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RGBレーザ専用 光測定器シリーズ
レーザ光の「色」と「明るさ」を正しく測定するための新テクノロジー『分離重心波長方式』を搭載。
レーザ測光の課題を解決し、レーザーディスプレイの力を引き出します。
このカタログについて
ドキュメント名 | RGB レーザ測定器 TM6102/ RGB レーザ輝度計 TM6103/ 光パワーメータ TM6104 |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.6Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 日置電機株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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RGB レーザ測定器 TM6102
RGB レーザ輝度計 TM6103
光パワーメータ TM6104
RGB LASER METER TM6102
RGB LASER LUMINANCE METER TM6103
OPTICAL POWER METER TM6104
レーザーディスプレイの
「 白」を正しく測る
RGBレーザ専用 光測定器
ホワイトバランスナビ搭載で調整工数 1/2
分離重心波長方式 搭載製品
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Born for RGB LASER
Redefining World Standards
レーザ測光の課題を解決し、
レーザーディスプレイの力を引き出す
RGB レーザ測定器 RGB レーザ輝度計 光パワーメータ
TM6102 TM6103 TM6104
レーザ光の「色」と「明るさ」を
正しく測定するための新テクノロジー
分離重心波長方式 搭載
光スペアナにせまる重心波長測定能力と色彩計の使いやすさを両立
レーザ測光の注意点
レーザのスペクトルにはピークが複数ある
400nm から 700nm の可視光の波長域に対して、レーザ光は非常に幅 重心波長 ピーク波長
の狭いスペクトルを持っています。しかし単色レーザの波長域だけを測定
すると複雑なスペクトルになっていることが多く(右図)、最大ピーク波
長と正確な色度の算出に必要な重心波長に違いがあることがわかります。
特にレーザ光は温度によるスペクトルの変動も大きいため、光スペクトラ
等色関数
ムアナライザのような高確度の測定だけでなく、変動に追従した重心波長
の測定が要求されます。
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波長 [nm]
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重心波長と光パワーを正確に捉える
RGB 重心波長測定分解能 0.01nm
色度 xy 座標出力分解能 0.00001
The Only Method for LASER
レーザ測光に特化した【分離重心波長方式】
重心波長と光パワーのリアルタイム測定が、正確なレーザ測光を可能にします。
1. 入射光を光学デバイスにより RGB 各波長域に分離
2.RGB それぞれの重心波長 (最小分解能 0.01 nm ) と光パワー(放射量)を同時に測定
3. 等色関数(2°、10°)を使い、色度、測光量を算出
4. 合計11の光学特性を同時出力
分離重心波長方式
光学デバイス 重心波長 光パワー 色度
測光量
入射光
分離 測定 算出
分離重心波長方式のイメージ図
レーザ光源の「正しい測色」を追求した全く新しい方式
物理量を測定 理論計算で光学特性を算出
重心波長 (R/G/B) 色度、測光量、放射量
放射量 (R/G/B) 三刺激値、相関色温度、偏差
等色関数を選択 ドミナント波長、NTSC 比
2°/10°
レーザ測光の壁
等色関数との近似限界
三刺激値方式の色彩計などの一般的な測色計は光学フィルタ
の組合せにより等色関数との近似を行っています。しかし、
光学フィルタ(物理フィルタ)による等色関数への近似には
限界があります。
単色レーザのスペクトル幅は非常に狭いため、等色関数への
近似誤差だけでなく、フィルタのばらつき(個体差)が測定
値の違いとなって出てきます。
波長 [nm]
相対分光感度
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White Balance Navifgoart iLonRGB それぞれの放射量で ASER
