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クリーンシステム 医薬品製造施設用

製品カタログ

人へ、性能へ、環境へ。

GMP基準をクリアする封じ込め技術やバリデーションを高次元に進化させました。医薬品製造施設に不可欠の新たな視点が、ここに。

私たちニッタは、高活性医薬品製造における高次元のクリーンな環境づくりをお手伝いしています。そこにあるのは、つねに人・性能・環境への視点。GMP(Good Manufacturing Practice)が求める品質維持管理レベルに、高精度な封じ込め技術、ガス排気、制菌、バリデーションという、4つの切り口による研究開発で応えています。安全性において理想的な環境がさらなる快適さや安心を生みだすために。そして、そこからまだ見ぬ新薬の開発という未来へつなげるために。

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このカタログについて

ドキュメント名 クリーンシステム 医薬品製造施設用
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 ニッタ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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人へ、性能へ、環境へ。 GMP基準をクリアする 封じ込め技術やバリデーションを 高次元に進化させました。 医薬品製造施設に不可欠の 新たな視点が、ここに。 私たちニッタは、高活性医薬品製造における 高次元のクリーンな環境づくりをお手伝いしています。 そこにあるのは、つねに人・性能・環境への視点。 GMP(Good Manufacturing Practice)が求める 品質維持管理レベルに、高精度な封じ込め技術、 ガス排気、制菌、バリデーションという、 4つの切り口による研究開発で応えています。 安全性において理想的な環境がさらなる快適さや 安心を生みだすために。 そして、そこから まだ見ぬ新薬の開発という未来へつなげるために。 01 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 02
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1.医薬品工場の種類 2.無菌医薬品製造区域の空気清浄度および環境微生物の許容基準(第十七改正日本薬局方(参考情報))  医薬品は我々の健康や生命維持に必要不可欠なものです。 医薬品について我が国では薬事法にて次のように定められています。 製造区域 製造区域の分類 製造区域とは、培養、抽出・精製、容器等 製品への汚染リスクを高いレベルで防ぐ必要のある作業を行う局所的な区域である。無菌操 ● 日本薬局方に収められている物 の洗浄・乾燥、原 料秤量、薬剤の調製、滅 グレード 作法で製造される医薬品の場合は、無菌の医薬品、容器、栓などが暴露される環境において、 無菌性が保持できるように設計された区域をいう。この区域においては充塡前の無菌作業(無 ●人または動物の疾病の診断、治療または予防に使用されることが目的とされる物であって、 菌、充塡、閉塞、包装表示等の作業を行う A 菌接続、無菌原料の添加など)、無菌充塡、容器閉塞などを行う。  機器器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品(以下「機械器具等」という)でないもの(医薬部外品を除く)。 場所、及び更衣を行う場所等をいう。無菌 製品への汚染リスクを比較的高いレベルで防ぐ必要のある作業を行う多目的な区域である。 ●人または動物の身体の構造または機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、 医薬品の製造区域は、取り扱う容器、原 グレード 無菌操作法で製造される無菌医薬品の場合は、無菌を維持できるように収納された滅菌後の B 容器、原料及び中間製品の搬入、無菌操作区域に直接介入するヒト、器具、装置などが所在する  機械器具などでないもの(医薬部外品及び化粧品を除く)。 料及び中間製品が微生物及び微粒子に 区域である。一般的な無菌室では、グレードAの周辺環境となる。なお、アイソレーターなどの 汚染されることを防止するように維持・ ヒトの介在や暴露の程度が小さい場合など環境由来の微生物汚染リスクが低い場合において 管理された区域である。 は、周辺環境はグレードBである必要はない。 製品への汚染リスクを比較的低いレベルで防ぐ区域である。滅菌前の容器、原料及び中間製品 医薬品工場の種類と分類 グレード が、環境に暴露される製造作業を行う区域、無菌操作に使用する器具、装置などを洗浄する区 C・D 域等をいう。なお、アイソレーターなどのヒトの介在や暴露の程度が小さい場合など環境由来 の微生物汚染リスクが低い場合においては、周辺環境として使用できる。 合成原薬 清浄度グレード 原薬工場 その他支援区域 グレードC 重要区域 生物原薬 グレードA 一般管理区域 直接支援地域 グレードB 製薬工場 M 動線 その他支援区域 グレードD 製剤工場 入室 退室 第十七改正日本薬局方(参考情報) 許容空中浮遊微粒子数(個/m3 ) 環境微生物の許容基準(作業時)※3 経口剤 非作業時※1 作業時 空中微生物 表面付着微生物 ●錠剤、カプセル剤、顆粒剤、液剤、 グレード 浮遊菌 落下菌 コンタクトプレート 0.5μm 以上 5.0μm 以上 0.5μm 以上 5.0μm 以上 ※4 手  ゼリー剤、シロップ剤 (CFU/m3) (CFU/プレート) (CFU/24 ~ 袋 30cm2) (CFU/5指) A 3,520 20 3,520 20 <1 <1 <1 <1 非無菌製剤 口腔内適用剤 B 3,520 29 352,000 2,900 10 5 5 5 ●錠剤、スプレー剤、半固形剤、ほか C 352,000 2,900 3,520,000 29,000 100 50 25 - D 3,520,000 29,000 - ※2 - ※2 200 100 50 - 外用薬 ※1 非作業時の値は、作業終了後、一般に15~20分後に達成されるべき値である。 ※2 この区域の許容微粒子数は、作業形態により異なる。 ●固形、液剤、スプレー剤、軟骨剤、 ※3 許容基準は平均値評価とする。 ※4 プレート1枚あたりの測定時間は、最大4時間までとし、作業時間を通して測定を行う。  クリーム剤、貼付剤、ほか EU-GMP(欧州薬局方)、PIC/S GMP 注射剤 最大許容粒子数(個/m3 ) 微生物汚染の推奨リミット※3 点眼剤 非作業時※1 作業時 空中微生物 表面付着微生物 グレード .0μm 以上 0.5μm 以上 5.0μm 以上 浮遊菌 落下菌※5 (CFU/m3) (直径90mm コンタクトプレート 手袋 無菌製剤 アンプル 0.5μm 以上 5 CFU/4h) (CFU/φ55mm) (CFU/5指) A 3,520 20 3,520 20 <1 <1 <1 <1 バイアル B 3,520 29 352,000 2,900 10 5 5 5 医療用チューブ C 352,000 2,900 3,520,000 29,000 100 50 25 - D 3,520,000 29,000 - ※2 - ※2 200 100 50 - ※5個々のプレートの暴露時間は4時間未満でもよい。 03 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 04
