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蒸気エジェクタ/インジェクタ/水エジェクタなど様々なエジェクタに対応しています。
エジェクタは、噴射蒸気他を駆動源とする、機械的駆動部の無い真空ポンプです。
構造が簡単で、故障もほとんどありません。操作も簡単で、大排気容量のものが製作できるため、 熔鋼脱ガス設備や重合設備を始め、いろいろな分野で利用されています。
エジェクタは単独で大気圧まで圧縮ができ、また直列につなぐ事によって、より高真空を得ることができます。他の真空ポンプと組み合せて、真空システムとして使用することも可能です。
このカタログについて
ドキュメント名 | エジェクタ Ejectors |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 7.1Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社大阪真空機器製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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02-EJ-08
お問い合わせ先とメンテナンスに関して
■営業拠点
本カタログに掲載している製品についてのお見積り、機種選定、技術相談、使用方法などの各種
お問い合せは、下記までご連絡下さい。
西日本営業部 〒541-0042 大阪市中央区今橋3-3-13
Tel 06-6203-3981 Fax 06-6222-3645
東日本営業部 〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-14
Tel 03-3546-3731 Fax 03-3546-1560
名古屋営業部 〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-18-1
Tel 052-950-3051 Fax 052-950-3062
蒸気エジェクタ/インジェクタ/水エジェクタ
■メンテナンスに関しての注意事項 エジェクタマルチジェットコンデンサ
メンテナンス、現地調査
エジェクタの排気性能の異常は、製品の経年劣化の場合と、外部要因による場合があり、
原因によりメンテナンスの内容が変わります。原因確認については、貴社で調査して Ejectors
いただくほか、品質保証員が出張点検にお伺いいたします(有償)。
技術指導
製品とその用途に精通した技術員が待機しており、運転取扱い手順や点検保守の仕方
などを、お客様に直接ご説明いたします。
有毒ガスを吸引する製品のメンテナンス
人体に有毒なガスを吸引した履歴を持つ製品は、そのままでは作業ができません。お客様で
充分に洗浄して下さい。詳しくは営業担当者にお問い合せ下さい。
株式会社 大阪真空機器製作所
■ 西日本営業部 〒541-0042 大阪市中央区今橋 3-3-13 ■ 名 張 工 場
Tel( 06)6203-3981 Fax( 06)6222-3645
■ 東日本営業部 〒104-0061 東京都中央区銀座 8-14-14 ■ 堺 工 場
Tel( 03)3546-3731 Fax( 03)3546-1560 ■ ソウル支店
■ 名古屋営業部 〒460-0002 名古屋市中区丸の内 3-18-1
Tel( 052)950-3051 Fax( 052)950-3062 ■ 上海事務所
関連 Osaka Vacuum U.S.A., Inc. 上海欧洒 真空機器有限公司
会社
2021.09.PDF(S)
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エジェクタの種類
エジェクタは、気体(水蒸気等)や、液体(水等)を駆動源とする真空ポンプです。
駆動源や吸引物の種類により色々なエジェクタに分類されます。
エジェクタは機械的駆動部が無いシンプルな構造の為、故障の発生がほとんど 駆動源 吸引物 製 品
ありません。またエジェクタは単独で大気圧まで圧縮することができるうえに、
複数のエジェクタを直列に繋ぐことによって高真空を得ることができます。
さらに大型化が容易におこなえるため、機械的真空ポンプでは賄えない 蒸気エジェクタ
大容量排気を必要とする大型設備にも採用されています。溶鋼脱ガス P3~6→
気 体 気 体
設備や重合設備をはじめ昔から色々な分野で利用されています。 空気エジェクタ
また他の真空ポンプと組み合わせて真空システムとして使用する
こともできます。
蒸 気 液 体 インジェクタ
水エジェクタ
気 体 P7→
液 体 マルチジェットコンデンサ
P8→
大阪真空のエジェクタ 液 体 エダクタ
大阪真空では、用途により色々な駆動源のエジェクタシステムを製作いたします。
最も一般的な例としては、水蒸気を使用する「蒸気エジェクタ」があります。
その他にも、用途にあわせて「空気」「水」などを駆動源に使用できます。
また、耐蝕性材料を始め色々な材料による製作が可能です。(例:チタン)
大阪真空は、高い技術の蓄積と多くの実績をもとに、お客様の要求に合わせた
エジェクタシステムを提供します。
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エジェクタの種類
エジェクタは、気体(水蒸気等)や、液体(水等)を駆動源とする真空ポンプです。
駆動源や吸引物の種類により色々なエジェクタに分類されます。
エジェクタは機械的駆動部が無いシンプルな構造の為、故障の発生がほとんど 駆動源 吸引物 製 品
ありません。またエジェクタは単独で大気圧まで圧縮することができるうえに、
複数のエジェクタを直列に繋ぐことによって高真空を得ることができます。
さらに大型化が容易におこなえるため、機械的真空ポンプでは賄えない 蒸気エジェクタ
大容量排気を必要とする大型設備にも採用されています。溶鋼脱ガス P3~6→
気 体 気 体
設備や重合設備をはじめ昔から色々な分野で利用されています。 空気エジェクタ
また他の真空ポンプと組み合わせて真空システムとして使用する
こともできます。
蒸 気 液 体 インジェクタ
水エジェクタ
気 体 P7→
液 体 マルチジェットコンデンサ
P8→
大阪真空のエジェクタ 液 体 エダクタ
大阪真空では、用途により色々な駆動源のエジェクタシステムを製作いたします。
最も一般的な例としては、水蒸気を使用する「蒸気エジェクタ」があります。
その他にも、用途にあわせて「空気」「水」などを駆動源に使用できます。
