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作業の効率化や自動化に!化学分析ソリューション

製品カタログ

食品、農産物、飼料、工業製品などを対象にした幅広い分析ソリューションを提供

フォス・ジャパンの化学分析ソリューション食品、農産物、飼料、工業製品などを対象にした幅広い分析ソリューションを提供しています。
具体的には、窒素/たんぱく質、脂肪(酸分解法)、粗脂肪及びその他溶媒抽出、粗繊維、デタージェント繊維、食物繊維、水や土壌の栄養成分などがあります。

作業の効率化や自動化が可能となり、高い信頼性を実現することができます。
継続してお使い頂くほどに短期で投資効果を感じて頂くことが可能です。

【掲載内容】
・ケルダール分析ソリューション
・最新型ケルダール自動蒸留滴定装置
・ケルダール自動蒸留装置
・全自動連続分析
・改良デュマ法
・溶媒抽出装置 等

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このカタログについて

ドキュメント名 作業の効率化や自動化に!化学分析ソリューション
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 フォス・ジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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化学分析ソリューション○ 製品カタログ○
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60年以上支持されてきた確かな品質 フォスは食品、農産物、飼料、工業製品などを対象にした幅広い分析ソリューションを開発し、お 客様の製品価値の向上に貢献することを目指しています。 伝統的な湿式化学分析法をもとに近代的な機能を加えた専用の化学分析ソリューションを開発して 世界中の試験室に装置を提供しています。 フォスのラボラトリーソリューションは、サンプルの前処理(粉砕)から、分解や蒸留、抽出のす べての工程において高い効率性、迅速かつ信頼性の高い結果をもたらし、多くのシーンで支持され 続けてきました。 フォスのソリューションによって作業の反復や手作業を減らし、試薬の扱いを最低限に抑えること でラボにおける分析を効率よく行うことが可能となり、自動化された分析はヒューマンエラーを排 した高い信頼性を実現します。 また、分析処理数を増やすための技術と工夫を施したソリューションによって合理化されたオペレ ーションが可能となり、継続してお使い頂くほどに短期で投資効果を感じて頂くことができます。 そして現在、その確かな品質と開発コンセプトはそのままに、ラインナップを充実させ今もなお世 界中の試験室で、ラボのパートナーとして活躍し続けています。 皆様のルーティン分析にもフォスの最先端分析テクノロジーを。
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FOSS Future(和訳字幕) YouTube 信頼性の高い結果は、全てのラボの基盤です。 食品、飼料、農産物、環境サンプルの測定に 公定法の結果より信頼性の高い結果はありません。ゆえにフォスはISOや 食品、飼料、環境分析に対して積み重ねてきた知識、経 AOAC、IDF、EPAなどの国際機関の認証を得た公定法をもとに化学分析の 験をもとにお客様の幅広いご要望に対する最適なオペレ 自動化ソリューションを開発、提供しています。 ーションをご提供します。フォスは分解、蒸留、溶媒抽 出、繊維分析において分析サンプルに対する最適な条件 公定法の採用によって: をアプリケーションノートとしてまとめ、お客様の分析 • 世界的に認められる結果を得ることができます。 作業の最適化をサポートしています。 • 検証に要する時間を最小限にできます。 • 汎用性の高い手法を用いることで幅広い種類のサンプルで正確な結果を フォスの提供する主なアプリケーション 得られます。 • 不確かさのデータに共同研究の結果を使用できます。 ・窒素/たんぱく質 ・脂肪(酸分解法)、粗脂肪及びその他溶媒抽出 各業界における主要検査機関との共同研究 ・粗繊維、デタージェント繊維、食物繊維 ・水、土壌の栄養成分 長い年月を重ね各業界と共同研究を行い、お客様の高いご要望を満たす革 ・その他 新的で実用的なソリューション開発に取り組んできました。今日では世界 各国のおいて30,000以上の分析室においてフォスの分析ソリューションが CT293 採用され、運用の中で得た様々なニーズを踏まえ更なるソリューションの 開発に取り組んでいます。 本カタログで紹介されている各装置はYouTubeにて 動画をご覧いただけます。
