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省人化プロジェクトの進め方と投資の事例

ホワイトペーパー

加速する人手不足に対し、対策を講じたいという方のヒントとなる資料

省人化が必要な背景にはどんなものがあるのでしょうか。
いま社会が抱える人材不足の状況を整理しつつ、
加速する企業の省人化について事例を交えて分かりやすくお伝えします。

【目次】
1)なぜいま省力化投資が必要か
 少子高齢化による労働力の減少
 労賃上昇に対するコスト競争力の維持
 多様化するユーザニーズへの対応
2)省力化投資の事例
 製造業
 非製造業
3)省力化プロジェクトの進め方
 組立・検査・梱包
 セルフレジ
 食品加工
 入場チェック
4)プロジェクトの立ち上げ
 事業背景と目的
 効果の目標値
 予算の確保
 省力化投資案
5)プロジェクト推進体制
 計画
 提案依頼書(RFI)作成
 SIer の選定/契約
 立上/運用/保守

【関連キーワード】
人材不足、少子化、少子高齢化、コスト、労働力不足
工場、自動化、FA装置、生産設備、生産ライン、ものづくり
株式会社FAプロダクツ、FAP、JSS、Team Cross FA、TXFA
製造業DX、省人化、省力化、機械化、IoT
スマートファクトリー、スマート工場、サプライチェーン
産業用ロボット、協働ロボット、業務改善、改善提案
システムインテグレーション、システムインテグレータ、SIer

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このカタログについて

ドキュメント名 省人化プロジェクトの進め方と投資の事例
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 1.6Mb
取り扱い企業 株式会社FAプロダクツ (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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省人化プロジェクトの進め方と投資の事例
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このカタログの内容

