ケーブル部分放電の位置を特定。 停電せずにケーブルの診断が可能。 ケーブル絶縁劣化の予兆を把握。
■メリット
活線状態の電力ケーブルの部分放電測定が可能で、設備の停電が不要です。
モニタリングにより部分放電の発生を早期検知し、点検インターバル中の事故を予防します。ケーブルの地絡事故や火災事故を防ぎます。
油分析とは異なる部分放電法を用いることで、部分放電の発見を補完します。油分析で良判定でも部分放電による事故に至った事例もあります。
■従来の手法との違い
部分放電の自動判定により、測定者の熟練技術が不要です。
ボイド放電・電気トリー、コロナ放電、沿面放電の区別ができます。
最大の課題であったノイズに埋もれた部分放電を発見できます。ウェーブレット変換を用いた信号処理[特許技術]
部分放電の分類や劣化の進行度合いを把握することで、部分放電の重症度を評価できます。
部分放電の強度と頻度を時系列にトレンド管理することで、劣化の進行速度がわかります。
■部分放電とは
電力ケーブルの絶縁部に小さな隙間が発生すると、部分放電が発生します。
部分放電は放電を繰り返し徐々に絶縁劣化が進行し、最終的には絶縁破壊に至ります。
絶縁劣化の初期症状にあたる部分放電をモニタリングすることで、電力ケーブルの地絡事故や火災を未然に防ぎます。
■測定可能なケーブル
高圧から特高、超高圧ケーブルまで電圧に問わず測定が可能です。(1kV~500kV)
CVケーブル、OFケーブルの種類を問わず測定できます。
■事例
国際空港で繁忙期に4時間の停電が発生しており、高圧ケーブルの信頼性に不安があり、
部分放電モニタリングを実施。ケーブルの仕様はCVケーブル、45kV、総長4.13km。
モニタリングを開始して1ヶ月後、ケーブルの6箇所で部分放電を発見。その中の1つはボイド放電に分類。
部分放電の傾向としては放電頻度が上昇しており、劣化進行が見て取れた。
部分放電モニタリング開始から1年後、ケーブルの部分放電が10箇所に増えていたため、ケーブルの張替を実施した。
ケーブルを分解したところ、部分放電痕がみつかり、部分放電モニタリングの有効性が実証された。※部分放電の位置特定は±10mの精度です。
■ラインナップ
恒久監視
部分放電モニタ MS-Plus
期間監視
部分放電モニタ MS-Portable
スポット測定
部分放電測定器 MS-Pico
■アクセサリ・オプション
分割型高周波CTセンサ
キャリブレーター : 校正治具
GPS同期装置 : 部分放電モニタ間に光ケーブルを敷設することが難しい場合、GPSをつかって各部分放電モニタを同期します。
光同期装置 : 光ケーブルを介して部分放電モニタ間の通信および同期します。
このカタログについて
ドキュメント名 | 【事例】電力ケーブルの地絡事故・火災対策に / 部分放電の位置特定 / CV・OFケーブルの活線診断 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 6.5Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社サンコーシヤ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |