技術者100人に聞きました!
部品加工現場の
自動化 実態調査
は じ め に
製造業においては、市場の顧客の嗜好が多様化し、変化も激しく
なりました。その一方で、生産人口の減少、熟練者の引退、人件費
の高騰、後世の育成といった人材の課題もあります。そういった
問題からくる現場の余裕のなさは、職場の士気の低下や品質の
低下にもつながります。
そうした問題を解消する自動化ですが、製造業の現場で実践
しようにもなかなかままならぬという話もよく聞きます。
そういうわけで今回は、部品加工に携わる、あるいは関わる
技術者の方を中心に、「自動化の現状」に関する調査を実施
しました。
目 次
実態調査:アンケート結果
・回答者のプロフィール……………………………………………03
・職場の自動化について……………………………………………05
・自動化にまつわるエトセトラ……………………………………06
・自動化のソリューションについて………………………………07
実態調査:技術者インタビュー
・この先生きのこるには、今のうちにもっと血を流さないとダメだ
(部品加工メーカー)………………………………………………08
・外観検査を自動化したいが、検査機メーカーがギブアップ
(部品加工メーカー)………………………………………………09
・「事情を知らないBIツールベンダー営業がグイグイくるが……」
(電子部品メーカー)………………………………………………10
概 要
調査時期:2021年10月12日~10月18日
対象者:部品加工に携わる、あるいは関わる技術者の方
回答数:91
有効回答数:76
02
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アペルザ様_wp⑨_03[アンケート]
回答者のプロフィール 業務で部品加工に携わる、あるいは関わりのある
技術者の方を中心に、79名に回答いただきました。
Q 所属している 製造業(産業機械)
企業の業態 20%
製造業(その他)22% 製造業(自動車・航空・船舶など
輸送機器)
製造業(電子部品・ 18%
デバイス・電子回路)
16 製造業(家電、事務機器)
% 4%
製造業(医療機器・器具) 製造業(情報通信機器)
4% 1%
その他 ● 金属熱処理 ●金属表面処理 製造業(部品加工・生産)
● 塗布加工業など 15%
Q 在籍拠点の 上記以外の Q 所属している企業の 1万人~2万人未満
国籍 アジアパシフィック 従業員数 1%
中国 1% 5,000~1万人未満 小規模(20人以下)
3% 7%
3,000~ 7%
5,000人未満
7% 中小(21~
1,000~ 300人未満)
3,000人未満 42%
14%
500~ 301~
国内 1,000人未満 500人未満
96% 16% 4%
Q 何を製造していますか?
差し支えない範囲で教えてください
自動車関連 日用品、家電など 建築、建材など 医 療 関 係
● 自動車部品 ●歯ブラシ ●浴室 ●歯科用医療機器
●自動車内装部品 ●カメラ ●建材 ●医療ディスプレイ
● 4輪・2輪のエンジン部品 ●照明器具 ●医療用自動診断装置
●カーエアコン用コンプレッサー ●映像関連機器
●ステアリングコラム
●パワーステアリング
●二輪用部品 電子・電機部品 設備、装置、治工具など
● 車載基板 ●セラミックコンデンサ ●金型 ●成形機 ●半導体検査装置
●エアーバック部品 ●パワー半導体 ●評価用治工具・量産治工具 ●塗装成形生産技術
● ● ●
機 構 部 品 LED 生産ライン 搬送装置 ●専用工作機械
●コネクタ ●テープ基板 ●測定機器 ●熱交換器 ●測定機
●歯車 ●ギア ●電線、半導体、通信機器 ●製造現場の省力化装置 ●食品加工機械
●モーター ●サーボ ●セラミックヒーター ●制御機器 ●エア機器 ●半導体製造装置
●インバータ ●電線ケーブル ●センサー ●産業機械部品 ●各種制御盤 ●ブレーカ、ホーム分電盤
03
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アペルザ様_wp⑨_04[アンケート]
Q 職場で対応している
加工技術 切削加工
表面処理やエッチング、印刷 28%
21% 樹脂射出成形
10%
押出成形など塑性加工
3%
鋳造
レーザーやワイヤカットなど切断 4%
3%
研削や研磨 板金プレス
28% 3%
Q あなたの 生産技術
職種 35%
その他 製造
10% 8%
設計開発 品質管理/品質保証
18% 9%
研究開発
14 保守/メンテナンス
%
その他 ● 営業 2%
● IT部門 生産管理
● 自動化推進など 4%
024
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アペルザ様_wp⑨_05[アンケート]
職場の自動化について
Q あなたの職場全体で自動化は進んでいますか?