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製薬設置例 各部屋天井設置 HEPAユニット ●清浄度区域の分類 グレードA( ISOクラス5) クラス100 グレードB( ISOクラス7) クラス10,000 グレードC( ISOクラス8) クラス100,000 ●PTS ●NBU CB 機械室A 機械室B 前室 パスルーム 機械室 秤量室 調整室 混合室 ●CBN 充墳室 ク リ ー ン ●給気CAPユニット 廊 下 原料倉庫 低温室 前室 PR AS 一般保管室 AS 器材 保管室 機械室 着衣室 PR エレベータ 空調機械室 ホール 脱着衣室 滅菌室 製造室 手洗室 手洗室 シングルHEPA仕様 ダブルHEPA仕様 廊下 ●NBU ●排気CAPユニット 吸着剤フィルタケーシング HEPAフィルタケーシング ●ASN ●PBN 05 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 06
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医薬品製造施設設置コンセプト 4 MEDICAL MEDICAL MEDICAL M CONCEPT Air filter system Medical 1活 2ガ 3菌 4バ高活性医薬品製造の あらゆる臭いを捕集排気。 明るい菌未来  GMPが求める品質維持管理 4つのコンセプトから 封じ込め対応。 外気からの菌をシャットアウト。 のためのバリデーション対応。 快適な医薬品製造の環境づくりを お手伝いいたします。 高活性 ガス排気 制菌 バリデーション ニッタで提案できる活、ガス、菌、バリデーションの4つの視点から、 最適なハイパフォーマンス・ハイクオリティな製品をご提案いたします。 ●NBU ●吸着剤フィルタ ●中高性能フィルタ ●パーティクルカウンター ●CAP  ●ギガコールC ●HEPAフィルタ ●清浄度モニタリングシステム ●HEPAフィルタ  ●ギガコールL ●制菌リムライト  ●ギガコールA ●制菌エミレントHEPA  ●ギガコールF ●制菌Spleats  ●ピュラフィル ●リアルタイム浮遊菌カウンタ  ●CPブレンドセレクト  BIOTRAK 07 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 08
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1活 高活性医薬品製造の 高活性医薬品対応 封じ込め対応 NBU 高活性医薬製造 抗がん剤、免疫抑制剤といった 少量で高い薬効を示す医薬品製造。 これら医薬品は薬理活性が非常に強く、その製造過程において医薬品製造作業者への健康被 害防止、他の医薬品への混入(クロスコンタミネーション)交叉汚染防止、外部環境への拡散防 止する観点からも高性能の封じ込め技術は非常に重要。 高活性医薬品の封じ込め設備 医薬品製造において、製品と製造過程環境を遮断することで製品の交叉汚染と作業者の安全 を確保する。 また外部環境への拡散を防止するシステムが必要。 一次封じ込め設備  ▶RABSやアイソレータ 二次封じ込め設備  ▶室内空調管理        ▶HEPAフィルタ設置            完全性試験可能 特殊ユニット シングルHEPA仕様 ダブルHEPA仕様 特長 壁設置排気(吸込)HEPAユニット 高活性医薬品製造における空調設備凡例 ①ユニット本体SUS304製全溶接構造 下部吸込部Vスリット付 ●外面可視部は#400バフ仕上げ、気密試験合格品(社内基準) ②HEPAフィルタリークスキャン対応(シングルHEPAユニット・オプション) ●陰圧状態でのHEPA流出側に測定スキャンプローブをユニット内に装備(オプション)    リークスキャン試験可能。 ●吸込部より強制的に押込送風機によりHEPA流出側でのリークスキャン試験可能。 CAP CAP ③HEPAフィルタ総合効率測定対応(シングル・ダブルHEPAユニット共) ④バグアウトによるHEPA交換(洗浄後のHEPA交換) 排気処理HEPA アイソレータ ●汚染物質を捕集したHEPAフィルタの交換時に直接HEPAフィルタに触れることなく交換可能 ダブルHEPA(対応)    バグアウト用ジャバラパネルOリング標準装備。 ●洗浄による飛散リスク低減。 NBU 清浄度レベル 清浄度レベル ⑤ユニット内洗浄可能(オプション) グレードA(ISO5) グレードB(ISO7) ~ グレードC(ISO8) NBU ●ユニット下部にドレンパン、ドレン口設置、吸込部のVスリットを外し、洗浄装置を取付。    HEPA流入面及びユニット下部流入内部を洗浄。 ⑥ユニット内外面のホコリ溜り対策 ●ユニット本体は、凹凸も少ないフラットパネル構造。 09 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 10
