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伝動用ベルト Lesycon(TM)レシコン

製品カタログ

レシコンはクローム革を使用し耐摩耗性に優れ、ゴムタイプのベルトに比べクロス掛け走行時の摩耗を少なくできます

レシコン™(レシコンベルト)とは、Leather & Synthetics Combination Belt
革と合成化学製品を組み合わせてつくったベルトという意味でネーミングされました。
レシコンは、心体に薄くて強靭なポリアミドフィルムと摩擦係数と耐摩耗性に優れた
クローム革の組み合わせでできています。
合成ゴムでは、代替えできないクローム革の特性を生かした用途に使用されています。

掲載内容
・レシコン™の特長
・ベルト型式表示例
・製品ラインナップ一覧表
・レシコンの選定方法
・レシコンの設計時の表
・ベルト長さの計算式
・プーリ形状について
・コーンプーリ用レシコンの幅
・レシコンの取り扱い方法
・製品を安全に、安心してご使用していただくために

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このカタログについて

ドキュメント名 伝動用ベルト Lesycon(TM)レシコン
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 2.2Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 ニッタ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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伝動用ベルト Lesycon™ レシコン™ 製品を安全に、安心してご使用いただくために ※ご使用の前に必ずお読みいただき、必ずお守りください。 ■この取扱説明書および商品には、安全にご使用いただくために、いろいろな表示をしています。 ■「表示」を無視して、誤った取扱いをすることによって生じる内容を次のように区分しています。 ■内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。 シンボルマーク 3. ベルト取り付け時および日常の使用時の留意点について。 と区分 内容の基準 シグナルワード 危険 必ず実施 ●コンベヤ運転中は、ローラやプーリなどに、衣服や体の一部を巻き込まれたり、挟み込ま 危険 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が死亡または 重傷を負う危険が切迫して生じることがあります。  れない様にしてください。 ●ベルトの保守、点検、交換作業は必ずスイッチを切り、機械の停止を確認した上で行って 警告 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が死亡または  ください。 重傷を負う可能性があります。 警告 注意 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が傷害を負う ●ベルトをクリーニング(清掃)する場合は、人体に有害な薬品は使用しないでください。 可能性および物的損害が発生する可能性があります。 ●新品ベルトに交換した際には、必ず試運転を行い、張力または伸張率調整および走行調整 図記号 図記号の意味  を行ってください。 ●ベルトの異音、蛇行、片寄り、スリップ等が発生した場合は、直ちにベルトを停止し、点検 製品の取り扱いにおいてその行為を禁止(してはいけないこと)を  してください。 禁止 示します。 4.工事(取り付け・エンドレス)関連について。 使用者において指示する行為の強制(必ずすること)を示します。 必ず実施 警告 1.機能・性能上の留意点について。 ●溶剤や接着剤を使用する時は、十分換気をしてください。また、作業現場での火気は厳禁  です。 危険 ●溶剤や接着剤を現場に放置しないでください。 禁止 ●吊り具、牽引具として使用しないでください。 注意 警告       ●ベルトメーカーが定めている材料、方法、手順に従って、工事(取り付け・エンドレス加工 ●カタログ類に記載されている許容範囲(プーリ、張力、温度、耐薬品など)外では、使用しな  など)を行ってください。  いでください。 ●ベルト伝動装置で発生する静電気により、火災や制御機器に誤作動が予想される場合は、 5.使用済み品の取り扱いについて。  装置側に除電機構を設けてください。 警告 ●未包装の食品には、使用しないでください。 ●火気のある場所に放置しないでください。 2.保管・輸送について。 注意 警告 ●ベルトを燃やさないでください。有害なガスが発生するものもあります。 ●火気は厳禁です。 ●産業廃棄物として、適法に処分してください。 ●重量のあるベルトは、倒れたり、転がらない様、適切な治具やストッパを用いて保管して  ください。 注意 ●ベルトは直射日光や高温、多湿な場所を避け、布、シートなどでカバーして保管してくだ  さい。 ●納入時の袋に包装したままで保管してください。 ●異常な歪みを与えた状態での保管・輸送をしないでください。 B-L-04 20111000U