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ケルダール分析装置 ケルダール分析ソリューション フォスのケルテックはケルダール法による窒素及びたんぱく質の迅速 分析装置としてよく知られています。 1981年に蒸留、滴定、計算、結 果表示の機能ともつ単一機器としてケルテックオート(1030型)が発 売され日本国内の食品、飼料、製薬、化学等広い分野に広く普及し、 ラボの分析業務に大きな改革をもたしました。ケルテックは用途に応 じていくつかの組み合わせがあり、精度、再現性、処理能力、経済性 等において他の追従を許しません。今日では世界中のラボにおいてケ ルダール法の標準装置として運用されています。 そして現在、いくどかのモデルチェンジを超えてケルテックシリーズ 最新モデルとなるケルテック9を開発いたしました。 ケルテック9シリーズでは高機能、高精度、優れた安全性に加え、デ ジタルサービスとの融合によるデータ管理の可能性を高めています。 ビジネス環境の急速な変化においても分析業務の効率化や省力化に柔 軟に対応できる次世代の分析ツールとして、企業の生産性、競争力を 支援します。
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最新型ケルダール自動蒸留滴定装置 AOAC、ISO、DINなど国際的な認証を取得したケルダール分析装置 のグローバルスタンダード。蒸留、滴定、計算、結果の表示まで全 て自動で行えます。比色滴定機構にはLED自動校正と滴定終点の自動 校正機能を搭載。最高精度のビューレット(1.2μl/ステップ)とあ わせかつてない高精度を実現しました。 本体内部には大型の冷却コンデンサーを搭載し窒素含有量の低いサ ンプルでは滴定時間を短縮できます。 また、新たに搭載されたネットワーク接続機能によりリモートサ ポートが可能となりました。同時にフォスのデジタルサービスとの 接続で測定データの自動転送、サーバー内でのデータ登録を行える ようになり、このデジタル機能によって、例えば近赤外分析装置向 け検量線モデルの開発時におけるデータ統合なども簡易に行うこと が可能となります。 ケルダール自動蒸留装置 広範囲の蒸気蒸留に応用できる万能蒸留装置です。KT9アナライザー と同様にケルダール法による窒素、たんぱく質のほかTKNの測定、 アルカリ直接蒸留法(DD法)、デバルタ合金法、揮発性酸、VBNの 測定にも適しています。 高温分解したサンプルチューブを蒸留装置にセットしてスタートボ タンを押せば、ホウ酸吸収液の自動分注、分解サンプルの水希釈、 アルカリ添加、蒸留を自動で行えます。 大型冷却コンデンサーの搭載など、蒸留に関わる基本仕様はケル テック9アナライザーと同じです。 全自動連続分析 ケルテック9アナライザーはオプションの20本 掛け又は60本掛けのオートサンプラーを組み 合わせて自動連続分析を行えます。分解を終 了したサンプルはチューブラックをそのまま サンプラーにセットできるため、サンプルを 移し替える手間を必要としません。
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分解装置 ケルダール分解 ケルダール法による窒素・たんぱく質分析において試料の分解工程は 非常に重要なステップとなります。試料の前処理及び分解工程が測定 精度を大きく左右します。分解が不十分な場合、蒸留滴定工程によっ て最終的に得られる測定結果は大きく影響を受けます。 そして、分解工程には時間がかかり、酸の消費によるコストも発生し ます。フォスの分解装置は100~450℃の範囲で均一に温度制御し高い 熱効率によって大幅に分解時間を短縮するためにデザインされていま す。