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複雑な分離の課題を 迅速かつ容易に解決
●ポイント
・分析効率を高めるシンプルな構成
・マルチハートカットによる信頼性の高い定量ピーク純度測定
・3 ステップの簡単でシンプルなメソッド設定
・データ分析が容易
このカタログについて
ドキュメント名 | Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューションパッケージ |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 3Mb |
取り扱い企業 | アジレント・テクノロジー株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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Agilent InfinityLab 2D-LC
ソリューションパッケージ
Simplify Complex Separations. Fast.
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Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューション
複雑な分離の課題を
迅速かつ容易に解決
分離の複雑さがラボの生産性を低下させているなら、InfinityLab 2D-LC ソリューションの導入をご検討ください。
分離が困難なアプリケーションに幅広く対応し、必要な分析結果をすばやく効率的に得られるアジレントの革新的な
ソリューションです。
困難な分離課題の解決 複雑なサンプルの分析 複雑なワークフローの簡素化
異性体などの多くの化合物は分離が難しく、従 分析対象化合物が、サンプルやマトリックスの 手作業での処理により、多くの重要なワー
来の一次元分離システムでは共溶出します。 複雑さのために正確に測定できないことはよ クフローが不必要に複雑化してしまいます。
InfinityLab 2D-LC ソリューションは直交性が くあります。InfinityLab 2D-LC ソリューション InfinityLab 2D-LC ソリューションなら、サンプ
高いため、非常に高い分解能で分離できます。 はピークキャパシティが非常に高く、すべての ル前処理や溶離液の脱塩などの手作業やオフ
成分を 1 回の分析でまとめて測定できます。 ライン作業が必要ないため、ワークフローを簡
素化して良好な結果を得ることができます。
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Agilent InfinityLab – トータルソリューション
Agilent InfinityLab の機器、カラム、消耗品のシームレスな連携と、Agilent OpenLab ソフトウェアおよび Agilent CrossLab サービスが、
きわめて効率的なワークフローを実現します。
Intuitive OpenLab 業界最高レベルの 最適化された InfinityLab
2D-LC ソフトウェア InfinityLab 分析 LC 機器 カラムおよび消耗品
– 簡単なメソッド設定 – 非常に優れた分離能力 – さまざまなアプリケーションに
– シンプルなデータ解析 – 高い再現性 対応する豊富なカラムポート
フォリオ
– 柔軟な 2D-LC モード – 堅牢なハードウェア
– オーソゴナル (直交) 分離による
– OpenLab CDS ChemStation – カスタマイズされたバルブ技術 優れた分解能
Edition がベース – 高感度な UV 検出と MS 検出 – 最適な消耗品
豊富なアプリケーションと CrossLab サービス
– 幅広いアプリケーション事例の紹介
– トレーニングとサポートサービスによって、機器操作の迅速な習得が可能
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Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューション
アプリケーションに適した 2D モードを柔軟に選択
Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューションは、切り替えバルブを組み合わせることで複数の 2D 分離モード (ハートカット、
マルチハートカット、ハイレゾサンプリング、コンプリヘンシブ 2D-LC など) に柔軟に対応できます。各モードには簡単に
アクセスできるため、アプリケーションのニーズに合わせて分離能力を選択できます。
分析効率を高めるシンプルな構成
Agilent 1290 Infinity II ハイスピードポンプは、流量をき た精度を備えています。一次元目と二次元目を同一バルブで扱える
わめて正確かつ精密にコントロールし、両次元において最 ため、セットアップと操作が容易です。2D-LC バルブを、同じくアジ
高レベルの移送スピードと性能を発揮します。ディレイボ レント独自のマルチハートカット 2D-LC バルブと組み合わせること
リュームが非常に少ないため、グラジエント速度と 2D グ で、最高レベルの分解能を実現できます。
ラジエントの再現性が非常に高くなります。アジレント独自
の 2D-LC バルブは、二次元液体クロマトグラフィーに適し
一次元目 二次元目
1290 Infinity II 廃液
ダイオードアレイ 2
検出器 3
1
4
1290 Infinity II