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レシコン™(レシコンベルト)とは、Leather & Synthetics Combination Belt 革と合成化学製品を組み合わせてつくったベルトという意味でネーミングされました。 レシコンは、心体に薄くて強靭なポリアミドフィルムと摩擦係数と耐摩耗性に優れた クローム革の組み合わせでできています。 合成ゴムでは、代替えできないクローム革の特性を生かした用途に使用されています。 レシコン™の特長 1 クロス掛け走行時など レシコンはクローム革を使用し耐摩耗性に優れ、ゴムタイプのベル 耐摩耗性 トに比べクロス掛け走行時の摩耗を少なくできます。 2 高抗張力心体 心体に高品質の延伸ポリアミドフィルムを使用しているため、高い 引張り強度を保有しています。 レシコンのクローム革はゴム表面材に比べて、油が付着しても吸収 3 油付着・粉じん環境での 性が良く油が表面に残りにくいため、摩擦係数の低下が少なく安定 回転性能の持続性 した回転がえられ、また耐油性もありますので、洗浄を行っても再 使用することができます。 コーンプーリドライブや CONTENTS 4 シフティング機構用途に適した レシコンはベルト側面の耐クラック性が優れ、またベルトに適度な 堅牢性 剛性があるために、シフティング性にも優れています。 ■レシコン™の特長 1 ■ベルト型式表示例 1 クローム革の特性を 表面材クローム革の適度な摩擦係数および表面状態を生かし耐カット ■製品ラインナップ一覧表 2 5 生かした用途 性、挟み込み引取用、ブレーキベルト・バンド、ラッパーなどの用 その他 途に使用できます。 ■レシコンの選定方法 2-3 ■レシコンの設計時の表 3 ■ベルト長さの計算式 4 ベルト型式表示例 ■プーリ形状について 4 ■コーンプーリ用レシコンの幅 4 N10-3P 50×3000EーT ■レシコンの取り扱い方法 5 ベルト幅(mm) 特殊加工 ■製品を安全に、安心してご使用していただくために 裏表紙 プライ数 継手形状 [ポリアミドフィルム、 E:エンドレス品 クローム革、帆布など B:両手継手品 すべて積層接着した枚数を示す ] S:片方継手品 C:カット品 R:ロール品 ポリアミドフィルムタイプ ベルト長さ(mm) [フィルムの厚さ(mm)の10倍にした値 ] [ ベルトピッチ長 ] 1
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2.ナイロンタイプ、ベルト幅が決まれば、ベルトタイプは下表に従って選定してください。 製品ラインナップ一覧表(表ー1) (1)ベルトタイプの選定表(表ー2) カバー材 8% 用途 使用可能条件 ベルト幅 ベルト速度 フィルム ベルト 製作範囲 ベルトタイプ ベルト ポリアミド 1. フィルム 表 面 裏 面 総厚 質量 標準 s] タイプ タイプ (呼称) タイプ (㎜) g(/ 1cm×1m) プーリ径  伸張時  [mm] [m/ 断面構造 タイプ 摩擦係数 材 質 摩擦係数 ※1 (㎜) 軸荷重 材 質 非常に軽い負荷で、起動負荷も小さいところ [N/mm] 幅 長さ μ (㎜) (㎜) 一般の2軸伝動で、片面(クローム革)のみで駆動するとき 50以下 5以下 5~10 LT N5-3P 5 クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 3.5 34 90 15 10~300 300~ 50,000 伝動用 上記の条件の時も含めて、コーンプーリドライブ、クロス掛け走行、 200以下 20以下 5~15 N10-3P 10 クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 4.0 39 170 30 10~300 300~ シフティング機構のあるところ LL 50,000 両面駆動するところ(タンゼンシャルドライブなど) 600以下 45以下 20~50 N15-4P 15 クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 4.5 46 250 45 10~300 300~ 50,000 片面(帆布面)が摺動するコンベヤ 300以下 ー 5~10 LT プレート支持コンベヤで、帆布面をプレート側にして使用するところ N20-4P 20 クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 6.0 59 350 60 10~300 300~ 50,000 クローム革 LL ,000~ 挟み込み搬送コンベヤ N25-5P 25 ‥ クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 6.5 66 450 75 30~300 3 ‥‥‥‥‥ 25,000 ‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥‥‥‥‥ 耐エッヂ性の要るところ 300以下 ー 5~10 LL 伝動用以外 両面がプーリ等に接触するところ N30-5P 30 0.6~0.8 クローム革 7.0 72 550 90 30~300 3,000~ クローム革 コンベヤとしてのベルト支持方法がローラー支持のところ クローム革 0.6~0.8 25,000 ポリアミドフィルム N35-6P 35 および積載物の大きさなどにより決めてください。      