シンプルな操作性、機能を備えたベーシックモデルから、全ての 分解工程を全自動で行うオートモデルまでラボのニーズに合わせて機 種を選択、カスタマイズすることが可能です。 酸の消費量を削減 分解工程における酸の損失は避けられませんが、酸の消費を抑えるこ とはできます。フォスの分解装置を用いることで伝統的なケルダール 分解の手法に比べ試薬コストの削減を実現できます。 伝統的なケルダール分解 :7.2ml/サンプル フォスの分解装置 :1.2ml/サンプル その差 :6.0ml/サンプル また、オプションのスクラバーを併用することで発生する有毒ガスを コントロールして中和排出することができるため、クリーンな分析環 境の実現による間接的な節約を期待できます。
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オートリフト(GLP対応:PC接続) オートモデルの分解装置は分解時間、段階昇温のプログラム設定 が可能です。突沸しやすい試料に対し低温で予備加熱してから高 温分解するような段階昇温によってロスの少ない分解を行えます。 また電動リフトシステムを組み合わせたオートリフトシステムは 分解装置本体にチューブラック、排気マニホールドをセットし全 ての分解工程をリフトシステムによって自動で行えます。分解工 程を終了するとチューブラックと排気マニホールドは冷却のため の空冷ポジションまで自動的に上昇します。 分解工程の一連の作業を全自動化できるため、高温の酸が入った 分解チューブの取り扱いを減らし、安全性を高めオペレーターの 作業を軽減できます。 オートラック(GLP対応:PC接続) オートラックシステムはオートモデルの分解装置にラッキングシ ステムを組み合わせたシステムです。チューブラックと排気マニ ホールドを着脱する操作、冷却のために空冷ポジションへ移動す る作業を除いてオートリフトシステムと同じ機能を備えています。 ベーシックモデル ベーシックモデルはチューブラック及び排気マニホールドのセッ トをマニュアル操作で行います。加熱分解の基本性能はオートモ デルと変わりありません。オートモデルと同様にフロントパネル の大型液晶画面において設定温度、時間の設定を行います。また、 オートモデルと同様にラッキングシステムを組み合わせることが 可能なため、ドラフト内の省スペース化を図れます。 酸性ガス中和排出装置 ウォーターアスピレーターの代わりに分解時に発生する酸性ガス を除去します。吸引したガスは水道水及びアルカリの入ったボト ルを通して中和処理することができます。スクラバー2501はオー トリフト又はオートラックのシステムと接続した場合、吸引の強 弱の調整までプログラムにより完全制御できます。スクラバー SR210は、吸引強度の調整をマニュアル操作にて切り替えます。 排気マニホールド リフラックスヘッド 簡易アスピレーター及びス 化学的酸素要求量(COD)のよ クラバーと接続して、分解 うな還流化学反応のために分解 時に発生する酸性ガスの除 装置を使用する場合、排気マニ 去と排出量のコントロール ホールドの代わりに冷却水に接 を行えます。 続して使用できます。
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燃焼法たんぱく質/窒素分析 改良デュマ法 たんぱく質定量の分析法としては、ケルダール法が依然として基準分析で ある一方で、分析の処理能力と研究の効率性を向上させたい多忙な研究室 ではデュマ法の人気が高くなってきています。 デュマ法の基本原理は燃焼法であり、有機物中の全窒素含有量を測定しま す。試料は純酸素環境下で高温燃焼され、燃焼から発生する窒素酸化物を 効率的に還元することで窒素に変換されます。その後、水、硫黄、二酸化 炭素などの他の揮発性燃焼生成物は隔離されます。 結果は変換係数を使用して窒素をたんぱく質に変換することにより窒素% 又はたんぱく質%として得ることができます。 一部のデュマ法では、最大5グラム程度のサンプル量を使い分析が行われ てきましたが燃焼して得られたガスの全てを分析しているとは限りません。 デュマテック8000では、50~300mg(最大1g)の試料を使い分析を行うこ とができます。少量サンプルにおいても、結果に優位な差が表れないこと は各研究、評価によって立証されています。 より少量の試料で分析できることで、試験室でも迅速なデュマ法分析を活 用し、ガス代などの運用コストを抑えた高い分析を実現できるようになり ます。