8 ハイスピードポンプ
5
1290 Infinity II 7
マルチサンプラ 6
1290 Infinity II
ダイオードアレイ
検出器
1D-カラム
2D-カラム
1290 Infinity II マルチカラムサーモスタット
1290 Infinity II
ハイスピードポンプ 廃液
コンプリヘンシブおよびハートカット 2D-LC の一般的構成。一次元目と二次元目の流路が対称になっています。マルチハートカット 2D-LC
バルブを簡単に取り付けて、キャパシティを拡張できます。オプションの 1D 検出器を使用すると、ピークベースモードでサンプリングして、
1D と 2D の情報を同時に収集できます。
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マルチハートカットによる信頼性の高い定量ピーク純度測定
マルチハートカットを使用すると、オーソゴナル (直交) な分離システムと検出システムを組み合わせて、クロマトグラムのターゲット領域で
サンプルに関する詳しい情報を確実に入手できます。バイオ医薬品などの広いピークの定量結果および分析には、ハイレゾサンプリングを
使用します。
– 構成済みのバルブと
サンプルループにピークを
確実にプール
– 不純物の正確な分析や MS 検出器
導入前の脱塩に最適
– 両次元から最適な
分離能を実現
– 複数のピークの完全自動二次元
分析 (アジレント製品のみで可能)
ハートカット 2D-LC やマルチハートカット 2D-LC を使用すると、ピークを絞って確実に純度を測定できます。
コンプリヘンシブ 2D-LC によるピークキャパシティの最大化
コンプリヘンシブ 2D-LC (LCxLC) は、最大限の分離能力を実現します。その優れたピークキャパシティにより、サンプル中のあらゆる成
分を包括的に測定できます。
– クロマトグラム全体をさらに分離
– 複雑なサンプル、マトリックス、
未知のサンプルに最適
– サンプルスクリーニングや品質管理
に最適
標準的な UHPLC による複雑なサンプルの分 コンプリヘンシブ 2D-LC による同一サンプルの分
離結果。ピークが重なり合い、化合物をすべて 離結果。きわめて優れた分離能力により、サンプ
分離することはできません。 ルから情報を最大限に引き出すことができます。
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Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューション
革新的なバルブ技術と直観的なソフトウェアによる
究極の柔軟性を備えた 2D-LC
Agilent 2D-LC ソリューションは革新的な切り替えバルブと直観的なソフトウェアを備えているため、分離がきわめて困難な
ワークフローにも対応できます。一般的なアプリケーションとしては、定性分析や定量分析、既知のサンプルの品質管理、
未知のサンプルの研究、ワークフローの簡素化、MS メソッドの互換性などがあります。
専用の 2D-LC バルブによる高い再現性
– 対称の流路による、非常に高精度なリテンションタイムと
面積
– 特殊設計により圧力スパイクを最小限に抑え、
二次元目カラムの長寿命化を実現
堅牢なマルチハートカットバルブによる高キャパシティ
– 高キャパシティの 2 バルブセットをすぐに使用できるため、
分析対象サンプルの多くのピークを分析可能
– 定評のある堅牢性により、高い耐久性を実現
新しいアクティブ溶媒モジュレーション技術により、
溶媒効果を大幅に軽減
Agilent Active Solvent Modulation (ASM) バルブでは、
移動相を柔軟に組み合わせるため、サンプルループからの
一次元目の溶媒を二次元目の移動相で希釈します。そのた
め、サンプルフォーカシングによって 2D 分離に対する 1D 溶
媒の効果を大幅に軽減できます。2D カラムに対するサンプ
ルフォーカシングを増やすと、マルチハートカットおよびハイ
レゾサンプリングアプリケーションの分解能と感度が向上し
ます。
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3 ステップの簡単でシンプルなメソッド設定
Agilent 2D-LC OpenLab ソフトウェアにより、コンプリヘンシブ、ハートカット、マルチハートカット、アジレント独自のハイレゾサンプリン
グ 2D-LC などのあらゆる方式において、2D-LC メソッドを迅速かつ容易に設定し、非常に困難な二次元分離を簡単に実行できます。
1. 2D-LC モードを選択します。
2. 二次元目のグラジエントを定義します。
1
オプションのシフトグラジエントによって、
分離性能を最大化できます。
2 3. 一次元目のクロマトグラムで分解能を
上げる領域を選択します。
3
データ分析が容易
2D-LC ビューワによって二次元目のクロ
マトグラム全体を確認できます。このた
め一次元目のクロマトグラムの選択領域
の分解能と分離結果が向上します。
– UV スペクトルと MS スペクトルによる
化合物の同定
– 定量ワークフローの使用
– 分析結果の比較とレポート
2D-LC ビューワによる分析結果の表示、比較、レポート
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幅広いアプリケーションに
対応する 2D-LC の多機能性
複雑なアプリケーションの課題を
迅速かつ効率的に解決
Agilent InfinityLab 2D-LC ソリューションは、幅広いアプリケーションに活用できます。1 回の分析で、最大限の
