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5分でわかる!チューブ充填機の選び方

ハンドブック

チューブ充填機の選択方法をわかりやすく解説しています。

INDEX
1)チューブ末端シール形状と方法(見た目の綺麗さと商品価値)
2)チューブ材質(材質によりシール出来ません)
3)充填方法(充填量の精度)
4)汎用性と使い勝手(型替え時間の短縮とランニングコスト)
5)充填量による機械の能力(サンプルと大容量の業務用製品)
6)機械の生産速度(個/毎分)
7)その他

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このカタログについて

ドキュメント名 5分でわかる!チューブ充填機の選び方
ドキュメント種別 ハンドブック
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このカタログの内容

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チューブ充填機の選択 ・シール方法 ・シール強度 ・シールの綺麗さ ・充填方法 ・型替え時間の短縮 ・使い勝手の良さ ・データ管理と微調整 秋元産機株式会社 〒124-0025 東京都葛飾区西新小岩 4-9-24 TEL 03-5671-1961 FAX 03-5671-1962
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-チューブ充填機の選択- №1 INDEX 1) チューブ末端シール形状と方法 (見た目の綺麗さと商品価値) 2) チューブ材質 (材質によりシール出来ません) 3) 充填方法 (充填量の精度) 4) 汎用性と使い勝手 (型替え時間の短縮とランニングコスト) 5) 充填量による機械の能力 (サンプルと大容量の業務用製品) 6) 機械の生産速度 (個/毎分) 7) その他 ・チューブ充填機選択にあたっては、上記項目を検討して御決定ください。 1)チューブ末端シール形状と方法(見た目の綺麗さと商品価値) シールの種類 ① ヒートシール(ヒーター等の熱でチューブ上部を溶解し、エンドシールを行います) ② 超音波シール(超音波の摩擦熱でチューブ内側を溶解し、シールを完了します) ③ 高周波シール(高周波による摩擦熱でチューブを溶解し、シールを完了します) ④ 折込シール (アルミ等、メタルチューブを折込み、シールを完了します) ① ヒートシール ・仮クランプ方式 30個~50個/毎分 仮クランプに挟まれたチューブの上部をヒーターで溶解し、潰す最も簡単で コストのかからない方法の為、現在も多く使用されています。 汎用性 ○ 多層チューブではシール面へ材質の違いによる色ムラが出来る事がありますが エンドシール時の斜線模様などで目立たなくなります。 ・ホットエアー方式 30個~70個/毎分 チューブ内側上部に熱風を当て、内側を主に溶解して潰します(エンドシール)。 チューブサイズそれぞれに専用溶解ノズルが必要で ランニングコストが他と比べて掛る為、型替えは不向き。溶着確認が取り難い。 汎用性 △(専用機) 内側を溶解する為、多層チューブでもシール面が綺麗で形状も多彩 ・ヒートクランプ方式 25個~45個/毎分 仮クランプにヒーターを内蔵し、3~4回 間欠で熱をチューブ外側より伝え エンドシールを行う方式で、シール性はあまり良くない。 カッター必要。 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №2 ② 超音波シール (ホーンとアンビルによるクランプ) チューブをクランプと同時に超音波の摩擦熱で溶解し、シールを行う。 通常チューブのシール面に充填液等が付着すると、シール不良を起こしますが 超音波シールの場合は材質によりかえって良くシールが出来る場合があり、この為 チューブ内にエアーだまりを残さない液中シールが出来る場合があります。 実際はシール面に液が付着すると、若干シール性は落ちるようです。 チューブの材質及び模様(パターン)によりシール性に影響が出る為 何でもシール出来るというものではありません。 【シール可能】 ポリチューブ ハットチューブ ラミネートチューブ 【生産速度】 30個~40個/毎分 小径チューブを 2本同時にシールする事は可能。 ③ 高周波シール ラミネートチューブ専用として使われています。 汎用性 × (専用機) ④ 折込シール 医薬用等のメタルチューブの折込シールです。 汎用性 × (専用機) ・チューブ材質の進歩で従来歯磨き用はラミネート=高周波シールとされていた ものが、ヒートシールで溶着出来る材質で歯磨き用チューブが出来たりと 進化しています。 ・チューブメーカーに対して手持ちの機械に合った材質でチューブを作ることも 行われております。 ・新しい材質のチューブが多くなり、チューブを見ただけでシール方法を決める ことが難しくなっております。 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №3 2) チューブ材質(材質によりシール出来ません) チューブ材質とシール方式によりシールが出来ない場合があります。 ご利用頂くチューブをご確認の上、シール方式の選定を行って下さい。 チューブの種類 ①ポリチューブ ポリエチレン製のチューブ。 単層チューブ・多層チューブがあり、製造方法も成形やブロー方式があります。 