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9つの用途事例を一挙公開!医療・一般産業・航空宇宙など様々な用途に最適な『スマートモータ』
機電一体型サーボモータである『スマートモータ』は、省スペース・省配線が求められる様々な用途に使われています。
具体的な採用事例をぜひご確認ください。
・半導体製造装置
・AGV/AMR
・インデックステーブル
・旅客機内のWi-Fi用アンテナ
・監視カメラ
・新型コロナウィルス検査装置
・キャッパー
・予防保全プログラム
・スリップリングに最適なスマートモータ
【スマートモータの特長】
■省スペース・省配線だから制御盤を小さくできる
コントローラとドライバを内蔵しているため、設置スペースを考慮する必要がありません。
■ノイズ対策ができる
エンコーダケーブルがないので、ノイズの影響を防ぐことができます。
■多軸制御もスマートモータだけでOK
別置きコントローラ(PLC)がなくても、モータ内のメモリにプログラムを書き込むことで自律制御と多軸制御ができます。
■装置の見える化設定が可能
内蔵のコントローラで予防保全のプログラムを追加することができます。
■様々な通信プロトコールに対応
EtherCAT・CANopen・EtherNetIP・PROFINETなど各種通信にも対応します。
【お問い合わせ】
弊社正規代理店までお気軽にお問い合わせください。(代理店詳細は当社HPにてご確認いただけます)
関連メディア
このカタログについて
ドキュメント名 | 【用途事例集】コントローラ・ドライバ内蔵サーボモータ『スマートモータ』 |
---|---|
ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 4.3Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 日本ムーグ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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スマートモータ™事例集
• 半導体製造装置
• AGV/AMR
• インデックステーブル
• 旅客機内のWI-FI用アンテナ
• パンチルト雲台
• 新型コロナウイルス検査装置
• キャッパー
• 予知保全プログラム
• スリップリングに最適なスマートモータ
WHEN PERFORMANCE REALLY MATTERS®
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スマートモータ 事例集
【旧型半導体装置の改装と
スマートモータ】
背景
大手半導体製造装置メーカは15年以上も古いモータシステムを使用し、デリケートなウェーハ上でシリ
コンウェーハを検査するために画像処理装置の移動、金属化/堆積プロセスでは真空チャンバに検査済
みウェーハの搬送、最終製品のパッケージング、スタッキングにサーボモータを使用していました。
装置メーカはサーボモータの故障を未然に防ぐため、交換またはアップデートを検討していましたが、古
いコントローラの仕様に合うサーボモータを探すことは容易でなく、ウェーハを継続して生産することが
困難な状態になる可能性がありました。
課題
一般的な分離型サーボモータシステム(モータ+ドライバ+コントローラ)に置き換えるためには、ホストシステムから送信されるコ
マンドプロトコルをモータ側のコントローラで理解する必要があります。しかし、モータ言語に対応させるために使用中のホストシ
ステムを変更するという選択肢はユーザにありませんでした。
SmartMotor™はホストからASCIIコマンドを受信すると、コマンド
文字列をデコードしモーションを開始することが可能です。ユーザは
既存の分離型制御システムから一体型サーボモータシステムである
SmartMotor™にホスト側のコマンドプロトコルを変更せずに置き換え
ることが出来ました。加えて装置としての省スペース化とケーブル費用削
減にも貢献しました。
半導体製造装置の多くのプロセスでモーション制御を必要とし、スマー
トモータの柔軟に対応出来るコントローラと省スペース/省配線は装置
設計者とって多くの可能性を提供します。
課題のポイント
1. サーボモータを変更するためにホストコントローラを変えたくない。
2. ホストコントローラからRS485通信でコマンドを送信しサーボモータを制御したい。
3. ドライバ・コントローラスペースを新たに確保することなくサーボモータを使用したい。
