1/12ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(969.2Kb)

燃焼法イオンクロマトグラフィーシステム

製品カタログ

迅速で信頼性の高いハロゲン、硫黄分析燃焼法。燃焼法イオンクロマトグラフィーシステム なら燃焼ガスのイオン分析が自動で行えます。

CICでは、自動試料燃焼装置内でサンプルを熱分解します。その結果生成した気体化合物を吸収液に通して吸収させ、その吸収液をメトロームのイオンクロマトグラフに送り、注入、分析を行います。
・燃焼法ICのルーチン分析を完全自動化
・オフライン分析に比べて、サンプル注入や分析結果の正確さで断然有利
・さまざまなハロゲン物質に対して定性分析と定量分析が可能

メトロームの燃焼法ICは、各国公定法に準拠
・ASTM D7359-14 : 熱酸化分解燃焼およびイオンクロマトグラフィーによる芳香族炭化水素およびその混合物中のフッ素、塩素、硫黄含有量標準試験法(燃焼法イオンクロマトグラフ:CIC)
・UOP991-13 : 燃焼法イオンクロマトグラフィ(CIC)による、液状有機物中の塩化物、フッ化物、臭化物測定
・ASTM D8247:水熱分解抽出およびイオン選択性電極またはイオンクロマトグラフ法による石炭およびコークス中のフッ素含有量標準試験法
・ASTM D7994-17:公定試験法における燃焼法による液体石油ガス (LPG) 中の全フッ素、塩素および硫黄のイオンクロマトグラフィー(燃焼イオンクロマトグラフィー-CIC)での測定

関連メディア

このカタログについて

ドキュメント名 燃焼法イオンクロマトグラフィーシステム
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 969.2Kb
登録カテゴリ
取り扱い企業 メトロームジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

この企業の関連カタログの表紙
電位差自動滴定装置 OMNIS
製品カタログ

メトロームジャパン株式会社

この企業の関連カタログの表紙
CVS分析計(電気化学分析装置)894プロフェッショナルCVS
製品カタログ

メトロームジャパン株式会社

この企業の関連カタログの表紙
イオンクロマトグラフ 940 プロフェショナルIC Varioo
製品カタログ

メトロームジャパン株式会社

このカタログの内容

Page1

燃焼法イオンクロマトグラフィ 迅速で信頼性の高いハロゲン、硫黄分析
Page2

燃焼分解装置とイオンクロマトグラフィーをシステム にして一体化 02 燃焼イオンクロマトグラフィー(CIC)により、あらゆる 原理 タイプの可燃性サンプルでイオンクロマトグラフィー CICでは、まずサンプルをオーブンに入れてアルゴン が可能になりました。ここで注目するのは主に、様々な 雰囲気中で分解し、それから酸素を注入して燃焼させ マトリクス中に存在する様々なハロゲンおよび硫黄の ます。920吸収モジュールでは、生成された気体化合 同時定量です。 物を吸収溶液に通し、それをメトロームのイオンクロマ トグラフィーシステムに直接導入して分析します。 メトロームのCICシステムは、サンプル前処理も含め 完全自動測定が可能です。サンプルスループット、なら びに結果の正確さ・精度いずれに関しても、オフライン の分解方法より優れているという特長があります。他 の方法と違って、CICでは異なるハロゲン濃度をそれ ぞれ個別に定量できます。 燃焼ICシステムの原理図 930コンパクトIC Flexオーブン/SeS/PP/Deg、920吸収モジュール、 およびAnalytik Jena社製燃焼モジュールに固体オートサンプラーを付属した構成
Page3

一目でわかるCICの利点 • あらゆる種類の可燃性サンプル(固体、液体、気体)アプリケーションに対応したイオン 03 クロマトグラフィ • 硫黄およびハロゲンの同時定量 • フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など各種ハロゲンイオンの定量 • ハロゲンフリー製品(RoHS, WEEE...)に関して、最新の規格に照らし合わせての 検査に最適 • 高いサンプル処理能力、高精度、正確性 • 測定の制御とデータ管理は、すべての情報を1つにまとめてサンプル表やレポートに 出力できるイオンクロマトグラフィー用ソフトウェアMagIC Netを使用 • フレームセンサーにより、最適な燃焼時間に調節 • FDAおよびGLPに準拠 • メトロームの高性能Partial Loop Injection Technique(MiPT)により、単一の マルチイオン標準品だけで検量線作成が可能 • 単一モジュラータイプのサンプルチェンジャーで、固体および液体サンプルの前処理 を完全自動化
Page4

