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マテハン(マテリアル・ハンドリング)の自動化が丸わかりな1冊
工場の搬送工程や物流倉庫の自動化をお考えの際にぜひご一読いただきたい資料です。
システムインテグレータとして分かりやすく解説しております。
【目次】
1. マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは何か?
(1) マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは?
(2) マテハンの関わる業務フロー
① 積み込み
②搬送
③保管
④ 仕分け
⑤ 取り出し
(3) マテハンの省力化・効率化によって解決できること
2. マテハンのための設備や機器
(1) 積み込み
(2) 搬送
(3) 保管
(4) 仕分け
(5) 取り出し
3. マテハン機器の導入事例
(1) 食品工場での箱詰め・搬送・積み込み業務への導入事例
(2) 鋳造工場での取り出し・搬送業務への導入事例
(3) 鍛造部品工場での搬入搬出・積み込み業務への導入事例
【キーワード】
マテリアルハンドリング、マテハン、搬送、物流
工場、スマートファクトリー、FA、装置開発
株式会社FAプロダクツ、JSS、FAP、Team Cross FA、TXFA
このカタログについて
ドキュメント名 | 【物流自動化の教科書】マテハンとは?業務改善の方法や機器 |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 1.9Mb |
取り扱い企業 | 株式会社FAプロダクツ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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マテハンとは? 物流業務を改善する方法や機器
株式会社 FA プロダクツ 植地 祐奈
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マテハンとは? 物流業務を改善する方法や機器
製造業に関わる人であれば、マテハンという言葉を一度は耳にしたことがあるのではない
でしょうか。マテハンは物流業務全般を指す言葉であり、現在の製造業ではこのマテハン
の省力化・効率化によって工場の生産性を向上させることが極めて重要となっています。
本資料では、マテハンとは何かについて解説すると共に、マテハンを最適化させるための
設備や機器、導入事例を紹介します。マテハンについて知りたい方や、物流業務に課題を
感じている企業の方はぜひ参考にしてください。
目次
1.マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは何か
(1)マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは
(2)マテハンの関わる業務フロー
①積み込み
②搬送
③保管
④仕分け
⑤取り出し
(3)マテハンの省力化・効率化によって解決できること
2.マテハンのための設備や機器
(1)積み込み
(2)搬送
(3)保管
(4)仕分け
(5)取り出し
3.マテハン機器の導入事例
(1)食品工場での箱詰め・搬送・積み込み業務への導入事例
(2)鋳造工場での取り出し・搬送業務への導入事例
(3)鍛造部品工場での搬入/搬出・積み込み業務への導入事例
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1. マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは何か
(1) マテハン(マテリアル・ハンドリング)とは
マテハンとは、「マテリアル・ハンドリング」の略称であり、「生産拠点や物流拠点内の
原材料・仕掛品・完成品の全てのモノの移動に関わる取り扱い」のことを指す言葉です。
製造現場においては、略称のマテハンの方で呼ぶのが一般的となっています。製造業にお
いて、モノの移動は価値を生み出すわけではなくコストとなります。そのため、モノの取
り扱いに関する省力化や効率化を図ることは極めて重要なことです。マテハンを最適化す
ることは、工場全体の生産性を大きく向上させることに繋がります。製造業各社は、マテ
ハン機器と呼ばれる設備や機器を導入することによって、マテハンの省力化や効率化を実
現させようとしています。
(2) マテハンの関わる業務フロー
マテハンは物流業務全体を指す言葉なので、マテハンの関わる業務内容は多岐に渡りま
す。ここでは、代表的な 5 つの業務について紹介します。
① 積み込み
工場へ原材料や部品が入荷した場合には、製造するまで保管するためにパレットやラック
にまとめて置いて管理されるのが一般的です。また、製造した完成品を出荷するまで保管
する場合にも同様の作業が行われます。これらの業務が積み込みのイメージです。重いモ
ノを取り扱うことも多く、人による作業では時間がかかったり作業者に負担がかかったり
してしまいます。
② 搬送
工場や倉庫内でモノを運搬する業務です。台車などを用いて人の手で搬送されるのが一般
的ですが、移動させる作業者の人件費や時間はコストとなってしまうため、極力作業者の
数を減らしたり、移動時間を短くしたりすることが必要となります。
③ 保管
倉庫などで在庫を保管する業務です。在庫の数や置き場所を正確に管理することは製造業
にとって非常に重要ですが、人の手で管理をするとミスが発生しやすく、正しい在庫管理
を行うためには大変な労力を必要としています。
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④ 仕分け
製品を出荷先別に分けたり、原材料や部品を使用する製造現場別に分けたりするのが仕分
け業務です。少量であれば人の手で仕分けを実施してもよいですが、物量が多くなると作
業者が大勢必要になり時間もかかるので、人の手で仕分けを行うことは非効率です。
⑤ 取り出し
出荷する製品を、在庫の保管場所から探し出して集めてくることが取り出し(ピッキング)
業務です。目的の製品を素早く見つけてくるには、どこに何があるかを把握している熟練
作業者の経験が必要であり、属人的で非効率な業務になってしまいがちです。
(3) マテハンの省力化・効率化によって解決できること
マテハンはその全てを人の手で行うと多くの人員と時間を要してしまうため、非効率にな
ってしまいます。そのため、設備や機器を導入してマテハンの省力化・効率化を図ること
が重要です。マテハンの省力化・効率化によって、工場には次のようなメリットがありま
す。
・生産性の向上
・人の作業によるミスの削減
