高精度5軸CNC万能工具研削盤　335Lシリーズ　【シュッテ社製】

335linear： 定評あるシリーズのさらなる進化 新たな精密性と経済性

02 | シュッテ 335LINEAR 335linear は、貴社の多様なワークピースに対応可能なプロセス、 およびクランプ技術を備えています。 • 切削ツールの製作および再研磨 • 人工関節の研削、ミーリング、ポリッシングおよび仕上げ加工 • ホブカッターからマイクロツールまで、高い信頼性で研削加工 335linear研削盤は、小さな設置面積ながら  大きな加工エリアを備えています。

シュッテ 335LINEAR | 03 コンパクトで多才な ベーシック機 高精密 5 軸 CNC 研削盤 335linear は、非常に柔軟性と汎用性に富んでいます。その柔軟性は、あらゆる種類のツールの 製作と再研磨のすべての要求事項を満たすことができます。さらに医療技術向け装備バリエーションでは、人工膝関節 などの医療用部品の荒加工と仕上げ加工が可能です。 非常に安定し、しかもコンパクトな構造は、335linearシリーズの重要な特長です。傾斜30°の研削スピンドルにより極めて強固な軸構造が約束 されます。さらなるメリットとしては、小さな設置面積で大きな加工エリアを確保できること、ツーリング時の卓越したアクセス性、そして研削状 況が見やすいことなどが挙げられます。335linearシリーズは、5軸のCNCと最新のデジタル制御技術を備えています。  自社開発したソフトウェアSIGSproにより、シュッテは機械の容易な操作とプログラミングを保証します。 高精密研削加工を行う上で特に重要となるのが機械の温度安定性です。本機は安定した基本構造により、  その点で高い水準を保っています。マシンベースと温度調節されたクーラントオイル用の容量400リッ トル以上のタンクが1つのユニットを形成し、研削スピンドル、ワークピース回転、および旋回軸 用の高性能ドライブモーターなどの機械内の熱源も同様に冷却され、機械構造全体で一定かつ 均一な温度レベルが維持されます。 • コンパクトな構造 – 小さな設置面積で大きな加工エリアを確保 • オープンな加工エリア – 加工状況を直接目視可能 • 最適フィットしたマシンドア – 卓越したアクセス性とツーリング容易性 • 剛性の高い軸構造と最適な駆動伝達 – 傾斜した旋回軸 • 最小の補正運動 – 最適化された研削スピンドルの旋回点 • 温度安定性 – 駆動系の冷却と熱安定性の高いマシンベース • 容易な操作 – ユーザーフレンドリーなシュッテのソフトウェアSIGSpro ユーザーフレンドリーで安定性が高く、スペースを最適活用 特殊な軸配置を採用したシュッテ335LINEAR 研削盤

04 | シュッテ 335LINEAR 砥石ヘッドの旋回範囲に余裕があるため、必要に応じて研削砥石をワークピースに対して適切に旋回できます。 最大回転数15,000 rpm、オプションで24,000 rpm。

シュッテ 335LINEAR | 05 高性能の研削スピンドル より複雑、かつ高精度保持に対する要求はますます高度化しており、シュッテはそうした状況を考慮して未来志 向の市場に適した研削盤 335linear を開発しました。高性能かつ高精密のドライブはとりわけ重要なコンポー ネントで、これはソフトウェアおよび制御技術と相互に正確にチューニングされています。 すべての回転駆動部はデジタルダイレクトドライブ仕様となっており、高分解能の直接測定システムが装備されています。最大トルク 15 Nm、最大回転数15,000 rpmのコンパクトで高性能な研削スピンドルは大きな切削量に対応可能で、高性能クリープフィード研削 のような加工にも適しています。オプションの研削スピンドルの最高回転数は24,000 rpmを実現し、小径円筒研削にその性能を発揮し ます。 研削砥石のHSKホルダは高いクランプ精度を保証するだけでなく、手動または自動での迅速な研削砥石セット交換を実現します。シュッ テの機械の特長となっているのは、研削砥石セットと一緒にクーラントノズルを交換できることです。これにより、研削砥石を自動交換 する場合にもあらゆる研削プロセスに対して最適なクーラント供給が保証されます。 • 研削砥石の自動交換がもたらすプロセスの柔軟性 • 研削砥石とクーラントノズルセットの同時交換により 最適な冷却と潤滑を実現 • HSK ホルダによる高い交換精度 • 回転数は最高 24,000 rpm コンパクトでパワフル