分離能力を活かしてサンプル全体をくまなく調べることも、特定の領域をカットしてさらに分離することも可能です。
医薬品: 医薬品の不純物分析
医薬品の分析では、不純物を同定、定量することがきわめて重要になります。ターゲット分析にマルチハートカット 2D-LC を用
いれば、一次元目で複数の不純物が 1 つのピークに重なり合っていても、そのすべてを 1 回の分析で分離して測定できます。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。ホームページ (www.agilent.com/chem/jp) にて、5991-5643JAJP で検
索できます。
A) FAir) s一t 次di元m目ension B) SBe)c 二on次d元 d目imension
Absorbance [mAU]
100
80
2
60
1 2
40
1
20
0
6 8 10 12 14 16 18 20 Time [min]
合計 11 のハートカットを 1D 分離から採取しました (A)。そのうちの 2 カットは、二次元目で分離したときに不純物が共溶出していました (B)。
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バイオ医薬品: 質量選択検出器の自動脱塩
MS 検出は、グルカゴンなどの治療用ペプチドの不純物の分析と特性解析に非常に有用です。ただし USP 39 アッセイでは、MS に対応
しない緩衝液の使用が定められています。二次元目で自動脱塩対応のハートカット 2D-LC を使用すれば、オフライン作業が不要となり、
MS 検出による 1 回の分析で完全に解析できます。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。ホームページ (www.agilent.com/chem/jp) にて、5991-8437JAJP で検索でき
ます。
A) 一次元目 B) 二次元目
[M+4H]4+
871.5
100
mAU
400 80
300 60
3+
200 40 [M+3H]
[M+5H]5+ 1,161.7
697.4
100 20
0 0
5 10 15 20 25 30 600 700 800 900 1,000 1,100 1,200 1,300
Mass-to-charge (m/z)
リン酸緩衝液による 1D 分離のクロマトグラム (A)。二次元目での脱塩の後に得られた MS スペクトル (B)
法中毒学: カンナビノイドの分析におけるイオン抑制の軽減
生体マトリックス中のカンナビノイドの分析は、法中毒学において非常に重要ですが、通常はタンパク質、脂質、その他の夾雑物を除去す
るサンプル前処理作業の負荷が大きくなります。トリプル四重極 MS 検出に対応したハートカット 2D-LC なら、イオン抑制なしでカンナ
ビノイドを正確に定量でき、サンプル前処理も最小限で済みます。
アプリケーションノート (英語版) をダウンロードいただけます。www.agilent.com にて、5991-7859EN で検索できます。
A) 一次元目 B) 二次元目
×103
×105 2.2
12 2 3 3 4 4 5
2.8
2.0
2.6
2.4 1.8
2.2 THC-OH 1.6
2.0 74 % 抑制
1.4
1.8
1.6 1.2
1.4 THC-COOH
(プラズマサンプルに存在) 1.0
1.2
0.8
1.0
0.8 0.6
0.6 0.4
0.4
0.2 THC の 0.2
完全抑制
0 0
5.0 5.5 6.0 6.5 7.0 7.5 8.0 8.5 9.0 9.5 10.0 16.40 16.50 16.60 16.70 16.80 16.90 17.00 17.10 17.20
取り込み時間 (分) 取り込み時間 (分)
標準溶液 0.5 ng/mL
0.5 ng/mL でスパイクしたプラズマ
1D 分離のクロマトグラム。ヒドロキシル-THC は 75 %、THC は完全に抑制されている (A)。プラズマ中のマトリックス化合物からハイレゾサンプリング分離された THC。
1.78 面積 % RSD という高い測定再現性を達成 (B)
本製品は法医学分野の実験用途での使用を想定しており、医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。
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カウント
Counts
カウント
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食品: 各種ビールのフィンガープリントプロファイリング
フィンガープリントプロファイリングは、各種ビールの苦味レベルのA測定と分類における重要なステップです。コンプリヘンシブ 2D-LC は
ピークキャパシティが高く、ビールなどの組成が複雑な飲料サンプルのフィンガープリントプロファイリングに最適です。2D-LC と Q-TOF
を組み合わせて、化合物を同定できます。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。ホームページ (www.agilent.com/chem/jp) にて、5991-5521JAJP で検索できます。
A B
ドイツBのピルスビール (A) と米国のラガービール (B) のコンプリヘンシブ 2D-LC クロマトグラム。米国のビールで検出されたテトラヒドロイソフムロンは、
ドイツのビール法 (Deutsches Reinheitsgebot) では禁止されている。
医薬品: 薬物動態研究における薬物と代謝物の分析
