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最新のテクノロジーと充実した機能性を兼ね備えた振動制御器
振動試験システムは、振動発生機(シェーカー)、電力増幅器(アンプ)、振動制御器(コントローラ)の3つの要素に大きく分けることができます。弊社は半世紀以上も昔より 振動発生機、電力増幅器、さらに振動制御器まで自社開発しているトータルメーカーであり、その強みを生かし、省エネへの要望に対応したエコシェーカー、試験リアリズムを追及した6自由度振動シミュレーションシステムや高周波多点振動試験装置を開発して来ました。この度、振動制御器 K2 Renewal は、ハードウェア・ソフトウェ アともに大幅に改良いたしました。リニューアルの背景には、「パソコンの進歩」と「振動試験を取り巻く環境の変化」があり、「パソコンの進歩」に即したものに改良することで、制御器としての能力が向上しました。また、振動試験を実施する人材の変化やグローバル化、新しい試験方法などの「振動試験を取り巻く環境の変化」にも積極的に対応しました。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 振動制御器 -K2 Renewal- |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 515Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | IMV株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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ソフトウェア (一部)
SINE: 正弦波試験 RANDOM: ランダム試験 SHOCK: ショック試験
■制御方式 ■制御方式 ■制御方式
フィードバック方式による正弦波のレベル制御 クローズドループ方式による フィードフォワード方式による有限長波形制御
■制御周波数 ガウス性不規則波形信号のPSD制御 ■制御周波数
0.1 ~ 20000Hz ■制御周波数 最大20000Hz 振動制御器 -K2 2nd-
■制御ダイナミックレンジ 最大20000Hz ■制御ライン数
114dB 以上 ■制御ライン数 最大25600ライン
■動作モード 最大25600ライン ■制御ダイナミックレンジ Vibration Control System
1)連続掃引、スポット、マニュアル ■制御ダイナミックレンジ 84dB 以上
2)制御対象量 : 応答信号、出力電圧 94dB 以上 ■目標波形
■振幅推定 ■ループタイム クラシカルショック(ハーフサイン、鋸歯状波、三角波、台形波等)
平均値、RMS値、トラッキング 200ms(2000Hz、400ライン時) サインビート波、実測波等 最新のテクノロジーと充実した機能性を兼ね備えた振動制御器
■制御応答平均化方式 ■制御応答平均化方式 ■入力チャネル
平均値制御、最大値制御、最小値制御 平均値制御、最大値制御、最小値制御 最大 64チャネルまで増設可能
■入力チャネル ■入力チャネル
最大64チャネルまで増設可能 最大 64チャネルまで増設可能
※使用条件による制限があり得ます ※使用条件による制限があり得ます ※使用条件による制限があり得ます
仕 様
4入力4出力モジュール(標準)
筐 体 ●入力部
スロット数 3(筐体を複数接続することで増設可能) チャネル数 4
電源仕様 AC100~ 240V(自動認識) 入力端子 BNC
拡張機能 筐体~筐体接続機能(大規模システム対応) 入力形式 チャージ・電圧・IEPE
外部通信機能 接点入出力(緊急停止用入力) チャージアンプ感度 1.0mV/pCまたは10mV/pC
使用環境条件 0~ 40℃ 85%RH以下 結露なきこと チャージアンプカットオフ 0.32Hz
寸法 W430 × H100 × D340 mm (突起部含まず) 最大入力 チャージ入力時: ±10000pCまたは±1000pC/電圧入力時: ±10000mV/IEPE入力時: ±10000mV
質量 約 6.0kg サンプリング周波数 最大 51.2kHz
8入力モジュール カップリング ACまたはDC
(オプション) ACカップリング時の
カットオフ 0.1Hz
チャネル数 8
CCLDアンプ(IEPE) +24VDC, 3.5mA
入力端子 BNC
TEDS(IEPE) 対応(Ver.0.9, Ver1.0)
入力形式 チャージ・電圧・IEPE
AD変換器 方式 : ΔΣ方式 /分解能 : 24-bit/ ダイナミックレンジ : 117dB
チャージアンプ感度 1.0mV/pCまたは10mV/pC ディジタルフィルタ:通過域リップル ±0.001dB
チャージアンプカットオフ 0.32Hz 阻止域減衰量 110dB
最大入力 チャージ入力時: ±10000pCまたは±1000pC/電圧入力時: ±10000mV/IEPE入力時: ±10000mV ●出力部
サンプリング周波数 最大51.2kHz チャネル数 4(ドライブ出力として一つを使用)
カップリング ACまたはDC 出力端子 BNC
ACカップリング時の
カットオフ 0.1Hz 出力形式 電圧
CCLDアンプ(IEPE) +24VDC, 3.5mA 最大出力 ±10000mV
TEDS (IEPE) 対応(Ver.0.9, Ver1.0) サンプリング周波数 最大 51.2kHz
AD変換器 方式 : ΔΣ方式 /分解能 : 24-bit/ ダイナミックレンジ : 117dB DA変換器 方式:ΔΣ方式 /分解能:24-bit/ ダイナミックレンジ:120dB
ディジタルフィルタ:通過域リップル ±0.001dB ディジタルフィルタ:通過域リップル ±0.005dB
阻止域減衰量 110dB 阻止域減衰量 75dB
