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今回、図面の階層構造と文書の分類と指定では、IEC・新JISの規格に沿った電気設計の標準化をするために必要な考え方をまとめました。
電気設計の標準化と一言で言われていますが、具体的な方法はあまり語られません。
電気設計の標準化には、お客様の持っている電気設計のノウハウや、設計思想を考える必要があり一筋縄ではいかないからです。
Eplanは、設計の標準化を考える際に重要なポイントとして、「国際規格に沿った標準化」を挙げています。国際規格に基づいた標準化は、企業間での統一性や効率性を高めるだけでなく、グローバル市場での競争力を向上させる重要な要素となります。
この考えから、電気設計の標準化のノウハウを持ったEplanが規格についてガイドブックをまとめました。
このカタログについて
ドキュメント名 | IEC・新JISに対応した 電気設計の標準化をするために 知っておくべき概念 |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 2.2Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | EPLAN株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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規格 の 企画
IEC・新JISに対応した
電気設計の標準化をするために
知っておくべき概念
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もくじ
取り上げる規格の一覧
図面の階層構造|JIS C 0452 IEC81346 とは
文書の分類と指定|JIS C 0451 IEC61355 とは
NFPA|北米の標準規格
さいごに
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取り上げる規格一覧
図面の階層構造 文書の分類と指定
IEC IEC 81346 IEC 61355
新JIS JIS C 0452 JIS C 0451
NFPA NFPA70 NFPA79
メインはIECと新JISです。
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IECと新JIS
IEC 新JIS
国際電気標準会議 日本産業規格
International Electrotechnical Commision Japanese Industrial Standards
電気や電子、またはその関連分野について 日本における電気設計では準拠すべき規格
の規格を作成するために組織された国際標 新JISに準拠した設計をすれば、結果として
準化機関 IECにも準拠した設計となる
海外における電気設計では準拠すべき規格
参考:海外案件では注意が必要!日本とは異なるIECの電気シンボル|EPLAN ブログ
IECと新JISは ほぼ同じです。
新JISに準拠した設計をすると、IECにも準拠します。
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図面の階層構造|JIS C 0452 IEC81346とは
図面の階層構造 文書の分類と指定
IEC IEC 81346 IEC 61355
新JIS JIS C 0452 JIS C 0451
NFPA NFPA70 NFPA79
JIS C 0452を基準にまとめました。
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
電気及び関連分野:
システムに関する情報の構造及びシステム自体の構造を記述する一般原則
日本産業規格JIS C0452-1 1.より引用
あらゆるシステムのオブジェクトにも明確な参照指定を与えるような原則及び指針を示している。
参照指定によって、異なる種類の文章及び異なる製品の中から
特定の“オブジェクト”の情報を構造的に関連付けてその“オブジェクト”を識別できる。
文章中だけでなく製造、据え付け及び保守の目的で該当する
オブジェクトに対応する物理的な対象物又はその近くこの参照指定自体を表示しても差し支えない。
参考|日本産業標準調査会
一言で言うと、図面の書き方のルールです。
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
図面の階層構造
オブジェクトの情報を構造的に関連付けて、オブジェクトを認識する
オブジェクトを3つの観点(位置指向・機能指向・製品指向)から定義する
位置指向・機能指向・製品指向は、それぞれ接頭辞が決められている
位置指向 機能指向 製品指向
文字記号(A~Zラテン文字大文字)と数字を一緒に使う場合は数字は文字の後ろにつける
言葉の定義
オブジェクト・・・物理的もしくは非物理的な 物
システム・・・相互に関係するオブジェクトの集合
観点・・・オブジェクトの情報の記述の仕方(位置指向・機能指向・製品指向)
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
図面の階層構造 とは
機能指向 位置指向
それが何をするか どこに配置されているか
オブジェクト
• 設計・エンジニアリング・製作などプロセスの中で扱う、
物理的もしくは非物理的なモノ、またはそれに付属する情報の集まり
• オブジェクトは「観点」と呼ばれ、いろいろな視点でとらえられる
オブジェクト
システム
図面の階層構造を標準化するメリット • 相互に関係するオブジェクトの集合
• 例:駆動システム・給水システム
設計の全体像が把握しやすい
編集・拡張しやすいプロジェクト 製品指向
どのように構成されているか
設計の標準化
システムの効率的な
設計、製造、サービス及び運転のため
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オブジェクトを家に置き換えて考えてみます。
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
図面の階層構造 家に置き換えて考えてみる
機能指向 位置指向
オブジェクトはどういう機能なの? オブジェクトはどこの部屋にあるの?
