試験室における成分測定から研究開発でのご使用まで幅広い業務の効率化に。高性能かつ使いやすさを両立した近赤外分析計『NIRS DS3』

™ 近赤外分析計

NIRSシリーズの意思を継ぐ次世代機として フォスでは必要なシーンで迅速で高精度な分析を行うための近赤外分析計を幅広く取り揃えています。 NIRS6500やXDSなどこれまでの近赤外分析計で培われてきたフォスのNIRテクノロジーは、ラボ品質 の測定結果を現場ですぐに取得して製造管理の効率化や歩留まりの向上に貢献してきました。 高精度な測定結果を迅速に確認できる近赤外分析計の活用は、原料管理から製造、最終品質管理までの プロセス全体の最適化にとどまらず、製造管理の先進化、生産性改善、さらには分析装置のデジタル活 用による業務プロセスの改善をもたらします。 NIRS DS3は世界で広く普及したNIRS DS2500に測定データの活用によるお客様の業務改善を徹底的に 追い求めた新機能を追加し誕生した独創のNIR分析ソリューションです。 脈々と受け継がれるフォスの挑戦心が生んだ最新の分析ソリューションが日々の分析業務の改革を生み 出します。

未粉砕の穀物、飼料をはじめ粉体試料から食物油のような液状試料など食品、飼料の豊富なアプ リケーションパッケージで製造、品質管理の効率化に貢献します。

最先端の測定性能と使いやすさ、ネットワーク性能。 近赤外分析計の理想のカタチへ NIRS DS3は最高の測定性能を追求して生まれた最先端の スキャニングモノクロメーターを搭載。ハイレベルなS/N 比を目指し最適化された最新のグレーティングテクノロジ ーにより400-2500nmの波長域において測定サンプルから 高精度なスペクトルデータを収集できます。モノクロメー ターユニットに装着する光源ランプは光ファイバーを介さ ず入射スリットに直接取りつけることでノイズの軽減を実 現。またランプハウスには最適なスペクトルデータの収集 のため、独自の冷却水循環方式による温度制御システムと 温度センサーを搭載し抜群の温度安定性を達成。その他、 エンコーダーやハイグレードベアリング及びシャフトの採 用などにより全波長領域において世界最高レベルのスペク トルデータの収集を可能としています。 用途に合わせ測定波長範囲の違いによる２つのモデルをラインナップ。基本性能は変わることなくアプリケーションの用途に応じて モデルをお選び頂けます（NIRS DS3：400～2500nm、NIRS DS3F：850～2500nm）。 マルチポイント測定 試料をのせ本体にセットしたカップを回転させながら1回の測定で複数ポイントの測 定を行います。複数ポイントから得られたデータをもとに測定結果の平均値をもとめ ることで飼料のようなばらつきのあるサンプルから代表性の高いデータを得ることが できます。 サンプルハンドリングユニット 試料をのせたカップを本体測定部にセットしたあとは測定開始ボタンを押すだけの簡 単操作。速やかに測定結果を必要とする製造現場での活用まで想定したNIRS DS3は 特別なトレーニングを必要とせずどなたにでも簡単に測定できます。 カラーモジュール（オプション） 食品の色合いの一貫性を維持することは食品製造においてますます重要な課題となっ ています。また製造工程における試料の色をもとにした製造機器の制御においても経 験則に基づくのではなく数値化された色合いによる管理が重要性をましています。 カラーモジュールは試料の成分測定と同時にCIE LAB色空間に基づく明度（L*）、色 相と彩度を示す色度（a*、b*）を数値化。 オペレーターによる目視や感覚による測色を客観性のある数値化することで品質・製 造管理のモニタリングにご活用頂けます。

