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スマホ世代に向けた技能伝承のビデオマニュアルをビデオ編集未経験者が短時間で制作
1938年(昭和13年)に芝浦工作機械として創業。
沼津工場は1942年に中型精密工作機械の生産工場として開設。 現在は、射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、工作機械、超精密加工機、ガラス成形装置、産業用ロボット、電子制御装置、鋳物などの製造・販売メーカー。
今回、iPhone/iPad 映像制作・編集アプリ <Photron-Mobile Video Creator> を導入した材料加工事業部の鋳造部と機械加工部では、モノづくりの最前線で、ベテラン技術者の技能伝承が命題となっている。
スマホ世代に効率的でスムーズな技能の伝達を模索している同事業部鋳造部 部長の小川 亮輔 氏、その命を受けてビデオ制作に取り組んでいる同部署の齋藤 瞭 氏、同事業部機械加工部の渡邊 未生 氏に <Photron-Mobile Video Creator> について、導入の経緯や操作性、そして活用の可能性について話を聞いた。
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このカタログについて
ドキュメント名 | 東芝機械株式会社 様 「Photron-Mobile Video Creator」導入事例 |
---|---|
ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 808.5Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社フォトロン (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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東芝機械株式会社
USER スマホ世代に向けた
CASE 技能伝承のビデオマニュアルを
ビデオ編集未経験者が短時間で制作
1938年(昭和13年)に芝浦工作機械として創業。沼津工場は1942年に中型精密工作機械の生産工場として開設。現在は、
射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、工作機械、超精密加工機、ガラス成形装置、産業用ロボット、電子制御装置、
鋳物などの製造・販売メーカー。今回、iPhone/iPad 映像制作・編集アプリ〈Photron-Mobile Video Creator〉を導入
した材料加工事業部の鋳造部と機械加工部では、モノづくりの最前線で、ベテラン技術者の技能伝承が命題となってい
る。スマホ世代に効率的でスムーズな技能の伝達を模索している同事業部鋳造部 部長の小川 亮輔 氏、その命を受けてビ
デオ制作に取り組んでいる同部署の齋藤 瞭 氏、同事業部機械加工部の渡邊 未生 氏に〈Photron-Mobile Video
Creator〉について、導入の経緯や操作性、そして活用の可能性について話を聞いた。
熟練者の技能を伝える (ビデオマニュアル)を制作しました。当時、 間)受講する。
ビデオ映像を手軽に制作したい 同僚の課長職数人に視聴を依頼すると、理 『iPadで実習をしながら“これはいける”
解しやすいので現場でビデオを活用すべき という確信を得ました。確かにPCのビデオ
材料加工事業部には約200名が所属し、 だ、と好評でした。ただ、初めてのビデオ制 編集ソフトと比べれば機能的に制限される
そのうち約150名がモノづくりに携わる。そ 作は映像の取り込みや編集作業にとても 部分はあります。でも、それを上回る使いや
のモノづくりの最前線にいた小川氏は、従 時間がかかり、現場で実用化するには知識 すさとビデオ編集の経験がなくても直感的
来の手順書やOJTによる技能伝承に限界 や設備においてハードルが高いと考えてい にビデオ制作ができる。iPad 1台だけで撮
を感じ、時代に合った手法を模索していた。 ました。』 影と編集が完結するのは大きなメリットで
『従業員の教育革新に関するテーマのセ ビデオ制作を手軽で誰もが簡単にでき した(小川氏)。研修で教えてもらった操作
ミナーを受講した時に“これからはビデオを る手法はないかと東京ビックサイトの展示 に難しいというところはありませんでしたか
使った教育が非常に有効である”という内 会場を回っていた時に、iPhone/iPad 映 ら、簡単なんだという実感がありました(渡