= 機能設備 + 部屋
オブジェクト
製品指向
オブジェクトはなにでできているの?
- 構成要素
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
位置指向とは
機能指向 位置指向
それが何をするか どこに配置されているか
= 機能設備 + 部屋
オブジェクト
オブジェクトはどこの部屋にあるの?
製品指向
どのように構成されているか
- 構成要素
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
位置指向とは 位置指向
+ 場所
位置指向とはシステムが配置される環境に基づく オブジェクト
+キッチン
位置指向の構造は製品及び/又は機能の観点を考慮せず
システムを位置観点に基づく要素のオブジェクトに細分化
システムを構成する製品が物理的にどこにあるかを記述し, +リビング
位置指向の構造に基づいた情報を与える。
家を例にして考えると位置指向 は 場所 +洗面所
家を構成するオブジェクトがどこの部屋にあるのかを示す
図面ではそのオブジェクトがどこにあるのかを示す
例: 工場の>北館の>1階の>右から2つ目の盤
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
機能指向とは
機能指向 位置指向
それが何をするか どこに配置されているか
= 機能設備 + 場所
オブジェクト
オブジェクトはどういう機能なの?
製品指向
部屋を暖めたり、涼しくしたりする機能 どのように構成されているか
部屋を明るくする機能 - 構成要素
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
機能指向
機能指向とは
=コンセント
オブジェクト
機能指向とはシステムの目的に基づく
機能指向の構造は、 =照明
システムを機能観点に基づきオブジェクトに分割・細分化
=水道
家を例に考えると機能指向 は 家の設備
家を機能観点に基づき、オブジェクトを=を使って示す。
図面ではそのオブジェクトの機能を示す
例:プラント制御>冷却水供給>揚水>
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
製品指向とは
機能指向 位置指向
それが何をするか どこに配置されているか
= 機能設備 + 場所
機能設備の目的を果たすために、 オブジェクト
オブジェクトはなにでできているの?
部屋を暖めたり、涼しくしたりする機能
製品指向
部屋を明るくする機能
どのように構成されているか
- 構成要素
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JIS C 0452-1 IEC81346-1
製品指向とは 製品指向
=水道
中間または最終の製品を含むシステムの設計、製作、出荷の オブジェクト
実現の仕方を基礎としている。 -蛇口
製品指向の構造は、機能及び/又は位置を考慮せず、製品観点
でシステムの構成要素のオブジェクトを細分化したもの =照明
製品は1つ以上の独立した機能を持っている
-シーリングライト
家を例に考えてみると製品指向 は 何で構成されているか
家の構成要素のオブジェクトを細分化したモノ
図面では
例:モーターの表記を 駆動機構+電磁力駆動
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まとめ
JIS C 0452-1 IEC81346-1 図面の階層構造
機能指向 位置指向 部屋
+キッチン
それが何をするか どこに配置されているか
+リビング
機能設備 オブジェクト +洗面所
=コンセント
=照明
製品指向
=水道 構成要素
どのように構成されているか -蛇口
-シーリングライト
この3つの観点で分類したオブジェクトを使い、図面の階層構造を構成する。
それが図面の階層構造の基本的な考え方です。
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図面の階層構造 例
図面の階層構造の考え方を、前述の家の例に当てはめて考えてみると、右のようになります。
+リビング
=照明
-シーリングライト
+お風呂
=水道
-蛇口
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図面の階層構造 例
電気設計図面に置き換えた場合、制御盤の図面はこのようにすることができます。
+制御盤1 制御盤1にある(位置指向)
=駆動 駆動機能のための(機能指向)
-モーター モーター(製品指向)
+制御盤1 制御盤1にある(位置指向)
=電源供給 電源供給機能のための(機能指向)
-スイッチ スイッチ(製品指向)
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文書の分類と指定|JIS C 0451 IEC61355 とは
図面の階層構造 文書の分類と指定
IEC IEC 81346 IEC 61355
新JIS JIS C 0452 JIS C 0451
NFPA NFPA70 NFPA79
JIS C 0451を基準にまとめました。
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