先進の技術で、安心の日常分析を 装置標準化 NIRS DS3では製造の最終段階で光度、バンド幅、波長精度など各装置間の 機差が最小になるよう細部にわたり徹底的に調整され標準化が行われてい ます。装置の運用を開始したあとは、本体に内蔵されたリファレンスプレ ートを自動で読み取りリファレンスアライメントを実施して初期の性能を 長期間にわたり保持するとともに複数の装置間における整合性を維持。ま た写真の認証標準物質（ERC）を使うことでその性能を更に確実に維持管理 することが可能です。この圧倒的な装置間の一貫性により、同一の検量線 モデルを補正することなく複数台の装置間で運用が可能となり、工場間で の製品管理の整合性向上につなげられます。 スマートスタート ソフトウェア上でタイマー設定することで、毎日の検査業務の開始時間に あわせて装置の起動、ランプのウォームアップ、機器診断を自動で実行。 装置の起動時間を待つことなく直ちに測定を開始できます。また機器診断 テストは、日中の装置を使用しない時間帯等にあわせてタイマー設定する ことにより自動で実施させることも可能です。 ランプガード ランプの使用時間をカウントして予想されるラ ンプの寿命500時間前に通知します。オペレーシ ョンに余裕のあるタイミングでランプ交換を実 施することで、突然のランプ切れによる装置の 停止を回避。ランプの交換作業には工具を必要 とせずどなたにでも簡単に交換できます。 防塵・防水キャビネット（IP65） IP65等級のNIDS DS3は粉塵、水がかかるような製造現場に設置しても安心してお 使いいただけます。このため製造ラインのそばに設置することで分析結果をもと に製造設備の迅速な調整をすることができます。 また防塵性に優れた本体設計のため汚れた場合の清掃も非常に簡単に行えます。 アクセサリー 粉乳、小麦粉、飼料のような粉体サンプルをはじめ、全粒穀物、ペレットサンプル、半液状サンプル、スラリー状サンプルや牧草、 さとうきびのような細裂サンプルまで多種多様なサンプルにあわせた各種サンプルカップを使用できます。またXDSやNIRS6500 用サンプルセルや使い捨てのプラスチックシャーレなども使用可能なため、測定サンプルの形状にあわせた柔軟な測定を行えます。 ゴールドリフレクター (0.1mm/0.2mm/0.5mm） スモールカップ60mm ラージカップ拡張 ペトリディッシュホルダー リングカップホルダー クォーターカップホルダー スラリーカップ ラージカップ 120mm 58mmφ/89mmφ

高精度かつ再現性の高いフォスのアプリケーションパッケージ ソフトウェア NIRS DS3では、食品、飼料をはじめ各種サンプルにあわせた各種アプリケーションをいくつかのパターンの方法で搭載して 日々のルーティン分析にご活用頂けます。 ・フォスグローバル検量線を活用 ・第3社団体が開発したアプリケーションを移植搭載して分析を実施 ・フォスキャリブレーターソフトウェアをお使頂きお客様自身で検量線を開発してNIR DS3に搭載、測定 フォスグローバル検量線 世界各国で蓄積し続けてきたデータセットをもとに開発した検量線を活用することで、独自に 検量線を開発する必要がなく装置を設置した当日から測定を開始できます。NIRS DS3では ANNと呼ばれる脳の神経回路を数学的にモデル化した非線形解析法を用いて開発されたグロー バル検量線を使い試料の測定を行えます。ANN検量線の開発には膨大なサンプルデータを使う ことが可能なため、PLSやMLRなど他の統計解析手法により開発した検量線モデルと比べて品 種間差、地域間差、試料温度などに柔軟に対応できる安定性の高いモデルを構築できます。 アプリケーション例 測定試料 測定項目 全粉乳、脱脂粉乳、ホエイ粉 水分、脂肪、タンパク、灰分、乳糖、酸度 アイスクリームミックス 脂肪、全固形 小麦粉 灰分、タンパク、水分、吸水率、ウェットグルテン 原料飼料、粉砕飼料、配合飼料 脂肪、タンパク、水分、灰分、スターチ、粗繊維 畜産副産物（肉骨粉、フェザーミール） 灰分、脂肪、繊維、水分、たんぱく 植物性飼料 たんぱく、水分、脂肪、繊維、スターチ 油糧種子、フレーク、プレスケーキ 油分、水分、たんぱく、オレイン酸、リノール酸 フィッシュミール タンパク、灰分、脂肪、水分 チョコレート カカオ 水分、脂肪、遊離脂肪酸、pH、ヨウ素価、ラクトース、シュクロース 土 土壌有機炭素、テクスチャー（砂、シルト 粘土）、pH、陽イオン交換係数 ソフトウェア ISIScanNovaは日々の操作性を考え使いやすさを追求した制御操作用 ソフトウェアです。 ・シンプルなボタン配置による抜群の操作性 ・過去データの閲覧、簡単検索 ・スペクトルデータ自動保存 ・MPLS、PLS、LOCAL、ANNなど各種検量線を使用可能 更にISIscan Novaでは、サンプルを測定する際に、使用する検量線が 測定サンプルに対しどれくらい測定に適しているかの最適度を数値化 するGH（はずれ値）検出機能を搭載。検量線の評価を簡単に行える だけではなく、より最適な検量線の選択、検量線開発のサポートまで も実現可能とした新世代のソフトウェアです。