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【旧型半導体装置の改装とスマートモータ】
解決
解決のポイント
1. ホストから送信されるASCII文字コマンド文字列で制御することが出来たので、古いサーボコントローラ
を置き換えることが出来た。
2. RS485通信を使用してバスネットワークを組むことが出来た。
3. 省スペース、省ケーブルを可能にした。
この課題を解決した製品
スマートモータ (機電一体型サーボモータ)
モデル:Class 5
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2021 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スマートモータ 事例集
【AGV・AMR】
背景
スペースの限られたAGVの開発でコンパクトなサーボモータシステムを選択することは重要です。また、オムニホイールを使用して
進行方向を自由自在に変更するようなAGVの開発では、各車輪の回転速度を制御出来るサーボモータは重要な構成部品です。
課題
一般的なACサーボモータをAGVに採用する場合、別置きサーボドライバに大きなスペースを割く必要があります。特に各車輪の
回転速度を制御することで進行方向を変更するAGVでは、サーボドライバの数も多くなり、コンパクトで低床なAGVを設計するに
は不向きなモータです。多軸制御の場合、モータとドライバ間の配線数が非常に多くなり、組み立て時間やケーブルの配線ミスによ
るトラブルなど多くの問題を抱えることになります。また、一般的なAGVはバッテリー駆動の為、直流電源で駆動するモータが理想
的です。交流を駆動電源とするACサーボモータの場合、直流のバッテリー電源から交流に変換する必要があり、シンプルな方法で
はありません。
各ホイールの回転速度を制御するには、多軸サーボコントローラは重要なユニットです。また、AGVの開発では、各モータ軸の速度
制御だけではなく、磁気センサーや超音波センサー信号をコントローラに取り込むことを考慮に入れたコントローラの選択が必要
です。
課題のポイント
1. 多軸制御の場合、サーボドライバの設置に大きなスペースがとられる
2. 一般的なACサーボモータでは配線数が多く、トラブルの原因となる
3. 直流電源で駆動するサーボモータが理想的
4. 各ホイールの速度・位置制御を可能にするコントローラ
5. センサー信号を取り込みモータ全軸が制御出来るコントローラ
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【AGV・AMR】
解決
MOOG製スマートモータはDCサーボモータ・コントローラ・ドライバが一体型となっているコンパクトなサーボモータシステムで
す。全てのサーボユニットが一体になっているため、別置きドライバとコントローラを必要とせず、コンパクトで低床なAGV設計を可
能にしました。
スマートモータの多軸制御では専用ケーブルを使用することで、配線数を大幅に削減出来ます。
スマートモータは直流電源(24VDC ~ 48 VDC)を使用して駆動・制御するので、サーボモータを制御するために直流から交流
電源に変換する必要がなく、電気設計の簡素化と部品点数削減に貢献します。
スマートモータに搭載されている全てのコントローラはマスターコントローラとしての能力を備え、コントローラのメモリに制御プロ
グラムを予め書き込むことで、自律制御を可能にします。各ホイールの速度等を変更するために、上位コントローラと連携する必要
がある場合は、RS232, RS485, Modbus, CANopen, Ethernet通信等,多くの通信オプションを選択することが可能です。
各スマートモータは最大I/Oを17点使用出来るので、例えばセンサー信号をスマートモータに取り込むことで、各ホイールの回転
速度を変更し、進行方向を変えることが可能です。
加えて、スマートモータのコントローラは、バッテリー残量や外的要因による駆動モータの異常を通知する機能を追加することが可
能で、予防保全機能の追加はAGVの価値を上げることに大きく貢献しました。
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【AGV・AMR】
解決のポイント
1. 別置きサーボドライバユニットを削減(省スペース)
2. 配線数を削減(省配線)
3. スマートモータのコントローラで全軸の速度・位置制御が可能
4. スマートモータのコントローラにセンサー信号を読み込み、多軸制御が可能
5. スマートモータに搭載されているコントローラを使用して予防保全機能を追加
