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ステンレスにジルコニアを溶射した鉢を用いて磁器杵を長時間から運転させると磁器杵が微細研磨されて磁器ナノ粒子が生成される
■概要
石川式攪拌擂潰機で、磁器杵を原材料として磁器のナノ粒子が生成可能か検討した。水溶液中で数日攪拌擂潰することにより、水中に極めて安定な磁器のナノ粒子が生成できることが分かった
■結論
平均、200nm以下の磁器ナノ粒子が生成された。得られた白濁した溶液は、分散剤が無いにも拘わらず、安定し分散液であった。
このカタログについて
ドキュメント名 | 磁器杵を原材料とした磁器ナノ粒子の生成 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 1Mb |
取り扱い企業 | 株式会社石川工場 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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磁器杵を原材料とした磁器ナノ粒子の生成
株式会社石川工場
概略)
石川式攪拌擂潰機で、磁器杵を原材料として磁器のナノ粒子が生成可能か検討した。水溶
液中で数日攪拌擂潰することにより、水中に極めて安定な磁器のナノ粒子が生成できるこ
とが分かった。
実験内容)
① 実験機:D16 写真1
杵:磁器杵
組成を表1に示す。
成分 重量比率 単位
SiO2 73 %
Al2O3 22 %
その他 5 %
表1
鉢:ジルコニア溶射したステンレス鉢
② プロセス
ジルコニア溶射したステンレス鉢に水を 200 ミリリットル入れ、30 回転で一昼夜攪拌擂潰
する。
Page2
写真1
白濁した溶液(写真2,3)を、HORIBA 製 LA-950V2 レーザ回折粒子径測定機で粒度
分布を測定した。
写真2 写真3
③ 結果
図―1に示す。
磁器杵を原材料としたナノ粒子の生成
14
12
10
8
6
4
2
0
0 200 400 600 800 1000
-2
nm
図1
平均、200nm 以下の磁器ナノ粒子が生成された。
頻度(%)
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得られた白濁した溶液は、分散剤が無いにも拘わらず、安定し分散液である。
考察)
杵の材質を、他の物質に変更して、ナノ粒子が生成されるか検証する。
同様の結果は、ビーズミルでも可能と思われる。ビーズミルを用いた
ナノ粒子の生成についても、今後検討する。