（オプション） FossCalibratorをお使い頂くことでNIRS DS3で収集したスペクトル データの解析、評価を行いルーティン分析用の独自検量線を作成する ことができます。重回帰分析、PCR（主成分回帰）、MPLS、PLS、 ANNなど主要な統計処理を用いた検量線作成が可能です。また測定 サンプルに特化した予測を実現するLOCAL PLS検量線の作成により、 お客様のニーズに応える柔軟な検量線作成を可能としました。 NIRS6500やXDSなど他の近赤外分析計で収集したデータベースを NIRS DS3で使用できるよう補正する機能も備えています。 フォス・ジャパンではソフトウェアトレーニングの定期的な開催も含 め専門スタッフによるアプリケーション開発の充実したサポートを 行っています。 FossManager™は、PCからお使い頂いている分析装置の直接管理を 可能とする最新のネットワークソリューションです。FossManager のご使用により、1箇所または複数個所に設置された装置をネット ワーク接続して各装置の日々のパフォーマンスをモニタリングするこ とが可能となります。リモート管理では、いつでもどこからでも分析 結果と装置の設定バックアップデータにアクセスできます。 主 要 仕 様 寸法 375×490×300mm 重量 27kg 保護等級 IP65 測定モード 拡散反射方式又は透過反射（リフレクター使用） 測定波長範囲 400-2500nm(NIRS DS3）、850-2500nm(NIRS DS3F) 検出器 Silicon(400-1100nm)、pbs（1100-2500nm） 波長分解能 8.75±0.1mm データ間隔 0.5nm データポイント数 4200 吸光レンジ 2AUまで 測定時間 1分以内（調整可） 波長精度 <0.05nm 波長確度 <0.005nm 波長確度（機器間） <0.02nm（複数台のDS3における機器間差)※ネットワーク内 400-700nm<50μau ノイズ 700-2500nm<20μau 環 境 仕 様 電源 100-240V AC 50-60Hz 環境温度 5-40℃ 保管湿度 -20℃から70℃ 測定環境湿度 <93%RH 設置環境 固定但し移動は可能 EMC環境 試験室又は製造現場にも対応

FOSS Foss Allé 1 DK-3400 Hilleroed フォス・ジャパン株式会社 Denmark 〒135-0064 Tel.: +45 7010 3370 東京都江東区青海2丁目4-24青海フロンティアビル11階 Fax: +45 7010 3371 TEL：03-5962-4811 info@foss.dk セールス・サービス拠点 札幌・大阪・福岡 www.foss.dk E-mail: info@foss.co.jp