EMR-9は視線計測の可能性を広げる。
Mobile EyeMark Recorder System
モバイル型アイマークレコーダ
EM -9
Mobile EyeMark Recorder System
eyemark.jp
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EMR-9は視線計測の可能性を広げる。
人はどこを見ているのか? Mobile EyeMark Recorder System
モバイル性を追求したEMR-9開発。
瞳孔角膜反射法 原理
人の認知は視覚から得られる情報が6割と言われており、また「目は口ほどにものを言う」
角膜曲率中心
「目は心の窓」などとも言われるように、人が何を見ているかは重要な情報です。 角膜 虹彩 a
現在、視線は人の心理や行動、興味などを表す生理指標の一つとして扱われるようになり、 視線
θ 眼球回旋中心
人間工学や認知科学、心理、デザイン工学、ヒューマンインターフェースと、 P
様々な研究分野で応用され、発展しております。
中心 角膜反射像
視線計測では動きを伴うことが大半を占めるため、ユーザーからの声が一番多かった、 瞳孔 像重心反射
“モバイル性”をEMR-9のコンセプトとしました。小型・軽量化するだけではなく、 角
膜
軸 光
いかに現場で簡単に計測できるかを追求し、EMR-9は開発されております。 ラ P=a sinθ P:角膜反射像から瞳孔中心までの距離カメサー a :瞳孔中心から角膜曲率中心までの距離
セン θ:眼球の回転角度をθ
40余年の経験値から生まれた強力なアイトラッキングアルゴリズムに加え、
EMR-9では、近赤外照明の角膜反射像(プルキニエ像)の位置と、瞳孔中心位置の相対的な距離から
セッティングから計測、記録、データ確認、処理と アイマーク(視野映像に対する視線位置)を検出しています。角膜反射像の位置、瞳孔中心位置、眼球
の回転角度の関係は、原理的に図のように表されます。この原理式を応用し、眼球の回転角度を求める
一連の流れが1台のEMR-9に集約しています。 ことができますが、眼球の大きさなどが人によって違うため、正確な回転角度を求めることは困難です。
そこで、キャリブレーションを行うことにより、個人の眼球の特性を吸収し、視野カメラの映像に対する
位置情報として視線を検出しています。瞳孔/角膜反射法では、角膜反射像と瞳孔の相対距離だけが問
題になるため、計測中にヘッド部が少々ブレたりズレたりしても、アイマーク計測には、ほとんど影響が
ありません。従って、安定した計測が可能になっております。また、瞳孔/角膜反射法では瞳孔計測を行
うため、瞳孔の直径を同時に得ることができます。
アイマーク重畳視野映像 眼球映像/二値化映像
帽子検出ユニット EMR-9コントローラ スポーツグラス検出ユニット
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EMR-9は視線計測の可能性を広げる。
EMR-9は様々な分野で活躍しています。 Mobile EyeMark Recorder System
様々な応用へ広がりを見せるアイマークレコーダ。
目の動きを見ることで相手の思いを知る、あるいは言葉ではなく目で思いを伝えられることを 心理学・認知科学
私達は日常的に経験しています。このことは生体情報から心理的な心の動きを捉える際に、
人はどの様に物事を知覚しているのか。視覚から得た情報をどのように処理して判断して
心拍、心電あるいは脳波などの生体計測と同様に、目の動きもこれを物差しとして定量的な いるのかの研究が行われておりますが、視線計測より人が物事を知覚する過程を定量解析
心理計測ができることを示唆しています。 することができます。また、人の眼球運動自体の解析にも使用されております。
特に人間工学分野では視線計測からのアプローチは多く、モバイル端末のユーザビリティ評価や、
自動車を始めとする乗り物運転中の安全工学、高齢化社会に向けたユニバーサルデザイン研究
など、幅広く使われております。
アイマークレコーダでは視線以外にも瞳孔径、瞬目、両眼視差による輻輳角データなどの解析まで 消費者行動
行うことができ、人の興味計測、眠気計測、立体視計測などの研究にも活かされています。
このようにアイマークレコーダは生体、脳、人体動作と連携して計測することにより、 これまでアンケートベースでの消費者解析では、作り手の意図や被験者の主観が入るためデー
タの信憑性にかけていました。その点、視線計測では無意識下で見た物を抽出できる為より信
様々な応用へと広がっています。
頼のおける調査として使われております。更に膨大なデータから簡単に注視対象を判断する解
析ソフトウェアにより、直感的に表現できるヒートマップ解析や複数人を比較解析する統計処理
が可能となりました。実際に店舗のレイアウトや商品陳列などの改善に応用されています。
教 育
様々な教育シーンで視線計測は求められています。ベテランと若手の行動分析や視線分析
をすることで、高い教育水準を目指した研究やが行われております。また技能継承への応用
としても視線計測は使われております。今ではバーチャル空間上での教育研究の中で、HMD
(ヘッドマンウントディスプレイ)を使用した研究がありますが、EMR-9をHMDに組み込む
特注対応もできます。
解析ソフト
スポーツ
EMR-dStream ヒートマップ解析 停留点解析 最高のパフォーマンスを発揮する為「いつ、どこを見て、どんな情報を得ているか」は大変重