推奨シール方式:ヒートシール方式・超音波シール方式 ②アルミチューブ アルミニウム製チューブ。 密閉性に優れ、変質しやすい内容物の長期保存に向きます。 推奨シール方式:折込シール方式 ③ラミネートチューブ 合成樹脂、特殊紙、アルミ箔などをラミネート加工で重ね合わせたチューブ。 デザイン性が高い。 推奨シール方式:高周波シール方式・超音波シール方式・ ④ハットチューブ ポリエチレンでアルミを挟んだチューブ。 推奨シール方式:ヒートシール・超音波シール方式 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №4 3) 充填方法(充填量の精度) 充填方式により充填精度が変わってまいります。 精度に比例してコストは上昇しますが、コストよりも充填製品にあった 充填方式をお選び頂く事が大切です。 充填精度 クリームを定量圧送する方法は通常ピストンによりますが、 クリームの吸入・吐出を行うバルブが必要です。 ①プランジャー式 ピストンが吸入、吐出そして吸入を行う間に、ピストン自体が一方向 360°の回転を伴いバルブの切り替えを行います。 ピストンとバルブが一体式なので、バルブ切り替え時の精度が高く 充填量のバラツキは少ない。 ②切り替えバルブ式 ピストンの駆動とバルブの駆動が分離されている為、 若干のバラツキがあります。 バルブが本機駆動によるメカ方式の場合、連動なのでバラツキは少ないですが エアー駆動の場合、バラツキが大きくあまり推奨は出来ません。 ③圧送ポンプの回転・停止式 ポンプ単体での充填精度はあまり期待できません。 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №5 4) 汎用性と使い勝手(型替え時間の短縮とランニングコスト) 機械の汎用性と使い勝手を考慮することで生産数・製品精度・安全性が向上し、 不要な型替え部品費用を抑える事も出来ます。 汎用性 多種多様の製品を最良の充填状態で使用する為に、 データ管理の出来る充填機を選んで下さい。 再現性が低く作業の度に技術担当者の調整が必要となる機械ではなく どなたでも使える機械を選んで下さい。 また、電気制御による調整はパネルの作り込み次第で 手動調整よりも煩雑になる場合がございますのでご注意下さい。 ・調整に関しまして 製品の粘度と液性は充填作業において一番難しい調整の部分です。 例えば、粘度の異なる液体を同じピストンで同時に加圧した時、 ノズル先端に製品が到達するのに時間差が出てきます。 粘度の高い液体は遅く、粘度の低いものは早く出てきます。 この時間差を充填機本体で簡単に修正出来る装置(圧縮タイミング修正装置) が必要となり、この装置が充填機のデータ管理を可能にし、 機械の汎用性を広げ型替え時間の短縮にも繋がります。 型替え 型替え部品は製品に合せて用意する必要がございます。 製品ごとに用意する必要がありますので、なるべく点数が少なく また、交換・洗浄が容易となるものがお勧めです。 仮クランプ式シール充填機の場合、 チューブに合ったホルダーは型替え部品として必要ですが ホッパー・ポンプ・ノズルは他製品と兼用が出来ます。 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №6 5) 充填量による機械の能力(サンプルと大容量の業務用製品) 精度の良いプランジャーポンプを使用したとしても ポンプ毎に適性範囲が御座います。 充填精度を重視する場合は、製品に合ったポンプをご利用下さい。 ・プランジャー式ポンプの場合、シリンダ内径 例)φ30㍉ φ40㍉ φ50㍉ φ60㍉ φ70㍉ φ80㍉ φ85㍉など。 上記全てを揃える必要はなく、 使用する充填量より少し多めに吐出出来るサイズを選択します。 ・充填量の大小で生産速度(機械の能力)は変わります。 通常約60gの充填の場合、機械は最高速度(50個/毎分)を出せるとします。 200gクラスでは約40個/毎分か、それ以下にします。 大容量を高速で吐出する場合、ノズル形状及びサイズにより 液の跳ね返りが発生し易く、機械の寿命も短くなる場合があります。 チューブサイズφ12㍉~φ50㍉ 全長240㍉(キャップ含む) ・業務用 大容量製品が多く、さらに大きなポンプを必要とし、機械速度も遅くします。 チューブ外径φ60クラス 秋元産機株式会社
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-チューブ充填機の選択- №7 6) 機械の生産速度 速度は前述の通り、充填量及び液性により変更する必要が御座います。 粘度の時間差修正やノズルサイズ、形状、充填カム形状など ベストマッチングの状態にすることで より充填精度が高く、綺麗でしっかりとシールされた製品が生産出来ます。 各部位が変更・調整可能である機械。 また、変更・調整が容易である機械をお勧め致します。 7) その他 その他、補足的な点を記載致します。 ホットエアー 超音波シール 同一チューブを大量に生産する場合に適します。 高周波シール ホットエアーシールは受託製造には向きません。 シール形状は理想的ですが、調整が難しく再現性も低く 同じチューブでもデータ通りにならない場合があります。 仮クランプ式ヒートシール 受託製造に向いています。 調整が簡単ですがシールに耳が発生します。 (Gシール装置で耳を R形状にする事は可能) その他 仮クランプ式+ホットエアー 又は 折込等シール方式を 組み合わせる事で多機能充填機とする事も可能です。 充填方式は充填量の精度ではプランジャー式をお勧めします。 秋元産機株式会社