※企業規模は、回答従業員数から中小企業省の定義を参考に分類。従業員300人以下を中小企業、それ以外を大企業とした。
全 体 とても進んでいる
全体的には「進んでいない」が 6%
多くなりました。
進んでいる
全く進んでいない 8%
16% 少し進んでいる
あまり進んでいない 29%
41%
規模別:中小企業 規模別:大企業
進んでいる 進んでいる
中小企業は、「進んでいない」が 中小企業よりは「進んでいる」との
多くなりました。 34% 回答ですが、それでも 50%
半々という結果でした。
進んでいない 進んでいない
66% 50%
Q どの仕事で自動化が
進んでいますか?
・実験・評価義務
・事務作業
・品質検査、納品検査
・経理や勤怠
・情報や工程の管理
・加工・生産の実作業
0 2 4 6 8 10 12 14 16 18
加工や生産は自動化が進んでいるようです。
Q 自動化を進めている
理由は?
・新人・若手を早く立ち上げたい
・多様性のある人材活用のため
・短納期化の要望
・慢性的な人手不足
・人件費が高い
・低コスト化の要望
・担当者にかかる負荷軽減
・生産効率を高めたい
0 5 10 15 20 25 30
製造業の本分ともいえる「生産効率アップ」が1位に。
052
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アペルザ様_wp⑨_06[アンケート]
Q 自動化が
進んでいない仕事は?
・事務作業
・加工・生産の実作業
・経理や勤怠
・情報や工程の管理
・品質検査、納品検査
・実験・評価業務
0 5 10 15 20 25
実験・評価業務や品質検査で、あまり自動化が進んでいないようです。
Q 自動化が
進んでいない理由は?
●
回答者のコメント 管理データは自動取得されるが、利用しやすい情報への変換が足りない
(抜粋)
● 評価・解析はほぼ手作業であり、N数が少ない。自動化への取り組み不足
●人材不足 ●全体最適化に向けてのシステムがない ●作業内容が複雑、種類が多いため ●自動化するのが難しい
●手法が一律していない ●自動化へかかるコストやノウハウ ●人の目に頼らざるを得ないため
●研究所のデータ多く、なかなか一元管理ができない。また活用も難しい ●使用ソフトウェアのスペックが低く、できることが非常に限られているため
● 工場の自動化に注力しているためその他方面の自動化整備に手が回っていない ●特殊なことが多い ●作業が人のノウハウに頼っているため
●最終的な確認は人の方が信頼されているため ●自動化のコストが高い、適切なソリューションがない
●コンピュータでの判断が難しい事が多い ●自動化工数 ●標準化が難しいから
●目的適合の自動化設備がなきこと ● どうしても人による入力が必要なため ●製品が超微細であるため、カメラ等の画像処理でも逃しなどがあり、
●多品種小ロット生産が主のため、自動化するコストメリットがまだ小さい 人間の目に頼っている
●投資抑制、優先順位による ●製品がない ● 手作業の入力が必要 ●暗黙知であり、形式知化できていないため ●設備の老朽化
●業務内容についての見える化が中々進んでいないため難しい ●人間の考えと工数が必要
●加工機ごとに仕様が違う ● IT化の遅れ
自動化にまつわるエトセトラ 自動化にまつわる
いろいろなことを聞いてみました。
Q 必要だけれど面倒でおっくうに思う作業は何ですか?