この課題を解決した製品
スマートモータ (機電一体型サーボモータ)
モータ出力: 100 - 600W
コントローラ:速度制御、位置制御、カム制御
最大多軸モータ数:120
I/O点数:各軸17点、デジタル/アナログ入力、デジタル出力
通信:RS232, RS485, Modbus, CANopen, イーサネット通
信
電磁ブレーキ:有
対応減速機:有
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2022 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スマートモータ 事例集
【インデックステーブル】
背景
組立ラインでインデックステーブル上の4カ所から部品をピックアップして検査する工程がありました。黄色の部品をピックアップし
て検査し、インデックステーブルが60度回転する間に検査台を90度ずらします。次に青色の部品をピックアップし、同様のことを繰
り返します。インデックステーブル上にはサーボモータ、センサー、熱電対が設置されています。そのためI/O点数が多くなるので配
線数が多く不具合が生じていました。
課題
回転可動部が多いためケーブルの経年劣化が激しく、ケーブルの交換頻度が上がっており、そのメンテナンス工数を下げるために
配線数の削減が必要でした。エンコーダケーブルへのノイズの影響によりモータの位置精度に問題があり、さらにノイズの影響で
熱電対の出力値にも乱れが生じるため、正確な検査値が出ませんでした。
課題のポイント
1. 配線数の削減
2. 外部ノイズによるモータの位置精度
3. 熱電対の出力がノイズの影響を受ける
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【インデックステーブル】
解決
スマートモータはコントローラ・ドライバ・エンコーダが一体型になったブラシレスDCサーボモータです。各センサー関係のI/Oを
スマートモータへ取り込み、そのコントローラ機能でI/O関連を制御させることができます。
検査台上に設置されたスマートモータのI/O(17点)を使用することで、回転可動部の配線を少なくすることが出来ました。ケーブ
ル数の減少により屈曲によるトラブル・劣化が減少し、またノイズの影響が無くなることで検査値(熱電対)の精度が向上しました。
さらにスマートモータはエンコーダケーブルが無いので外部ノイズの影響を受けず、モータの位置ずれが無くなりました。
配線数が少なくなることでスリップリングの極数が減り、弊社のスリップリングとスマートモータを組み合わせることでコストダウン
と稼働率のアップが実現できました。
解決のポイント
1. 回転可動部の配線数減少
2. サーボモータの位置精度向上
3. 検査精度向上
この課題を解決した製品
スマートモータ (機電一体型サーボモータ)
Model: SM23165DT
200W (DCブラスレスサーボ)
I/O 点数:17点
スリップリング
Model: AC4598-18
極数:18極(10A)
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2022 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スマートモータ 事例集
【旅客機内のWi-Fi用アンテナ】
背景
現在旅客機ではインターネットWi-Fiサービスを搭乗者に提供していますが、どのような仕組みで通信データにアクセスしているか
ご存知でしょうか。人工衛星を経由する場合と地上局へ直接繋ぐ場合があり、人口衛星を使用する場合は、旅客機の機体上部に
人工衛星に向けて送受信するアンテナを設置しています。そのアンテナの回転機構にスマートモータが使用されています。
課題
旅客機のWi-Fi用のアンテナは機体上部の僅かなスペースに設置されるため、サーボモータ、コントローラ、ドライバのスペース確保
が課題です。飛行高度は約1万メートルで外気温はマイナス40℃、気圧は0.2気圧になり、外気の影響を受ける環境ということもあ
り、低温・低圧に対応できるサーボモータを探す必要がありました。
課題のポイント
1. 低温・低圧環境下で使用できるサーボモータ
2. 狭いスペースに設置
解決
スマートモータはコントローラ・ドライバが一体型サーボモータのため機上の限られたスペースにおいてコントローラとドライバの
設置スペース確保を容易にしました。また、スマートモータはDC電源で制御・駆動するので機内おける電源確保に苦労することは
ありませんでした。
問題は使用環境温度への対応したモータでした。 ムーグ・アニマティクス社は半導体チップ、内部ヒータの追加や低圧・振動に