04 アプリケーション CICは、様々な分野のルーチン分析に最適です。こ • 環境関連物質 れは、サンプルマトリックスの性質について詳しく (石油、プラスチック廃棄物、ガラス、活性炭...) 知る必要や、複雑なメソッドを開発する必要がない • 電子部品 ためです。CICは、原材料、中間生成物、最終製品の (プリント基板、樹脂、ケーブル、絶縁体...) 品質管理において推奨できる分析法というだけで • 燃料 なく、環境分野の関連法、公定法、規制(DIN EN (ガソリン、ケロシン、原油、灯油、石炭、ブタン、プロパン、 228、IEC 60502-1、RoHS、WEEE...)に準拠し 天然ガス、触媒...) た簡単で正確なモニタリングとしても最適です。 • プラスチック (ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリマー...) CICで分析可能な分野および製品の例: • 着色剤 (ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリマー...) • 医薬品 (原料、中間生成物、最終製品...) • 食品 (油、スパイス、香味料および香料...) 5.5 180 sulfate 5.0 160 1.6 4.5 140 4.0 120 3.5 0.8 chloride 3.0 100 2.5 80 0.0 2.0 0 2 4 6 8 10 12 14 60 Time [min] 1.5 40 1.0 chloride 0.5 20 0.0 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 Time [min] Time [min] 成分認証付きポリエチレンペレットERM-EC681kに含ま 石炭関連材料NIST 2682bに含まれるハロゲンおよび れるハロゲンおよび硫黄の定量:塩化物102.4%、臭化 硫黄の定量:塩化物103.4%、硫黄96.8%。注入量100μL 物95.4%、硫黄100.3%。注入量20μL 分析条件(両分析とも):Metrosep A Supp 5‐150/4.0;溶離液:3.2 mmol/L Na2CO3、1.0 mmol/L NaHCO3、 0.7 mL/min.;カラム温度 30℃;オーブン温度 1050℃;吸収溶液:100 mg/L H2O2 メトロームのCICが準拠する公定法 ASTM D7359-14 Oxidative Pyrohydrolytic燃焼ならびイオンクロマトグラフィー検出(燃焼イオン クロマトグラフィー:CIC)による芳香族炭化水素およびその混合物中に含まれる フッ素、塩素および硫黄の標準試験法 UOP991-11 液体有機物中に含まれる塩化物、フッ化物、臭化物の燃焼イオンクロマトグラフィー (CIC)による測定 ASTM D5987-96 石炭およびコークス中に含まれるフッ素のPyrohydrolytic抽出ならびにイオン 選択性電極またはイオンクロマトグラフ法による標準試験法 ASTM D7994-17 熱酸化燃焼による液化石油ガス(LPG)中の全フッ素、塩素、硫黄の標準試験法 Conductivity [µS/cm] chloride bromide sulfate Conductivity [µS/cm]
Page5

05 フレームセンサーで燃焼モジュールの光の強さを測定し、燃焼分解を自動的に制御 燃焼分解を自動的に制御 メトロームの新しいCICは、Analytik Jena社の燃焼 最適な燃焼時間に調節されるため、安全を見越して長 モジュールと、メトロームの吸収およびICパーツで構 めに待つ必要がありません。 成されています。燃焼モジュールでは、サンプルの分 解が自動的に制御されます。原理は簡単で、まず光 サンプル分解を自動制御できることで、燃焼のメソッ ファイバーが熱分解オーブンから燃焼中に発せられる ド開発が不要となります。サンプルの種類や量が異な 光を光センサーに伝達します。すると、光センサーが っても、全て同じ汎用の≪メソッド≫で測定できます。 その光の強さを測定し、それに応じてサンプルボート をオーブンに投入するスピードをコントロールします。 その結果、燃焼が必ず完了するよう(煤が生成しない) サンプルチェンジャー オートサンプラーMMS 5000を利用して、固体および に合った仕様に早変わりします。燃焼システムには何 液体サンプルが完全自動分析できます。液体または固 の影響もないため、すぐに測定操作に戻ることができ 体サンプル用の適切なキットを用いることで、マルチ ます。 マトリックスサンプラーがわずか数分で、各種サンプル 自動化CIC:液体、固体サンプルのいずれでもオートサンプラーMMS 5000が利用可能。
Page6