また、耐蝕性材料を始め色々な材料による製作が可能です。(例:チタン)
大阪真空は、高い技術の蓄積と多くの実績をもとに、お客様の要求に合わせた
エジェクタシステムを提供します。
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蒸気エジェクタ 蒸気エジェクタの段数と吸入圧力
蒸気エジェクタの段数(単段とか2段など)を決定するに
気体を駆動源とし、気体を吸引・排気するエジェクタです。構造が簡単で故障が少なく、扱いやすいのが特徴です。 あたり、その第一要素となるのは吸入圧力です。各段数と
駆動蒸気 吸入口
また、エジェクタを直列に数段配置することでより高真空の領域まで到達することができます。 実用吸入圧力のおおまかな範囲を示しますと、次のように
なります。 第1段ブースタ
駆動蒸気
駆動蒸気入口 冷却水 駆動蒸気
駆動蒸気管 一般的特徴 駆動蒸気
冷却水
●駆動部がなく、潤滑油を使用しないのでダストを含む高
ノズルホルダ 第
温ガスを取り扱うのに最適。 段数 吸入圧力(kPa) (Torr) 1
中
吸入口 ノズル ● 耐蝕性材料を自由に選択でき、大排気量のものも簡単に 単段蒸気エジェクタ 13~大気圧 100~大気圧 間 第
コ 2
2段蒸気エジェクタ 3~13 22~100 ン 中
先細部 製作できる。 デ 間
3段蒸気エジェクタ 0.7~4 5~30 ン コ吐出口
サ ン
●他の同容量の機械的真空ポンプに比べて製作費が安価。 4段蒸気エジェクタ 0.07~0.7 0.5~5 デ
ン
喉部 5段蒸気エジェクタ 0.01~0.13 0.07~1 サ
●サーフェイスコンデンサを使用することによって、プロセ 大気脚
ディフューザ
末広がり部 スガスによる冷却水の汚染がありません。 大気脚
●駆動部がないので、故障がほとんどなく、操作が簡単で
2段ブースター式4段エジェクタ組立図
吐出口 す。
蒸気エジェクタ断面図
コンデンサ
蒸気エジェクタには必要によりコンデンサを設置します。このコンデンサをタイプ別、使用目的別に分類しますと、
■ 材質 次のようになります。
主要部品 標準の場合 耐蝕性を要する場合
吸入室およびディフューザ 鋳 鋼 ステンレス鋳鋼、ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル、 タイプ別 バロメトリックコンデンサ
炭素鋼 カーボン(外筒炭素鋼) サーフェイスコンデンサ
ノズルおよびノズルホルダ ステンレス鋼 チタン、ハステロイ、モネル、カーボン 使用目的別 プレコンデンサ
駆動蒸気管 炭素鋼 ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル 中間コンデンサ
アフターコンデンサ コンデンサ冷却水
吐出口
作動原理
蒸気エジェクタはノズル、吸入室、ディフューザ等で構成されています。まず駆動蒸気(通常は0.25~1.6MPaG
の乾き飽和水蒸気または微過熱水蒸気を供給する)はノズルを通過するとき、供給圧力から吸入室内の圧力まで 冷却水
吐出口 出口
圧力を減少させます(断熱膨張)。この圧力減少分は運動量に変わります。ノズル末広がり部を通過する事でさらに 伝熱管 吸入口
加速され超音速流となり、吸入室、ディフューザへ噴射します。次に駆動蒸気によりディフューザ先細部に形成され 吸
入
た負の圧力勾配や駆動蒸気との混合によって、吸入気体は加速されます。そして、駆動蒸気は、ディフューザ喉部で 口
衝撃波をかいして亜音速まで減速され急激な圧力上昇が起こります。さらに末広がり部において若干の減速と同時
に圧力回復してディフューザをでます。
水出口
以上は背圧(ディフューザ出口の圧力)が最高放射圧(許容背圧)と呼ぶある値を越えない場合の様子であり、 凝縮液 冷却水
抜出口 入口 バロメトリック
この場合駆動蒸気と吸入気体はディフューザ内でいったんは全て音速以上となるため、ディフューザ出口の変動や 固定管板式サーフェイスコンデンサ構造図 コンデンサ構造図
変化は吸入口側へ伝わることがありません。したがって吸入特性は背圧に影響されません。一方、背圧が最高放射
圧を越えた場合は、吸入気体は音速未満の部分が残ったままディフューザを通過します。このため吸入特性は背圧
に依存し、吸入圧力の脈動の原因になることがあります。これらの現象はエジェクタの大きな特徴と言えます。
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蒸気エジェクタ 蒸気エジェクタの段数と吸入圧力
蒸気エジェクタの段数(単段とか2段など)を決定するに
気体を駆動源とし、気体を吸引・排気するエジェクタです。構造が簡単で故障が少なく、扱いやすいのが特徴です。 あたり、その第一要素となるのは吸入圧力です。各段数と
駆動蒸気 吸入口
また、エジェクタを直列に数段配置することでより高真空の領域まで到達することができます。 実用吸入圧力のおおまかな範囲を示しますと、次のように
なります。 第1段ブースタ
駆動蒸気
駆動蒸気入口 冷却水 駆動蒸気
駆動蒸気管 一般的特徴 駆動蒸気
冷却水
●駆動部がなく、潤滑油を使用しないのでダストを含む高
ノズルホルダ 第
温ガスを取り扱うのに最適。 段数 吸入圧力(kPa) (Torr) 1
中
吸入口 ノズル ● 耐蝕性材料を自由に選択でき、大排気量のものも簡単に 単段蒸気エジェクタ 13~大気圧 100~大気圧 間 第
コ 2
2段蒸気エジェクタ 3~13 22~100 ン 中
先細部 製作できる。 デ 間
3段蒸気エジェクタ 0.7~4 5~30 ン コ吐出口
サ ン
●他の同容量の機械的真空ポンプに比べて製作費が安価。 4段蒸気エジェクタ 0.07~0.7 0.5~5 デ
ン
喉部 5段蒸気エジェクタ 0.01~0.13 0.07~1 サ
●サーフェイスコンデンサを使用することによって、プロセ 大気脚
ディフューザ
末広がり部 スガスによる冷却水の汚染がありません。 大気脚
●駆動部がないので、故障がほとんどなく、操作が簡単で
2段ブースター式4段エジェクタ組立図
吐出口 す。
蒸気エジェクタ断面図
コンデンサ
蒸気エジェクタには必要によりコンデンサを設置します。このコンデンサをタイプ別、使用目的別に分類しますと、
■ 材質 次のようになります。
主要部品 標準の場合 耐蝕性を要する場合
吸入室およびディフューザ 鋳 鋼 ステンレス鋳鋼、ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル、 タイプ別 バロメトリックコンデンサ
