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このカタログについて
ドキュメント名 | 実データを用いたCFP算定完全ガイド |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 2.9Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ウイングアーク1st株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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製 品 ご と に C O 2 排 出 量 を 正 確 に 把 握 す る 方 法
実データを用いたCFP算定
完全ガイド
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目次
はじめに
カーボンフットプリント(CFP)算出の基本
実データを用いたCFP算定のステップ
「EcoNiPass」(エコニパス)のご紹介
「EcoNiPass」でのCFP算出の導入事例
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はじめに
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カーボンフットプリント(CFP)とは?
カーボンフットプリント(CFP)は、製品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに⾄るまでのライフ
サイクル全体を通して排出される 温室効果ガス(GHG)の排出量を CO2 排出量に換算し、製品に表⽰された
数値やそれを表わす仕組みのことを指します。
CFP に取り組んだ企業は、GHGの情報を元にして、削減に優先的に取り組むべきポイントを理解して効果的
なCO2の削減策の検討や、 排出削減の効果のモニタリングをすることが可能です。
使用・
原材料調達 生産 流通・販売 破棄・
維持管理 リサイクル
製品ライフサイクル全体で出たCO2排出量の総量
CFP(カーボンフットプリント
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)
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環境規制と国内の動向
日本国内でも自社のCO2排出量の把握に加え、取引先への報告要請や削減要請が出始めています。
これまでは、コストや品質で取引先の選定が行われていましたが昨今は、「環境」が選定要因に加わりました。
報告拒否や削減努力が足りない企業との取引停止になる事例も報告されています。
取引停止の事例
環境配慮の
監査派遣
排出量の報告拒否
排出量の削減努力不足
↓
取引停止
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カーボンフットプリント(CFP)
算出の基本
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CFPの用語~どっちが正しい?~
積み上げ式
製造における各工程ごとに排出量を細かく算出し、それらを積み上げて総排出量を求める算定方法
配分式
一般的に按分式とも呼ばれており、工場や事業所全体の温室効果ガス排出量を計算し
重量、体積、エネルギー量などの物理的な指標や金額、時間、面積の指標に基づいて
排出量を各製品やサービスに配分して求める算定方法
実データ 算定
実測値
本スライドでは実測値を元 算出とも同義。
本スライドでは計測機器から
に積み上げ式で算定したCFPの ISOやGHGプロトコル等の定義に
取得したデータのことを指します
結果を指します 則って導き出すことを指します
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算出に必要なデータとは?
CFPの算出は実際の製造過程における各設備データから直接データを収集し算出を行う積み上げ式と、
組織で収集したデータを生産量に応じて按分計算する按分式の2つの方法があります。
積み上げ式は実測値となるため、CO2削減に注力している製品であればある程、正確に算出ができます。
積み上げ式 按分式
製品の製造において製造機器から直接測 組織⼜は事業所全体の排出量を、生産量や生産
定された値やそれに係数を乗じた数値 数に応じて按分した数値
100%
破棄・
原材料調達 生産 流通・販売 使用・
維持管理 リサイクル
20% 30% 50%
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算出に必要なデータとは?
CFPの算出には、製品のライフサイクルにおける GHG 排出量と各プロセスにおいての活動量および
エネルギーの使用量の把握が必要になります。
Scope1 Scope2
生産設備/ユーティリティ設備※設備以外も含む
Scope3
製品原材料・部品 仕入/出荷/破棄の輸送
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実データを用いたCFP算定のメリット
正確な排出データを把握することにより、企業価値向上・省エネ効果・コストカット、
製造過程によってデータの取得が出来るため、削減施策の検討、実施が可能など様々なメリットがあります。
CFP算出していない企業との差別化 具体的なCO2削減計画が立てられる 認知度の向上
注力製品に関しては、按分方式に比べ排出 原材料/部品、輸送、製造におけるCO2排 企業別の排出量は一般的になってきていま
量が減る傾向であるため、同業他社との差 出量を把握することができるため、 すが、製品別の排出量の報告はまだまだ少
別化を図れます。 様々な削減計画を立てることが可能です。 ないです。
算出方法についても国内外で実データが 製品別の排出量を公表することで市場へ
検討されてます。 アピールすることが可能です。
