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【図解】ピンホール検査の種類別での装置化方法

ホワイトペーパー

製品品質・生産設備の寿命に関わるピンホールの検査を自動化

目視で確認できないピンホールを発見できる治具・検査装置
開発前に、自社に最適な検出方法について体系的に把握できる1冊です。

【目次】
1. ピンホールとは?
(1)ピンホールとは
(2)ピンホールができる原因とは
2. ピンホールによる影響とは?
3. ピンホールの検査方法とは?
(1)目視検査
(2)気密検査
(3)浸透探傷検査(PT)
(4)放射線透過検査
(5)超音波検査
(6)CCDカメラによる外観検査
(7)放電式検査
(8)差圧式検査(リークテスター)

【関連キーワード】
検査、目視検査、自動化、検査装置、装置開発
X線、画処ラボ、JSS、株式会社FAプロダクツ
Team Cross FA、TXFA、自動機、品質管理、FA、スマートファクトリー

このカタログについて

ドキュメント名 【図解】ピンホール検査の種類別での装置化方法
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 2Mb
取り扱い企業 株式会社FAプロダクツ (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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【図解】ピンホール検査の種類別での装置化方法 株式会社 FA プロダクツ 植地 祐奈
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【図解】ピンホール検査の種類別での装置化方法 ピンホールは、フィルム製造、食品業、薬品業などほぼあらゆる製造品に現れる厄介な欠陥 です。この欠陥は簡単に目に見えれば良いのですが、まず目に見えないほど微細です。しか も、目で見えるようになったときは、大きな孔と表現できるまでに成長した欠陥です。目に 見えない欠陥であっても、製品に及ぼす影響は、孔欠陥と同じ影響があります。食品や薬品 関連の製品であっては、人の健康に被害を及ぼす重大な欠陥です。原因が機械の不具合によ るピンホールで済んでいるうちは、機械の調整で直る場合も多いでしょう。しかし、孔とな って現れたときは、機械はオーバーホールが必要になるかもしれません。そのためにも、製 造品のピンホール検査を行い、早期に発見することは、工場にとって重要です。本資料では、 ピンホールを見つけ出す検査方法についてご紹介します。 目次 1.ピンホールとは (1)ピンホール (2)ピンホールができる原因 2.ピンホールによる影響 3.ピンホールの検査方法 (1)目視検査 (2)気密検査 (3)浸透探傷検査(PT) (4)放射線透過検査 (5)超音波検査 (6)CCDカメラによる外観検査 (7)放電式検査 (8)差圧式検査(リークテスター) 1
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1. ピンホールとは (1) ピンホール 図1では、ピンホールとは何かについて紹介します。 ピンホールと同じ欠陥に、ピットがあります。ピンホールは、孔が貫通した欠陥、ピット は孔が途中で止まっている欠陥です。図1のハンダの欠陥は、ピットと言えます。どちら も、生成される原因は同じですし、両者を区別した検査の解説は見かけません。ほとんど の業界はピンホールで悩み、あらゆる製造品に対し検査と対策に取り組んでいます。 (例)ピンホール検査を実施している製品 ⚫ シート(紙、セラミックシート、樹脂フィルム) ⚫ 金属(アルミニウム、スチール、銅、アルミ箔) ⚫ 電線(ビニール被覆電線) ⚫ 表面処理(コーティング絶縁被膜、金属表面ライニング) ⚫ 塗装(塗装膜) ⚫ 薬品(目薬プラスチック連包製品、薬品ボトル、ガラスアンプル) ⚫ 食品(食品密封包装製品、食品カップ、飲料プラスチック容器・キャップ、紙パッ ク・飲料缶の容器内面コーティング) ⚫ 電機・電子(半導体、液晶、ウェーハ) 2
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(2) ピンホールができる原因 ピンホールはどのようにしてできるかの例を、シート・フィルム製品と、溶接金属につい てご紹介します。ピンホールとは、内部に形成された空洞部で、針で空けた小さな穴とも 言えます。ピンホールが端から端まで素地を貫通しているのに対し、皮膜内に留まってい るのがピットです。 薄いシートやフィルム ⚫ 突起物が接触や刺さってできる ⚫ 輸送中の振動による摩擦でできる ⚫ 折れ曲がった部分へストレスが掛かりできる ⚫ 落下や衝突などの衝撃によよってできる 溶接金属 ⚫ ガスの溶解度の減少に起因して発生する ⚫ 生成したガスの巻込みに起因して発生する ※ ガスとは ⚫ 溶接材料や開先面に付着している錆・水分・油分からの生成ガス ⚫ 蒸気圧の高い亜鉛めっきからの生成ガス ⚫ シールドガスのシールド不良による外気を巻込んだ生成ガス 3
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2. ピンホールによる影響 ピンホールができると、どのような問題が起きるか、その影響について、紹介します。 腐食・損傷(図 2 上段) ワークが製造される過程でピンホールができたとした場合、ワーク表面は汚れています。 この汚れ成分は、ピンホール内に浸透し、内壁に付着します。洗浄によりワーク表面の汚 れはなくなりますが、ピンホール内壁の汚れは付着したままです。ピンホール内壁は汚れ の成分により腐食され、孔の拡大、ワークの損傷につながります。 ⚫ 内容物漏れ(図 2 下段の左側図) 容器内の内容物が、ピンホールを伝って、外部に流出します。 ⚫ 内容物汚染(図 2 下段の右側図) 外部から汚染物質が、ピンホールを伝って、容器内に流れ込み、内容物を汚損します。 4