06 | シュッテ 335LINEAR 外径円筒研削 内径円筒研削 マイクロツール 非常に長いツールは、中空スピンドルにクランプ 大径ツール 重量の大きなツール

シュッテ 335LINEAR | 07 汎用型ワークピース軸 335linear の主な用途は、金属および木材加工用の切削工具の製作と再研磨で、広範なワークピース長さと 直径をカバーしており、マイクロツールからホブカッターまであらゆる加工が可能です。 さまざまなアプリケーションでの使用を想定して、自動または手動式のワークピースのクランプ、ガイド、サポートが用意されています。 要求される回転精度と指定されたワークピース軸公差に応じて、コレットチャック、自動マルチレンジチャック、または高精度油圧式  拡張チャックを使用しての加工が可能です。中間スリーブも自動交換できます。径に対して極端に長いワークピース を加工する際は、芯押し台のほか、各種サポートを追加使用することができ、砥石連動式やワークピースサポート 位置固定を選択できます。 高いトルクと卓越した同軸度ならびに割出し精度を誇るワークピースのユニバーサル回転軸により、ツー ルの輪郭やエッジの研削など難しい加工においても、高性能かつ高精度のプロセス制御が実現します。  広範な回転数に対応可能で最高回転数は2,500 rpmになり、円筒成形研削あるいは軸方向成形研削など の円筒研削加工も可能になります。剛性は力学的に相互に最適な状態にチューニングされ、∅0.01 mm から最大∅200 mm（オプションで最大∅280 mm）までのワークピース径をカバーします。 • 大きなトルク、高い割出し精度 • 円筒研削と輪郭研削に最適 • 最高回転数 2,500 rpm 汎用性が高く高速回転にも対応

08 | シュッテ 335LINEAR 格納式サポート 固定式芯押し台 格納式芯押し台

シュッテ 335LINEAR | 09 卓越した柔軟性を実現する 2つのスライド お客様のワークピースがいかに多様で条件の厳しいものであろうと、335linear のクランプ、サポート、そして 精密ガイドのためのソリューションがそれにお応えします。 あらゆる種類のワークピースを最適にクランプできるよう、335linearにはオプションで最大2つの追加スライドを装備できます。追加ス ライドX1は、ツールサポートスライドとして、または芯押し台スライドとして使用できます。ツールサポート機能実現のため、スライド は任意の位置で、ワークピーススライドまたは砥石ヘッドに連動させることができます。それにより、サポートをワークピースに連動（た とえば端面加工時）、または研削砥石に連動させて（たとえばフルート加工時）使用することができます。芯押し台機能は、エアシリンダー による追加ストロークによって実現されます。 追加スライドX1上で以下のクランプ補助具を使用できます： ツールサポート（格納式または固定式）、芯押し台（格納式または固定式）、ワークピースガイドシステム、また、任意の2つの組み合わ せ、およびサポート（格納式または固定式）を2式搭載させることも可能。 追加スライドX2は、芯押し台スライドとして、またはパレットスライドとして構成できます。芯押し台スライドとして使用する場合は、エ アシリンダー追加ストロークでクランプ機能を実現します。パレットスライドとして使用する場合は、取り付けたワークピースパレットを、 ローディングサイクル中にNC制御することができます。 追加スライドX1およびX2に取り付けるアタッチメントは、自由に組み合わせることができます。どのアタッチメントをどの位置に取り付 けるかは、個々の加工作業に合わせてオペレータが決定できます。 • Xワークピース軸に装備可能な 2 つの追加スライド • サポート機能を砥石に連動、またはワークピースに連動 • 芯押し台機能の空圧式追加ストローク • モジュラー構造で、クランプ補助具を柔軟に装着可能 • ワークピースガイドシステム、サポート、芯押し台および パレット • 1 つのスライドにサポートと芯押し台を組み合わせ可能 フルート研削アプリケーション例：  サポートと研削砥石の連動 2 つの追加スライドが活躍