※本仕様及び外観は改良のため、予告なしに変更することがあります。
https://www.imv.co.jp DSS事業本部
MES事業本部
本社・大阪営業所 〒555-0011 大阪市西淀川区竹島2-6-10 IMV先端技術研究所
営業本部
東京営業所 〒104-0045 東京都中央区築地7-2-1 THE TERRACE TSUKIJI 4階 EAST 品質保証部
CN/14640E 大阪サイト
名古屋営業所 〒470-0217 愛知県みよし市根浦町5-2-18 人事・総務部
JQA-1573
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1. はじめに 3. K2 Renewal の主な特徴
振動試験システムは、振動発生機(シェーカー)、電力増幅器(アンプ)、振動制御器(コン ■ ユーザビリティーの向上
トローラ)の3つの要素に大きく分けることができます。弊社は半世紀以上も昔より振 振動試験の現場では振動試験のビギナーでも試験をすることも多くなってきており、専門知識がなくても容易に使える振動試験
動発生機、電力増幅器、さらに振動制御器まで自社開発しているトータルメーカーであ システムの必要性が高まってきております。IMV振動制御器K2 では、アイコンをはじめとするデザインを中心にユーザーイン
り、その強みを生かし、省エネへの要望に対応したエコシェーカー、試験リアリズムを追 ターフェイスを刷新し、見栄えや使い勝手の向上につとめました。
及した6自由度振動シミュレーションシステムや高周波多点振動試験装置を開発して
きました。2014年度に、振動制御器K2 2nd は、ハードウェア・ソフトウェアともに
大幅に改良いたしました。リニューアルの背景には「、パソコンの進歩」と「振動試験を取
り巻く環境の変化」があり「、パソコンの進歩」に即したものに改良することで、制御器と
しての能力が向上しました。また、振動試験を実施する人材の変化やグローバル化、新し
い試験方法などの「振動試験を取り巻く環境の変化」にも積極的に対応しました。
2. 振動制御器 K2の歴史
弊社で開発した主な振動制御器を時系列に並べると図1のようになります。1980年代までは単純なアナログ式のスタンドアロー
ンの正弦波制御器が主体でしたが、1980年代に入ると実振動に近いランダム振動試験への考え方が広がりをみせ、これに対応す
べく1980年代半ばにはスタンドアローンのランダム制御器を開発しました。この制御器は当時、著しく進歩したデジタル技術を
利用したもので、これ以降の制御器はデジタル制御器が主流となっています。その後、それまでの1軸方向だけに振動を与える試 〔直感的な操作性〕 〔簡易定義〕
験に対して、より現実に近い多自由度の振動を再現させたいという要望が高まり、1990年代半ばには、それを実現する多入力多 イメージしやすいアイコンを採用しオペレートをサポート 一般的なテスト定義は「簡易定義」機能で画面に従い指示
出力の振動制御器を開発しました。このような複雑で高度な制御ができるようなったのは、デジタル技術の進歩に加え、パソコン するだけで実行可能
の急速な発展によるものであります。これ以降、現在まで制御器はパソコンベースのものが主流となっています。このように、弊社
ではこれまで、振動試験に対するニーズの変化とデジタル技術の発展を背景に、様々な振動制御器を開発してきました。
Test Trend History of IMV controller
SINE
Until the 1980s: CUD-VC,SVC First Digital
RANDOM
Stand-alone type Analog Controller Controller in
JAPAN
198SX-2000
MISO
Stand-alone type Digital Controller
SINE Program and data are stored in external memory Pack 〔ヘルプ〕
RANDOM 〔Web モニター〕
SHOCK 充実したヘルプ画面で語句の意味やシステムの詳細を解説 加振中の画面をLAN上のPCでモニター
1992: RC-1120
Stand-alone type Analog Controller
Program and data are stored in internal memory
MIMO First Digital
MIMO
BMAC Controller in ■ 新しい試験方法への対応
Multi-RANDOM 1994: F2 JAPAN
Multi-SINE ランダム試験では、従来から加速試験による試験時間の短縮が
PC Based Digital Controller
Processing by DSP よく行われきました。テーラリングによる手法や蓄積疲労とい
う新しい概念を導入した弊社の振動試験アプリケーション
2004: K2
Fatigue K2/Fatigue などがそれにあたります。一方、今まで正弦波試
PC Based Digital Controller
Processing by PC 験では、時間短縮の手法はあまり考えられていませんでした
ECO Mode が、最近、ヨーロッパの自動車業界で正弦波試験の時間短縮方
Function is
built in 法が提案され、実際に実施されています。これは、複数の正弦波
2013: K2 Renewal controller 試験を同時に実施するというもので、K2は、この試験手法を取
64bit OS / IEPE sensor / TEDS
り入れた新しい振動試験アプリケーションK2/Multi Sweep
Multi-Sweep
SINE Sine をいち早く開発し、正弦波試験での時間短縮を可能にし
ています。 K2/ Multi Sweep Sine の実施例
図1: 弊社で開発した主な振動制御器