「面倒くさい」も、自動化のモチベーションの 1 つということで。
「交通費清算」は、部品加工がというよりは、“会社員あるある”です。
●
回答者のコメント 経理 ●はんだ作業、組立作業 ●手記録データの電子化・入力
(抜粋)
● データ入力と解析 ●清掃 ●書類作成 ●評価 ●梱包業務
●品質管理 ● Excel入力、集計、分析作業 ●定期抜き取り検査 ●情報の確認、および入手 ●各種の管理作業 ●検品作業、管理業務
● PCのデータ処理 ●順だて、締め付け作業 ●品質管理、品質評価の業務 ●同じ事を繰返し行う単純作業
●検品・梱包作業、事務入力作業 ●業務の振り返りや報告資料作成 ●生産計画の変更 ●外観検査 ● メール、事務処理
●交通費精算書 ●個数検査 ●経理 ●書面作成 ● 保守業務 ●会議
Q あきらかに無駄な作業だと思うのは何ですか?
無無駄駄なな作作業業もも、、ななるるべく自動化したいものですすねね…………。。
「「人人づづききああいい」」っってて、自動化できるのでしょううかかねね??
●
回答者のコメント 倉庫までの移動 ●見積書、納品書の紙での回覧 ●重複入力 ●検査
(抜粋)
● 板材へのテープ加工の手貼り ●データ集約 ●報告のための報告
●在庫確認 ●全数検査 ●稟議に費やす時間 ●承認フロー ●クレームによる手戻りや、突発的な依頼による段取り替えなど
●必要なデータを聞きに行くこと ●事務入力作業 ●帳票の転記や入力 ●科学的根拠のない、追加作業
●社内報告書の作成 ●費用処理の事務作業 ●旅費精算 ●電話対応 ●警報機能が無いため、自動で採取したデータを人が毎日チェックしている
●経理 ●人付き合い ●特定の客先だけが望む対応 ●マネジメント ●書類への捺印 ●会議資料の作成 ●押印 ●口頭説明
●会議 ●経理 ●部材供給、段取り ●手書き資料 ●データ手入力
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アペルザ様_wp⑨_07[アンケート]
Q これからも手作業でやりたい仕事はありますか?
こんなことも聞いてみました。
自動化に関するアンケートなので、案の定、「そんなものない」「自動化可能なところ
はどこでも自動化したい」という答えが目立ちましたが……。
人の感覚頼りな仕事、繊細な業務などが挙げられていました。
●
回答者のコメント リード線等のその時々で形が変わるもの(自動化が難しいため)
(「なし」など以外、抜粋)
● コミュニケーション ●繊細な作業 ●思想がらみ ●仕上げ、検査
●人事業務 ●定期抜き取りチェック ●研究開発 ●実験 ●ゴムのバリ検品・除去など、機械で検出不可な内容
●設備の整備、メンテナンス ● 試作品の作製 品質確認 ● アイデア創出 ●一部の評価 ●研磨技術 ●人事関連の、面談や評価
●人事評価 ●保守業務 ●最終工程での検査業務 ●実物の確認
Q 十分自動化されており、楽な作業を教えてください。
「なし」というコメントが目立ちました。
「中途半端な自動化ばかりで、まだまだ、楽な作業はありません」というコメントも。
● ● ●
回答者のコメント 加工 シール貼り、画像処理等 CAD 事務処理 ●ロボット
(「なし」など以外、抜粋)
● 検索業務 ●社内材料の払い出し入力 ●就業管理 ●製造設備
●ツールホルダー調整自動化 ●ライン作業 ●サンルーフの組み付け ●面取り ● 射出成形 ● 画像寸法測定機による検査業務 ● 集計業務など
● シートの取り付け ● 製品の成型 ● ライン搬送 ● 工数計算、利益計算 ●標準製品の製造工程 ● 組立の繰り返し作業 ●加工条件設定
●製品の選定 ●勤怠管理関係、受発注業務 ●加工や組立 ●研磨 ●勤怠管理等 ●単純部分の数値(設計)
自動化のソリューションについて
今ある自動化ソリューションについてお伺いしました。不満については、ダントツで
「コストの問題」でした。ソリューションベンダーにとってはちょっと耳が痛いようなことも……。
Q どんな自動化ソリューションに 自動化ソリューションの不満は
興味がありますか? Q どんなことですか?