010 | シュッテ 335LINEAR 研削砥石マガジンの拡張範囲： 左：取付け数12（オプション） 右：取付け数24（オプション） 下：取付け数5（標準）

シュッテ 335LINEAR | 011 拡張設定可能な 研削砥石チェンジャー 生産性の向上は高性能の研削プロセスだけで達成されるものではなく、高度な自動化も必要になります。それ には、無人運転用の自動研削砥石交換のような、柔軟性の高いコンセプトが必要です。そのためにシュッテは、 革新的なオーダーメイド・ソリューションを提供します。 自動研削砥石交換は、砥石脱着位置に精確にアプローチする制御軸を有し、スピンドルのHSKインターフェースが、研削砥石のµmレ ベルの精確な寸法出しを約束します。 クーラントディストリビュータは研削砥石と一緒に交換されるため、自動交換後もすべてのプロセスに最適なクーラント供給が保証され ます。多種多様な研削砥石をマガジンから供給させる場合は、拡張可能なマガジンの砥石ホルダにより対応可能です。さまざまな構成 レベルがあり、5、12、24の範囲での対応となります。 335linear には、5連の研削砥石マガジンが標準で機械本体に装備されています。さらにオプションで砥石取付け位置の数が12、また は24のマガジンが装備され、その場合、加工プロセスと平行して次の工程で使用する砥石パッケージが2連の高速チェンジャーに事 前にセットされます。 • 標準装備の 5 連研削砥石マガジン • オプションの 12 連または 24 連研削砥石マガジン • 研削砥石交換の際に付属のクーラントディストリ ビュータも同時交換 ニーズに合った砥石パッケージを選択可能

012 | シュッテ 335LINEAR パレットマガジン  チェーンマガジン  ロボットセルによるローディング FANUCロボットと外部パレットマガジンを使ったローディング

シュッテ 335LINEAR | 013 オーダーメイドの自動化 パレットマガジン  チェーンマガジン  ロボットセルによるローディング 335linear の自動化ソリューションは、単品から量産加工までの最適化されたロットサイズで、効率的かつフレ キシブルに工具を加工します。このために 335linear は単体セルとして自動化されており、無人シフト運転によ り利益を向上させたり、生産システム内での統合も可能です。 335linear には、ワークピースとロットサイズに合わせて各種のハンドリングシステムが用意されています。手動ローディングに始まり、 パレットマガジンまたはチェーンマガジンを使ったピックアップローディングシステム、そしてよりフレキシブルなロボットセルまで、す べてに対応可能です。 パレットローダーでは、ワークピースのローディングとアンローディングは空圧式の旋回アームで行なわれます。これにダブルグリッパー が装備されている場合は、2つのプロセスを連続して実行できます。旋回アームは機械本体に統合されたピックアップソリューションで、 各種サイズのパレット（最大で400 pcs.用パレット）と組み合わせることができます。チェーンマガジン（最大100個のワークピースに 対応）は、Xスライドに取り付けられているクランプ/旋回機構により作動します。 ピックアップシステムの代わりに、ロボットで直接ワークピース軸のチャックにローディングすることも可能です。ロボットセルではハン ドリング能力（最大3000個のワークピース）が著しく向上するだけでなく、反転、測定、搬出などの追加機能を持たせることもできます。 ソフトウェアは柔軟性が高く、複数の工具をサイズ（径）別にグループ分けできるほか、オーダーに付随する個別の処理にも対応でき ます。これはまた、ミックス操作モードにも対応しています。335linear のグリッパーソリューションは、ワークピースの形状を確実かつ 精密に確認し、動作を切り換えます。 • ワークピースとロットのサイズに対応可能な自動化： パレット、またはチェーンマガジン、ロボットを使った ピックアップ • 高精度、高信頼性のクランプ技術 • 迅速な交換サイクル • 1 本のシャンク径からフレキシブルなワークピース径 まで、柔軟に対応 ツール製作時の材料径の  全自動測定および補正 無人、自動化により生産性向上

014 | シュッテ 335LINEAR   ミーリングツール  ボーリングツール   プロファイルプレート  プロファイルパンチ  ホブカッター /ギア  木工ツール  医療用品  特殊アプリケーション

シュッテ 335LINEAR | 015 無限の可能性   ミーリングツール  ボーリングツール   プロファイルプレート  プロファイルパンチ  ホブカッター /ギア  木工ツール  医療用品  特殊アプリケーション 335LINEARとSIGSPRO – 強力なチーム