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1サンプルあたり3分の高速分析 デュマテック8000は燃焼法に基づく最新の測定機構で高速、低コス トでたんぱく質/窒素を安全、効率的に測定することができます。燃 焼法による分析は廃液処理やドラフト設備を必要とせず、オペレー ターの安全性を確保した作業を行えます。またオートサンプラーを お使い頂くことで最大117検体の連続測定が可能となります。 デュマテック8000においては、測定する固体又は液体試料を純酸素 により燃焼します。燃焼により発生した窒素酸化物は窒素ガスに還 元され、副生成物として発生した水と二酸化炭素は独自のトラップ 機構により完全に除去されます。最後に残った窒素をリファレンス ガス不用の高感度TCD検出器で検出しデュマテックソフトウェアに おいて計算します。 また、デュマテック8000では効率的なフローシステムにより使用ガ スの消費量を最小限に抑え、同時に測定時間の短縮を実現しました。 このため、オペレーションコスト、メンテナンスコストとあわせガ ス消費量などのランニングコストの削減を優れたレベルで達成して います。 AS : オートサンプラー He : ヘリウムガス O2 : 純酸素 CR : 燃焼管 RR : 還元管 F1 : 水分吸着トラップ1 F2 : 水分吸着トラップ2 F3 : 水分吸着トラップ3 F4 : 二酸化炭素吸着トラップ TCD : 検出器 PC : パソコン 1 電子天秤で専用スズ箔に試料を秤量して、オートサンプラーへセットします。 2 デュマテックソフトウェアから測定を開始します。試料がオートサンプラーから燃焼管へ送出される前にフローはヘリウムから酸 素に切り替わります。 3 燃焼管(CR)のアッシュインサートに装填された試料は供給された酸素とともに燃焼を行います。試料と酸素の発熱反応により 燃焼管内部の温度は1000℃から1700~1800℃まで上昇し、独自の酸化触媒により試料は完全に酸化されます。この燃焼後の灰は アッシュインサート内に残ります。 4 燃焼により発生した窒素酸化物は、還元管(RR)で還元されて窒素ガス(N2)にかわり副生成物として二酸化炭素と水分が発生 します。 5 水分は各水分吸着トラップ(F1、F2、F3)で完全に除去され、二酸化炭素は自己再生機能をもつ吸着トラップ(F4)で取り除か れます。 6 水分と二酸化炭素を除去して残った窒素はTCD検出器で測定され、データがソフトウェアに転送されて窒素量を計算します。 測定後の窒素ガスは大気中に放出されます。
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溶媒抽出装置 溶媒、脂質抽出装置のパイオニア 1975年、ランドールによる2段階抽出(煮沸とリンス)装置を開発し その4年後、フォスは3段階工程を行う改良型ソックステックを開発。 さらに1996年には溶媒回収を同時に行う4段階抽出を全自動化したソッ クステックを開発し販売を開始しました。 この業界初の革命的な装置は、ソックステックシリーズとして約40年 にわたり脂質分析の業界スタンダードとして世界中で活躍しています。 日本国内では食品表示基準の一部改正によって、エーテル抽出法が溶 媒抽出-重量法として総括され、ソックステックの活躍の場が更に広 がってきています。 ソックステックシリーズは、食品、飼料、土壌、洗剤、石油化学製品、 ポリマー、ゴム、パルプ、薬品等の多くの物質から可溶性物質を抽出 するための幅広い溶媒を使用できます。そして、ソックステックの原 理はソックスレー法の抽出時間の5倍の速さで抽出を行うことができ、 その精度と再現精度は従来のソックスレー法と変わらぬ結果をもたら します。 全自動モデルではサンプルを本体にセットして開始ボタンを押せば6検 体同時の抽出をスタートでき、全ての抽出工程が終われば装置は自動 的にシャットダウンします。このため、オペレーターは装置の操作に 時間を割くことなく、その他の分析業務に貴重な時間を費やすことが 可能となります。 アプリケーションにあわせてアルミ製又はガラ ス製のアルミカップをご使用頂けます アルミカップは割れることがないうえに熱伝導 率が高く加熱及び冷却乾燥が早いというメリッ トがあります。 スモールガラスカップ(~40ml) スタンダードガラス又はアルミニウムカップ(~80ml) ラージガラスカップ(115~125ml)