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3. ピンホールの検査方法 ピンホールを検査する方法は数多くあります。業態、製品種類、オフライン・インライン など、検査方法と検査機は多くの種類があります。以下では、ピンホール検査の方式のい くつかについて、ご紹介します。 (1) 目視検査 目視によるピンホール検査を紹介します。この検査方法は、目視による外観検査です。目 視での確認が困難であれば、ルーペを使い検査を行います。 5
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(2) 気密検査 気密検査によるピンホール検査を紹介します。この方式は、容器にピンホールがあるかど うかを、気密で検査する方法です。 ⚫ 水没検査 容器内に窒素などの気体を封入し、水槽に沈めます。容器にピンホールがあれば、発砲し 水面に泡が出てきます。 ⚫ 発泡検査 容器に発泡液を塗布することで、ピンホールがあれば、そこから発泡します。ピンホール の穴径が微小な場合、発泡までに時間が掛かるため、短時間での検出には向きません。 6
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(3) 浸透探傷検査(PT) 探傷検査によるピンホールの検出を紹介します。溶接部に浸透液を吹きかけたのちに、表 面に付着した浸透液をふき取ります。現像液を吹きかけると、ピンホールがあれば、そこ が染色された模様となって出現します。 (4) 放射線透過検査 放射線による透過検査で、ピンホールを検出する方式を紹介します。放射線を透過するこ とで、X線受信機で画像を得ます。画像処理装置で、画像を処理し、溶接内部のピンホー ルの画像が得られます。 7
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(5) 超音波検査 超音波によるピンホールの検査を紹介します。 ※ 検査の手順 a. 容器内に圧縮空気を封入します。 b. 容器にピンホールがあると、そこから空気が噴出します。 c. 噴出した空気により超音波が発生するため、超音波受信機でそれを検出します。 d. 超音波の音量から、ピンホールから流れる空気の通過速度が分かり、孔の大きさが分か ります。 e. 表示器に表示されます。 8
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(6) CCD カメラによる外観検査 ピンホール検出方式は、シート上のピンホールを CCD カメラで検出するイメージです。 ※ 検査の手順 a. シートは製造ライン中を流れているイメージです。 b. CCD カメラにはラインカメラを使います。 c. カメラの解像度は、ピンホール径の大きさに応じた解像度を選択します。 d. 画像処理装置に送られたカメラ入力に対し、ノイズ除去などの前処理を加えます。 e. 得られた画像から、ピンホールの特徴を抽出します。 f. ピンホールかどうかの判定をし、警報出力などを行います。 g. シート上には、ゆがみ・シワ・異物などの欠陥も存在するため、同時に検出します。 9
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(7) 放電式検査 ※ 検査の手順 a. ピンホールの前後に、電極を設置します。 b. 電極は、高電圧出力側の電極と、設置側の電極です。 c. 電極間に高電圧をかけて、徐々に電圧を上げていきます。 d. ある電圧で、空気の絶縁性が破壊され、電極間に放電アークが発生します。 e. 放電現象によって、ピンホールの存在が分かります。 (ピンホールがなければ、ライニング絶縁体の破壊電圧は、空気の破壊電圧よりはるかに 大きいため放電は起こりません。) 10
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(8) 差圧式検査(リークテスター) 差圧式のピンホール検出器、リークテスターを紹介します。リークテスターは、ピンホー ルを含め、ワーク内からの漏れを検出する検査機器です。 ※ 検査の手順 a. ワーク側とマスター側に計測弁を開けて、空気を封入します。 b. 封入後、計測弁を閉めます。 c. マスター側は封入された空気圧を維持します。 d. ワーク側の圧力と、マスター側の圧力の差を、差圧変換器で検出します。 e. ワーク側に漏れがなければ、差圧変換器の差圧指示の変化はほぼゼロです。 f. ピンホールがあると空気が漏れ始める、差圧指示計に差圧が出始め徐々に拡大します。 g. ワークのピンホールからの時間と漏れ量から、ピンホールの大きさが特定できます。 リークテスターはワークの漏れを検出するため、ねじ込みキャップからの漏れの有無の検 出も可能です。 11
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4. ピンホール検査装置の製作依頼はこちら 株式会社 FA プロダクツでは、年間 200 台以上の治具・装置を開発しています。自社に合 った形式でピンホール検査を自動化されたい場合にはぜひご相談ください。弊社が運営す る画像処理検証施設「画処ラボ」にて、複数メーカーの機器から最適な構成で検証し、装 置の立ち上げを後押しいたします。 12
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装置導入に関するお悩みは FAP へ こんなお悩みはありませんか? ・生産工程の自動化をしたいがノウハウがない ・複数社への発注、スケジュール管理の手間がかかる ・どのメーカーの製品を選べばいいか分からない ・他社の SIer から「専門外なので対応できない」と言われてしまった そんな時はぜひ、関東最大級のロボット SIer である株式会社 FA プロダクツにご相談くだ さい。 FAP の強み 加工から出荷まで、生産ライン全体の最適化にまとめて対応 エンジニアによる一貫生産体制で、高品質・低価格を実現 取引先 400 社以上の豊富な実績 省人化・省力化をご検討の際はお気軽に 050-1743-0310 までお問い合わせください。 (受付時間:平日 9:00~18:00) 企業概要 社名:株式会社 FA プロダクツ(FA Products Inc.) Web サイト:https://jss1.jp/ 所在地: つくばベース 茨城県土浦市卸町 2-13-3 TEL: 050-1743-0310 E-mail: jss_sales@jss1.jp 13