どれも興味がない 特に不満はない
マシンビジョン 製品の質が悪い
RPA 導入の仕方が分からない
3Dプリントや 増えすぎて、一体何を
積層造形関係 選べばいいか分からない
CADやCAMなど 導入しても使いこなせない、
のソフトウェア 誰でも使えない
画像認識 立ち上げに時間がかかる
AI、機械学習 難解すぎる技術が多く、
理解できない
FAロボットや 機器価格や導入コスト、
無人搬送車 ランニングコストが高い
0 10 20 30 40 50 60 0 5 10 15 20 25 30 35
Q 自動化ソリューションに
求めることは?
ITなどに詳しくない現場の人でも
独学できる本や情報が増えてほしい
国内の現場導入事例が増えてほしい
無償で使えるツールが増えてほしい
現場で使える、
実用的な技術を開発してほしい
誰でも使いやすくしてほしい
誰でも導入しやすくしてほしい
もっと安くしてほしい
0 5 10 15 20 25 30
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アペルザ様_wp⑨_08[インタビュー]
interview 01 回答者プロフィール
Aさん/生産技術:約20年
部品加工メーカー(中小企業) 自動車・輸送関連(多品種少量生産)
自動化の進み具合:あまり進んでいない 工程設計や設備導入、 保全などの監督職
「この先 生きのこるには、今のうちにもっと血を流さないとダメだ」
Q 部品加工との 例えば自動化のために機能を汎用化しすぎると、
関わりは? 段取りに手がかかりすぎて、現場作業者が使っ
自分自身では部品加工は行わないが、工程 てくれなくなってしまう。
設計や装置導入などの関連で、部品加工側との また成功するまでトライアンドエラーを十分
やりとりが頻繁にある。板金モノのプレス加工 継続できない。専任ではないため片手間でやる
や切断、溶接が多い。 しかないことから、主業務に追いやられて満足
に手を付けられないこともある。
Q 自動化が
あまり進まない理由は?
今後の取り組みとして、
一番の理由は、導入準備や人員の確保、ソ Q 必要なことは
リューションの購入など、もろもろのコストが 自社の今後の生き残りをかけ、もう少し長期
とにかく高いこと。当社の取扱い製品は、生産 的な目線に立ち、今、経営者が多額の投資をし
台数が少ないため、高額の投資をして自動化を て、自動化の専任担当を配置するくらいのこと
したとしても、回収できない可能性がある。 をやらなければ、取り組みがいつまでも中途半
そのため、予算がどうしても限られてしまう。 端になってしまう。経営者に、「今のうちに血
を流す」覚悟で、なんとか思い切った投資を現
Q 過去の失敗に
場にしてほしいのが本音だ。
ついて
外部のSIerに自動化を依頼しようとしたが、 現場としては、まず身近な情報のデジタル化
当社の業務事情や作業要件を理解してもらうの からコツコツ進めていこうと考える。
が非常に困難であり、うまくいかなかった。
Q 社内での
課題は?
とにかく自動化は進めなければならないとい
うことは、経営者も現場も共通認識であり、今
も社内で取り組んでいる。少なくとも、現場ス
タッフに、明らかに単純な仕事を手作業であま
りやらせたくない。その一方で、取り組みにつ
いて難題が多い。
まず当社製品は顧客ごとに仕様をカスタムす
るものであり、既存ソリューションで自動化す
るための作業の段取りや汎用化に課題がある。
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アペルザ様_wp⑨_09[インタビュー]
interview 02 回答者プロフィール
Bさん/生産技術:約30年
部品加工メーカー(小規模企業) 樹脂成形品(多品種少量生産)
自動化の進み具合:少し進んでいる 生産管理や技術開発など/取締役
「外観検査を自動化したいが、検査機メーカーがギブアップ」
Q 部品加工との いろいろ探していて、試してもきたが、いまだ
関わりは? によいものに巡り合えていない。当社の外観検
自分自身は、製品や生産技術の開発から販売 査は、一般的な樹脂製品と事情が少し異なり、
展開まで取り組む。社内の部品加工作業は部下 形状バリエーションも非常に多く、かつ内部の
たちが担当。生産は、自社が4割、外部委託が 細かい異物検知に人のカン・コツを要する。
6割。 少なくとも今まで確認した技術では、人の
目視に全くかなわないといったところで、悩ま
Q 自動化が
しい。取り扱う製品の外観の問題から、X線の
少しだけ進んでいる理由は?