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全自動溶媒抽出装置 ソックステックシリーズのフラッグシップモデル。煮沸抽出、リン ス、溶媒回収、予備過熱の4つの工程を完全自動化。安全性を重要 な設計基準としたソックステック8000は、国際規格をベースに独自 の安全性を追求しました。自動シャットダウン機能による無人運転、 密閉型セレクター式溶媒添加機構、3段階の過熱防止機能、個別 ヒーターによる温度管理などソックステックシリーズに受け継がれ る安全性能に新たな機能を加え、溶媒抽出をより快適に安全に行え る仕様となっています。 半自動型溶媒抽出装置 4段階の抽出工程をレバー操作で切り替えながら進める半自動操作の 溶媒抽出装置です。 ソックステック8000と共通の機能や特長を備えながら同等の安全性 能を備えています。一回で最大6検体の抽出を行えるため、1日で最 大36検体を処理することができます。また、付属するバッチハンド リングツールによってサンプルやカップの取り扱いを簡単かつ迅速 に行えます。 マニュアル型溶媒抽出装置 ST243ソックステックは溶媒抽出における安全性、迅速性とコストパ フォーマンスを両立したソックステックシリーズのベーシックモデ ルです。サンプルは、円筒ろ紙とともに計量されバッチハンドリン グツールにより手を触れることなくカップと共に抽出ユニットに装 填できます。カップに添加された溶媒はプレートヒーターにより加 熱され、3ステップの抽出工程(煮沸抽出、洗浄、溶媒回収)はタイ マーにより制御されます。 酸分解を全自動化 試料中の脂質と他の組成成分の結合を全自動で分解処理。酸添加、 加熱分解、洗浄、ろ過をプログラムによって完全自動で行えます。 酸分解後のサンプルは乾燥工程ののち、専用ツールによってサンプ ルを移し替えることなくソックステック抽出ユニットへそのまま装 填することが可能です。ハイドロテック8000では、専用のフィル ダーホルダーによって一度に12検体の分解処理を同時に行うことが 可能です。
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固粗形繊、維粉抽体出乳製品測定用 公定法準拠の繊維抽出法 繊維は異なる機能を持つ類似した分子から構成されています。これは 使用する分析法によってのみ定義されます。例えば粗繊維は「酸とア ルカリによる煮沸抽出時の残渣」として定義され、食物繊維は「ヒト の消化酵素に耐性を持つ植物細胞の残渣」と定義されています。 繊維の分析は複雑ですが、公定法による分析結果の信頼性は非常に重 要です。フォスは長年にわたり結果の信頼性を保つ公定法の準拠に努 めてまいりました。 従来の繊維分析では複数の工程と加熱された試薬を用いてサンプルの 処理や移し替え、ろ過を繰り返す必要がありましたが、それぞれの作 業には人為的なミスや安全性に関する潜在的なリスクがあります。 フォスは公定法を自動化するという点において長年の経験と実績を蓄 積しています。 ファイバーテックシリーズはWeende法やVanSoest法など代表的な試 験法、公定法に準拠した繊維抽出装置です。ガラスフィルターを有し たガラスるつぼを使い、バッチ操作用のアクセサリーツールの使用に より一度に6検体の処理を行えます。なおかつ試料の処理効率を高め試 薬の取り扱いを最小限にして安全性を高め、バキューム&プレッ シャーシステムを用いた迅速で効率的なろ過を行えることで時間を大 幅に節約でき、より再現性の高い繊維測定を行うことが可能な最先端 の繊維測定ソリューションです。