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1活 NBUオプション 高活性医薬品対応 ●吸込部取付パンチング    ●SUS304製開口率約60%(ケンドン式取付) CAP ●ユニット上部取付風量調整ダンパー   ●高気密ダンパー(外板鋼板製内部部材SUS製)は、ユニット上部取付   四方気密パネル構造、室内上部正面パネル内の手動ハンドル操作   ●外部気密ダンパー(SUS304製)は、ユニット上部取付化粧パネル構造、     フレキシブルワイヤにて室内上部正面駆動軸より操作 ●HEPAリークスキャン装置   ●シングルHEPA仕様ではHEPAフィルタスキャンスペースに 特長     HEPAリークスキャン装置(SUS304製+透明アクリル板+スキャン 天井設置給気(吹出)・排気(吸込)HEPA BOX   グローブ+測定プローブ付)取付 ①BOX本体 ●洗浄(除染・ウエットダウン)装置 ●鋼板製+焼付塗装(ニッタ標準色 DN-70)またはSUS304製2B仕上げ。   ●HEPA上流側及びユニット吸込部内面を洗浄 ②風量調整外部気密ダンパー   ●HEPA下流側及びユニットHEPA取付部を洗浄 ●鋼板製+焼付塗装またはSUS304製。 ●室内より駆動軸操作で簡単に開閉可能。気密性が高いフレキシブルワイヤ使用。 HEPAフィルタ交換手順 ③フェースは台形またはフラットSUS304製パンチング ●ヘアライン仕上げまたはバフ#400仕上げで耐腐食対策品。 ④HEPA漏洩試験用PAO測定口(BOX内部SUS304パイプ付) ●吹出用HEPABOX PAO投入口(オプション) PAO検知口付(リークスキャン対応) ●排気用HEPABOX PAO測定口付(総合効率対応) ⑤HEPA差圧、HEPA目詰警報(差圧スイッチ)、差圧ポート 各種対応可能 ●ユニット内部・外部及びパンチングに設置可能。 ⑥HEPAフィルタ ●外枠アルミ製 ろ材グラスペーパー ガスケットシール     効率at0.3μm99.99%以上 スキャンテスト合格品 封じ込め方針設定基準  暴露限界区分表 暴露限界区 1 2 3 4 5 6 指標 OEL : 職業暴露限界 /㎥ >1,000μg 100~ 10~ 1~ 0.15~ 1,000μg 100μg 10μg 1μg <0.15μg以下 (8時間労働平均) ADE : 一日暴露許容量 /日 >10mg 1~10mg 0.1~1mg 10~100μg 1.5~10μg <1.5μg以下 ASL : 表面残留許容限界 /100㎠ >10mg 1~10mg 0.1~1mg 10~100μg 1.5~10μg <1.5μg以下 ※・OEL:10μg/㎥は物理的な隔離を検討する目安とされる暴露限界。  ・ADE:1.5μg/日は変異原性物質のTTCの値による。  ・ASL:100~400μg/100㎠は目視限界領域。  ・OEL:100~1,000μg/㎥は粉塵の目視限界領域。 11 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 12
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2ガ ガスコンタミネーションコントロールで 飼育室での動物の糞尿・体臭から発生する臭気は独特な不快臭となっています。この臭気は、アンモニア、アミン類、硫化水素、メチル メルカプタン、トリメチルアミンなどが複合したものです。このようなガス類を施設外に排出すると、周辺環境に対し悪影響を及ぼす ヒトとモノに最適な環境を。 ことになります。ガスコンタミネーションコントロールシステムはこれらの有害ガスに対して極めて効果的に働きかけ、企業の社会的 責任を果たしていくうえで求められるクリーンな排出環境を実現します。 機種仕様 動物種別飼育室における悪臭物質の測定例 <測定条件> 測定:月曜日掃除前測定、掃除:1回 /週 10 回 /hr 動物種 マウス ラット ウサギ イヌ ネコ サル 面積 (㎡ ) 9.6 21.6 86.4 21.6 12.6 14.4 収容匹数 340 280 205 24 15 19 アンモニア (ppm) 19.0 1.8 26.7 24.7 15.0 23.7 メチルメルカプタン (ppb) 0.1 0.1 0.1 2.6 1.7 0.8 硫化水素 (ppb) 0.1 0.5 0.4 3.7 7.5 3.4 ギガコールC ギガコールL ギガコールA (酸性ガス用添着活性炭) (有機系ガス用活性炭) (アルカリ性ガス用添着活性炭) 悪臭物質 硫化メチル (ppb) 0.2 0.2 0.6 1.6 0.8 0.3 高性能活性炭に、特殊な添着材を担持 気相吸着に適した細孔構造を有する、 高性能活性炭に、特殊な添着材を担持 トリメチルアミン (ppb) nd nd - - - - させた添着活性炭で、酸性ガスを高効 高性能活性炭で有機系ガスの除去に させた添着活性炭で、アルカリ性ガスを スチレン (ppb) nd nd - - - - 率、長寿命で除去します。 優れた威力を発揮します。 高効率、長寿命で除去します。 アセトアルデヒド (ppb) nd nd nd nd nd nd 使用用途:動物飼育室、実験室の排気。 使用用途:動物飼育室、実験室の排気。 使用用途:動物飼育室、実験室の排気。 二硫化メチル (ppb) nd nd nd 0.6 0.4 nd 実験動物施設の設計 (日本建築学会編 )記載の濃度測定例から引用。   ※ ndは定量下限値以下です。 空 調シス テム例 ギガコールF ピュラフィル CPブレンドセレクト (ホルムアルデヒド除去用添着活性炭) (酸性ガス用添着吸着剤) (酸性ガス用、有機系ガス用吸着剤) 高性能活性炭に、特殊な添着材を担持 多孔質構造である活性アルミナに酸化 酸性ガス、有機系ガスの吸着剤をブレ させた添着活性炭で、ホルムアルデヒド 剤(過マンガン酸カリウム)を付着した化 ンドしています。 やアセトアルデヒドの除去に優れた威 学吸着剤で、酸性ガスの除去に優れた 力を発揮します。 威力を発揮します。 使用用途:製薬工場等のホルマリン燻蒸 使用用途:動物飼育室、実験室の排気。 使用用途:動物飼育室、実験室の排気。 に使用されるホルマリンの除去。 ☆ギガコール・ピュラフィルの仕様および対象ガス(代表例) 製品名 ギガコールC ギガコールL ギガコールA ギガコールF ピュラフィル CPブレンドセレクト ギガコールACブレンド 色・形状 黒色破砕状 黒色破砕状 黒色破砕状 黒色破砕状 球状 球状+円柱状 黒色破砕状 かさ密度(kg/l) 0.45±0.05 0.4±0.05 0.55±0.05 0.48±0.06 0.8(0.7~0.8) 0.55±0.05 0.50±0.05 使用 温度 常温付近 常温以下 常温付近 30℃以下推奨 常温付近 常温付近 常温付近 範囲 湿度(%RH) 15~95 80以下 15~95 15~95 80以下 15~95 15~95 対象ガス 酸性ガス 有機系ガス 有機系ガス アルカリ性ガス アルデヒド類 酸性ガス 酸性ガス 酸性ガス 有機系ガス アルカリ性ガス H2S ● ● ○ ○ SO2 ● ● ○ ○ NO2 ● ○ ○ NO ● ○ HCl ● ○ 代 Cl2 ○ ● ○ 表 的 O3 ● ○ な NH3 ● ○ ガ ス アミン類 ● ○ 有機系 ○ ● ○ ホルムアルデヒドHCHO ○ ● ○ ○ アセトアルデヒドCH3CHO ○ ● ○ ○ ギ酸HCOOH ● ○ ○ 酢酸CH3COOH ● ○ ○ ●:最も推奨する吸着剤   ○:条件により推奨する吸着剤 注:吸着剤は表面に水やオイル等が付着し濡れた状態になると吸着できなくなります。 急激な温度低下や極めて低い温度での連続使用の場合は、吸着剤の凍結にご注意ください。 上記の仕様可能範囲外でのご使用については、別途お問い合わせください。 ピュラフィル、CPブレンドセレクトは米国ピュラフィル社の製品です。 ギガコールACブレンドは、ギガコールAとギガコールCを容積比1:1で ブレンドしたものです。 13 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 14