ARマーカを用いた視線自動解析ソフトウェア。 要な要素です。プレイ中の視線計測が可能になった事で、科学的なアプローチ手法の1つと
頭部が動く実空間計測においてもARマーカの位置情報から頭部の動きを
補正し、空間の絶対座標系として視線座標を求めることができます。 して「スポーツビジョン」などの研究に使用されています。また、効果的なコーチングの為に指
これまでのように1フレームずつアイポイントを見て解析を行う必要なく、 導者の視線計測にも利用されています。モーションキャプチャ(MAC3D)と同時に計測するこ
自動的に定量解析が行えます。
・AOI解析(回数/頻度/積算時間) とで、動作を基準とした視線解析が可能になっています。
・ヒートマップ表示
・停留点/軌跡表示、など
※解析にはモニタリングソフトウェアEMR-dStationが必要です。
EMR-dFactory EMR-dTarget コンテンツ評価
EMR-9の基本解析ソフトウェア。注視点解 注視点解析ソフトウェア。これまで移動型視線
析では、被験者が「何を」「どれだけ(時間)」 計測では困難であった、素早く定量解析を実 昨今、TV・Webなどのコンテンツは、携帯電話、スマートフォンなどの普及により競争が激化
「どのくらい(回数)」見ていたかの解析を細 現。頭を移動させ、視野座標が変動したとして し日進月歩で開発が行われています。その中でスマートフォンなどの実機を使用しての計測
かくすることができます。ここから注目した も、被験者の見ているものだけを自動的にピッ
順番もアウトプット可能なため、被験者の興 クアップ。視線の移動量から補正を行っている は据え置き型視線計測装置では視野範囲が固定である為、不可能でした。しかし、装着型
味の推移までも定量解析することが可能で ため、特別なマーカーなど必要ありません。そ のEMR-9では自由に視野範囲を調整可能である為、自然な状態での計測が可能になりまし
す。 のため、制限なく自由な空間でも対応してい
るため幅広く活躍できます。 注視ヒートマップ た。この他にユーザビリティ評価や感性工学などにも使用されております。
・注視点解析
表示や比較解析、更にExcelでのレポート出力
・停留点分析
機能まで備えております。
・瞬目分析
・瞳孔変化分析、など
上記以外にも、モバイル型アイマークはあらゆる分野で使用されております。
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EMR-9は視線計測の可能性を広げる。
更なる進化を遂げたモバイル型視線計測システム Mobile EyeMark Recorder System
EMR-9の豊富な機能による新しい可能性。
EMR-9 応用
EMR-9 ハーフミラー型グラスユニット
広い視界!装着ズレ低減!
下向き計測・スポーツ・高齢者計測に最適!
EMR-9 特徴 これまで眼鏡被験者に対しては帽子タイプで計測をしていましたが、より
フィット感のあるオーバーグラスタイプがリリースされました。
小型・軽量のモバイル性 両眼計測による実空間計測 眼鏡の上から装着可能です。
ハーフミラーを採用しているため、視界をより確保することができ、下向きの
モバイルをテーマに設計したことで被験者への負担を大幅 平面の視線計測においては通常片眼の計測で対応可能で オーバーグラスタイプ多い目視検査にも最適です
に軽減。バッテリを内蔵することによって、コントローラと すが、実空間計測においては、注視点の深度変化によって
検出部のみで計測が可能です。バッテリ駆動は1時間の長 視差が生まれます。両眼計測する事により、その視差を補
時間計測に対応。 正できるため、正確な注視点座標を計測できます。 EMR-9 + モーションキャプチャーMAC3D
さらに輻輳角から注視点の深度も計測可能です。 モーションキャプチャと組み合わせる事により注視点を3次元の絶対座標と
して得る事が可能です。注視点はヘッドモーション補正済みのデータとして
処理される為、実空間と比較して何を見ていたかを簡単に参照する事が可能
です。1つのPCでデータが管理されている為、動作を基準とした注視シーン
外部機器との親和性を追求 音声入出力機能対応 を簡単に参照できます。
TTL又は、接点信号によるイベント入力が可能なため、外 音声の入出力機能があるため、音による刺激や、被験者へ
部の計測器との同期計測ができます。また、シリアル通信 の指示などを判別可能です。通常視線計測器には音声入 EMR-9 + 各種計測機器 EMR-9 + 脳血流計(NIRS)
により、視線座標、瞳孔径データをリアルタイムで出力する 力機能は対応していない事が多いため、
ことができます。EMR-dStationを使用すれば、PC上で 別途録音する必要があります。 人の行動を統合的に評価する 近赤外波長の光の干渉を考慮
無線モニタリング、制御が可能です。 手法として視線に加えてさまざ した設計によりEMR-9と前額まな生体信号(筋電・脈・脳波 部の脳活動を同時計測すること
など)を含めた計測が増えてい ができます。ウェアラブル脳血
ます。同時計測することにより、 流計は場所を選ばず簡単に計
「何を見た」時に「どのような 測ができるため、モバイル型
240Hzの高サンプリング計測 外光に影響を受けない屋外計測対応 反応」が起こったのかを視線重 EMR-9と相性がとても良く、認