クローム革 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 7.5 79 630 105 30~300 3,000~ ベルト幅は積載容量 25,000 コンベヤで使用する場合 コンベヤ用の場合ベルト推奨伸長率は約1%、最小プーリ径は、標準プーリ径の 7割まで小さくしたプーリ径でもご使用できます。 N40-6P 40 0.6~0.8 クローム革 0.6~0.8 8.0 84 700 120 30~300 3,000~ クローム革 25,000 (2)ベルトタイプの選定について N50-7P 50 クローム革 0.6~0.8 革 0.6~0.8 9.0 97 890 150 30~300 3,000~ クローム 25,000 1.汎用品として一般的にLLタイプの選定を推奨 ‥‥ N5-2P 5 ポリアミド ‥‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥‥ ‥ ‥‥ ‥ ‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥ ‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ フィルム 0.1~0.2 クローム革 0.6~0.8 2.0 20 90 15 10~300 300~ 50,000 LN クローム革 N10-2P 10 ポリアミド フィルム 0.1~0.2 クローム革 0.6~0.8 2.5 26 170 30 10~300 300~ 50,000 ポリアミドフィルム レシコンの設計時の表 ポリアミド帆布 N5-3P-LTA 5 ポリアミド ● ● ● ● ● 接触角による係数 Z(表ー 3) 帆布 0.2~0.25 クローム革 0.6~0.8 2.5 26 90 15 10~300 300~ 50,000 ● ● ● ● ● ● ‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ LT ‥‥ ‥ ‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥ ‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥ ‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥ ‥‥ ‥‥‥‥‥‥‥ 接触角(θ) ° 140° 130° 120° 110° 100° N10-3P-LTB 10 ポリアミド 180° 170° 160° 150 帆布 0.2~0.25 クローム革 0.6~0.8 3.5 35 170 30 10~300 300~ 50,000 クローム革 ポリアミドフィルム 係数(Z) 2.5 2.6 2.7 2.9 3.1 3.2 3.4 3.7 4.0 ※1 総厚は公称値です。 表面形状 1)使用温度範囲 -10℃~+60℃ 2)LTタイプは5m/sec以上での使用は避けてください。 負荷条件による係数 K(表ー 4) 3)レシコンは全て受注生産品となっております。   在庫をご確認ください。 分類 使用条件 通常環境 油、粉塵の 備考 多い環境 クローム革 LTA帆布 LTB帆布 ポリアミドフィルム 100kw以下の動力で負荷変動が少なく、起動負荷が軽い場合 1.0 1.3 工作機械、繊維機械 100kw以下の動力で負荷変動または起動負荷が大きい場合 製粉機械、発電機 一般伝動 1.2 1.6 ファン、 レシコンの選定方法 100kw以上の動力で負荷変動または起動負荷が大きい場合 1.4 1.8 ラインシャフト、ポンプ、粉砕機、押出機 100kw以上の動力で負荷変動・起動負荷がともに大きい場合 2.0 2.6 鉄鋼カッタ、圧延機 1.レシコンは、次の手順に従って必ずポリアミドフィルムタイプとベルト幅を選定してください。 円網部 1.4 (1)ベルト速度(V)の計算 (4)ポリアミドフィルムタイプの決定 円網式 プレス 1.4 ー 3.14×D×N D:プーリの直径(㎜) 所要軸荷重(F)を想定しているベルト幅:W(cm)で除し V= (m/sec) その値が表ー1の製品ラインナップ一覧に期している ヤンキドライヤ 1.4 60×1,000 N:プーリの回転数(r. p.m .) 