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3菌 明るい菌未来  制菌フィルタ仕様 菌を制して無菌化をアシスト。 品 名 品 番 寸法 HxWxD(mm) 風量 (CMM) 初期圧力損失(Pa) 捕集効率 ( %) 特 長 RLK-90-F12 610x610x150 56 80 ・制菌加工SEKマーク取得品 制 菌リムライト RLK-90-F6 610x610x65 95 90 ・特殊エンボス仕様により低圧損を実現 RLK-90-F4 610x610x45 46 90 用途 ●外調機用エアフィルタ 制菌エミレントHEPA KEHS-A-D 610x610x150 ・エンボス仕様により低圧損を実現 32 200±20 0.3μm99.99% ●各区域の吹出口ユニット ・全数スキャンテスト仕様 K3601-62 610x610x68 25.2 250 0.3μm99.99% ・奥行68mmの薄型では、 業界最速の面風速1.24m/Sを実現 制菌S Pleats HEPA 制菌フィルタシリーズ K1506-16 610x610x292 56.6 250 0.3μm99.97% ・従来セパレータ型と比べ、ろ材面積が  約2倍になり、多風量・長寿命を実現 制菌フィルタ仕様 種 類 試 料 生菌数平均値 殺菌活性値 判 定 供試菌 0時間 1.2×105 標準布 ― ― 黄色ブドウ球菌 18時間 1.0×108 ※増殖値3.0試験成立 リムライトろ材 18時間 <10000 1 有 標準布 0時間 1.2×105 ― ― 中高性能フィルタ 肺炎桿菌 18時間 6.4×107制菌中性能フィルタ、リムライト 制菌HEPAフィルタ、マイクロエミレントHEPA ※増殖値2.8試験成立 リムライトろ材 18時間 <80 3.1 有 0時間 1.2×105 標準布 ― ― MRSA 18時間 8.0×107 ※増殖値2.9試験成立 リムライトろ材 18時間 <400 2.4 有 標準布 0時間 4.0×104 ― ― 黄色ブドウ球菌 18時間 2.8×107 ※増殖値2.8試験成立 制菌HEPAろ材 18時間 <20 3.3 有 HEPAフィルタ 0時間 4.2×104 標準布 18時間 ― 3.8×10 ― 肺炎桿菌 7 ※増殖値3.0試験成立 制菌HEPAろ材 18時間 <20 3.3 有 標準布 0時間 2.3×104 ― ― MRSA 制菌HEPAろ材 18時間 <20 3.1 有 ※増殖値3.1試験成立 ※増殖値=標準布の 18 時間培養後の生菌数の常用対数から標準布の試験菌接種直後の生菌数の常用対数を差し引いた値 制菌HEPA S Pleats HEPA 【試験方法】 JIS L 1902-2008 に基づく繊維製品の抗菌性試験・定量試験 菌液吸収法による 【供試細菌】 Staphylococcus aureus NBRC12732( 黄色ブドウ球菌) Klebsiella pneumonia NBRC13277( 肺炎桿菌) 特 長       Methicillin-resistant Staphylococcus aureus( MRSA) 【判  定】 殺菌活性値が0以上で制菌効果有 制菌加工とは       殺菌活性値=log(標準布の接種直後生菌数)-log(制菌処理ろ材の18時間後生菌数) 抗菌が細菌の増殖を抑制する作用であるのに対して、制菌は微生物の活動を停止または低下させます。 すなわち、抗菌では抑制されるものの菌が少しずつ増えていくのに対して、制菌は菌の活動を低下させ菌が減少していきます。 高レベルの衛生環境が要求される施設には制菌フィルタが最適です。 ■黄色ブドウ球菌の増殖量比較 例 制菌HEPAろ材 Staphylococcus aureus NBRC12732(黄色ブドウ球菌) 100,000,000 制菌加工マークとは 10,000,000 制菌加工には、一般用途(橙マーク)と特定用途(赤マーク)があります。一般用途(橙マーク)は、 標準布18h後 制菌ろ材18h後 1,000,000 一般家庭等で幅広く使用される繊維製品を対象にしています。 標準ろ材 試験菌は黄色ブドウ球菌(グラム陽性菌)と肺炎かん菌(グラム陰性菌)を必須菌とし、別に大腸菌と 100,000 緑膿菌をオプション菌と定めています。 10,000 大腸菌は、食品業界等で重視される細菌です。緑膿菌は、床ずれに従う化膿の原因になることで 制菌HEPAろ材 知られています。 <特定用途> 1,000 これに対し、特定用途(赤マーク)の試験菌は、一般用途(橙マーク)の試験菌に加え、MRSA 100 (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)を必須菌としています。 10 特定用途には、医療機関、介護施設及び行政機関等が必要と認めて指定する業務用の製品 があります。 1 このため、特定用途(赤マーク)の製品は、一般の店頭では販売しないことにしています。 0 5 10 15 20 培養時間(時間) (※出展資料:社団法人繊維評価技術協議会「さわやか繊維」) <一般用途> 15 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 16 生菌数(個)