検査も使えない。外観検査が得意なメーカーや
製作作業において金型が不要で小規模な装置 企業に検査を依頼することもあるが、ギブアップ
で済むため、加工作業は自動化がしやすい。 されてしまう。
ただし、当社が加工する製品は材料単価が高く、
材料混合や洗浄に手間がかかる。現状、全自動 ここが自動化できれば、部品単価が大幅に
にしようとすると部材手配などでコストがかか 下げられる可能性があり、新たな検査技術の
るため、加工装置を改善・工夫するなどして 登場に期待している。
半自動化にとどめている。
今後
高度な自動化技術や高価な装置を採用する Q 取り組みたいことは?
わけではなく、既存の装置を現場で改良を加え 自社内で3D CADや積層造型機を導入し、
るなどして対応している。今、周辺技術が進化 型製作を内製化して自動化したい。
する中で、求める要件に合う装置もちょくちょく
出てくるので、自動化は加速している。
また製品の要件が比較的シンプルであるため、
概算見積もりは自動で素早く出せる。それで
商機を的確に捉えられていると考える。
Q 自動化の
課題は?
外観検査の全数検査は手間も時間もかかる。
特に委託先の工数を圧迫することになる。1つ
1つのチェックは数秒程度でも、小ロット生産
になると結構しんどくなるため、以前から自動
化したいと考えているが、なかなかよい製品や
システムがない。レーザーや画像認識技術など
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アペルザ様_wp⑨_10[インタビュー]
interview 03 回答者プロフィール
Cさん/生産技術:約20年
電子部品メーカー(大企業) 電子電機部品
自動化の進み具合:あまり進んでいない 社内設備導入を担当
「事情を知らないB Iツールベンダー営業がグイグイくるが……」
Q 部品加工との 導入時の手間や準備の負荷が少なく、コストが
関わりは? なるべく抑えられる、もっと手軽に使えるツール
主に装置導入を担当。その供給部品の加工 を求めている。
現場とのやりとりをよくしている。金属加工や 自動化ツールを提案してくれるメーカーや
射出成形の現場とかかわる。 ベンダー側の生産現場への理解が不足している
ことが多いようにも感じられる。
Q 自動化の
課題は何ですか?
どういう
例えば、加工作業前後での寸法チェックの際 Q 自動化ツールがほしい?
は、手書きで記録している。それをさらにPCで 3次元測定機は導入するには高価な上、自分
Excelに入力する。そこを自動化したいと考えて たちの製品の寸法測定に適用がしづらい。
いる。
今、社内の全従業員にスマートフォン(スマ
現場には、慣れた作業を変えたくないという ホ)が配布されているため、誰でも簡単に使えて、
人がやはり多い。自動化する際には、現場の かつ安価なスマホアプリから取り組みたい。
作業手順を大きく変えなくてはならないため、 例えば手書きの寸法測定記録をカメラ撮影して、
現場の拒否反応が強くなりがちだ。そこをなん OCRなどで入力ができればよいと考えている。
とか乗り越えなければならない。
Q 自動化のために、
どういうことに取り組んでいますか。
自分でも最新の自動化技術や製品に関する
情報を日頃から収集し、とにかくメーカーや
ITベンダーにもいろいろ提案をもらうように
している。しかしその中で、なかなかよいもの
が出てこない。
最近、BIツールの営業が「生産現場でも自動
化ツールはどうか」とぐいぐいアプローチして
くる。経理や事務作業ならちょうどいいのかも
しれないが、果たして本当に生産現場に合うの
かどうかが疑問だ。
そういうメーカーは、こちらにとっては少々
大がかりに思えるシステムを提案してくる。
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技術者100名に聞きました
部品加工現場の自動化 実態調査
発行日:2021年10月27日
発行:株式会社アペルザ
問合せ先:aperzacatalog-mail@mail.aperza.jp
リクエスト募集中!
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