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最新全自動繊維抽出装置。 機能性を極めたハイパフォーマンスな性能を実現。 ファイバーテック8000は、Weende法、VanSoest法など代表的 な繊維分析法に準拠した効率的かつ安全な繊維分析のための全自 動抽出装置です。飼料、食品、植物原料中の粗繊維、ADF/NDF 、ADL、ヘミセルロース、リグニンなど多様な測定法に柔軟に適 用できます。 オペレーターは本体にガラスるつぼをセットしてスタートボタン を押すだけの簡単操作により、熱抽出、ろ過、洗浄を安全かつ全 自動で行うことができます。 また、酸及びアルカリは本体に内蔵された試薬タンクでヒーター 加温され、各試薬及び酵素、消泡剤はあらかじめ登録したプログ ラムによりムービングノズルで各カラムへ自動的に添加されるた め、オペレーターが試薬に触れる危険性を回避できます。 さらに本体には温度センサーによる試薬及び蒸留水の過熱防止機 能をはじめ、液面センサーによるオーバーフローの防止、試薬タ ンクの開閉センサーなど充実した安全機能を装備しています。 コストパフォーマンスを実現した マニュアル型粗繊維抽出装置。 FT122ファイバーテックはWeende法(粗繊維抽出法)や VanSoest法など代表的な試験法、公定法に準拠した繊維抽出装 置です。 食品、飼料、植物原料中の粗繊維、ADF、NDF、セルロース、ヘ ミセルロース、リグニン測定用の迅速抽出装置です。繊維抽出に 求められる基本性能はそのままに、抜群のコストパフォーマンス を実現したモデルとなっています。 フィルターを有したガラスるつぼにサンプルを入れたまま熱抽出 、ろ過、洗浄、灰化を安全かつ連続的に行うことができます。 独自の真空/空気逆流システムの搭載により、ろ過時の目詰まり 解消、時間の節約、再現性の高い繊維測定が可能です。 サンプル前処理装置 FT121冷抽出ユニットはサンプルの脱脂、残留繊維の脱水、抽 出後のアセトン洗浄などのほか、2%硫酸法による酸性デター ジェント繊維(ADL)の測定を行う場合などに使用します。 共通のガラスるつぼを使いファイバーテック8000やFT122ファ イバーテックとセットでご使用頂けます。
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固食形物、繊粉維体乳製品測定用 時間と労力の大幅節減 人間の消化を忠実に模倣します。 「食物繊維〇〇g」や「食物繊維でお腹の調子を整えましょう」など健康 志向に伴い食物繊維の文字を頻繁に目にするようになりました。 海藻やキノコ、野菜などは以前から食物繊維の多い食品として認識されて いますが、近年では難消化性でんぷん(例:難消化性デキストリン)など 味や食感に影響を及ぼさない新しい水溶性食物繊維も加工食品・飲料に広 く使われるようになってきています。 食物繊維は、「人の体内の消化酵素で消化されない炭水化物」と定義され ており、 ・唾液に含まれるαアミラーゼ(でんぷんを糖に分解) ・胃などに含まれるプロテアーゼ(たんぱく質を分解) ・小腸に含まれるアミログルコシターゼ(でんぷんをグルコースに分解) と、理化学分析で疑似的に人の体内消化を行い、その残差(沈殿物)を得 る作業が必要なため、「分析工程が多い、時間・労力がかかる」いう印象 は昔から変わりません。 サンプルは必ず2対で準備し、残差のひとつを灰分、もう一方をたんぱく 質の測定に用いるため、時間と労力を必要とします。 ファイバーテック1023システムは、これら労力を削減し効率良く分析を 行うための分析装置です。
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ろ過工程を簡易迅速化。食物繊維分析を効率的に ファイバーテック1023はプロスキー法などの公定法に準拠し た食物繊維測定用の半自動ろ過システムです。食物繊維総量 ではなく、水溶性、不溶性食物繊維を定量するすべての酵素 法にご利用頂けます。 ファイバーテック1023システムは、多種多様なサンプルに含 まれる食物繊維を定量測定するための振とう槽(シェイキン グウオーターバス1024)、ろ過モジュールから構成されます。 ろ過モジュールではろ過、洗浄、乾燥を6サンプル同時にし 処理できます。ろ過の工程はフィルターの目詰まりを除く‘プ レッシャーモード’で高速ろ過が可能です。またろ過中に残留 物が詰まった場合は、逆方向からの加圧をかけろ過の効率性 を向上できます。 ろ過に要する時間は100mlの分解液で2~4分です。 12検体同時処理が可能な高性能高温振とう器 シェイキングウォーターバス1024は特別仕様のインキュベー ションフラスコを使い最大12サンプルまで同時に酵素処理で きます。温度調整は室温から80度まで調整でき、振とう速度 と振とう幅を調整することが可能です。 