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省人化プロジェクトの進め方と投資の事例 株式会社 FA プロダクツ 植地 祐奈
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省人化プロジェクトの進め方と投資の事例 目次 1.なぜいま省力化投資が必要か (1)少子高齢化による労働力の減少 (2)労賃上昇に対するコスト競争力の維持 (3)多様化するユーザニーズへの対応 2.省力化投資の事例 (1)製造業 ①組立 ②検査 ③梱包 (2)非製造業 ①セルフレジ ②食品加工 ③入場チェック 3.省力化プロジェクトの進め方 (1)プロジェクトの立ち上げ ①事業背景と目的 ②効果の目標値 ③予算の確保 ④省力化投資案 ⑤プロジェクト推進体制 ⑥計画 (2)提案依頼書(RFI)作成 (3)SIer の選定/契約 (4)立上/運用/保守 1
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1. なぜいま省力化投資が必要か 今後日本では、以下に示す 3 つの理由により、製造業・非製造業に関わらず、省力化投資 が事業の継続に不可欠となってきます。 (1) 少子高齢化による労働力の減少 日本の社会問題として、少子高齢化は深刻な問題です。2008 年頃から、日本の人口は減少 に転じました。減少幅は年々増え続け、このままのペースで進めば、2050 年には総人口 が約 1 億人にまで減少すると予想されています。当然、労働力を示す生産年齢人口(15〜 64 歳)も減少傾向にあり、内閣府の「平成 30 年版高齢社会白書」によると、2015 年には 7,952 万人いた生産年齢人口は 2030 年には 6,773 万人、2060 年には 4,418 万人にまで減 少すると見込まれています。製造業各社では、これから益々、労働力の確保が課題となる と予想されます。 (2) 労賃上昇に対するコスト競争力の維持 労働力不足を背景に、労賃の上昇が予想されます。コスト競争力を維持するためには、労 働力の需要に左右されないオペレーション体制の構築が必要です。 (3) 多様化するユーザニーズへの対応 ユーザのニーズが多様化する社会において、とくに製造業では、ユーザに合わせたカスタ ム製品などのフレキシブルな対応を迫られています。これに合わせて、工場は多品種混流 生産に対応したフレキシブルは生産ラインを構築する必要があります。これまでの少品種 大量生産では、特定の品種に対応した専用設備でラインを構成していました。しかし、こ れからは多品種混流生産に対応したフレキシブルな設備投資が必要です。 2. 省力化投資の事例 続いて、省力化投資の事例についてご紹介しましょう。 (1) 製造業 製造業は設備投資による自動化が進んでいる業界です。需要を見込める製品の場合は、安 い生産コスト・高い生産能力・安定した品質を狙いとして、全自動ラインを敷設すること が一般的でした。その中で、近年課題となっているのは、先に挙げた多品種混流生産への 対応です。需要が見通せない中、単一製品しか製造できない設備に投資してしまうと、設 2
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備の減価償却が終わる前に、製品の需要がなくなることもあります。したがって、設備投 資にはフレキシビリティという観点が必要となります。 下記は、代表的な製造ラインの工程において、フレキシビリティを確保するための設備投 資の事例です。 ① 組立 ロボットの先端に取り付けるハンドを切り替えることで、様々な工程に対応できます。チ ャックを取り付けると筐体組付工程、ドライバーを取り付けるとネジ締め工程、ディスペ ンサを取り付けると接着剤塗布工程など。多彩な実績がありますので、ロボットメーカー やロボット SIer に相談すると良いでしょう。 ② 検査 検査工程の省力化では、画像処理システムを用います。画像処理システムでは、異物・ワ レ・欠け・異物付着・異品(異なる品番)の混入などの検査の他、寸法測定、判別などを 実施できます。 ③ 梱包 最終出荷前の梱包工程などでは、段ボールやトレイに、緩衝材・製品・スペアパーツ・書 類などを梱包します。場合によっては出荷先の違いに対応し、異なる仕様で梱包すること もあります。設備を導入することで、このような複雑な梱包工程でも、製品のバーコード などに紐づけられた梱包仕様通りに、間違えることなく梱包することができます。 (2) 非製造業 非製造業でも様々な設備による省力化投資の事例があります。以下に、身の回りにある省 力化投資の事例の中でも、他の業界に転用可能な汎用性の高い事例をあげました。参考に してみてください。 ① セルフレジ 最近ではスーパーで見ることも珍しくなくなりました。消費者がバーコードリーダに商品 をかざすだけで商品の価格がインプットされます。さらにユニクロでは全商品に RFID タ グをつけることにより、複数の製品を一括で読み取ることができるようになっています。 3
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② 食品加工 スーパーでは、大きさの異なるピーマンや人参などが袋詰めで売られています。これらの 袋ごとに量のバラツキを小さくするために、専用の設備が使われています。この設備で は、まず 10 前後の計量器に製品をひとつずつのせます。測量結果から、狙い値の範囲に 入る組み合わせを自動で計算し、製品をコンベアで流します。コンベアで流れた製品は袋 に詰められます。 この動作を人が行う場合、製品の測量・組み合わせの検討・袋詰めと多くの作業工数がか かります。測量や判定などの作業を設備に置き換えることで、生産性を向上させることが でき、高い省力化の効果を期待できます。 ③ 入場チェック COVID-19 の影響により、イベントや建物への入場者の体温チェックを自動で行う場所を よく見かけるようになりました。これはサーモグラフィと画像処理システムを用いた事例 です。他の業界にも転用性が高い技術だと思います。 3. 省力化プロジェクトの進め方 省力化プロジェクトは大まかに次のステップで進めます。 ⚫ プロジェクトの立ち上げ ⚫ 提案依頼書(RFI)作成 ⚫ SIer の選定/契約 ⚫ 立上/運用/保守 (1) プロジェクトの立ち上げ まずは社内で省力化投資に関する企画書をまとめ、プロジェクトを立ち上げます。企画書 には次の要素を盛り込みます。 ① 事業背景と目的 市場動向や競合他社の状況を整理し、自社が直面する課題と向かうべき方向を整理しま す。これに対し「省力化投資で何を達成したいのか」という目的を明らかにします。 ② 効果の目標値 上記の背景と目的を受けて、どのような効果をどのくらい出したいのか、目標値を設定し ます。省力化投資の場合は、人手がかかっている作業を設備で置き換えることによるラン ニングコストの削減が効果として見込めます。 4