016 | シュッテ 335LINEAR 80 50 12 Ø 16h6 90° Ø 10m7 120°

シュッテ 335LINEAR | 017 SIGSpro – 極めて簡単 複雑な加工工程であっても、操作とプログラミングは簡単です。シュッテは自社開発した快適な操作・プログラミングイン ターフェースSIGSpro（Schütte Integrated Grinding Software）により、それを実証しています。 できる限り多くの作業工程や入力をソフトウェアが自動で行なうことにより、ユーザーはより早く研削プログラムを組むことができます。そのために ソフトウェアにはサポート機能が内蔵されており、限られたデータを入力するだけで、必要な研削オペレーションの設定、適切な研削砥石の割り当 て、あらゆる形状や必要なパラメータ設定が実践的にかないます。 フレキシビリティを向上させるために、SIGSproは必要な研削オペレーションを自由に組み合わせてこれを加工工程で何度でも使用できるよ うになっています。事前に設定したツールタイプによる制限はありません。さらに、SIGSproは一貫して、ワークピースの各切刃のために個別 のNCサブプログラムを作成できます。それにより、問題なく切刃に応じて研削オペレーションをオン/オフしたり、切刃固有のパラメータを設定す ることができます。また、多数のパラメータを切刃に沿って変化させることが可能です。 ワーク3Dシミュレーションでは、ワークピースの形状モデルが作成されます。品質を損なうことなく視角を変更したり、詳細箇所を拡大表示させた りすることも可能であり、一連の革新的な機能により快適性が向上しました。たとえばステップドリルの回転体を計算し、マッピングして規定輪郭と 比較することができます。   機械で生産を開始する前に、工程全体の衝突確認を実施できます。ここでは特に、サポートや芯押し台など、機械内可動部の衝突チェックが行なえ ます。 • 包括的、快適、ユーザーフレンドリーな制御インターフェース • 習得が容易で、直観的な Windows ベースのメニューガイド • 統合された 3Dシミュレーション • 高性能の測定および分析機能 • リアルな 3D モデルに基づく機械シミュレーション • 自動衝突監視 研削がかつてなく簡単に

018 | シュッテ 335LINEAR 実例：マルチスパイラルエンドミル 実例：ステップドリル 実例：フォームミリングカッター 3Dシミュレーションでは、衝突に関係するすべての追加オプションを含む335linearの表示が可能です。

シュッテ 335LINEAR | 019 NUMROTO – 定評のある標準仕様 NUMROTO は 25 年以上にわたってさまざまなメーカーの機械に使用されている、工具研削のためのコンプリー トソリューションです。多くのユーザーのご要望に応じて、335linear ではSIGSpro（Schütte Integrated Grinding Software）仕様および、NUMROTO 仕様をご用意しております。 NUMROTOの核心部はNUMROTOplusプログラミングシステムです。NUMROTOplusによって、極めて多様なワークピースの製作・再研削 が実現します。また、さまざまなニーズに沿って個々のワークピースのディティールを変更することも可能です。NUMROTOplusは新しいワー クピースの形状や特性に応じて、その機能を拡張することができるため、将来を見据えた選択と言えます。 NUMROTOコンプリートソリューションには、プログラミングシステムであるNUMROTOplusに加え、その優れた性能を発揮するためのあら ゆる機能が備わっています。2Dワークピースシミュレーションでは、プログラミングされたワークピースの迅速な評価が可能です。また3D シミュレーションでは、各研削工程を確認することができ、関連する機械コンポーネントをすべてディスプレイ上に表示させての衝突監視 の機能を追加することも可能です。衝突監視が選択可能です。ワークピースと研削砥石用の広範囲かつ正確なプローブサイクルが提供さ れます。オプションのジョブコントロールは、すべての使用可能なオートメーションシステムによる全自動運転を制御します。また、追加機 能であるNUMROTO Drawを使用すれば、任意のフォーマットに合わせてワークピースを図面化することも可能です。 • 機能の拡張が可能なプログラミングシステムNUMROTOplus • 統合された 2Dワークピースシミュレーション • ワークピースおよびワーキングエリアの衝突監視を含む、3Dシミュレーション • ワークピースと研削砥石のプロービング・測定機能 • ジョブコントロールによる全自動運転 • 任意のフォーマットでのワークピースの図面化（NUMROTO Draw） NUMROTOそれともSIGSPRO – 魅力的な選択肢

020 | シュッテ 335LINEAR SIEMENS SINUMERIK Operate HMI NUM HMI 個々のCNCシステムのHMIが335linearの操作と診断のために広範な機能を提供します。 シュッテSIGS-Control