炭素鋼 カーボン(外筒炭素鋼) サーフェイスコンデンサ
ノズルおよびノズルホルダ ステンレス鋼 チタン、ハステロイ、モネル、カーボン 使用目的別 プレコンデンサ
駆動蒸気管 炭素鋼 ステンレス鋼、チタン、ハステロイ、モネル 中間コンデンサ
アフターコンデンサ コンデンサ冷却水
吐出口
作動原理
蒸気エジェクタはノズル、吸入室、ディフューザ等で構成されています。まず駆動蒸気(通常は0.25~1.6MPaG
の乾き飽和水蒸気または微過熱水蒸気を供給する)はノズルを通過するとき、供給圧力から吸入室内の圧力まで 冷却水
吐出口 出口
圧力を減少させます(断熱膨張)。この圧力減少分は運動量に変わります。ノズル末広がり部を通過する事でさらに 伝熱管 吸入口
加速され超音速流となり、吸入室、ディフューザへ噴射します。次に駆動蒸気によりディフューザ先細部に形成され 吸
入
た負の圧力勾配や駆動蒸気との混合によって、吸入気体は加速されます。そして、駆動蒸気は、ディフューザ喉部で 口
衝撃波をかいして亜音速まで減速され急激な圧力上昇が起こります。さらに末広がり部において若干の減速と同時
に圧力回復してディフューザをでます。
水出口
以上は背圧(ディフューザ出口の圧力)が最高放射圧(許容背圧)と呼ぶある値を越えない場合の様子であり、 凝縮液 冷却水
抜出口 入口 バロメトリック
この場合駆動蒸気と吸入気体はディフューザ内でいったんは全て音速以上となるため、ディフューザ出口の変動や 固定管板式サーフェイスコンデンサ構造図 コンデンサ構造図
変化は吸入口側へ伝わることがありません。したがって吸入特性は背圧に影響されません。一方、背圧が最高放射
圧を越えた場合は、吸入気体は音速未満の部分が残ったままディフューザを通過します。このため吸入特性は背圧
に依存し、吸入圧力の脈動の原因になることがあります。これらの現象はエジェクタの大きな特徴と言えます。
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用 途 納入事例
蒸気エジェクタは、多くの装置に利用されています。 ●溶鋼脱ガス用大型蒸気エジェクタシステム
転炉で精錬された溶鋼は、真空脱ガス工程中では、激
●真空脱ガス鋳造設備 しい攪拌のもとで、成分元素の調整と溶存水素などの有
大型蒸気エジェクタシステムはRH、DH、TD、LDやその他の脱ガス鋳造設備の主要構成機器として広く利用 害ガスや非金属介在物が除去され、次の連続鋳造圧延工
されています。 程の安定化に寄与します。この工程では、大きな温度降
下を避けるために、短時間での処理が求められるので、
●脱臭装置 吸入圧力約67PaAで最大吸入空気約1,500kg/hの巨大
食用油の脱臭には、多段エジェクタが最も適当です。圧力0.2~0.7kPa(1.5~5Torr)またはそれ以下で な容量で、横幅約50㍍×高さ約25㍍の大型排気システ
ムが用いられています。
脱臭します。
当社は、1967年に日本初の大容量溶鋼脱ガス装置用4
●蒸留装置 段ブースター式6段エジェクタを完成させ、その後も引き続
き国内外に50セットを超える納入実績を有しています。
油脂工業・石油化学・石油精製・製薬工業その他一般化学工業の蒸留装置に多く利用されています。低圧で
多段エジェクタを使用する場合には鮮やかな分留ができますので、純度の高い品物を生産することが可能です。 ●医薬中間体合成プラント向け蒸気エジェクタ
●真空蒸発缶・結晶缶 当蒸気エジェクタは、医薬中間体を専門に合成している受託企業のファインケミカルプラントの反応缶
濃縮あるいは蒸留用真空蒸発缶の真空ポンプとして盛んに使用されています。また蒸発蒸気の潜熱回収用の を真空に引くための真空ポンプになります。
熱圧縮機としても広く利用されています。 3段ブースタ式5段エジェクタの構成になっており、吸入圧力0.067kPa下で吸入空気6kg/hをダイナ
ミックに排気することを実現しております。また、駆動蒸気を凝縮、分離するための中間コンデンサはバ
●合成繊維重合装置 ロメトリックコンデンサタイプを採用しました。このタイプは冷却水と蒸気(凝縮性ガス)が直接接触す
合成樹脂・繊維の縮重合反応は真空中で行われることが多く、一般的に4~5段蒸気エジェクタシステムが使 るため凝縮効率が高く、また構造が簡単なためメンテナンスも容易です。
用されます。 以前に納入した同様の構成の蒸気エジェクタの安定性と信頼性を評価いただき、プラントの増設にあた
って今回のエジェクタを納入させていただきました。
●乾燥装置 ※腐蝕性ガスを吸引する場合、素材をカーボン製にすることが可能です。
乾燥装置は、種種の材料の乾燥・脱水に利用されます。蒸気エジェクタは真空乾燥したり、合繊ペレットからは
水分や未反応物を、重電機器からは多量の水分を、それぞれ抽出する場合に使用すると非常に能率的です。
●真空蒸発冷却器(冷水製造装置)
自己蒸発によって水や食物を冷却する場合に、蒸気エジェクタを利用して蒸発蒸気を抽出します。 他のポンプとの組合せ
●発電所 他の真空ポンプと組み合わせることにより、真空システムとしても使用することもできます。
蒸気タービンの復水器用真空ポンプとしての利用は広く知られています。構造が簡単なこと、運動部分を必要 以下はその用途例です。
としないことや、取扱いおよび設置の簡便性などは特に注目すべき点で、また年1回程度の検査をするだけで
能率的に作動します。
エジェクタ
エジェクタ
コンデンサ
液封式
液封式真空ポンプと組み合わせることで、水蒸気を廃棄するプロセスで安定した性能を発揮します。
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用 途 納入事例
蒸気エジェクタは、多くの装置に利用されています。 ●溶鋼脱ガス用大型蒸気エジェクタシステム
転炉で精錬された溶鋼は、真空脱ガス工程中では、激
●真空脱ガス鋳造設備 しい攪拌のもとで、成分元素の調整と溶存水素などの有
大型蒸気エジェクタシステムはRH、DH、TD、LDやその他の脱ガス鋳造設備の主要構成機器として広く利用 害ガスや非金属介在物が除去され、次の連続鋳造圧延工
されています。 程の安定化に寄与します。この工程では、大きな温度降
下を避けるために、短時間での処理が求められるので、
●脱臭装置 吸入圧力約67PaAで最大吸入空気約1,500kg/hの巨大
食用油の脱臭には、多段エジェクタが最も適当です。圧力0.2~0.7kPa(1.5~5Torr)またはそれ以下で な容量で、横幅約50㍍×高さ約25㍍の大型排気システ
ムが用いられています。