耐えられる部材、環境温度- 55℃から - 40℃の間はヒータの使用に変更することをユーザに提案し、使用環境温度 - 55℃から
+70℃に対応するSM23165M-LTRを開発しました。
アンテナ部分に採用されているMOOG製スリップリングも標準でマイナス40℃から対応し、旅客機の部品に数多く使用されていま
す。
地上局~衛星~旅客機のWi-Fi通信仕組 機内アンテナのイメージ図
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【旅客機内のWi-Fi用アンテナ】
解決のポイント
1. マイナス55℃、0.2気圧の環境で使用できるサーボモータ
2. コントローラとドライバのスペースを確保することなく設置
この課題を解決した製品
スマートモータ (機電一体型サーボモータ)
型式:SM23165M-LTR
容量:100W
使用環境温度:- 55℃~+70℃
保護等級:IP65
スリップリング
使用環境温度:- 55℃~+70℃(標準品)
極数・電流値・回転数により多数モデルあり
航空機で使用実績あり
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2021 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スマートモータ™ 事例集
【パンチルト雲台・回転台】
背景
監視カメラの製造メーカは雲台を含むシステム全体の簡素化が課題でした。既存のシステムは雲台のパンとチルト制御に2台
のステッピングモータを使用し、これらのモータは別置きのドライバとコントローラを必要とする為、設置するスペースやケーブ
ル数に問題を抱えていました。また、ステッピングモータは運転時に発生する大きな騒音や消費電力の問題があり、静粛性、省
エネ、位置精度を満足するモータに変更する必要がありました。
映像では今までNTSCのアナログ信号のカメラを使用していましたが、鮮明なデジタル信号のカメラを使用する為、仕様に合うス
リップリングを選択する必要がありました。
課題
システムの簡素化には雲台内部に必要とするコンポーネントを設置することが理想でした。しかし、一般的なステッピングモー
タやサーボモータでは別置きのコントローラとドライバを必要とする為、雲台内部に設置するには十分なスペースを確保でき
ませんでした。また、雲台外部に制御盤を設置することは、課題を解決することにはなりません。加えて、コントローラとドライバ
を回転台の静止側に設置することはスリップリングに必要な極数が多くなるという点で避けたい選択肢でした。
課題のポイント
1. コントローラ・ドライバの設置場所とスペース
2. ケーブル数と必要とするスリップリングの極数
3. HD-SDI対応のスリップリングの調達
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【パンチルト雲台・回転台】
解決
スマートモータはサーボモータにコントローラ・ドライバを搭載しているので、雲台内部に必要な全てのコンポーネントを設置
することが可能です。制御盤を製作する必要がなくなることで、システムの簡素化とコスト削減を達成することを可能にしまし
た。スマートモータは閉ループサーボモータなので、位置精度、静粛性、省エネ要求を満足しました。
Moog製スリップリングのAC7195はHD-SDI信号に対応しているので鮮明な映像を映すことができました。
解決のポイント
1. 雲台内部に全てのモーション コンポーネントを設置することでコンパクトな設計
2. 制御盤レスによる省スペースとコスト削減
3. スマートモータの採用で静粛性、省電力、位置精度の向上
4. HD-SDI対応のスリップリングの採用
この課題を解決した製品
スマートモータ (システム一体型DCサーボモータ)
• モデル:Class 5 D シリーズ
• 容量: 100W - 800W
• I/O点数: 17点、アナログ入力
• 通信:シリアル通信(RS232C, RS485, CANOpen, Ethernetなど)
• 開発用ソフト有り(無償)
スリップリング
• モデル:AC7195
• HD-SD・I イーサネット(1000BaseT)・同軸
• 2A・5A・10Aの接点
• BNCコネクタ・RS45コネクタに結線
• 防塵および防抹シール
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2023 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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【スマートモータ事例集】