1.8%伸長時の軸荷重の値に近いものを選び、同時に使用 長網部 1.4 (2)接触角(θ)の計算 プーリ径がそのタイプの標準プーリ径より大きいかを確認 する。 プレス 1.4 プーリとベルトの巻き付け角度を求める 抄紙機の ずれの場合も動力H(kw)は 2軸の場合は次の計算式で求める。 各パート 長網式 ドライヤ 2.7 ー い 定常動力を用いる 57(D-d) D:大プーリ径(㎜) (5)ベルト幅(W)の計算 キャレンダ 2.0 θ=180°- (度) d:小プーリ径(㎜) C C:軸間距離(㎜) F リール 1.4 W= (cm) f ヤンキドライヤ 1.4 (3)所要軸荷重(F)の計算 F:所要軸荷重(N) ただし、V=25m/sec以下に適用 f:1.8%時の1cm幅の軸荷重(N/cm) 短網式 キャレンダ 1.4 ー 102×H×Z×K H:伝達する動力(kw) F= (kgf) ただし、V=25m/sec以上の時は標準伸長率に0.4%等を加算した リール 1.4 V Z:接触角による係数で、表ー3より 求めてください。 伸長率で取り付けてください。 K:負荷条件による係数で、表ー4より求めてください。 2 3
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ベルト長さの計算式 レシコンの取り扱いについて 計算内周長(Li )の求め方 1.ベルトの保管について 6.ベルトシフターについて (A)の場合 ベルトを保管する場合は、なるべく冷暗所に置いてください。ベルト ベルトシフターは回転式のものを使用してください。回転しないも の保管場所と取り付け場所との湿度の差が大きいところでは、でき のはベルトの摩耗が速くなります。シフターの取り付け位置は従動 (B)の場合 るだけ1~2日前にあらかじめベルトを取り付け場所に移しておく プーリへ進入する手前に取り付けてください。 ようにしてください。 レシコンの長さはピッチ長さ(Lc)で製作しますので、上記で求めたLiをLcに換算してください。 ピッチ長さLc= Li+πh  h:ベルト総厚(mm) また、ベルトの取り付けに際し、軸間が固定され、テンションプーリのない装置においては、あらかじめ伸張率分だけ 短くする必要があるので、ベルト製作長さを次式にて求めてください。 2.ベルトの取り付け方法について 7.耐薬品性について Lc ε ベルトにマーキングされた走行方向矢印に従いプーリと継手が逆 レシコンは、各種油、エステル類、塩化物、炭水化物など、その他の通 制作長さ(㎜)= E= ε:ベルト伸張率(%) 1+E 100 らわないように取り付けてください。ベルトの取り付けは、軸間距 常化学薬品には耐えますが、濃い有機酸、無機酸、フェノール類、ア 離を調整できる装置を設けておくと容易に行えます。調整装置のな ルコール類には侵されますのでご注意ください。 い場合は、プーリエッジにウエス等の保護具を当ててベルトを傷つ けないように取り付けてください。 プーリ形状について (1)プーリの幅(bp)は、次式により求めてください。   bp(mm)=1.1b+10mm b:ベルト幅(mm) (2)プーリのクラウン(hc)は、表ー5よ り求めてください。 標準クラウンh(c mm() 表-5) 3.ベルトの張り方 8.使用温度範囲について プーリ幅 30~150 151~300 ベルトに表示されているテンションマークを実測し所定の伸長率 レシコンの使用温度範囲はー10℃から+60℃です。使用条件がゆる プーリ径 まで伸びるように張ってください。また、ベルトが均一にのばされ く短期間ならばー20℃から+70℃でご使用いただけます。 30~125 0.8 1.2 るようにするため、ベルトを1~2周回した上でテンションマークを 確認してください。 50 100 126~260 1.0 1.3 伸長率1.8%の場合 0 50 60℃ 261~400 1.1 1.4 ー10℃ 50 9 0 50 ー50 0 401以上 1.2 1.5 ー50 (3)プーリ表面の曲率半径(rc)は、次式より求めてください。 4.テンションプーリについて 9.保革剤について (4)プーリ表面の仕上げ程度は6.3S 以上にしてください。 機構上テンションプーリが必要な場合は、その直径を標準プーリ径 クローム革が、乾燥した場合に発生する走行音と革の摩耗を防止お 以上として、ベルトのゆるみ側の内側より取り付けてください。 よび柔軟性を与えるために動物油を少量塗布してください。あまり (5)原則としてプーリには、フランジをつけないでください 外側にするとベルトの寿命が短くなります。また、テンションプー 塗りすぎるとすべりを起こすことがございますのでご注意ください。 リにはクラウンは必要ありません。なお、内側にテンションプーリ を設けた場合、プーリとベルトの接触角が少なくなりますので、設 計時にはご注意ください。 コーンプーリ用レシコンの幅 動物油 レシコンをコーンプーリに使用する場合はベルト幅W(㎜)を次式 コーンプーリのテーパーは、なるべく1/10以下としてください。 