脱臭します。
当社は、1967年に日本初の大容量溶鋼脱ガス装置用4
●蒸留装置 段ブースター式6段エジェクタを完成させ、その後も引き続
き国内外に50セットを超える納入実績を有しています。
油脂工業・石油化学・石油精製・製薬工業その他一般化学工業の蒸留装置に多く利用されています。低圧で
多段エジェクタを使用する場合には鮮やかな分留ができますので、純度の高い品物を生産することが可能です。 ●医薬中間体合成プラント向け蒸気エジェクタ
●真空蒸発缶・結晶缶 当蒸気エジェクタは、医薬中間体を専門に合成している受託企業のファインケミカルプラントの反応缶
濃縮あるいは蒸留用真空蒸発缶の真空ポンプとして盛んに使用されています。また蒸発蒸気の潜熱回収用の を真空に引くための真空ポンプになります。
熱圧縮機としても広く利用されています。 3段ブースタ式5段エジェクタの構成になっており、吸入圧力0.067kPa下で吸入空気6kg/hをダイナ
ミックに排気することを実現しております。また、駆動蒸気を凝縮、分離するための中間コンデンサはバ
●合成繊維重合装置 ロメトリックコンデンサタイプを採用しました。このタイプは冷却水と蒸気(凝縮性ガス)が直接接触す
合成樹脂・繊維の縮重合反応は真空中で行われることが多く、一般的に4~5段蒸気エジェクタシステムが使 るため凝縮効率が高く、また構造が簡単なためメンテナンスも容易です。
用されます。 以前に納入した同様の構成の蒸気エジェクタの安定性と信頼性を評価いただき、プラントの増設にあた
って今回のエジェクタを納入させていただきました。
●乾燥装置 ※腐蝕性ガスを吸引する場合、素材をカーボン製にすることが可能です。
乾燥装置は、種種の材料の乾燥・脱水に利用されます。蒸気エジェクタは真空乾燥したり、合繊ペレットからは
水分や未反応物を、重電機器からは多量の水分を、それぞれ抽出する場合に使用すると非常に能率的です。
●真空蒸発冷却器(冷水製造装置)
自己蒸発によって水や食物を冷却する場合に、蒸気エジェクタを利用して蒸発蒸気を抽出します。 他のポンプとの組合せ
●発電所 他の真空ポンプと組み合わせることにより、真空システムとしても使用することもできます。
蒸気タービンの復水器用真空ポンプとしての利用は広く知られています。構造が簡単なこと、運動部分を必要 以下はその用途例です。
としないことや、取扱いおよび設置の簡便性などは特に注目すべき点で、また年1回程度の検査をするだけで
能率的に作動します。
エジェクタ
エジェクタ
コンデンサ
液封式
液封式真空ポンプと組み合わせることで、水蒸気を廃棄するプロセスで安定した性能を発揮します。
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水エジェクタ〈WJシリーズ〉 マルチジェットコンデンサ〈MJシリーズ〉
水を駆動源とし、気体を吸引・排気するエジェクタです。駆動水の蒸気圧程度の吸入口圧力が得られ、凝縮性・腐食性ガス、ダストを含む
気体の排気に有効です。また、多段蒸気エジェクタシステムの最終段としても利用できます。 マルチジェットコンデンサは、凝縮も兼ね備えた水エジェクタです。
マルチジェットコンデンサの構造的な特長として、吸引室内のノズルとディフューザの間部分に「ガイド羽根」と呼ばれる板を取り付けており、
作動原理 バロメトリックコンデンサのように表面積を増やすことで凝縮作用を高めています。
加圧された駆動水がノズルから噴出されると、圧力エネルギーを速度エネルギーに変えて吸引室内に入ります。
加速された駆動水は、吸引室内で気体を巻き込んで、ディフューザに輸送(排気)します。気体を巻き込んだ駆動
水は、ディフューザの末広がり部で、速度エネルギーを圧力エネルギーに交換しながら吐出されます。 特 長
●排気ポンプとコンデンサの両方の役目を兼ねているので、凝縮性気体の排気に、水エジェクタよりもさらに
特 長 効果的です。
●駆動に水を使用しているので、凝縮性ガスや腐食性ガスの排気、ダストを含む気体の排気に有効です。 ●吸入側に逆止弁がついているので、大気脚が不要で停電や断水時の逆流が防止できます。
●駆動水の飽和蒸気圧程度の吸入圧力が得られます。※駆動水温や駆動水圧により変化します。 (~MJ10 ※MJ12~MJ24は別途承ります。)
●標準材質の炭素鋼以外に、SUS系、カーボン(外筒は炭素鋼)などの耐蝕材質の特別仕様も製作できます。 ●標準材質の鋳鉄(マルチノズルはステンレス鋼)以外に、SUS系、SCS系の耐蝕材質や、内面ゴムライニング
●シンプルな構造で稼働部分が無いので長寿命です。
仕上げなどの特別仕様も製作できます。
●吸入気体量が与えられた場合 ●水エジェクタの特長も全て備えています。
■外観図 〈WJ6~WJ8〉 〈WJ9~WJ12〉
〈WJ1~WJ5〉 "D"駆動水入口 "E"吸入口 "D"駆動水入口
B 水温30℃、吸入気体量10kg/h(空気)、
"D"駆動水入口
B R3/8 Pプラグ
R3/8 "E"吸入口 プラグ I 吸入圧力12kPa(90Torr)の場合。
"E"吸入口 B プラグ
2-Iφ孔 左表①の吸入気体量10kg/hの垂直線と ■ 標準仕様・寸法表
I 冷却水量、フランジ規格以外は単位mm。
C 吸入圧力12kPa(90Torr)の水平線の交 ■断面図〔※逆止弁、※※環流管(MJ4以上に付属)〕
2-Iφ孔 A 冷却水量 逆止弁 フランジ
C C 点よりWJ10が得られます。この形式は 形式 t/h A B C D E1 F G H E2 J 規 格
A A G H 1
G 最大140t/hまで冷却水を流すことができ 〈MJ3~MJ4〉 MJ3 7.0 415 195 140 40(1 /2)80(3) 40(11/2) 100 235 80(3) 220 JIS10KFF
躯動水 ノズル MJ4 13.0 603 196 180 50(2) 100(4) 65(21/2) 110 241 100(4) 265 JIS10KFF
ます。 D MJ6 21.0 740 320 200 65(21/2)150(6) 80(3) 150(6) 300 JIS10KFF
"F"吐出口 ※ ガイド羽根 MJ8 30.0 870 390 243 80(3) 200(8) 100(4) 200(8) 370 JIS10KFF
"F"吐出口
"F"吐出口 B
水温40℃、吸入気体量10kg/h(空気)、 H MJ10 54.0 1083 480 260 100(4) 250(10)125(5) 250(10) 400 JIS10KRF