新型コロナウィルスの検査装置の駆動部分に搭載
【Moog Animatics 技術は、新型コロナウィルス検査の⾼速化に貢献しています】
各検査機にはカスタマイズされたスマートモータが 1 台搭載されています
【背景】
Moog Memmingen(ドイツ)のチームは最近、新型コロナウィルスの⾼速検査装置の開発にスマートモー
タの技術を提供しました。 ⾼度にカスタマイズされたスマートモータを設計し、検査の⾃動化のために重要な要
素になっています。
ドイツのフライブルクにあるドイツの医療装置企業である Spindiag GmbH は、新しい試験装置を開発して
います。 もともとは多剤耐性菌を検出するための迅速な検査機として設計された装置は、コロナウィルスの危
機が始まったときに分析検証の準備を始めました。Spindiag 社は既存装置を使⽤して新型コロナウィルスの
⾼速検査装置を開発しています。
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Spindiag 社の検査機は、サンプルが採取される場所で使⽤できます(例︓病院の救急部⾨または専⽤の
実験室)。 ⿐または喉から採取した綿棒を分析装置に配置された使い捨てのテストカートリッジに⼊れます。
テスト結果は約 30〜40 分で検査機から直接読み取ることが出来るので、医師は検疫が必要かどうかを判
断できます。
開発中の新型コロナウィルス⾼速検査機
(画像提供︓Spindiag GmbH)
検査機の中⼼にはコンパクトな遠⼼分離機があり、遠⼼マイクロフルイディクスを通じてカートリッジ内の分析を
⾃動化します。 各遠⼼分離機にはカスタマイズされたスマートモータが 1 台搭載されています。
【課題】
検査機には⾼精度の部品が必要で、正確なモーションコントロールのためにモータシャフトのバランスと公差に
厳しい基準がありました。装置をコンパクトにするために電機部品を少なくなるように開発していました。
【解決】
MOOG は仕様を満たすために 24 V 固定⼦巻線にカスタマイズし、摩耗を低減するクロムコーティングされた
精密研磨シャフトを備えたモータを開発しました。コントローラ・ドライバ⼀体型になっているのでより検査機をさ
らに⼩さくすることができました。
解決のポイント
1.24VDC ⼊⼒電圧で動作するために巻線をカスタマイズ
2.モータシャフトの仕様を満⾜させるために精密研磨シャフトを開発
3.コントローラ・ドライバが⼀体型のため電機品のスペースを削減
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スマートモータ™ 事例集
【キャッパー】
背景
容器の蓋を自動で閉めるキャッパーにはリニア(直線)型とロータリー(円盤)型があり、生産能力を上げるためにはロータリー型が
採用されます。ロータリー上にはキャップを絞めるサーボモータやトルクメータなどいくつかの電機デバイスが使用されます。サーボ
モータはキャップを設定トルク値で素早く締め付けます。キャップ等の異常で規定位置まで回らなければエラーを出力し、回り過ぎ
る際はソフトリミットでモータを停止します。
ユーザは製造ライン全体を集中監視をすること、そしてキャップの締め付けトルク精度向上を期待しEtherNet通信に変更しました
が、思ったような結果を得ることは出来ませんでした。
課題
一般的なサーボモータを使用したキャッパーの制御ではトルクセンサーからの信号をPLCへ送り、設定したトルク値を超えるとモ
ータは停止します。しかし、モータの停止するタイミングが想定より遅れると、精度の高い締め付けトルク値を達成することは困難
です。その理由は、EtherNet通信を使用してもノード数が多いシステムでは遅延が発生し、モータが停止するタイミングが一定に
ならないためでした。
課題のポイント
1. 締め付けトルクの精度
2. 反応速度
解決
PLCを上位にしたキャッパーのトルク制御では制御と通信に時間が掛かり、締め付けトルクの精度に問題が発生します。スマートモ
ータを使用すると、コントローラとドライバが一体型になっているので、モータ内蔵の各コントローラは数msec以内でトルク制御を
実施し完了されます。その結果、締め付けトルクの精度は向上します。
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【キャッパー】
『スマートモータによるトルク制御』
スマートモータを使用したキャッパーのトルク制御は位置偏差とトルク値が比例することを利用します。キャップの締め付け工程で