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3 微粒子測定部(パーティクルカウンタ) 浮遊菌を BIOTRAK 9510-BDの内部構造 微粒子測定部では28.3L/min(1CFM)の流量で総微粒子数(T-CNT)を測定します。その性能は 菌 ISO21501-4・JISB9921に準拠しているのでISO-14644-1やEU GMPなどに基づいたク リーンエリアの清浄度評価用としてもご利用可能です。 “リアルタイム”で検出! 測定粒径 0.5, 0.7, 1.0, 3.0, 5.0, 10μm リアルタイム浮遊菌カウンタ 吸 引 量 28.3L/min (1.0cf) BIOTRAK™ 粒子濃縮器 特許技術の高効率慣性粒子濃縮器では、粒子か フォトダイオード MODEL 9510-BD らの微弱蛍光を測定するために2~10μm範囲 の大部分の浮遊粒子を保持したままサンプル流 量を下げて浮遊菌検出部へと導入します。 UVレーザー 気中微粒子+浮遊菌をリアルタイム測定 浮遊菌検出部 浮遊菌の測定には、工アーサンプリングと培養法が、これまで長 浮遊菌検出部では、粒径選別に従来の光散乱法 :散乱光 オプティカルフィルタ 年にわたり利用されていますが、培養と分析には通常数日間を を用い、菌の検出には、レーザー励起蛍光法(LIF) :蛍光 に基づく特許技術を用いて、浮遊菌・非微生物を 要するため、その間に汚染された製品が製造されてしまう可能 判別します。 性があります。 ダイクロイックミラー 光電子増倍管A TSI社リアルタイム浮遊生菌数カウンタBioTrak9510‒BDは 汚染発生をリアルタイムに検出し、さらなる製造環境の安全性 向上に貢献します。 光電子増倍管B 用 途 捕集フィルタ 0.5 15689 15 ●製造プロセスの連続環境モニタリング 浮遊菌捕集フィルタは浮遊菌検出部で光学的に分析された全ての粒子を37mmの捕集フィルタで 0.7 7427 15 1.0 3636 15 ●グレードC/D等の日常的・定期的な環境測定 集めることができ、これにより事後のオフラインでの菌種分析を行なうことができます。 3.0 1591 8 ●調査・立上・復帰・教育時などの試験測定 TSI社では8時間までの気流暴露における細胞の生存を維持できることから、ゼラチンフィルターの 5.0 687 3 10.0 215 1 使用を推奨しています。 利 点 ●オペレーター介入の低減 ●自動遠隔測定により環境モニタリング時の サンプリング フィルタの装着 フィルタホルダー装着 ホルダーロック フィルター回収 培養 浮遊菌数  汚染リスクを低減。 ●異常の早期発見と影響期間特定による被害の最小化 浮遊菌と粒子の判別 微粒子数 ●ライン停止期間低減 図1 単一蛍光チャンネルの説明 図2 2つの蛍光チャンネル ●経時的な環境変化の詳細把握による適正な判断 浮遊菌の判別は容易ではありません。通常浮 粒子径 ●異常調査の効率化 遊粒子には、生菌、死菌、非生物粒子、花粉や 紙などの蛍光粒子、VBNC(生きているが培 養できない)菌などが含まれます。 グレードA環境での浮遊菌モニタリング 浮遊菌検出に使用されるレーザー励起蛍光 これまで、グレードA環境での微生物モニタリングでは迅速測定器による偽陽性カウントへの懸念がありましたが、 法(LIF)ではNADHやフラビン(リポフラビ バイオトラックは独自の微生物識別技術により、このような清浄な環境においても長期間にわたって安定した低レ ン)などの生存する細胞の代謝産物を主な指 ベルカウントを提供します。 標としており、これらの指標は紫外光に励起さ れて蛍光を放ちます。バイオトラックではこれ ら自家蛍光をもつ生物粒子を2つの波長帯域 浮遊菌測定例(グレードA&グレードC) グレードCでの測定例 28.3L/min,1sample/min,35min 単一蛍光チャンネルの場合、 TSI 社の 2チャンネル蛍光検出の場合、 で測定することで識別能力を高め、浮遊菌と 浮遊菌と非微生物を区別することは非常に困難 浮遊菌を明確に区別することが可能 6 :BT浮遊菌数 10,000 非微生物を高精度に判別します。 140 :AS浮遊菌数 :BT微粒子数≧0.5µm ●Grade C :BT微粒子数≧5.0µm ●●●● ●●● 5 120 ●Grade A ●● ●● 1,000 4 100 ●● ● バリデーション ● ● 3 100 80 ●● TSIは USP <1223>、EP 5.1.6、PDA ● Physical Efficiency(物理捕集効率) ● Range(範囲) ● ● 2 60 TR33 (Rev 2013) に従い、以下の項目につ ● Accuracy(真度) ● Linearity(直線性) ●● ●●● 10 ●● 1 いてバイオトラックの性能検証を行い、FDAに ● Precision(精度) ● 40 Ruggedness(再現性) ●● ● ●● 0 1 Drug Master File Type V(以降、DMF)テス ● Specificity(特異性) ● Robustness(頑健性) 20 ● 13:12 13:26 13:40 13:55 14:09 14:24 14:38 14:52 15:07 15:21 ● トレポートを提出しましました。 ● 0 時刻 Limit of Detection(検出限界) ● ● 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 ●AS(エアーサンプラー)だとサンプル時以外はイベントをとらえきれないが、 DMFのサマリーレポートは公開しています。 ● Limit of Quantification(定量限界) 積算サンプル量(㎥)  BT(BIOTRAK)は経時変化をみることが可能で多くのイベントをとらえられる。 17 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 18 浮遊菌数(積算数) BT浮遊菌数(個/ft3) AS浮遊菌数(CFU/0.16m3) 微粒子数(個/ft3)
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4バ 品質維持管理のための HEPA吹出口 現場設置状態 バリデーション対応 GMPが求める品質の維持管理から、 バリデーションの実用例として 次のような構成例があります。 ①IQ設備据付時適格性評価 実施項目 実施項目 1 IQで使用する図書の選定・確認 バリデーションに使用する図書が選定され、最新の図書であること。 天井設置 フィルタ設置 パンチング設置 バリデーションに使用図書が記録用紙にリスト化されていること。 スキャンテスト 2 ダクトルートの確認 ダクト、吹出口などが設計図書で示されたとおりに据え付けられていること。 機器据付け及び仕様の確認 機器が指定された据付位置・据付方位で設置されていること。 3 吹出口のリーク試験 (空調機、送風機、CAVなど) 銘板に記載された内容が仕様どおりであること。 計器据付け及び仕様の確認 計器が指定された場所に設置されていること。 