エネルギーよりも吸収エネルギー能力
の大きな品番を選びます。
2. 規格表から仕様を転記します。 図4. KRBのたわみ 衝撃力特性
1500{153}
4 特性計算
1. 緩衝パッド1個のエネルギーを求めます。
2. 図3の左スケールに慣性エネルギー a₁を 1000{102}
衝
たわみ量S₁に合計a₃をプロットして直線で
結びます。 撃
3. 直線と曲線の交点から、吸収エネルギーと 力
たわみを、図4から衝撃力を求めます。
kN
{tonf} R0
500{51}
5 選定完了
0{0}
1. 緩衝器1個の特性を計算します。 δ
0 5 10 15 20 25
2. 全体の特性を計算します。
衝撃パッド1個のたわみ mm
KRB K- R1 B-0 120 5
KRB-150
KRB-200
KRB-250 KR
KRB B
K
-300 -2
RB
5 -30 00
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ゴム緩衝器 高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
■規格表 緩衝器の取付けバリエーション
KRB-100A A H KRB-125A A H
t
P P t
緩衝パッド ピストン 緩衝パッド
ピストン プレート
ベースプレート ベースプレート
緩衝器は 緩衝器は
衝突体側のみ 衝突体側と壁側との
4-Φd₁ ℓ ℓ または、壁側のみに付ける。 両方に付ける。
4-Φd₁
ブラケット
鎖(落下防止) 片側取付け 両側取付け
KRB-150A A H
P t
200A ピストン ブラケット
緩衝パッド
250A プレート
300A ベースプレート
衝突エネルギーの計算
4-Φd₁ ℓ
鎖(落下防止)
品 番 D A P t d1 付属ボルト H 吸収エネルギー能力 最大ストローク 最大衝撃力 製品質量
mm mm mm mm mm d-ℓ mm kJ {kgf-m} mm kN {tonf} kg
KRB-100A-2 120 1.6[160] 20.6 9
-3 159 2.4[240] 30.9 10
65 160 125 9 18 M16-50 235[24]
-4 198 3.1[320] 41.2 11
-5 237 3.9[400] 51.5 12
KRB-125A-3 198 4.1[420] 32.4 16
-4 238 5.5[560] 43.2 17
-5 120 200 160 9 22 M20-60 278 6.9[700] 54.0 373[38] 18
-6 318 8.2[840] 64.8 19
-7 358 9.6[980] 75.6 21
KRB-150A-3 305 8.5[870] 52.5 32
-4 365 11.4[1160] 70.0 35
-5 160 250 200 16 22 M20-60 427 14.2[1450] 87.5 490[50] 38
-6 488 17.1[1740] 105.0 41
-7 548 19.9[2030] 122.5 43
KRB-200A-3 377 16.2[1650] 60.0 58
-4 449 21.6[2200] 80.0 64
-5 315 250 16 523 27.0[2750] 100.0 70
-6 595 32.4[3300] 120.0 75
200 26 M24-70 706[72]
-7 669 37.8[3850] 140.0 81
-8 747 43.1[4400] 160.0 104
-9 400 315 22 821 48.5[4950] 180.0 110
-10 893 53.9[5500] 200.0 115
KRB-250A-4 490 33.3[3400] 88.0 114
-5 570 41.7[4250] 110.0 126
-6 651 50.0[5100] 132.0 133
-7 250 400 315 22 26 M24-80 731 58.3[5950] 154.0 980[100] 142
-8 812 66.7[6800] 176.0 151
-9 892 75.0[7650] 198.0 160
-10 973 83.4[8500] 220.0 169 従来単位-SI単位換算例
KRB-300A-4 545 53.0[5400] 96.0 198
-5 631 66.2[6750] 120.0 212
-6 717 79.4[8100] 144.0 227
-7 500 400 804 92.7[9450] 168.0 241