高圧下でも高い信頼性:LPG/GSSガスモジュール 06 LPG/GSSガスモジュールでは、液化ガス(LPG)と MagIC Netにより、ガスモジュールを完全に自動制御 天然ガスなどの気体サンプル(GSS)の両方が、燃焼 できます。液化ガスの注入には、ペルチェ冷却を用い ICを使って分析できます。注入量を自由に選べるた た特殊な注入バルブを採用しているため、サンプルが め、気体校正標準を別途用いずに幅広い濃度の校正 思いがけず早く放出されてしまうのを防ぐことができ が可能になります。さらに、LPGとGSSの流路が分か ます。サンプリングプロセスに続いて、液化ガスが加 れているため、混合するリスクを排除できます。 熱室で気化されます。これにより、気化しにくいサンプ ルでも気体の状態にすることができます。サンプルは 完全に燃焼システムに送られます。このプロセスも、常 にアルゴンガスを流して洗浄を続けているため、メモ リー効果を防止することができます。 2.136.0720 2.136.0740 液体燃料およびガス状態 LPG分析用 試料分析用LPG/GS LPGモジュール ガスモジュール
Page7

07 燃焼ICを用いたガス分析の重要パラメータ        LPG/GSS ガスモジュール     LPG モジュール サンプルシリンダー圧 最大18bar 最大250bar 最大31bar サンプルバルブ圧 サンプルシリンダー 0.7~1.7bar サンプルシリンダー により変動 (通常は1 bar) により変動 サンプル容量 1μLステップで 250μLステップで 1μLステップで 1~250μL 1~20mL 1~250μL フラッシュチャンバー温度 85 ℃ – 85 ℃
Page8

CICの概要 08 高い柔軟性 MMS5000サンプルチェンジャーにより、システム 簡単な操作 は非常にフレキシブルになっています。固体から液 サンプルテーブルがあれば、燃焼ICシステムが全て 体にサンプルが変わっても、サンプルチェンジャーが 自動的に操作を行ってくれます。パラメータは全 2分以内に再装着されるため、サンプルチェンジャー て、MagIC Netソフトウェアによって制御されます。 は1台で済ませられます。さらに、サンプルの種類が 一連の定量が終わると、システムによって自動的に 変わるときに送気管などのハードウェアを再調整す スイッチが切られるため、たとえば、高価なガスを使 る必要もないため、貴重な時間を節約できます。 用する場合などにコストを節約することができます。 簡単なキャリブレーション メトロームが独自に開発した、高機能Partial Loop Injection Technique(MiPT)により、信頼性の 高い検量線を迅速に、しかも単一のマルチイオン標 準品を使用するだけで、全て自動で行えます。時間 を節約でき、失敗の可能性も減らせます。
Page9

高い信頼性 09 CICは、高いサンプル処理能力だけでなく、分析結果 の精度・正確さの点でも、オフラインの分解方法より フレームセンサーテクノロジー 優れています。キャリブレーションの検査標準とサン 分析対象が固体サンプルと液体サンプルのいずれ プルの参照物質がある点でも、CICの信頼性が高ま でも、また、サンプル量にかかわらず、フレームセン っています。 サーにより燃焼プロセスが最適に設定され、迅速で 煤のない燃焼が実現します。 内部標準物質不要 MagIC Netでは、吸収溶液に投入された液体全て の情報について記録するため、吸収溶液の内部標準 物質が必要ありません。これにより、想定外の希釈効 果を防止でき、クロマトグラムの内部標準物質と試 料成分間の干渉も避けられます。
Page10