ホワイトバランス調整をナビゲーション
手戻り無しで 工数 1/2 & RGB 合波入力で 工数 1/2
ホワイトバランス調整補助機能が最適ルートを指示
RGB それぞれの放射量を指示範囲に合わせるだけで、目標の色(色度)と明るさ(測光量)に調整できます。
従来の三刺激値方式などでは難しい「色度」と「測光量」の同時調整でバランス調整工数を大幅に削減します。
目標値の許容範囲(上下限値)に連動して、調整範囲が自動で設定される HIOKI 独自の調整ナビゲーション
機能です。
調整手順例 3
放射量調整範囲を算出
2
RGB 合波を入射
`1 R
U:1.38
T:1.3511 L:1.34
目標値を入力 目標値
実測 G U:1.38T:1.3533
x 0.3±0.001
L:1.34
U:1.38
y T:1.35220.3±0.001 B L:1.34
U: 上限値
lux T: ターゲット L: 下限値1000±5
4 指示範囲に合わせる
調整完了 だけ
機差を最小にする物理量補正機能を搭載
「重心波長オフセット補正」と「放射量ゲイン補正」という二つの物理量補正を搭載しています。お客様の
標準光源に合わせて補正がかけられるため、複数台を使用したときの機差を最小限に抑えることができます。
これが光学フィルタに左右されない分離重心波長方式の大きな特徴の一つで、シビアなホワイトバランス調
整を行うには不可欠な機能です。
レーザ測光の謎
色度表示が同じ値でも見た目が違う理由
測定器の計算結果
従来の LED 光源や電球光源の測色では問題がないのに、レーザ光源を測
定していると測定値と実際の色味が違う。そのまま原因がわからず目視に
実際の発光スペクトル
よるホワイトバランス調整をしていることはないでしょうか。
広色域テレビのホワイトバランスのように、出荷調整で Δxy = 0.001 レ
ベルまで正確に追い込むには、波長の測定能力が重要になってきます。ス
ペクトル幅が数 nm のレーザの場合は測定器のスペクトル波長幅が不足す
ると正しい重心波長を算出することができず、色度に影響を及ぼします。
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波長 [nm]
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Uniformity Evaluation
均一性評価に必要な計測信頼性
安心のトレーサビリティ
レーザ光源を用いた精密放射照度評価を実現
「RGB レーザ専用光学測定器」の製品化のために、新たな校正環境を構築しました。これにより光パワーメー
タだけでなく、照度計、輝度計でも RGB レーザに特化した高精度な評価が可能になりました。
レーザを測定した時の確度を保証し、国家標準にトレースできる信頼性の高い測定を提供します。
信頼の入射光特性
超短焦点プロジェクタ評価に必須の【低入射角依存性】*TM6102
プロジェクタの照度測定には入射角に影響されない色度測定が必要です。特に超短焦点プロジェクタのよう
に入射角が大きくなる製品の評価には低入射角依存性が重要な特性になります。
さらに、RGB レーザ測定器 TM6102 の斜入射光特性は入射角の余弦則に近似しているため、従来の照度
計と同様にお使いいただけます。
色度変化 プロジェクタ
TM6102
15°
60°
斜入射光特性
余弦カーブ
超短焦点プロジェクタ
入射角
最適な光学パーツ
乱反射の影響を最小限にする低反射塗装
測定器に反射した光が計測に影響を及ぼす事がないように、入光部のパーツは全て特殊塗
装を施しています。乱反射を最小限に抑え計測の信頼性を追求しています。
レーザ測光の基本
世界初 レーザを用いた単色放射照度評価装置を利用
広範な波長を有する標準電球により校正された測光用機器は、レー
ザ光のような単一波長光源に対して最適化されていないため想定
外の結果が出てしまうおそれがあります。
この問題を解決するために、産業技術総合研究所の技術支援のも
と、レーザを用いた単色放射照度を校正できる評価装置を構成し、
高精度に放射照度を評価できるシステムを社内に実現しました。
色度変化 Δx Δy
斜入射光特性
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Display Solution
レーザーディスプレイ評価
生産効率アップ
広色域ディスプレイに対応した【最大 300Hz】変調光機能
ディスプレイの変調周波数に測定タイミングを合わせ