吸入圧力12kPa(90Torr)の場合。 E2 E1 MJ12 90.0 1355 530 300 125(5) 300(12)150(6) ** JIS10KRF
■水エジェクタ選定表〈表①〉 吸入
〈駆動水圧2.2kg/cm2G、水温30℃〉 MJ14 136.0 1527 616 350 150(6) 350(14)200(8) ** JIS5KFF
下表②の水の飽和蒸気圧表より、40℃の
100 MJ18 194.0 1590 845 400 150(6) 450(18)200(8) ** JIS5KFF
水の蒸気圧7.38kPa(55.4Torr)、30℃の MJ20 252.0 2245 800 500 200(8) 500(20)250(10) ** JIS5KFF
500 ※※
50 400 水の蒸気圧4.2kPa(31.8Torr)が読み取れ A J C G MJ24 450.0 2630 1200 550 200(8) 600(24)300(12) ** JIS5KFF
40 J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 8 9 10 11 12 300
W W W W W W W WJ WJ WJ WJ WJ ます。水温上昇分7.38-4.24=3.14kPa ディフューザ **:寸法については特別仕様となります。詳しくは当社営業担当者にお問合せ下さい。
30
200
20 (23.6Torr)だけ吸入圧力が低下しますの ■ マルチジェットコンデンサの選定方法
1)
(例 100
) で吸入圧力をさげて読み取ります。
10 例2 ●吸入気体量が与えられた場合 〈水量比表〉
( 12-3.14=8.86kPa(66.5Torr)の水平線 100
50 F 右記水量比表より選定します。必要冷却
5 40 と吸入気体量(空気)10kg/hの垂直線の 吐出 水量は、吸入水蒸気量より算出されます。 500
0.5 1 2 5 4 10 3 20 30 40 50 100 200 交点よりWJ11が得らます。この形式は 例えば水温30℃、吸入水蒸気100kg/h、 50 400
吸入気体量(空気)kg/h 220t/hまで冷却水を流すことができます。 吸入圧力が10kPa(75Torr)の場合。 40 300
40
℃
■ 標準仕様・寸法表 フランジ規格は全てJIS10KRF〔A~I:単位mm( )内はインチ。〕 〈MJ6~MJ24〉
躯動水 水量比表の水温30℃の曲線と吸入圧力 30 ℃
温度 35 200
水
形式 冷却水量 ■ 水の飽和蒸気圧表〈表②〉 D 10kPa(75Torr)の水平線との交点から、 冷却 0℃
t/h A B C D E F G H I ゲージ取付口 20 3
温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 ℃
WJ1 1.5 190 170 120 20(3/4) 20(3/ ) 20(3/ ) ※ 水量比90を読み取ります。次に水量比は
4 4 ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) 25
B 冷却水量 100
WJ2 2.5 250 190 120 25(1) 25(1) 25(1) 0 0.61(4.6) 11 1.31( 9.8) 22 2.64(19.8) 33 5.03(37.7) 44 9.11( 68.3) ノズル 水 蒸気 量であるので、冷却水量=90×100 0℃
ゲージ取付口 10 2
WJ3 6 400 230 150 40(11/2)40(11/2)40(11/2) 1 0.66(4.9) 12 1.40(10.5) 23 2.81(21.1) 34 5.32(39.9) 45 9.59( 71.9) 吸入 E E ガイド羽根 =9,000kg/h=9.0t/h。従って上の標準 ℃
2 1 15
WJ4 9 470 230 150 40(11/2)50(2) 50(2) 2 0.71(5.3) 13 1.50(11.2) 24 2.98(22.4) 35 5.63(42.2) 46 10.09( 75.6) 覗窓 仕様・寸法表の冷却水量欄からMJ4を ℃ 50
10
WJ5 15 600 250 150 50(2) 65(21/2)65(21/2) 3 0.76(5.7) 14 1.60(12.0) 25 3.17(23.7) 36 5.95(44.6) 47 10.62( 79.6) 得ます。 5 40
WJ6 23 700 250 170 50(2) 80(3) 80(3) 250 150 19 4 0.81(6.1) 15 1.70(12.8) 26 3.36(25.2) 37 6.28(47.1) 48 11.17( 83.7) スロート
A ※※ この形式は最大13.0t/hまで冷却水を流す 4 30
WJ7 36 850 300 200 80(3) 100(4) 100(4) 300 200 23 5 0.87(6.5) 16 1.82(13.6) 27 3.57(26.7) 38 6.63(49.7) 49 11.75( 88.0) ディフューザ
J C ことができます。 3
WJ8 56 950 300 200 100(4) 125(5) 100(4) 300 250 23 6 0.93(7.0) 17 1.94(14.5) 28 3.78(28.3) 39 7.00(52.4) 50 12.35( 92.5) ディフューザ 20
WJ9 80 1300 330 250 125(5) 150(6) 150(6) 350 250 23 7 1.00(7.5) 18 2.06(15.5) 29 4.01(30.0) 40 7.38(55.3) 51 12.97( 97.2) なお、水蒸気中に含まれる不凝縮ガス量 2
WJ10 140 1700 380 300 150(6) 200(8) 200(8) 450 300 23 8 1.07(8.0) 19 2.20(16.5) 30 4.24(31.8) 41 7.78(58.3) 52 13.62(102.1) は0.03重量%ということが条件ですので、
0.03 10
WJ11 220 ** ** ** ** ** ** ** ** ** 9 1.15(8.6) 20 2.34(17.5) 31 4.49(33.7) 42 8.21(61.5) 53 14.30(107.2) F この場合100× 10 0 =0.03kg/h以下 1