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実データを用いた
CFP算定のステップ
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実データを用いたCFP算定のメリット
ここからはCFPの算出における具体的なステップについてご説明をいたします。
1 算定方法の検討 2 CFPの算定 3 検証・報告
自社のCO2 削減状況の
削減目標の設定 申請・認証取得
排出量の算定 進捗報告(毎年)
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実証的データを基にしたCFP計算方法 STEP1:算定方法の検討
算定する製品の選定し、自社に適した算定方法の検討します。
この際、業界基準や取引先へのヒアリングが必要になります。
製品の選定 算定方法の検討 算定レベルの検討
自社で製造している製品 目的に応じた算定方法の 積み上げ式・按分式どちらが
すべての算出が必要? 採用を行う 適しているのかの検討
まずは主力製品や取引先から GHGプロトコルやISO規格、
求めらている製品の算出から 各産業界で推奨されている
始める? 規格・ガイドラインがあるので
確認が必要
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実証的データを基にしたCFP計算方法 STEP2:CFPの算定
実態を適切に把握するために幅広いデータを収集し、投入します。
投入したデータを計算し、CFPを算定します。
step1
各部品、原材料 原材料の輸送や、 各製造設備の使用 製品の使用/運送、 毎月の生産量
ごとのCO2排出量 製品の運搬に関わ エネルギー種別、 および廃棄(輸送) データの収集
データの収集 るCO2排出量デー 使用エネルギー量 に関わるCO2排出
タの収集 データの収集 量データの収集
step2 データを収集
step3 原料/輸送 生産設備/ユーティリティ設備 等 完成品
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実証的データを基にしたCFP計算方法 STEP2:CFPの算定
原料
使用量×換算係数
使用量は生産管理の実績から算出し、換算係数はヒアリングもしくは
IDEAから入手
仕入/出荷/破棄 輸送
・燃料法: 燃料使用量 ×排出原単位
・燃費法: 輸送距離 / 燃費 ×排出原単位
・トンキロ法(トラック): 輸送トンキロ ×トンキロ法燃料使用原単位 ×排出原単位
・トンキロ法(鉄道、船舶、航空): 輸送トンキロ ×トンキロ法輸送機関別排出原単位
※輸送トンキロの算出: 輸送重量(トン) ×輸送距離(キロ)
例:10トンの荷物を200キロ輸送する場合、輸送トンキロは10トン × 200キロ = 2000トンキロ。
破棄
重量×処理時の換算係数
設備 他
設備の稼働量→エネルギー使用量に変換
エネルギー使用量×換算係数
※各設備がどのような製品を製造していたかで割り振りもしくは積み上げ
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実証的データを基にしたCFP計算方法 STEP3:検証・報告
検証には内部検証/第三者検証等の方法があり、
自社のリソースや体制に応じて検証方法の選定が必要となります。
検証者
モノの流れ
データの重要性や疑義の存在等の C F P情報の流れ
理由による追加調査の要否の判断 検証の実施
サプライヤー C F P算定者 C F P利用者
検証者が参照できるように、 • C F Pの検証を検証者に依頼 検証方法を規定
1次データの必要な情報(排出量、算
定の前提条件、バウンダリー、データ 1次データの提供者に対して
収集方法・品質等)を添付 • 必要な調査への対応を依頼
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EcoNiPassのご紹介
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EcoNiPassのご紹介
EcoNiPassは可能性から削減まで一気通貫でカーボンニュートラルの実現を支援します。
ウイングアーク1st株式会社が、CO2排出量可視化プラットフォームサービス「EcoNiPass」提供し、
可視化ができた後はエコパートナーが、削減に向けたご支援を実施します。
CO2排出量の
算出・可視性
サプライチェーン連携
製品別のCO2排出量
(CFP)の可視性
省エネ法対応
Web API公開予定
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実データに基づくCFP算定機能
EcoNiPassでは製造過程における設備から計測したデータ、原単位、毎月使用したエネルギー量、生産数・生
産量データを投入することにより積み上げ式のCFP算定が可能です。
各業務担当者に応じてサマリ、製品軸、設備軸のダッシュボードで閲覧、分析をすることが出来ます。
EcoNiPass入力ファイル EcoNiPass DB
・マスタ入力フォーマット ・データ加工
・原単位入力フォーマット ・データ結合
・データ計算
・活動量入力フォーマット
・サプライチェーン連携
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実データに基づくCFP算定機能
サマリ
・役員〜部門長や総務担当者が閲覧することを想定
・自社で製造する製品に対し、俯瞰的にCO2排出量の多い部分を特定するために使用
製品軸
・主に製品の製造部門が閲覧することにを想定
・自社で製造する製品に対し、サマリよりも細かく、CO2排出量の多い部分を特定するために使用
設備/取引軸
・主に工場担当者や仕入れ担当者の閲覧を想定し、以下の切り口でCO2排出量の多い箇所の特定に使用
1. 社内で稼働している設備(工場担当者)
2. 他社から仕入れる原材料(仕入担当者)
3. 委託する企業(委託担当者)
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