4 シール面(ガスケット) 気流 (重要計器、非重要計器区分) 銘板に記載された内容が仕様どおりであること。 滞留部分 HEPAフィルタの確認 HEPAフィルタは出荷時の検査に合格していること。 5 設計図書に示された位置に、設計仕様どおりのHEPAフィルタが 天井 (製造番号記録、設置後の照査) 取り付けられていること。 フィルタ ハードが設計仕様どおりであり、構成が設計仕様どおりであること。 ▲HEPA吹出面養生・測定プローブ 吹出口本体 Aero Trak 9303 プログラムの調査項目がそろい、ラダーがあること。 6 コンピュータシステムの確認 プローブ セキュリティーの記載があること。 検証が終了し報告書があること。 養生シート やや絞る ②OQ運転時適格性評価 実施項目 実施項目 すべての重要計器がキャリブレーションされ有効期限内であることを確認する。 パーティクルカウンタ 1 常設計器キャリブレーションの確認 キャリブレーションに使用した標準計器の校正証明書があること。 Aero Trak 9306 ▲風速測定 仮設計器の管理に必要なリストが添付され、必要事項が漏れなく記載されている 仮設計器キャリブレーションの確認 2 こと。OQに使用するすべての仮設計器がキャリブレーションされ有効期限内である (風速計、パーティクルカウンタなど) ことを確認する。キャリブレーションに使用した標準計器の校正証明書があること。 3 HEPAフィルタ完全性試験 完全性試験の結果、≧0.3μm粒子に対して、0.01%以下のリーク率であること。 4 風量及び換気回数の確認 換気回数が設計仕様どおりであること。 5 室間差圧測定 室間差圧が設計基準を満たしていること。 6 気流方向の確認 設計どおりの気流方向になっていること。 7 温度湿度の測定 対象室の温度及び湿度が設計条件を満たしていること。 8 無負荷時の清浄度測定 対象室の清浄度が無負荷時において設計条件を満たしていること。 ▲清浄度測定 ▲HEPAフィルタ リーク測定 Aero Trak 9310 19 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 20
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4バ ポータブル型 気中パーティクルカウンタ 分類(classification) vs. モニタリング(Monitoring) ●ISO 21501- 4(2007)  光散乱式気中パーティクルカウンターの性能規格 エアロトラック 9310 9350 9500 ●医薬品製造環境の空気清浄度の評価は、各グレードにおいて  “分類”と“モニタリング”は明確に区別され、それぞれが適切に  ▶校正報告書に最低限記載が必要な検査項目  実施されなければならない。  評価ではISO 21501-4(2007)の要求項目を満たし、適切に管理   ●試験を実施した日  されたパーティクルカウンタを使用する必要がある。   ●校正に用いた粒子 あらかじめ定められた方法、清浄度分類に従い   ●流量 必要時に清浄度(グレード)を評価し判定すること。 分    類 (微粒子数濃度による清浄度分類方法は、PIC/S Annex1、   ●粒径分解能(試験に用いた粒子) JP17共にISO 14644-1を参照している。)   ●計数効率 製造区域に要求されている清浄度が   ●偽計数 9310 9500 日常的に保持されていることを、リスクアセスメントを   ●内部波高分析器の設定値(電圧値など) モニタリング 型  式 9310 9350 9500 元にモニタリングプログラムを持って検証する。 粒径区分 0.3/0.5/1.0/3.0/5.0/10μm 0.5/0.7/1.0/3.0/5.0/10μm (製造中の環境が対象。リスクベースで計画して実施。  ▶校正周期1年以内 試料流量 28.3L/min (1ft3/min) 50L/min (1.77ft3/min) 100L/min(3.53ft3/min) ISO 14644-2を参考にできる。) 最大可測粒子濃度 @計数損失10%以下 820,000個/28.3L 710,000個/28.3L 425,000個/28.3L クリーンルームの面積に対応した最少サンプリング数/ISO14644 -1(2015) 寸法(W×D×H)mm 230×232×241 重  量 6.44kg( バッテリー2個搭載) 測定点の数 電  源 リチウムイオン電池またはACアダプタ(AC100V~240V、50/60Hz) バッテリー駆動時間(2個装着時) 連続使用にて約7時間 連続使用にて約4時間 連続使用にて約2時間 クリーンルームの 測定点数 クリーンルームの 測定点数 クリーンルームの 測定点数 面積A(㎡) (NL) 面積A(㎡) (NL) 面積A(㎡) (NL) ・等速吸引プローブ(チューブ接続用)・パージフィルタ ・電源ケーブル 標準付属品 ・チューブ(3m)・バッテリーパック(1個)(9500:2個)・プリンタ用紙 2 1 52 10 148 19 ・ダウンロードソフト(TrakPro Lite Secure)・USBケーブル 4 2 56 11 156 20 ・取扱説明書 ・校正証明書 ・検査成績書 ・トレーサビリティ 6 3 64 12 192 21 8 4 68 13 232 22 オプション 10 5 72 14 276 23 ■バッテリーパック ■フィルター ■外部充電器 24 6 76 15 352 24  スキャンプローブ  (手元スイッチ付き) 28 7 104 16 436 25 32 8 108 17 636 26 36 9 116 18 1,000 27 Aが1,000㎡以上の時、NL=27x A 1,000 ■Aaro Trak ■温度・湿度・風速センサ ■プリンタ用紙  (93**/95**用)  L字折曲型プローブ  普通紙 10巻入り/箱  アルミ製キャリング  無塵紙  5巻入り/箱 クリーンルームの清浄度クラス分類方法(通常)  ケース 測定対象粒径 0.1μmから5μmの内、1粒径または複数の粒径 0.1μm未満の粒子を対象としたU表示。5μmより大きい粒子を対象としたM表示。  最小測定容量を満たしていれば、各測定点において、1回測定でも構わない。同じ測定点を複数回測定する場合、 清浄度クラスと測定粒径ごとの上限濃度/ISO14644-1(2015) 評価方法・判定 個々の測定で上限粒子濃度以上の測定結果があっても、最終的に測定点毎に平均値を算出し、平均値が上限粒子 濃度以下であればよい。 上限濃度(個/㎡) すべての測定点で上限粒子濃度を満たしていれば合格とする。 