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⚫ 作業者の労賃を〇円/月削減 ⚫ 需要の落ち込みで工場の稼働率が〇%となっても、利益を確保する生産体制を構築 など、具体値を設定します。 ③ 予算の確保 設備にはイニシャルコストがかかります。このイニシャルコストを、削減できる作業者の 労賃と設備のランニングコストの差額で回収することになります。何年で回収できるの か、示す値を投資回収期間と言い、次式で表されます。 投資回収期間=設備イニシャルコスト/(削減できる労賃‐設備ランニングコスト) (年) (円) (円/年) 投資回収期間は投資した設備を利用できる期間よりも短くなければなりません。設備投資 したにも関わらず、事業環境の変化で、すぐに設備を廃却することになれば、事業は赤字 となってしまいます。リスクを見極めて、適切な投資回収期間を設定し、設備イニシャル コスト=プロジェクトの予算を決めましょう。 ④ 省力化投資案 次に省力化投資の対象作業を選定します。現状の業務プロセス・製造ライン全体を分析 し、対象作業を検討します。この時点では複数案立案しても構いません。各案に対して 「省力化投資のポテンシャル」、「技術的な実現可能性」・「イニシャルコスト」の観点 で比較表を作り、着手する優先順位を決めておきます。なお、「省力投資のポテンシャ ル」は、現時点において多くの人手がかかっている作業ほど多くの効果を得られるポテン シャルの高い作業と言えます。現状の作業工数の分析値を比較表に記載します。 「技術的な実現可能性」という観点では、その作業を設備に置き換える技術があるかを見 極めます。自社で実績あり/他社で実績あり/世界初、などのレベルに分けて比較表に記載 します。ロボットや画像処理技術の進展により、従来では人でしかできなかった作業も設 備に置き換えることができる範囲が広がってきています。実現可能性については専門家の 協力を得て判断するとよいでしょう。この点については、プロジェクトの立ち上げの次の ステップ、「(2)提案依頼書(RFI)の作成」で説明します。「イニシャルコスト」に 関しては設備メーカへの聞き込みや、実績があれば過去実績をもとに概算値を記載しま す。 5
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⑤ プロジェクト推進体制 省力化プロジェクトのオーナーを筆頭に、マネジャー・推進リーダー・メンバーを記載し ます。必要に応じて、定期 WG や審議会の体制も記載します。 ⑥ 計画 企画書の最後には、省力化プロジェクトの計画を記載します。企画立案、提案依頼書 (RFI)の作成、SIer 選定/契約、立上/運用/保守に関して、実行計画と、各節目における レビュー日程を記載します。 (2) 提案依頼書(RFI)作成 社内で省力化投資のプロジェクトを立ち上げたら、次は提案依頼書(RFI)を作成しま す。RFI とは SIer に省力化投資の設備・システムな提案を依頼するための要件を整理した 書類のことです。企画書でまとめた内容をベースに、第三者である SIer が読んでも理解 ができるレベルまで詳細な情報を記載します。特に、社内では常識となっている前提条件 や、作業時に取り扱う製品や部品の特性、注意事項などは第三者には分からないため、検 討に必要な情報は追加しましょう。機密情報の開示が必要な場合は、機密保持契約を交わ してから RFI を提出することもあります。 また RFI には、SIer にどんな内容を回答してほしいかを記載します。SIer から受けた提 案に対し、投資可否を判断するために必要な情報を要求しましょう。具体的には、提案の 構想・概算見積もり・アフターフォロー体制・導入計画などに加え、安全対策やメンテナ ンス方法などを要求します。特に概算見積もりはどこまでを含むのかの認識がずれると、 トラブル発生の要因となります。設計費用・加工/組立費用・搬入/設置費用・教育費用・ アフターフォロー費用など、導入から運用までに必要となる費用を項目別に提出してもら うようにしましょう。 (3) SIer の選定/契約 RFI を作成したら、次は複数の SIer に提出して具体的な提案を待ちます。提案が回答さ れると、SIer 各社の提案に対し比較表を作成します。比較表の評価軸には、コスト・納 期・効果達成の見込みの他、各社の実績や立地条件、アフターフォロー体制などを記載 し、各社の提案を評価します。提案に対して不明点の確認や修正の依頼などを行い、最終 的に契約に進みます。 6
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(4) 立上/運用/保守 発注後は SIer と二人三脚でプロジェクトを進めます。社内のプロジェクトリーダーを中 心に、場所や組織面で設備の受け入れ態勢を整え、完成した設備を設置します。設備設置 後は、SIer から操作方法やメンテナンス方法の教育を受けます。不具合発生時のフォロー 体制についても確認しておきましょう。実際に設備を稼働し始めると、目標値通りの効果 が出ていることを確認します。目標値に達していなかった場合は、どこに問題があったの かを検証し、改善または次のプロジェクトへの知見としてノウハウを蓄積します。 投資対効果のご相談は株式会社 FA プロダクツまで このコラムでは省力化投資についてご紹介してきました。ここまで述べてきたように、少 子高齢化によって労働力の確保も課題となっており、人の作業を設備に置き換える省力化 が必要になってきています。それだけではなく、製造業に関わらず様々な業界においてニ ーズが多様化してきており、オペレーションのフレキシビリティが求められています。 これからの省力化投資は、単純作業しかできない設備を導入するのでは不十分です。対応 できる作業の幅が広いフレキシブルな設備を導入して、省力化とニーズの変化への対応を 両立させる必要があります。最近では、気軽に導入できるフレキシブルなロボットを各メ ーカがリリースしてきています。ロボットメーカーと相談しながら導入を検討することも 可能ですが、ロボット SIer に相談するのも有効な選択肢です。ロボット SIer は複数の メーカからロボットを選定し、豊富な知見から適切なコンサルティングを行います。 省力化投資をご検討の際は、株式会社 FA プロダクツへ是非ご相談ください。 7
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装置導入に関するお悩みは FAP へ こんなお悩みはありませんか? ・生産工程の自動化をしたいがノウハウがない ・複数社への発注、スケジュール管理の手間がかかる ・どのメーカーの製品を選べばいいか分からない ・他社の SIer から「専門外なので対応できない」と言われてしまった そんな時はぜひ、関東最大級のロボット SIer である株式会社 FA プロダクツにご相談くだ さい。 FAP の強み 加工から出荷まで、生産ライン全体の最適化にまとめて対応 エンジニアによる一貫生産体制で、高品質・低価格を実現 取引先 400 社以上の豊富な実績 省人化・省力化をご検討の際はお気軽に 050-1743-0310 までお問い合わせください。 (受付時間:平日 9:00〜18:00) 企業概要 社名:株式会社 FA プロダクツ(FA Products Inc.) Web サイト:https://jss1.jp/ 所在地: つくばベース 茨城県土浦市卸町 2-13-3 TEL: 050-1743-0310 E-mail: jss_sales@jss1.jp 8