特別仕様のインキュベーションフラスコは、ろ過用ロート、 ろ過回収液として、サンプルを移し替えることなくファイ バーテック1023でお使い頂ける設計となっています。 アクセサリー 充実の専用ツール シェイキングウォーターバス及びファイバーテック1023にお いて共通して使用できるポリカーボネート製インキュベー ションフラスコ、ホウケイ酸ガラス製のガラスるつぼ※ (フィルターメッシュ40-90マイクロ)などの各種専用器具 をはじめ、エンザイムキットやセライトなど分析に必要な備 品を広く取り揃えています。 ※ガラスるつぼはフィルターメッシュのサイズによっていくつかの 種類を用意しています。 P1(100-160μm)、P2(40-100μm)、P3(15-40μm) P0(160-250μm)、P2 US(40-60μm)
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固サ形ン、プ粉ル体ミ乳ル製品測定用 正確な分析結果を得るために FLEXIBILITY 正確で信頼性の高い測定結果を得るために、試料の前処理は非常に重要 な工程となります。試料粉砕の影響による誤差と比べれば分析機器に起 因する誤差の影響は非常に小さいと考えられます。 適切な粉砕が行われなかった試料は、最終的な分析結果の信頼性、代表 性に大きな影響を与えます。試料調整は、一連の分析工程において非常 に重要な工程となりますが、一般的には見過ごされやすい傾向がありま す。粒子の大きさと統計的に必要とされる試料の最低限のサンプル量は 比例していると考えられます。信頼性があり、再現性のある分析結果は 以下の条件で得られます。 ・最適な前処理法が用いられている。 ・十分な量の試料が用意されている。 ・全ての試料が統一された条件で準備されている。 フォスでは分析工程における試料調整の重要性を考え、試料の性質によ って最適な粉砕方式をお選び頂けるラインナップを準備しています。 優れた信頼性と抜群の使いやすさ 簡単なメンテナンス、清掃によりお使い頂ける斬新な設計、クロスコン タミネーションを抑えるセルフクリーニング機能など、優れた再現性、 正確性を実現しながら高性能かつ使いやすさを備えたフォスのサンプル ミルシリーズ。正確な分析を目指し最適なモデルをお選び頂けます。
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オールラウンドな再現性の高い高速微粉砕 CT293サイクロテックは様々な種類の飼料や穀類、草葉などを迅速に、 静かに効率よく粉砕します。その他、化学薬品や医薬品などの粉砕に も適しています。投入された試料は高速回転する回転翼(インペ ラー)により本体粉砕室のグラインディングリングにたたきつけられ 衝撃粉砕を繰り返します。 試料は非常に細かく微粉砕され、粒子の大きさの分布が極めて均一で す。サイクロテックは様々な分析における精度の高い分析を行うため に便利なオールラウンドな粉砕ソリューションです。 例:分解、溶媒抽出、繊維分析、NIR分析など 水分測定サンプル用粉砕機 CM290セモテックは水分の損失を最小限に抑え穀類やタネなどを粉砕 するために設計されています。適度な細かさと均一性が求められる 様々な試料の前処理に適した粉砕機です。粉砕機内部での実質的な空 気の流れがないので水分が逃げることがありません。また比較的粒度 の粗い粉砕のため水分の損失を最小限に抑えることができます。 高脂肪、高水分、高繊維質試料の粉砕に KN295ナイフテックは油糧種子、惣菜類、食肉、フルーツ、野菜、種 子、飼料などの脂肪、水分、繊維質含量の高い試料を迅速かつ強力に 粉砕します。高回転のローターブレードとタイマー制御の搭載により、 再現性の優れた試料調整を実現します。通常の処理時間は約2~10秒 で行えます。蓋に装備された安全スイッチにより誤作動を防止できる ため、安全性にも優れた設計となっています。本体は冷却水又は冷却 水循環装置に接続可能な粉砕チャンバーを搭載しており冷却効果によ り粉砕中のこびりつきと摩擦熱を抑え効率的な試料粉砕を行えます。 衝撃粉砕装置 強力かつ静音設計の高速回転粉砕機(ハンマーミル)です。省スペー ス化を実現するコンパクトなボディで、なおかつ軽量な設計でありな がら、1.5~6dB(モデルによる)の優れた静音性を実現。騒音による オペレーターへの負担を軽減します。 ハンマーテックは小麦をはじめとする全粒穀物を高速回転するハン マーによって衝撃を加え粉砕します。フォーリングナンバー測定のほ か、ウェットグルテン測定、ケルダール分析、近赤外測定などにお使 い頂けます。