清浄度クラスN 測定粒径 評価対象の清浄度クラス 清浄度クラス1~9 0.1μm 0.2μm 0.3μm 0.5μm 1μm 5μm クラス1 10 ISO 21501- 4 (JIS B 9921)に適合した 測定器 クラス2 100 24 10 光散乱式気中パーティクルカウンタ クラス3 1,000 237 102 35 最小測定容量 評価対象の清浄度クラスの上限粒子数において、20個となる容量または測定時間1分または容量2Lの内大きい クラス4 10,000 2,370 1,020 352 83 容量とする。 クラス5 100,000 23,700 10,200 3,520 832 測定回数 各測定点で1回以上(最小測定容量を満たしていること) クラス6 1,000,000 237,000 102,000 35,200 8,320 293 クラス7 352,000 83,200 2,930 測定位置 均等分布、原則として作業高さ クラス8 3,520,000 832,000 29,300 測定点数 対象エリア床面積に応じた最小測定点数が定められた [上記表] を参照 クラス9 35,200,000 8,320,000 293,000 検証頻度 12ヶ月(リスクアセスメントにより延長可) 21 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 22
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4 第十七改正日本薬局方(参考情報) バ 微粒子モニタリングシステム 環境モニタリングシステム図 微粒子モニタリング方式には、個々のモニタリングポイントごとに独立したパーティクル LAN ケーブル カウンターを設置して測定する方式と、複数のモニタリングポイントをマニホールドシ 真空チューブ ステムにより1台のパーティクルカウンターに接続して測定する方式またはこれらの組 Client 信号機 マニホールド 構成要素 合せ方式がある。いずれの測定方式でも、測定対象とする清浄度環境において決めら SQL. Mirror れた粒径範囲の粒子濃度を適切に計測し、これらを表示又は記録できるものとする。な Database Client お、5.0μm以上の微粒子計測においては、大サイズ微粒子が比較的速く落下するの ユーザーネットワーク Grade C & D で、長いチューブ使用は避ける。グレードA区域は、連続モニタリングが推奨される。サ Client ンプリング量は1m3当たりに正確に換算できる量であること。 FMS Client PC モニタリングポイント モニタリングポイントの選定にあたっては、重要作業箇所、汚染されやすい箇所、製造 Monitor SQL. Main Buddy Database Monitor 区域の清浄度を代表する箇所などを考慮する。 FMSローカルネットワーク 日常的な製造区域のモニタリングポイントは、製品が環境に暴露される近傍(例えば、 PoE 30cm以内)、ヒトの介入や往来が多い、または低グレードエリアの影響を受けて汚染源 ●アナログインプット Phoenix リモート I /O HUB ● となりやすい位置、気流解析の結果からワーストポイントと考えられる位置など、リスク デジタルイン ▶各種センサのアナログ信号入力 ●デジタルアウト ▶接点など各種信号の入出力 アセスメントの結果や製造区域の清浄度区分の検証で得られた結果を参考に決定する。 外部ポンプユニット 起動 /停止 環境基準 温度 アラーム 各モニタリング対象物については警報基準値を設定することにより設備性能の低下を 湿度 早期に見つけることが可能であり、管理しやすくなる。環境モニタリングにおいて重要 差圧 温度 湿度 差圧 なことは、モニタリング対象物が一定の基準を常時維持していることを評価することで etc. Grade B リアルタイム浮遊菌測定 Grade A&B ある。 Aero Trak 6510 Bio Trak 9510-8D 風速 CO2濃度 Aero Trak 7510-01F etc. グレードAおよびグレードBにおける5.0μm以上の空中浮遊微粒子の測定は、環境の 異常を早期に検出する上で有用である。5.0μm以上の空中浮遊微粒子が連続的、又は 分散可能なシステム構成 Clien(t クライアント) 頻繁に検出されるようであれば、その数が少なくても、環境に影響を及ぼす異常が発生 FMSを構成する3つの要素Monitor、Database、Clientは同じPC上 クライアントはPC画面上に表示されるGUIアプリケーションです。クラ している可能性を考慮し、調査することが望ましい。 にある必要はなく、別々のPCにインストールすることができます。 イアントではリアルタイム情報や履歴データを確認したり、各種レポー それぞれの構成要素はTCP / IPプロトコルを基盤とするネットワーク トを作成することができます。システム構成や各機器の設定もクライア 清浄度区域のグレード別測定方式 上で相互に通信を行います。 ント画面から行います。クライアントを閉じてもモニターはデータ収集 を継続しますので、もしクライアントがフリーズしてもデータ収集が止 Monito(r モニター) まることはありません。クライアントはネットワーク上であればモニ 清浄度 測定方式 測定頻度 測定対象粒径 ターとは別のPCにインストールすることもできます。 モニターはパーティクルカウンタやI/O入出力モジュールと相互に対 話してデータを収集する役割を担っています。モニターは独立した グレード 個別センサ方式 連続 0.5μm、5μm Windowsのサービスプログラムとしてバックグラウンド上で実行され Database(データベース) A ますので高い信頼性があります。 モニターによって収集されたデータはオープンソースのSQLデータ ベース(PostgreSQL)に格納されます。これらのRDBMSは信頼性 グレード 個別センサ方式推奨 連続推奨 0.5μm、5μm Buddy Monito(r バディモニター) や可用性が高く世界中の企業内で幅広く採用されています。 B (または0.5μmのみ) データベースはネットワーク上に配置できますのでモニターと同じPC バディモニターはシステムの安定性を高めたホットスタンバイシステム にインストールする必要はありません。もし、データベースとモニター グレード を構築します。バディモニターはモニター PCを監視できる同一ネット 間の通信が途絶えたり、何らかの理由でデータベースが停止した場合 C・D マニホールド方式でも可 適切な頻度 0.5μm ワーク上に配置され通常は休止状態にあります。 