WJ12 320 ** ** ** ** ** ** ** ** ** 10 1.23(9.2) 21 2.49(18.6) 32 4.76(35.7) 43 8.65(64.8) 54 15.01(112.5) 吐出 しか空気などの不凝縮ガスが含まれて 200 100 50 40 30 20 10
**:寸法については特別仕様となります。詳しくは当社営業担当者にお問合せ下さい。 いないことを条件とします。 水量比
7 8
吸入圧 kPa
吸入圧 Torr
吸入圧 kPa
吸入圧 Torr
Page9
水エジェクタ〈WJシリーズ〉 マルチジェットコンデンサ〈MJシリーズ〉
水を駆動源とし、気体を吸引・排気するエジェクタです。駆動水の蒸気圧程度の吸入口圧力が得られ、凝縮性・腐食性ガス、ダストを含む
気体の排気に有効です。また、多段蒸気エジェクタシステムの最終段としても利用できます。 マルチジェットコンデンサは、凝縮も兼ね備えた水エジェクタです。
マルチジェットコンデンサの構造的な特長として、吸引室内のノズルとディフューザの間部分に「ガイド羽根」と呼ばれる板を取り付けており、
作動原理 バロメトリックコンデンサのように表面積を増やすことで凝縮作用を高めています。
加圧された駆動水がノズルから噴出されると、圧力エネルギーを速度エネルギーに変えて吸引室内に入ります。
加速された駆動水は、吸引室内で気体を巻き込んで、ディフューザに輸送(排気)します。気体を巻き込んだ駆動
水は、ディフューザの末広がり部で、速度エネルギーを圧力エネルギーに交換しながら吐出されます。 特 長
●排気ポンプとコンデンサの両方の役目を兼ねているので、凝縮性気体の排気に、水エジェクタよりもさらに
特 長 効果的です。
●駆動に水を使用しているので、凝縮性ガスや腐食性ガスの排気、ダストを含む気体の排気に有効です。 ●吸入側に逆止弁がついているので、大気脚が不要で停電や断水時の逆流が防止できます。
●駆動水の飽和蒸気圧程度の吸入圧力が得られます。※駆動水温や駆動水圧により変化します。 (~MJ10 ※MJ12~MJ24は別途承ります。)
●標準材質の炭素鋼以外に、SUS系、カーボン(外筒は炭素鋼)などの耐蝕材質の特別仕様も製作できます。 ●標準材質の鋳鉄(マルチノズルはステンレス鋼)以外に、SUS系、SCS系の耐蝕材質や、内面ゴムライニング
●シンプルな構造で稼働部分が無いので長寿命です。
仕上げなどの特別仕様も製作できます。
●吸入気体量が与えられた場合 ●水エジェクタの特長も全て備えています。
■外観図 〈WJ6~WJ8〉 〈WJ9~WJ12〉
〈WJ1~WJ5〉 "D"駆動水入口 "E"吸入口 "D"駆動水入口
B 水温30℃、吸入気体量10kg/h(空気)、
"D"駆動水入口
B R3/8 Pプラグ
R3/8 "E"吸入口 プラグ I 吸入圧力12kPa(90Torr)の場合。
"E"吸入口 B プラグ
2-Iφ孔 左表①の吸入気体量10kg/hの垂直線と ■ 標準仕様・寸法表
I 冷却水量、フランジ規格以外は単位mm。
C 吸入圧力12kPa(90Torr)の水平線の交 ■断面図〔※逆止弁、※※環流管(MJ4以上に付属)〕
2-Iφ孔 A 冷却水量 逆止弁 フランジ
C C 点よりWJ10が得られます。この形式は 形式 t/h A B C D E1 F G H E2 J 規 格
A A G H 1
G 最大140t/hまで冷却水を流すことができ 〈MJ3~MJ4〉 MJ3 7.0 415 195 140 40(1 /2)80(3) 40(11/2) 100 235 80(3) 220 JIS10KFF
躯動水 ノズル MJ4 13.0 603 196 180 50(2) 100(4) 65(21/2) 110 241 100(4) 265 JIS10KFF
ます。 D MJ6 21.0 740 320 200 65(21/2)150(6) 80(3) 150(6) 300 JIS10KFF
"F"吐出口 ※ ガイド羽根 MJ8 30.0 870 390 243 80(3) 200(8) 100(4) 200(8) 370 JIS10KFF
"F"吐出口
"F"吐出口 B
水温40℃、吸入気体量10kg/h(空気)、 H MJ10 54.0 1083 480 260 100(4) 250(10)125(5) 250(10) 400 JIS10KRF
吸入圧力12kPa(90Torr)の場合。 E2 E1 MJ12 90.0 1355 530 300 125(5) 300(12)150(6) ** JIS10KRF
■水エジェクタ選定表〈表①〉 吸入
〈駆動水圧2.2kg/cm2G、水温30℃〉 MJ14 136.0 1527 616 350 150(6) 350(14)200(8) ** JIS5KFF
下表②の水の飽和蒸気圧表より、40℃の
100 MJ18 194.0 1590 845 400 150(6) 450(18)200(8) ** JIS5KFF
水の蒸気圧7.38kPa(55.4Torr)、30℃の MJ20 252.0 2245 800 500 200(8) 500(20)250(10) ** JIS5KFF
500 ※※
50 400 水の蒸気圧4.2kPa(31.8Torr)が読み取れ A J C G MJ24 450.0 2630 1200 550 200(8) 600(24)300(12) ** JIS5KFF
40 J1 J2 J3 J4 J5 J6 J7 8 9 10 11 12 300
W W W W W W W WJ WJ WJ WJ WJ ます。水温上昇分7.38-4.24=3.14kPa ディフューザ **:寸法については特別仕様となります。詳しくは当社営業担当者にお問合せ下さい。
30
200
20 (23.6Torr)だけ吸入圧力が低下しますの ■ マルチジェットコンデンサの選定方法
1)
(例 100
) で吸入圧力をさげて読み取ります。
10 例2 ●吸入気体量が与えられた場合 〈水量比表〉
( 12-3.14=8.86kPa(66.5Torr)の水平線 100
50 F 右記水量比表より選定します。必要冷却
5 40 と吸入気体量(空気)10kg/hの垂直線の 吐出 水量は、吸入水蒸気量より算出されます。 500
0.5 1 2 5 4 10 3 20 30 40 50 100 200 交点よりWJ11が得らます。この形式は 例えば水温30℃、吸入水蒸気100kg/h、 50 400
吸入気体量(空気)kg/h 220t/hまで冷却水を流すことができます。 吸入圧力が10kPa(75Torr)の場合。 40 300
40
℃