て安定した測定を行う変調光機能を搭載しています。平 設定有り
設定無し
均処理が不要になり、検査時間を短縮できます。4K、
8K といった広色域ディスプレイや、3D に対応する
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのリフレッ
シュレートの高速化に対応するため、10 Hz から 300
Hz まで設定が可能です。また同期信号測定機能により、
実際の動作周波数を確認できます。 測定回数 [ 回 ]
設備投資 削減
RGB レーザモジュール評価
RGB の合波を直接入力できるため、RGB レーザモジュールの光学特性を
測定器単体で簡単に評価できます。積分球に光パワーメータや分光計など
組み合わせた従来の設備が不要になります。
また、レンズや MEMS ミラーの前後を測定することで光学デバイスの評
価など幅広くお使いいただけます。
不要
RGB
モジュール
簡単立ち上げ
レーザーディスプレイ、レーザープロジェクタの多点計測
ANSI ルーメン測定などのディスプレイ
の評価には照度計や輝度計を複数台並 最小 12 インチ *
べる検査が必要になります。そのために 65mm 9点同時測定が可能
表示レスの構成を採用し、コントロール
パネルを全て背面に集約することで設
置密度の向上を実現しました。
また、多点計測システムの構築に最適な
LAN
LAN インタフェースのため生産システ
ムとの連携が簡単に行えます。 *12"" 4:3 250mm×180mm として
83mm
照度ばらつき [%]
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Display Solution Line up
ラインナップ
あらゆる測定シーンに対応
最新の HUD(ヘッドアップディスプレイ)のように、表示ユニットごとの測定に対応できるように
3種類のラインナップを用意しています。
MEMS ミラー
① ①コンバイナなど投影面の測定に
③ ② RGB レーザ測定器 TM6102
①
中間スクリーン ②スクリーン、バックライトに
RGB レーザ輝度計 TM6103
コンバイナ
RGB
フロントガラス ③発光モジュールの評価にLASER
HUD システムイメージ 光パワーメータ TM6104
底面および背面に取り付けネジ穴
共通の小形筐体に統一し、複数台 32.5mm 外部入力端子
のシステム構築を想定した取り付 * 機種によって位置が変わります。
通信モードスイッチ
け用のネジ穴を底面と背面に用意
しました。
MAC アドレス
( 1/4-20UNC 深さ 7.5 mm )
LAN コネクタ
取り付けネジ穴
アプリケーション
モニタリング用アプリケーション RGB Laser Utility
TM6102/TM6103/TM6104 は、お客様自身に
よる高度な制御や生産ラインに合わせたシステム構
築ができるように制御コマンドを公開しています。
また付属の測定値モニタ用のアプリケーション
RGBLaserUtility をお使いいただけば、ホワイト
バランス補助機能など標準的な測定が可能です。
対象機種
TM6102/TM6103/TM6104
動作 OS
Windows 7 (32bit/64bit), Windows 8 (32bit/64bit),
Windows 10 (32bit/64bit)
27mm
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仕様 (確度保証期間 1年, 調整後確度保証期間 1年)
RGB レーザ測定器 RGB レーザ測定器 RGB レーザ輝度計 光パワーメータTM6102 TM6103 TM6104
外観
確度
レーザ光源による確度規定となります。標準イルミナント A(電球)による確度はありません。
確度保証温湿度範囲 温度 23℃ ± 5℃、湿度 80% rh 以下(ウォームアップ時間 30 分)
±4.6% rdg. ( 473 nm, 40μW ) ±4.6% rdg. ( 473 nm, 40μW )
相対確度 基準 ( 532 nm, 60μW ) 基準 ( 532 nm, 60μW ) ---
±4.6% rdg. ( 633 nm, 80μW ) ±4.6% rdg. ( 633 nm, 80μW )
放射量
±4.2% rdg. ( 473 nm, 0.1 mW )
確度 ±6.5% rdg.( 532 nm, 9 mW/m2 ) ±8% rdg. ( 532 nm, 3 W/sr・m2 ) ±4.2% rdg. ( 532 nm, 0.1 mW )