には、再びデータベースとの通信が復帰するまでのデータは一時的に PCの故障やネットワークの問題等でメインモニターが予期せず停止 モニターにスプール(記憶)されます。 “推奨”とは査察において原則実施することを期待される。 した場合にはバディモニターが1~2分で起動を開始し、モニタリング が復元されます。 メインモニターが再起動されバディモニターが必要なくなると即座に Mirror Database(ミラーデータベース) 閉じてホットスタンバイ状態に戻ります。 FMSでは標準のミラーリング機能を使用して2台のPCに FMSでは復元までの1~2分間のデータはバディモニター起動後にリ PostgreSQLデータベースを設定することができます。2つの場所に モートセンサー内のバッファから取り込まれます。 あるメインデータベースとミラーデータベースには同時にデータが書き 込まれます。一般的にミラーデータベースはシステム上の物理的に離れ た位置に設置されます。 23 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 24
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4バ リモートパーティクルセンサ(個別センサ方式) 清浄度モニタリングシステム 通信方式 形式 粒径区分 最大可測粒子濃度 試料流量 電源 推奨適用Grade ソフトウェア「FMS」 21CFR Part 11対応   @計数損失10%以下 デジタル通信 7501-01F 0.5/5.0μm DC12Vまたは (MODBUS/TCP) 7501-02F 0.5/1.0/2.0/5.0μm 2.83L/min PoE-HUBより給電 環境モニタリング用FMSはWindowsベースのTSI社製のパッケージソフ 3,400,000個/28.3L C・D アナログ出力 0.5/1.0/2.0/5.0μm (0.1ft3/min) トウェアで21 CFR Part11に対応しています。 7501-A2F (2粒径選択) DC24V TSI社製パーティクルカウンタだけでなく、風速、温度、湿度、微差圧など 7510-01F 0.5/5.0μm の環境センサのデータ収集、保存、解析も行えます。 7510-02F 0.5/0.7/1.0/5.0μm アナログ出力モデル 収集されたデータはデータベースに保存され、各種レポートの作成に使用 デジタル通信 7510-01FV 0.5/5.0μm DC12Vまたは (MODBUS/TCP) (VHP耐性) PoE-HUBより給電 A・B・C されます。 7510-02FV 28.3L/min 予め設定した警報値を超えた場合や機器に異常があると、ソフトウェアは 0.5/0.7/1.0/5.0μm 340,000個/28.3L (VHP耐性) (1ft3/min) 表示画面色や音声で知らせたり、自動的に外部への信号出力やメールを 0.5/0.7/1.0/5.0μm 送信することができます。 7510-A2F (2粒径選択) アナログ出力 DC24V B・C 7510-A2FV 0.5/0.7/1.0/5.0μm (2粒径選択) デジタル通信モデル (VHP耐性) 真空源:別途必要(-51kpa G以下) 外部警報出力:無電圧A 接点×1 データ保持件数:3,000件 ●ポンプ内蔵リモートパーティクルセンサ 機能概要 通信方式 形式 粒径区分 最大可測粒子濃度 試料流量 電源 推奨適用Grade アクセス制御 アラーミング @計数損失10%以下 アナログ出力 6510 (1) システムへのアクセスはユーザIDとパスワードで保護されます。 浮遊微粒子、温度、湿度、差圧等の各測定データに デジタル通信 0.5/0.7/1.0/5.0μm 6510-VHP 821,000個/28.3L 28.3L/min (アナログ:2粒径選択) DC24V A・B・C (2) ユーザグループごとに操作権限を設定し使用者により操作範囲を (MODBUS/TCP) (VHP耐性) (1ft3/min) 対して、2段階の管理限界値(警告値/警報値)の 制限することができます。 設定ができます。 特長 (3) 自動ログアウト時間(無アクセス時間1~99分で1分単位の設定 警報設定は統計的条件(N回連続超過)での設定 可)を設定できます。 も可能です。 ①静音ポンプ内蔵 ④アナログ(4-20mA)入力端子4ch ソフトウェアではアラーム内容ごとに画面上でのカ ②ポンプ自動停止機能付き ⑤外部警報出力・無電圧A 接点×1 データ保存 ラー表示(背景色と文字色)及び音声出力の有無 を設定できます。 ③ホットスワップ構造 ⑥データ保持件数3,000件 FMS により収集されたデータはデータベースに自動的に保存されま す。データベースに保存されたオリジナルデータファイルは、アクセス 制御されたFMSもしくはパスワード保護された専用のデータベースエ アラームメール通知機能 機能紹介 ンジンを用いなければ閲覧できないバイナリ形式で保存・暗号化され 機器の異常発生及び警報値を超過した場合に、同一ネットワークに接 ます。 続されたメールサーバにより、予め設定された宛先へE メールを送信 ポンプ自動停止機能 ホットスワップ構造 することができます。 ネットワーキング 監査証跡 Etherne(t スター型)で構成される専用LAN は、ネットワークスイッチ を使用し容易に拡張することができます。また別途オプションのクライ 各種ユーザ操作を行った際に、変更することができない監査証跡(変更 アントソフトウェアを使用することにより、ネットワーク上にデータ閲覧 者、タイムスタンプ、変更内容)が自動的に記録されます。記録された監 用のPC を増設することが可能です。 査証跡はレポート作成機能から確認できます。 横河電機製ペーパレスレコーダSMARTDAC+でのシステム構築 除染時にキャップをする。 または、電磁弁などにより吸引口を塞ぐ TSIの各種センサは、SMARTDAC+とのデジタル 通信に対応(MODBUS/TCP)これまでのアナログ 現場に工具を持ち込まず システムが流量異常を検知 ホットスワップ部の脱着が可能 信号誤差の問題を解決します。 自動的にポンプ電源をOFF 故障時や定期校正時の対応が容易 対 応 モ デ ル  GX20/GX10/GP20/GP10/GM10 吸引口を開放後、自動的に測定を開始 必要オプション MC:通信チャンネル         MT:演算機能 ※ホットスワップ:電源を投入したまま脱着可能な構造を備えた機器や仕組み 画面表示例         AS:セキュリティ(Part11) 25 医薬品製造施設用クリーンシステム 医薬品製造施設用クリーンシステム 26