■ 標準仕様・寸法表 フランジ規格は全てJIS10KRF〔A~I:単位mm( )内はインチ。〕 〈MJ6~MJ24〉
躯動水 水量比表の水温30℃の曲線と吸入圧力 30 ℃
温度 35 200
水
形式 冷却水量 ■ 水の飽和蒸気圧表〈表②〉 D 10kPa(75Torr)の水平線との交点から、 冷却 0℃
t/h A B C D E F G H I ゲージ取付口 20 3
温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 温度 飽和蒸気圧 ℃
WJ1 1.5 190 170 120 20(3/4) 20(3/ ) 20(3/ ) ※ 水量比90を読み取ります。次に水量比は
4 4 ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) ℃ kPa(Torr) 25
B 冷却水量 100
WJ2 2.5 250 190 120 25(1) 25(1) 25(1) 0 0.61(4.6) 11 1.31( 9.8) 22 2.64(19.8) 33 5.03(37.7) 44 9.11( 68.3) ノズル 水 蒸気 量であるので、冷却水量=90×100 0℃
ゲージ取付口 10 2
WJ3 6 400 230 150 40(11/2)40(11/2)40(11/2) 1 0.66(4.9) 12 1.40(10.5) 23 2.81(21.1) 34 5.32(39.9) 45 9.59( 71.9) 吸入 E E ガイド羽根 =9,000kg/h=9.0t/h。従って上の標準 ℃
2 1 15
WJ4 9 470 230 150 40(11/2)50(2) 50(2) 2 0.71(5.3) 13 1.50(11.2) 24 2.98(22.4) 35 5.63(42.2) 46 10.09( 75.6) 覗窓 仕様・寸法表の冷却水量欄からMJ4を ℃ 50
10
WJ5 15 600 250 150 50(2) 65(21/2)65(21/2) 3 0.76(5.7) 14 1.60(12.0) 25 3.17(23.7) 36 5.95(44.6) 47 10.62( 79.6) 得ます。 5 40
WJ6 23 700 250 170 50(2) 80(3) 80(3) 250 150 19 4 0.81(6.1) 15 1.70(12.8) 26 3.36(25.2) 37 6.28(47.1) 48 11.17( 83.7) スロート
A ※※ この形式は最大13.0t/hまで冷却水を流す 4 30
WJ7 36 850 300 200 80(3) 100(4) 100(4) 300 200 23 5 0.87(6.5) 16 1.82(13.6) 27 3.57(26.7) 38 6.63(49.7) 49 11.75( 88.0) ディフューザ
J C ことができます。 3
WJ8 56 950 300 200 100(4) 125(5) 100(4) 300 250 23 6 0.93(7.0) 17 1.94(14.5) 28 3.78(28.3) 39 7.00(52.4) 50 12.35( 92.5) ディフューザ 20
WJ9 80 1300 330 250 125(5) 150(6) 150(6) 350 250 23 7 1.00(7.5) 18 2.06(15.5) 29 4.01(30.0) 40 7.38(55.3) 51 12.97( 97.2) なお、水蒸気中に含まれる不凝縮ガス量 2
WJ10 140 1700 380 300 150(6) 200(8) 200(8) 450 300 23 8 1.07(8.0) 19 2.20(16.5) 30 4.24(31.8) 41 7.78(58.3) 52 13.62(102.1) は0.03重量%ということが条件ですので、
0.03 10
WJ11 220 ** ** ** ** ** ** ** ** ** 9 1.15(8.6) 20 2.34(17.5) 31 4.49(33.7) 42 8.21(61.5) 53 14.30(107.2) F この場合100× 10 0 =0.03kg/h以下 1
WJ12 320 ** ** ** ** ** ** ** ** ** 10 1.23(9.2) 21 2.49(18.6) 32 4.76(35.7) 43 8.65(64.8) 54 15.01(112.5) 吐出 しか空気などの不凝縮ガスが含まれて 200 100 50 40 30 20 10
**:寸法については特別仕様となります。詳しくは当社営業担当者にお問合せ下さい。 いないことを条件とします。 水量比
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吸入圧 kPa
吸入圧 Torr
吸入圧 kPa
吸入圧 Torr
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熱圧縮機 照会の際には次の事項をお知らせください。
駆動蒸気管 ●吸入比が極めて大きくとれます。
ノズルホルダ 吐出口
ノズル ●吸入比=吸入蒸気量/駆動蒸気量 1)吸入圧力kPa(Torr)
●故障がほとんどない簡単な構造 2)吸入気体の種類と量
構造上は蒸気エジェクタとまったく同じです。
駆動蒸気入口 ディフューザー
吸入口 又、大吸入量のものが安価で製作できます。 空 気:kg/h
熱圧縮機断面図 水蒸気:kg/h
その他A(分子量):kg/h
スチームジェット式 熱圧縮機のコントロール その他B(分子量):kg/h
吐出側の負荷を変動させたい場合に熱圧縮機をコントロールする必要があります。その場合コントロールするのに
次の様な方法があります。 3)吸入気体の温度(℃)
●並列に熱圧縮機を設置する方式 ●バイパス回路を設ける方法
2
Pn 40% P(n コントロール弁 4)駆動蒸気の圧力MPaG(kg f/cm gauge)と温度(℃)
(
駆 30% 駆
動 動 (エジェクタのノズル入口部における駆動蒸気の最低圧力)
蒸 20% 蒸 P(d
気 Pd(吐出 気 吐
圧 10% 圧力)一定 圧
力 力 出 5)冷却水の種類
)一 )一 圧
定 定 力
Ps(吸入圧力)一定 )一 (海水・河川水・工業水など)
Ps(吸入圧力)一定 定
用途例 6)冷却水の温度(℃)
(年間最高温度)
●廃熱蒸気の回収 ●低圧蒸気の再生
一般の真空蒸発缶、濃縮装置をはじめ、多重効用方式 自家発電タービンからの低圧の排出蒸気をスチーム 7)コンデンサの希望型