・人件費の削減
マテハンに無駄なコストをかけず、本来の製造業務によって生み出す価値を最大限活かせ
るように、マテハンの省力化・効率化を考えるようにしましょう。
2. マテハンのための設備や機器
マテハンを実行するため、またはマテハンを効率化させるための設備や機器のことを総称
してマテハン機器と呼んでいます。自社の物流業務に合ったマテハン機器を導入すること
によって、マテハンの省力化・効率化が実現できるでしょう。ここでは、前章で触れたマ
テハンの関わる業務別に、どのようなマテハン機器があるのかについて紹介します。
(1) 積み込み
積み込み業務においては、フォークリフトがよく活用されています。人が運転するタイプ
が一般的でしたが、近年では自動運転式などのより便利なフォークリフトが登場していま
す。また、パレタイザと呼ばれるロボットが自動で積み込みを行うマテハン機器もあり多
くの企業で導入がされています。
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(2) 搬送
搬送業務においては、コンベアによる搬送ラインの構築がよく実施されています。しか
し、コンベアは広いスペースを必要とするのと、レイアウトの変更に柔軟に対応しにくい
という欠点があるため、それを補える AGV(無人搬送車)が注目されています。AGV には
AI を搭載したタイプもあり、自律運転で工場内を自由に動き回り、モノを必要とする場
所へ搬送することが可能となっています。
(3) 保管
保管業務においては、移動ラックや自動倉庫といった機器が活用されています。特に自動
倉庫は、人の手を介さずに自動で倉庫への入出庫や置き場所の管理を実施できることによ
って大幅な省力化・効率化に繋がるので、導入する企業が増加しています。また、自動倉
庫は人による作業を考慮しなくてよいため、高層化して限られた工場のスペースを最大限
利用できることもメリットとなっています。
(4) 仕分け
仕分け業務においては、ソーターがよく活用されています。これは仕分けを人の手ではな
く機械が自動で行うものです。バーコードやカメラを駆使して、膨大な仕分け作業を、自
動的かつ短時間で行えることが特徴としてあげられます。
(5) 取り出し
取り出し業務においては、ピッキングシステムがよく活用されています。ピッキングする
製品の場所や数を、ラックなどに取り付けたデジタル表示器が作業者へ知らせてくれるも
のが一般的です。作業者がピッキングする製品を探しまわる必要がなくなり、効率的に作
業ができます。近年では人に代わって自動でピッキングをしてくれるピッキングロボット
も登場しています。
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3. マテハン機器の導入事例
マテハンの省力化・効率化の重要性についてはご理解いただけたと思いますが、「どれく
らい効果があったのか?」や「実際にどのようにマテハン機器を導入したのか?」と気に
なっている方も多いと思います。ここでは、マテハン機器を導入することによって業務
改善に成功した事例を 3 つ紹介します。
(1) 食品工場での箱詰め・搬送・積み込み業務への導入事例
参照:経済産業省「ロボットの導入実証事業 事例紹介ハンドブック 2018」
1 つ目は、株式会社ナカガワフーズが箱詰め・搬送・積み込み業務へのマテハン機器の
導入により、生産性向上を実現した事例です。従来は箱詰めとパレットへの積み込みを手
作業で行っており、箱詰めの作業場から積み込みの作業場までの搬送業務も含めると合計
8 名の作業者が付く必要がありました。しかし、ロボットとコンベアを導入して自動化ラ
インを構築することによって、作業者は管理担当の 2 名にまで減らすことができ、大幅
な省人化を実現することができました。
(2) 鋳造工場での取り出し・搬送業務への導入事例
参照:経済産業省「ロボットの導入実証事業 事例紹介ハンドブック 2017」
2 つ目は、アサゴエ工業株式会社が取り出し・搬送業務へのマテハン機器の導入により、
生産性向上を実現した事例です。従来は、生産で使用する金型の取り出しと生産設備への
搬送を人が行っていましたが、多品種の製品を製造しているため、作業頻度が高く非効率
となっていました。自動倉庫は導入済みだったため、自動倉庫からの取り出しと搬送のた
めにマテハン機器の導入を実施することにしました。すると、作業者がほとんど不要にな
って生産性が大幅に向上したと共に、重い金型を人が取り扱わずにすむため安全性も向上
しました。
(3) 鍛造部品工場での搬入/搬出・積み込み業務への導入事例
参照:経済産業省「ロボットの導入実証事業 事例紹介ハンドブック 2017」
3 つ目は、株式会社コタニが搬入/搬出・積み込み業務へのマテハン機器の導入により、
生産性向上を実現した事例です。従来は、加工後の 4〜7kg 程度の製品を 1 日に約
2,500 個も検査工程へ手作業で搬入/搬出し、検査後の製品の積み込みも手作業で行ってい
ました。それらの一連の作業の過酷さと非効率さが課題となっており、マテハン機器を導
入することによって業務の改善を図りました。結果、導入前は 3〜4 名の作業者が必要だ
った工程において 1〜2 名での運用が可能となり、省人化が実現できました。また、過酷
な作業も削減することができて作業者の満足度も向上しました。
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本資料では、マテハンとは何か?というところから解説し、マテハンの関わる業務内容や
各業務を効率化するマテハン機器、導入事例なども紹介してきました。マテハンの省力
化・効率化によって工場全体の生産性は間違いなく向上します。自社のマテハンがどうな
っているかを振り返っていただき、もし改善すべき課題があれば、お気軽に株式会社 FA
プロダクツへご相談ください。株式会社 FA プロダクツは、ロボット Sler としてマテハン
機器にも精通しており、マテハンの最適化の提案をさせていただきます。
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(受付時間:平日 9:00〜18:00)
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Web サイト:https://jss1.jp/
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つくばベース 茨城県土浦市卸町 2-13-3 TEL: 050-1743-0310 E-mail: jss_sales@jss1.jp
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