-8 890 106[10800] 192.0 256
-9 300 25 32 M30-90 977 119[12150] 216.0 1520[155] 270
-10 1063 132[13500] 240.0 285
-12 1246 159[16200] 288.0 347
-14 1419 185[18900] 336.0 376
600 500
-16 1591 212[21600] 384.0 405
-18 1764 238[24300] 432.0 433
(注)特注対応でベースプレートの形状は変更可能です。希望されるお客様は別途弊社にご相談ください。
(板厚を変える場合は、高さ(H)も変わることになる点にご注意ください。)
塗装:ポリウレタン樹脂塗料、標準色:マンセル7.5YR7/14(特注色は、日本塗料工業会の色見本番号を指定してください)
P
P A
A
ΦD
ΦD
d
d
P
A
ΦD
d
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ゴム緩衝器 高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
■規格表 緩衝器の取付けバリエーション
A H A H
t
P t
緩衝パッド P ピストン 緩衝パッド
ピストン プレート
ベースプレート ベースプレート
緩衝器は 緩衝器は
衝突体側のみ 衝突体側と壁側との
4-Φd₁ ℓ ℓ または、壁側のみに付ける。 両方に付ける。
4-Φd₁
ブラケット
鎖(落下防止) 片側取付け 両側取付け
A H
P t
ピストン ブラケット
緩衝パッド
プレート
ベースプレート
衝突エネルギーの計算
衝突の種類 水平衝突 水平相対衝突 垂直衝突 斜面衝突
4-Φd₁ ℓ
鎖(落下防止)
ν F F L
νA νB m
F m
略 図 m FA m F ν
B
A mB ν h
θ
m:質量(kg) mA, mB:質量(kg) m:質量(kg) m:質量(kg)
v:速度(m/s) vA, vB:速度(m/s) v:速度(m/s) v:速度(m/s)
F:推進力(N) FA, FB:推進力(N) h:落下高さ(m) L:傾斜長(m)
S:ストローク(m) S:ストローク(m) F:推進力(N) θ:傾斜角(rad)
記 号 S:ストローク(m) F:推進力(N)
m(相当質量)= mAmB
mA+mB S:ストローク(m)
v(相当速度)=vA+vB
F(相当推進力)= m m
mA FA+ mB FB
なし あり なし あり なし あり なし あり
推進力の有無
(F=0) (F>0) (FA=0かつFB=0) (FA>0又はFB>0) (F=0) (F>0) (F=0) (F>0)
衝突速度v(m/s) v v v v √2gh v √2gLsinθ v
慣性エネルギーE(₁ J) 1
2 mv2 1
2 mv2 1
2 mv2 1
2 mv2 mgh 1
2 mv2 mgLsinθ 1
2 mv2
付加エネルギーE(₂ J) 0 FS 0 FS mgS (F+mg)S mgSsinθ (F+mgsinθ)S
従来単位-SI単位換算例
量 従来単位 SI単位 SI単位への換算
力、 荷重 kgf N(ニュートン) 1kgf=9.80665N
トルク、 モーメント kgf ・ m N・m(ニュートン・メートル) 1kgf・m=9.80665N・m
kgf ・ m 1kgf・m=9.80665J
仕事、 エネルギー J(ジュール)
kgf ・ cm 1kgf・cm=9.80665×10-2J
P
P A
A
ΦD
ΦD
d
d
P
A
ΦD
d
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VOL.15.2
高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
衝 突 エ ネ ル ギ ー を 吸 収 す る 高 性 能 の 衝 撃 緩 衝 器 で す
発泡ウレタン緩衝器
高性能衝撃緩衝器 ハイバッファー
ゴム緩衝器
※本カタログは予告なく仕様を変更することがありますので予めご了承ください。
本 社
〒712-8555 倉敷市連島町矢柄四の町4630 詳しくはオフィシャルHPへ▶
TEL(. 086)465-1715(代) FAX(. 086)465-1714 https://www.kuraka.co.jp/
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22.11.600