±4.2% rdg. ( 632.8 nm, 0.1 mW )
青 ±0.5 nm( 435.8 nm 水銀ランプ )
重心波長 緑 ±0.5 nm( 546.1 nm 水銀ランプ )
赤 ±0.5 nm( 632.8 nm, 0.1mW )
基本仕様
測定項目 放射照度 放射輝度 放射束(光パワー)
放射量
測定範囲 0.0002 〜 200 [ W/m2 ] 0.002 〜 600 [ W/sr・m2 ] 0.00001 〜 130 [ mW ]
青 435 nm 〜 477 nm
重心波長
緑 505 nm 〜 550 nm
測定範囲
赤 615 nm 〜 665 nm
測定項目 照度 輝度 光束
測定範囲 0.2 〜 110 000 [ lx ] 2 〜 300 000 [ cd/m2 ] 10 μlm 〜 60 lm
測光量
重心波長 : 473 nm, 532 nm, 632.8 nm / 青、緑、赤の放射量出力比: D65 の色度になる比率
規定条件
放射量がレンジフルスケールの 10%より低い場合は、重心波長入力モード(固定)の使用を推奨
密着 : 約 Φ12 mm
測定視野径 --- 5 mm : 約 Φ14 mm ---
10 mm : 約 Φ16 mm
測定視野角 --- 約 22° ※1 ---
斜入射特性 余弦則近似 --- ---
受光径 φ11.3 mm ±0.1 mm --- φ11.3 mm ± 0.1 mm
測定時間 15 ms 〜 460 ms
補正機能 重心波長入力モード、重心波長オフセット、放射量ゲイン、色度値 xy オフセット、測光量ゲイン
ダーク測定 測定結果判定、平均化、ダーク推定
三刺激値 XYZ、色度( xy, u'v' )、相関色温度、Δuv、
その他の光学特性
ドミナント波長、NTSC 比、ホワイトバランス放射量目標値
ホワイトバランス
設定項目 : 測光量目標値、測光量許容範囲、色度 xy 目標値、色度 xy 許容範囲
調整補助機能
変調光機能 変調周波数設定範囲 10 Hz 〜 300 Hz / 変調周波数測定範囲 10 Hz 〜 300 Hz
インタフェース LAN( TCP/IP ) 本体に表示機能はありません
寸法 65W × 83H × 126D mm 65W × 83H × 175.7D mm 65W ×83H × 135.5D mm
質量 700 g 790 g 720 g
適合規格 安全性 EN61010 / EMC EN61326
電源 AC アダプタ Z1008 ( AC 100 V 〜 240 V, 9.5 VA )
AC アダプタ Z1008、電源コード、遮光キャップ、LAN ケーブル( 3 m )、取扱説明書、
付属品
アプリケーションディスク ( CD-R )アプリケーションソフトウェア RGBLaserUtility
※ 1 指向性のある光源を測定する場合、測定視野角の違いが放射輝度に影響しますのでご注意ください。
製品名:RGB レーザ測定器 , RGB レーザ輝度計 , 光パワーメータ
形名(発注コード)(仕様) (価格)
TM6102 (照度) .....¥ 400,000 ( 税抜き )
TM6103 (輝度) .....¥ 600,000 ( 税抜き )
TM6104 (光パワー) .....¥ 550,000 ( 税抜き )
※Microsoft, Windows, Windows vista, および Excelは、米国 Microsoft Corporation の、米国およびその他の国における登録商標または商標です。
お問い合わせは ...
本 社 〒386-1192 長野県上田市小泉81
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(9:00 〜12:00, 13:00 〜17:00, 土・日・祝日を除く)
0268-28-0560 info@hioki.co.jp
詳しい情報はWEBで検索 HIOKI
■本カタログの記載内容は 2018 年 10 月 1日現在のものです。 ■本カタログ記載の仕様、価格等はお断りなく改正・改訂することがあります。 ■本カタログで使用している会社名および製品名は、各社の登録商標もしくは商標です。
校正書類について 校正書類は別途ご発注をお願いします。海外へ持ち出しされる場合は注意事項があります。詳しくは弊社 HP をご確認ください。
販売店の皆様へ ご注文・修理・校正のご用命は本社受注センターまで。 TEL 0268-28-1688 FAX は弊社営業拠点と共有で受信できますので、担当営業拠点宛にお願いします。 TM610x_J5-8XB