は、内蔵コントローラにより位置偏差を監視し、設定した閾値を超えるとモータは停止します。(※)
(※)開発時に正確なトルクと位置偏差の関係を調べるときはトルクメータ等を使用して比例曲線を出す必要があります。
『動作状況の確認プロセス』
スマートモータはEherNet/IPオプション等があるため通信プロトコルの統一ができました。例えばキャップに異常があり、スマート
モータが非常停止した場合、PLCはEtherNet/IP経由でスマートモータの動作状況を確認できます。
解決のポイント
1. 内蔵コントローラによる反応速度向上
2. 各種EtherNetプロトコルに対応 (EtherCAT・EtherNet/IP・PROFI NET)
この課題を解決した製品
スマートモータ
• Model: SM23166DT-EIP
• コントローラ・ドライバ基板内蔵の一体型サーボモータ
• 200W (DCブラスレスサーボ)
• EtherCAT, EtherNet/IP, PROFI NET, CAN, RS-485, RS232
• バッテリーレスアブソリュートエンコーダ搭載
• 24VDC入力6点(ソース)
• 24VDC入出力4点(ソース)
• アナログ入力(4-20mA) 1点
• 入出力:9点
スリップリング
Model: 中空型AC6275-18 modifi ed
1チャンネル@100BaseT(EtherNet/IP)
24極@10A、24極@5A
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2022 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スマートモータ™ 事例集
【予知保全と分散制御】
背景
工場内で使用されるサーボモータは製造・加工・検査装置だけでなく、AMR・AGVなどの搬送装置にも使用され、工場設備には欠
かせない部品になっています。サーボモータの故障は工場の生産体制に大きく影響するため、予防保全だけではなく事前に故障の
兆候を把握するため予知保全が必要です。
近年の装置はセンサー等を多様化するため主コントローラはデータの処理能力に大きな負荷がかかります。主コントローラの負荷
はモーションコントロールのレスポンス時間に影響する為、分散制御を採用するユーザが増えています。スマートモータが実際採用
されているAMR・AGVを例にサーボモータの予知保全と分散制御について紹介します。
課題
サーボモータの故障でAMR・AGVが停止することを防ぐには、主コントローラはモータの電流値・温度・バッテリー電圧・速度など
をモニタリングし、事前に異常値を把握する必要がありました。AMR・AGVのコントローラに要求されるモーション制御以外のデ
ータ処理は非常に大きいため、予知保全を含む全ての制御を一つのコントローラで制御することは大きな負荷になり、高速レスポ
ンスが要求されるモーション制御には大きな問題でした。
課題のポイント
1. サーボモータの異常値を監視
2. 主コントローラの負荷低減(レスポンス時間の短縮)
3. 動力用バッテリー電圧の監視
解決
スマートモータはコントローラを内蔵しているDCサーボモータなので、モータ情報を内蔵コントローラの機能を使用してモニタリ
ングすることができます。モータ内に温度・電圧・位置偏差などに閾値を設けたユーザプログラムを作成・保存し、閾値を超えると主
コントローラ側に出力する仕組みを構築しました。
スマートモータがモニタリングする項目 内容
1. モータ内部温度 閾値を超えると最高速度を下げる
2. 入力電圧 閾値を超えると出力制限
3. 位置偏差(電流値) 閾値を超えると減速機・ホイールの点検を出力
4. 速度 速度監視
5. デジタル入出力 各種I/Oの監視
6. アナログ入力値 アナログ値の監視
7. エラーステータス 異常時、主コントローラへ情報を送信
WHAT MOVES YOUR WORLD
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【予知保全と分散制御】
1. モータ内部温度
ユーザプログラムを作成して任意の温度閾値を超えると、モータの最高速度を制限する。
2. バッテリーからの入力電圧低下
任意で設定した電圧の閾値より入力電圧が下がると、主コントローラへ情報を送信する。
3. 位置偏差(電流値)
位置偏差値の上昇はモータ・ホイール・減速機等の問題が考えられる。
ユーザプログラムに位置偏差の閾値を設け、その閾値が一定の回数を超えると出力する。
スマートモータを使用することで、主コントローラで制御していたモーションコントロールの負荷を減らすだけでなく、予知保全の