による砂糖、果汁、牛乳、苛性ソーダ、パルプ廃液などの ジェット式熱圧縮機によってさらに高圧の噴射蒸気と
濃縮装置の真空発生装置として用いられています。 混合して圧縮昇温し、プロセスラインに使いやすい圧力 (バロメトリック型またはサーフェイス型)
発生蒸気の一部をこの熱圧縮機で、高圧の噴射蒸気 の蒸気として再生供給します。
と混合し、再圧縮昇温して蒸発用の熱源として利用する 8)排気時間制限がある場合には、必要圧力に達するまでの時間
ものであり、果汁など加熱温度が制限される場合の (なおこの場合には被排気系の実容積を合わせてご連絡下さい。)
濃縮に使用されます。 1)1段圧縮の例 低
圧
高圧蒸気 高圧蒸気 蒸
低圧蒸気 気 9)接続部のフランジ規格〔標準はJIS B 2220〕
蒸気
熱 タービン
圧 10)ご指定の材質があればその材質
縮 2)2段圧縮の例 低
加
圧 蒸発缶 機 圧
高圧蒸気 蒸
部 低圧蒸気 気 11)現在使用の真空ポンプをエジェクタと替える場合は、真空ポンプの種類と運転
高圧蒸気 状況をお知らせください。
12)相フランジ、ストレーナ、計器等の要否
13)機器設計および検査にあたり、貴社規格があればその規格をご指示ください。
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熱圧縮機 照会の際には次の事項をお知らせください。
駆動蒸気管 ●吸入比が極めて大きくとれます。
ノズルホルダ 吐出口
ノズル ●吸入比=吸入蒸気量/駆動蒸気量 1)吸入圧力kPa(Torr)
●故障がほとんどない簡単な構造 2)吸入気体の種類と量
構造上は蒸気エジェクタとまったく同じです。
駆動蒸気入口 ディフューザー
吸入口 又、大吸入量のものが安価で製作できます。 空 気:kg/h
熱圧縮機断面図 水蒸気:kg/h
その他A(分子量):kg/h
スチームジェット式 熱圧縮機のコントロール その他B(分子量):kg/h
吐出側の負荷を変動させたい場合に熱圧縮機をコントロールする必要があります。その場合コントロールするのに
次の様な方法があります。 3)吸入気体の温度(℃)
●並列に熱圧縮機を設置する方式 ●バイパス回路を設ける方法
2
Pn 40% P(n コントロール弁 4)駆動蒸気の圧力MPaG(kg f/cm gauge)と温度(℃)
(
駆 30% 駆
動 動 (エジェクタのノズル入口部における駆動蒸気の最低圧力)
蒸 20% 蒸 P(d
気 Pd(吐出 気 吐
圧 10% 圧力)一定 圧
力 力 出 5)冷却水の種類
)一 )一 圧
定 定 力
Ps(吸入圧力)一定 )一 (海水・河川水・工業水など)
Ps(吸入圧力)一定 定
用途例 6)冷却水の温度(℃)
(年間最高温度)
●廃熱蒸気の回収 ●低圧蒸気の再生
一般の真空蒸発缶、濃縮装置をはじめ、多重効用方式 自家発電タービンからの低圧の排出蒸気をスチーム 7)コンデンサの希望型
による砂糖、果汁、牛乳、苛性ソーダ、パルプ廃液などの ジェット式熱圧縮機によってさらに高圧の噴射蒸気と
濃縮装置の真空発生装置として用いられています。 混合して圧縮昇温し、プロセスラインに使いやすい圧力 (バロメトリック型またはサーフェイス型)
発生蒸気の一部をこの熱圧縮機で、高圧の噴射蒸気 の蒸気として再生供給します。
と混合し、再圧縮昇温して蒸発用の熱源として利用する 8)排気時間制限がある場合には、必要圧力に達するまでの時間
ものであり、果汁など加熱温度が制限される場合の (なおこの場合には被排気系の実容積を合わせてご連絡下さい。)
濃縮に使用されます。 1)1段圧縮の例 低
圧
高圧蒸気 高圧蒸気 蒸
低圧蒸気 気 9)接続部のフランジ規格〔標準はJIS B 2220〕
蒸気
熱 タービン
圧 10)ご指定の材質があればその材質
縮 2)2段圧縮の例 低
加
圧 蒸発缶 機 圧
高圧蒸気 蒸
部 低圧蒸気 気 11)現在使用の真空ポンプをエジェクタと替える場合は、真空ポンプの種類と運転
高圧蒸気 状況をお知らせください。
12)相フランジ、ストレーナ、計器等の要否
13)機器設計および検査にあたり、貴社規格があればその規格をご指示ください。
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02-EJ-08
お問い合わせ先とメンテナンスに関して
■営業拠点
本カタログに掲載している製品についてのお見積り、機種選定、技術相談、使用方法などの各種
お問い合せは、下記までご連絡下さい。
西日本営業部 〒541-0042 大阪市中央区今橋3-3-13
Tel 06-6203-3981 Fax 06-6222-3645
東日本営業部 〒104-0061 東京都中央区銀座8-14-14
Tel 03-3546-3731 Fax 03-3546-1560
名古屋営業部 〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-18-1
Tel 052-950-3051 Fax 052-950-3062
蒸気エジェクタ/インジェクタ/水エジェクタ
■メンテナンスに関しての注意事項 エジェクタマルチジェットコンデンサ
メンテナンス、現地調査
エジェクタの排気性能の異常は、製品の経年劣化の場合と、外部要因による場合があり、
原因によりメンテナンスの内容が変わります。原因確認については、貴社で調査して Ejectors
いただくほか、品質保証員が出張点検にお伺いいたします(有償)。
技術指導
製品とその用途に精通した技術員が待機しており、運転取扱い手順や点検保守の仕方
などを、お客様に直接ご説明いたします。
有毒ガスを吸引する製品のメンテナンス
人体に有毒なガスを吸引した履歴を持つ製品は、そのままでは作業ができません。お客様で
充分に洗浄して下さい。詳しくは営業担当者にお問い合せ下さい。
株式会社 大阪真空機器製作所
■ 西日本営業部 〒541-0042 大阪市中央区今橋 3-3-13 ■ 名 張 工 場
Tel( 06)6203-3981 Fax( 06)6222-3645
■ 東日本営業部 〒104-0061 東京都中央区銀座 8-14-14 ■ 堺 工 場
Tel( 03)3546-3731 Fax( 03)3546-1560 ■ ソウル支店
■ 名古屋営業部 〒460-0002 名古屋市中区丸の内 3-18-1
Tel( 052)950-3051 Fax( 052)950-3062 ■ 上海事務所
関連 Osaka Vacuum U.S.A., Inc. 上海欧洒 真空機器有限公司
会社
2021.09.PDF(S)