このマルチハートカット 2D-LC のアプリケーションは 6 つの一次元メソッドに代わるもので、全体の測定時間を 75 % 短縮できます。
自動化によって、以前のワークフローよりデータ品質が向上しています。サンプル消費量は減り、感度は向上します。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。www.agilent.com にて、5991-8839EN で検索できます。
A) 一次元目 B) 二次元目
×105 ×105
2.0
2.4 2D
2.2 1.8
2.0 1.6 M1
19.551
1.8 589,678
1.4
1.6
1.2
1.4
1.2 1.0
1.0
M1 0.8
12.178
0.8 506,717
0.6
0.6
0.4
0.4
0.2 0.2
0 0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 16.8 17.2 17.6 18.0 18.4 18.8 19.2 19.6 20.0 20.4 20.8 21.2 21.6 22.0 22.4 22.8
Acquisition time (min) Acquisition time (min)
一次元 LC メソッドでは、分離が不完全でイオン抑制のリスクがある (A)。ハートカット 2D-LC と MS/MS 検出によって、代謝物 M1 の分離に成功 (B)
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Counts
Counts
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バイオ医薬品: モノクローナル抗体の特性解析
バイオ医薬品の特性解析は、その有効性と安全性を確認するために重要です。ただし完全な特性解析は、時間とコストがかかる大変な
作業になる可能性があります。ハイレゾサンプリング 2D-LC を使用すれば、最も重要な 2 つの品質特性である凝集と電荷変異体プロファ
イリングを 1 回の分析で測定できます。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。ホームページ (www.agilent.com/chem/jp) にて、5991-6906JAJP で検索できます。
A) 一次元目 B) 二次元目
Absorbance [mAU] Absorbance [mAU]
500 1 2 3 4 5 6 7 8 120
400 100
300 80
60
200
40
100 20
0 0
2.5 3 Time [min] 0 1 2 3 Time [min]
一次元目でサイズ排除クロマトグラフィーによる凝集分析を用いた完全解析 (A)、二次元目でイオン交換クロマトグラフィーによる電荷変異体プロファイリング (B) を実施
オンライン脱塩による合成オリゴヌクレオチドの分析
合成精製オリゴヌクレオチドを分析するには、サンプルフラクションの脱塩が必要です。これは通常、遠心分離フィルタによる手作業で実
行されます。ハートカット 2D-LC では一次元目で脱塩されるため、合成オリゴヌクレオチドを直接分析できます。このためオフライン前
処理中のサンプルロスがなく、分析時間を短縮して再現性を高めることができます。
アプリケーションノートをダウンロードいただけます。ホームページ (www.agilent.com/chem/jp) にて、5991-9490JAJP で検索できます。
A) 一次元目 B) 二次元目
$1
手作業による脱塩後の RNA サンプル #1
mAU 1 M NaCI 中の RNA サンプル
800 "1 不純物
700
!1
600
500 1
400 ! " # $ % & ' (
)*+,-.+*/0
300
200
100
0
1 2 3 4 5 6 7 min 1 2 3 分
高塩濃度サンプルの直接分析でピーク割れが発生 (A、赤色のトレース)。分離は成功したが、面倒な手作業による脱塩が必要 (A、緑色のトレース)。
ハートカット 2D-LC では、一次元目での自動脱塩によって分離に成功 (B)
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アプリケーション、トレーニングコースなど
アジレントでは、化学分析および食品分析、リピドミクスおよびメタボロミクス、生薬分析、ア
キラルおよびキラル分離など、幅広い 2D-LC アプリケーションに役立つ資料をご用意してい
ます。クロマトグラフの初級者および上級者向けの、2D-LC 専門トレーニングコースもご利用
いただけます。
さまざまなアプリケーション資料を検索・ダウンロードできるツール、Application Finder (英
語) については、こちらをご覧ください。
www.agilent.com/en/promotions/applicationfinder
ホームページ
www.agilent.com/chem/jp
カストマコンタクトセンタ
0120-477-111
email_japan@agilent.com
本製品は一般的な実験用途での使用を想定しており、
医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。
本文書に記載の情報、説明、製品仕様等は予告なしに
変更されることがあります。
アジレント・テクノロジー株式会社
© Agilent Technologies, Inc. 2017-2019
Printed in Japan, February 15, 2019
5994-0069JAJP