モニタ計測等の用途において高サンプリングが必要な場合 EMR-9は非常に優れた計測アルゴリズムを使用している 畳映像と各波形を連動して観 知行動計測(デザイン評価、感
240Hzまで対応可能。帽子型においては検出器の取り外 ため、屋外での計測にも対応しております。 察することができます。 性評価など)で使われています。
しが可能なため、顎台等に取付、モニタ計測にも対応して 外光の影響をほとんど受けないため、
います。 室内での計測と同等の結果を得られます。 信頼の国内生産
40years machine
機械設計
キャリブレーション データのSDカード管理
EMR-9ではキャリブレーションを行う際に特別な道具は 1GBのSDカードで1時間の記録が可能です。
必要ありません。自由な空間でどこでも行えるため、 また、コントローラ情報がシステムファイルとして保存され 電子設計 ソフト開発
様々なシーンでスムーズなセットアップができます。 るため、同条件で直ぐに再開することができます。 electronic ナック software
またAUTO NEXT機能により、キャリブレーションを自動 視線計測
に進めることができます。 技 術
レンズ設計 品質保証
lens quality
ナックイメージテクノロジー 横浜工場
Made in YOKOHAMA 特注にも対応する国内生産工場
視線計測器を生産するための超精密機械加工、レンズ研磨、組立、測定・検査、環境試験を行う諸設備を横浜の
自社工場に集約しています。
また、安心して製品をお使いいただくため、製造を終了しても、7年間は修理を行えるよう部品をストックし、
万一の事態にも対応できる体制をとり、視線計測器の製造開始から40年を超える蓄積と、経験豊かな技術者が
信頼性の高い製品を生み出し、様々なご要望も特注で承っております。
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EMR-9 構成図 (● 標準構成品)
(帽子タイプ) (スポーツグラスタイプ) Detection Unit ビューファインダ ビューファインダフード
●44° 62° 92° 121° HOODMAN
●検出ユニット 視野レンズ
※どちらかのタイプを選択
60Hz、60/120/240Hz仕様を選択 View
Controller ●AVケーブル
●EMR-9コントローラ
●SDカード
Battery 1GB In/Out
イーサネットケーブル
バッテリパック
●ACアダプタ
バッテリチャージャ
シリアル変換ケーブル
イベント入出力ケーブル
Option Software
交換用帽子 コントローラ収納 コントローラ収納 帽子検出部用 検出部3m延長 リレーズスイッチ アイマーク解析 注目度・行動解析 無線モニタリング アイマーク新解析
(Size:S,M,L,LL) ウエストバッグ ショルダバッグ 固定顎台 ケーブル EMR-dFactory EMR-dTatget EMR-dStaition EMR-dStream
EMR-9 製品仕様
検 出 方 式 瞳孔/角膜反射法・瞳孔法(暗瞳孔法)・角膜反射法 イベント信号出力機能 瞳孔径、瞬目回数、停留時間等の設定条件に基づき
検 出 レ ー ト 60Hzモデル・240Hzモデル(60,120,240Hz切替可能) イベント信号出力
検出分解能 眼球運動:水平0.1°垂直0,1°瞳孔径:0.02mm
測 定 範 囲 40度円(瞳孔/角膜反射法)、水平±40度(瞳孔法) ネットワーク機能 EMR-dStationにより100BASE-TX、
視野カメラ用レンズ 水平画角 44°/ 62°/ 92°/ 121° 専用無線システム接続可能
映像記録方式 MPEG4 640×480 pixel 電 源 AC100V-240V (付属ACアダプタ)
記録データ アイマーク重畳視野映像 (右眼/左眼/視差補正アイマーク重畳) 専用バッテリ(約70分間駆動)
眼球拡大映像 または、4分割映像 重 量 スポーツグラス検出ユニット:約75g(両眼時)
音声(モノラル) 帽子検出ユニット:約150g(両眼時)
計測データ(バイナリ形式、CSV変換機能有り) コントローラ:約590g
記 録 媒 体 SDメモリカード 寸 法 コントローラ:約85(W)×147(D)×63(H)
記 録 時 間 連続60分 そ の 他 リアルタイム3次元動作解析システム
入 力 信 号 カウンタリセット信号(TTL/接点) MAC3D Systemと接続して3次元視線計測が可能
キュー信号(TTL/接点)・音声(モノラル)
出 力 信 号 映像信号(アイマーク、カウンタ、軌跡、停留点データ重畳可能)
NTSC/PAL信号切替可能
(PALモード時の検出レートは50/100/200Hz)
音声信号(モノラル)
シリアルデータ
(各アイマーク座標、フレームカウンタ、視差補正点座標など)
各種イベント信号(TTL)
※ 製品の仕様、外観は予告なしに変更することがあります ISO 9001 認証取得
本 社 〒107-0061 東京都港区北青山 2-11-3: 03-3796-7900 大 阪 〒531-0072 大阪市北区豊崎3 - 2 - 1:06-6359-8110
名古屋 〒464-0075 名古屋市千種区内山3-8-10:052-733-7955
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