の値以下としてください。 レシコンをコーンプーリにてご使用の場合は この値以上の場合は寿命が短くなります。 1.伝達馬力 0.01×D 2.プーリ径 2 D1-D2 5.クロス掛けについて 10.ベルト製作長さについて W≦ T= :テーパ 3.ベルト速度 T ℓ 4.コーンプーリのテーパ レシコンは、クロス掛けによる革と革との耐摩耗性に優れています レシコンの長さは原則としてピッチ長さで製作いたしております D2:コーンプーリの最小径(㎜) を総合しコーンプーリの制限幅を考慮して選定ください。 が、ベルトの寿命を永く保たせるにはベルトの交差する部分に回転 ので、ピッチ長さにてご発注ください。また、軸間距離の調整不可能 従って表ー1の標準径からできるだけ厚手のベルトを用い 体を挿入し、ベルトとベルトが触れ合わないことをお奨めします。 なところへ取り付ける場合にも、あらかじめ所定の伸張率分だけ短 幅を狭くしてご使用ください。 縮したピッチ長さでご発注ください。 D1 D2 ℓ 4 5
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伝動用ベルト Lesycon™ レシコン™ 製品を安全に、安心してご使用いただくために ※ご使用の前に必ずお読みいただき、必ずお守りください。 ■この取扱説明書および商品には、安全にご使用いただくために、いろいろな表示をしています。 ■「表示」を無視して、誤った取扱いをすることによって生じる内容を次のように区分しています。 ■内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。 シンボルマーク 3. ベルト取り付け時および日常の使用時の留意点について。 と区分 内容の基準 シグナルワード 危険 必ず実施 ●ベルトを含めた回転部分には必ず安全カバーをしてください。髪や手袋、衣類などがベル 危険 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が死亡または 重傷を負う危険が切迫して生じることがあります。  ト、プーリに巻き込まれる恐れがあります。また、ベルトの折損、プーリの破損が発生した  場合、飛び出した破片で怪我をする恐れがあります。 警告 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が死亡または ●ベルトの保守、点検、交換作業は必ずスイッチを切り、機械の停止を確認した上で行って 重傷を負う可能性があります。  ください。 警告 注意 この表示を無視して、誤った取扱いをした場合、人が傷害を負う 可能性および物的損害が発生する可能性があります。 ●ベルトをクリーニング(清掃)する場合は、人体に有害な薬品は使用しないでください。 図記号 図記号の意味 ●新品ベルトに交換した際には、必ず試運転を行い、張力または、伸張率調整および走行調  整を行ってください。 製品の取り扱いにおいてその行為を禁止(してはいけないこと)を ●ベルトの異音、蛇行、片寄り、スリップ等が発生した場合は、直ちにベルトを停止し、点検 禁止 示します。  してください。 使用者において指示する行為の強制(必ずすること)を示します。 必ず実施 4.工事(取り付け・エンドレス)関連について。 警告 1.機能・性能上の留意点について。 ●溶剤や接着剤を使用する時は、十分換気をしてください。また、作業現場での火気は厳禁 危険  です。 禁止 ●吊り具、牽引具として使用しないでください。 ●溶剤や接着剤を現場に放置しないでください。 警告       注意 ●カタログに記載されている許容範囲(プーリ、張力、温度、耐薬品など)以外では、使用しな ●弊社が定めている材料、方法、手順に従って、工事(取り付け・エンドレス加工など)を行っ  いでください。  てください。 ●ベルトは支持板やフレームと擦れ、摩擦熱が発生すると使用温度範囲を越える場合があり、  早期損傷の原因となります。 5.使用済み品の取り扱いについて。 ●ベルトやプーリに水、油、化学薬品、粉塵などが付着すると伝達力の低下、早期損傷の原因 警告  となります。 ●未包装の食品を搬送する場合は、食品衛生法(厚生省告示第370 号)に適合しているベル ●火気の有る場所に放置しないでください。  トをご使用ください。 注意 2.保管・輸送について。 ●ベルトを燃やさないでください。有害なガスが発生するものもあります。 警告 ●産業廃棄物として、適法に処理してください。 ●火気は厳禁です。 ●重量の有るベルトは、倒れたり、転がらない様、適切な治具やストッパを用いて保管して  ください。 注意 ●ベルトは直射日光や高温、多湿な場所を避け、布、シートなどでカバーして保管してくだ  さい。 ●納入時の袋に包装したままで保管してください。 ●ベルトを無理に折り曲げたり、重量物を置いて輸送または保管しないでください。ベルト  に癖や傷がついて早期損傷の原因になります。 B-L-05 2210PDFU