完璧なリキッドハンドリング―920吸収モジュール 10 メトロームのCICシステムでは、燃焼モジュールとイ リキッドハンドリング用には、10ポートバルブ、6 オンクロマトグラフが920吸収モジュールによって ポート注入バルブ、特許を取得した2種類の高機能 連結されています。920吸収モジュールでは、分析 電動ビュレット、メトローム800ドジーノをご用意 物の気体化合物が確実に溶液に送気されます。リキ しています。 ッドハンドリングには、燃焼のための水注入、過酸 化水素(酸化剤)マトリクスの除去、洗浄手順まで 920吸収モジュールは、大気中から気体化合物 が含まれています。 (NH3、HNO2、HNO3、HCl、SO2)を直接吸収する ための半オンライン、オートサンプラーとしても利 また、システムの自動校正には、メトロームの高機 用できます。この方法で、たとえば送気管を流れる 能Partial Loop Injection Technique(MiPT)を プロセス燃焼ガスや職場の大気中に含まれる揮発 利用した単一のマルチイオン標準を使用できま 性の有機酸(塩酸、硫酸)が測定できます。 す。MiPTでは注入量(4~200μL)を自由に変え られるため、幅広い濃度範囲に対応できます。 930コンパクトIC Flex 920 吸収モジュール 燃焼モジュール
Page11

MagIC Netソフトウェアで制御も容易 CICシステムは、イオンクロマトグラフィーで数多くの MagIC Netなら、高い信頼性、堅牢なソフトウェアシ 実績があるソフトウェアMagIC Netで制御できま ステム、容易な操作をお約束します。ユーザーは、吸収 す。MagIC Netは、構成、レイアウト、メソッドのプログ 溶液に送られる液量を常に把握しておくことができ、 ラミングの面で高い柔軟性があります。MagIC Net 内部標準その他のツールなしで作業ができます。 は、モニタリングと制御の機能が複数あり、FDAおよび GLPの必要要件もすべて満たしていて、様々な言語 にも対応しています。さらに、最新のデータ管理シス テムや強力なレポート作成機能が付属しています。
Page12

オーダーインフォメーション メトロームは、装置の据え付け調整からアフターサービス、トレーニングまで1社だけで行います。 装置 2.930.9010 メトローム燃焼法 IC PP. 以下のものが含まれています。 2.930.2560 コンパクト IC Flex Oven/SeS/PP/Deg 2.850.9010 IC 伝導度検出器 2.920.0010 吸収モジュール 2.136.0700 燃焼モジュール(オーブン&ABD) 6.2832.000 MSM ローター A 6.2842.020 MSM仕様Vario用アダプタ 6.6059.311 MagIC Net 3.2 コンパクト(ソフトウェア) 6.1006.310 Metrosep A PCC 2 HC/4.0 カラム 2.930.9020 メトローム燃焼法 IC DR. 以下のものが含まれています。 2.930.2560 コンパクト IC Flex Oven/SeS/PP/Deg 2.850.9010 IC 伝導度検出器 2.920.0010 吸収モジュール 2.136.0700 燃焼モジュール(オーブン&ABD) 6.2832.000 MSM ローター A 6.2842.020 MSM仕様Vario用アダプタ 6.6059.311 MagIC Net 3.1 コンパクト(ソフトウェア) 6.1006.310 Metrosep A PCC 1 HC/4.0 カラム 2.800.0020 800 ドジーノ 6.3032.120 ドージングユニット 2 mL 2.136.0700 燃焼モジュール(オーブン&ABD) 2.136.0730 燃焼モジュール(オーブン&LPG/GSS、オーブン転送用ダイレクトカップリング6.7304.030を含む) 2.136.0710 オートボードドライブ(ABD) 2.136.0720 LPG/GSS モジュール(ABDへのカップリングを含む) 6.7304.030 オーブン転送用LPG/GSSモジュールのダイレクトカップリング サンプルチェンジャー 2.136.0800 オートサンプラ MMS 5000(サンプルラックは含まれていません) 6.7302.000 MMS 5000固体サンプル用キット 6.7303.000 MMS 5000液体サンプル用キット カラム 6.1031.420 Metrosep A Supp 16 - 150/4.0 6.1031.500 Metrosep A Supp 16 Guard/4.0 www.metrohm.jp 予告なしに変更される場合があります。 作成:E cknauer+Schoch ASW、印刷:メ トロームAG, CH-9100 Herisau、スイ ス8.000.5248JP – 2020– 09