容に衝撃を受けました。すぐに実践すべく、 像制作・編集アプリ〈Photron-Mobile 邊氏)。PCのビデオ編集ソフトでは3分間の
家庭用ビデオカメラとホームビデオ編集ソ Video Creator〉に出会う。2017年12月に ビデオ制作に2日ぐらい要していましたが、
フトを用意し、受講した方法に習って3分間 は小川氏、齋藤氏、渡邊氏を含めた4名は 〈Photron-Mobile Video Creator〉なら
の「下型突き固め作業」というビデオ標準 フォトロン本社で使い方研修を半日(3時 3時間で制作できました(斎藤氏)。』
東芝機械株式会社 東芝機械株式会社 東芝機械株式会社
材料加工事業部 鋳造部 部長 / 材料加工事業部 鋳造部 鋳造課 材料加工事業部 機械加工部 生産技術担当
鋳造技術担当 グループマネージャー 齋藤瞭 氏 渡邊未生 氏
小川 亮輔 氏
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導入後4ヵ月の間に10本、15本と 理解がとても容易になります。また、事前お ます。速やかに復旧させるための「再稼働ビ
ビデオマニュアルを制作 よび事後に作業の手順やポイントを映像で デオマニュアル」です。このポイントは、訓練
見られるわけですから、技能の習得がとて ができない事象の対応です。こうした用途
2011年から2017年まで鋳造課の課長職 も効率的です。実は、それぞれに通常業務 においてビデオマニュアルを制作する意義
にいた小川氏。配属時はベテラン従業員が があります。その仕事のかたわらでのビデオ は大きく、安心して安全な作業が求められ
一挙に退職して新人に入れ替わった直後 制作ですから、負担なく作れるツールがある るところに活用したいと思います。』
で、技能レベルが上がらない、生産性が上が というのは重要なことです。』 ひとり一人の技能に頼る部分がとても多い
らない、安全性のリスクが高い等々、問題山 斎藤氏、渡邊氏ともにPC等によるビデオ 鋳造部では、生産性、品質管理、それから安
積の状況にあった。 編集の経験はなかったが、〈Phot ron- 全など、生産現場で必要とされるアウトプッ
『標準書を読む、OJTで教えるといった従 Mobile Video Creator〉を導入してから トを適切に制作し管理することが課題でも
来の方法では、スピーディで質の高い技能 4ヵ月の時点で、齋藤氏が15本の鋳造に関 あります。
の伝承は容易ではありません。なぜかと言う するビデオ標準を制作。渡邊氏は10本の加 『私たちは東芝機械の中でモノづくりの
と、先輩に言われたことを若手が理解でき 工完了部品検査に関するビデオマニュアル 最前線にいます。QCD:高品質(Quality)、
ない、つまり聞く側が言葉をイメージ化でき と、ビデオ作りのための社内マニュアル 低コスト(Cost)、納期遵守(Delivery)をハ
ないんです。それに比べてビデオ映像なら、 (PPT)を制作している。 イレベルで実現して生産性を上げていくこ
とが求められている使命。それを実現する
高いレベルのQCDを実現して ために〈Pho t r o n -Mob i l e V ideo
生産性を向上するためのツール Creator〉を使い、若手でもベテランと変わ
らない仕事実現に活用したいと思います。
『現在、生産の現場ではISOによって多く 最終的な目標である“少ない人数で効率的
の文書管理が求められています。そうした に生産する”ことを追求するための重要な
書類の理解度を高めるために、ビデオを活 ツールでもありますね。』
絵コンテを作り込んでからビデオ標準を作成 用したいとも思っています。最適なのは設備
のマニュアルです。生産ラインでトラブルが (この記事は2018年5月9日時点の情報です)
発生して停止した場合には、初動の手順を
間違いなく行えることが重要です。例えば
工作機械にQRコードを貼っておき、ライン
を再稼働させる際は必ずそのQRコードをタ
ブレットPCやスマートフォンで読み取り、ビ
デオを再生しながら、同じように機械を操作
完成したビデオ標準の画面キャプチャー していけば間違いのない対処が可能になり
東芝機械株式会社
静岡県沼津市大岡2068-3
USER http://www.toshiba-machine.co.jp/jp/index.htmla
PROFILE 東芝機械は、日本そして世界の産業から要求される様々な機械を提供
する製造・販売メーカー。今回、iPhone/iPad 映像制作・編集アプリ
〈Photron-Mobile Video Creator〉を導入した材料加工事業部の鋳造
部と機械加工部は、そのモノづくりの最前線に位置している。