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間接分析法(近赤外分析) ハイパフォーマンス近赤外分析装置。フォスが提供するグローバル検査量 線をはじめ、オリジナルの検量線を搭載して複数成分を1分で測定。分析 結果をもとにした製造機器管理の迅速化、廃棄物の削減、危険な試薬の使 用削減によりコストを最適化し、持続可能なオペレーションを実現します。 測定サンプル例 一般食品、小麦粉、粉乳、チョコレート、食油、飼料、農産物、パン、パ スタ、スナック、ミックス粉、チーズパウダー、さとうきび、甜菜、土壌 など 測定項目 脂肪、たんぱく質、水分、灰分、でんぷん、ファリノ吸水、アミロース、 アミノ酸、VBN、NDF、ADF、糖分、土壌有機炭素(SOC)、粘土、pH、 粒度、その他 乳製品、食肉のスクリーニング検査に最適な近赤外分析装置。高精度かつ 信頼性の高い結果をわずか数秒で測定します。またお惣菜の各種栄養成分 も測定可能。乳製品工場や食肉工場、お惣菜工場などでお使い頂けます。 ほか、微生物研究所などで食肉の水分活性測定としてもご利用頂けます (AOAC及びAQIS認証取得)。 測定サンプル例 乳製品(バター、チーズ、ヨーグルトなど)、食肉、魚肉、植物性ミート、 お惣菜 測定項目 脂肪、たんぱく質、水分、塩分、灰分、コラーゲン、無脂固形、全固形、 pH(発酵製品)、飽和脂肪酸、脂肪酸、炭水化物、エネルギー、ナトリ ウム、水分活性、色調 その他 高い堅牢性と信頼性を備えたインフラテックは、最新技術を取り入れた近 赤外分析法によって穀物、穀物加工品の測定を高精度に行えます。穀物は 未粉砕のまま測定を行えるため、品質管理の仕事をより簡単に短時間で行 えます。穀物生産現場、穀物加工工場、試験場、穀物検査機関をはじめ、 どなたにでもお使い頂ける簡単な操作性によって穀物商社においても広く 普及しています(農産物検査機器認証) 測定サンプル例 全粒穀物(小麦、大麦、米、大豆など)、小麦粉、油糧種子(菜種、ひま わり種など)、豆類 測定項目 水分、たんぱく質、油分、容積重、灰分、アミロース、その他多数
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(フォスケア) 装置の安定した運用をトータルサポート 安心の日常分析をサポートする、フォスのネットワーク 装置の導入がゴールではありません。装置の導入により最大限の 費用対効果を得て頂くこと。そこにフォスが追求するトータルソ リューションの真髄があります。 どのような分析機器でも機器の理想的なパフォーマンスを保ち長 期間お使い頂くためには定期的なメンテナンスの実施が必要です。 不測のトラブルにより機器が一定期間お使い頂けなくなる状況を さけるため、消耗パーツの定期交換は非常に重要となってきます。 フォス・ジャパンでは、フォスの分析ソリューションを安心して 導入、ご使用いただけるよう、装置の整備、点検、緊急修理、各 パーツの保証をパッケージ化したフォスケアサポートプランをご 用意しております。また国内4拠点にサービススタッフを配置。 機器の設置、移設のお手伝いをはじめ緊急時のトラブル対応にも 最短の対応を行えるサポート体制を構築しています。さらに検量 線の更新、新たな測定項目に対応可能なアプリケーション専属 チームを設け検量線サポート及びソフトウェアの総合的なアフ ターも行っております。 セミナー、技術研修会によるテクニカルサポート 日頃の機器メンテナンスに求められるお客様自身の適正な技術習 得を目指し、定期的なセミナー及び技術研修会も開催しておりま す。またフォス・ジャパンではご依頼に応じて各地での開催やプ ライベートセミナーの開催もお受けしております。
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フォス・ジャパン株式会社 〒135-0064 東京都江東区青海2丁目4-24青海フロンティアビル11階 TEL:03-5962-4811 セールス・サービス拠点 札幌・大阪・福岡 E-mail: info@foss.co.jp