プログラムをモータ側に追加することができました。
また、デジタル入出力・アナログ入力のポートも搭載しているので、センサや緊急停止の信号を直接モータに取り込むことで、別に
I/Oボードを追加することなく部品点数の削減にも繋がります。スマートモータ内の不揮発メモリに異常値を履歴として保存するこ
とも可能です。
サーボモータが故障して停止する前に異常を把握できるため、事前点検による部品交換で問題を解消し、工場の生産性をあげるこ
とが出来ました。
解決のポイント
1. 内蔵コントローラを使用することで、主コントローラの負荷を低減 ➡ モーション制御の高速レスポンス
2. 内蔵コントローラに予知保全プログラムを書き込むことで予期せぬ停止を回避
3. 内蔵コントローラでバッテリー電圧を監視
4. コントローラ・ドライバ内蔵の為、配線数・ドライバスペースを削減
この課題を解決した製品
スマートモータ (機電一体型サーボモータ)
• 容量: 100~600W
• I/O点数: 17点、アナログ入力
• 通信:シリアル通信(RS232C, RS485, CANOpen, Ethernetなど)
• 保持ブレーキ付きオプション有り
• IP65・IP67有り
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
©2023 Moog Inc. 無断転載を禁じます。仕様ならびに情報は、事前の予告なく変更される場合があります。
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スリップリングに最適な
スマートモータ™
回転体の先に使用するサーボモータに困っていませんか?
一般的なサーボモータを使用すると、モータ軸数分の動力ケーブルの極数・エンコーダケーブルの極数が必要なので配線数
(極数)が多くなります。スマートモータを使用するとスリップリングの極数を削減し、スリップリングの外形を小さく出来ます。
(例)スリップリングの先に100Wのサーボモータ4台とリミットセンサー等のI/Oに12極が必要なアプリケーションの場合
【スマートモータを使用するメリット】
• スリップリングの極数を削減できる
• スリップリングの外形を小さくできる
• 電磁ノイズの影響が少なくなる
• I/O用の極数を削減できる
• 機電一体のサーボモータのため、配線数を削減でき装置の故障率の低下につながる
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スリップリングに最適なスマートモータ
【配線比較】
一般的なサーボモータ
極数 モータ動力 通信・エンコーダ
1 U相 シリアルデータ(+)
2 V相 シリアルデータ(-)
3 W相 電源(5V)
4 グランド 電源(グランド)
5 バッテリ(+)
6 バッテリ(-)
7 シールド
合計 4極 7極
総合計 16極 28極
(4台あたり)
スマートモータ (1台あたりの詳細)
極数 モータ動力 通信
1 DC+ RS232C Tx (RS485)
2 DC- RS232C Rx (RS485)
4軸使用のインデックステーブル(イメージ)
3 グランド
合計 2極 3極
*スマートモータはモータ間で電源・通信を接続できるためスリップリングの極数は変わりません。
【スマートモータの特徴】
●コントローラ・ドライバ
スマートモータはコントローラ(PLC)とドライバが内蔵されています。 制御盤に入っているドライバのスペース削減ができ、
配線数の削減にも繋がります。
●通信
モータ間の制御はシリアル通信でも出来ますが、Moog Animaticsが開発したCAN通信をベースにしたCombitronic通信
を使用すると同期制御も可能です。スリップリングの先でCombitronics通信が完結するので、PLCなどの外部への通信はシリ
アル通信1本(Tx, Rx)で対応が出来ます。
上位との接続 モータ間
(シリアル通信) (シリアル通信+Combitronic 通信)
●エンコーダケーブル
スマートモータはコントローラとドライバが内蔵された機電一体のサーボモータなので、エンコーダケーブルがありません。
●I/O
スマートモータにはI/Oが付いています。リミットスイッチや電磁弁の開閉など
スマートモータで制御できるので、スリップリングの極数を削減することが出来ます。
MoogはMoog Inc.およびその子会社の登録商標です。ここに示されているすべての商標は、Moog Inc.およびその子会社の所有物です。
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