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計測用マイクロホンとは?
計測用マイクロホンにはいろいろタイプがありますが、東陽テクニカで取り扱っております「計測用マイクロホン」の技術資料を公開いたします。
このカタログについて
ドキュメント名 | PCB Piezotronics 「これで計測用マイクロホンの仕組みが分かる」 |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 613.9Kb |
取り扱い企業 | 株式会社東陽テクニカ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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計測用マイクロホン 技術資料
マイクロホンの紹介 動的応答
高精度マイクロホンは音圧レベル(dB)やその周波数を定 一つの音を記述する主要な基準は音圧変動の振幅に基づき
量化するため、様々な計測アプリケーションで使用されま ます。マイクロホンが測定できる、最大音圧レベルと最小
す。 音圧レベルとの差はダイナミックレンジと呼ばれます。健
音響のテストは新製品のデザイン、製品のモニタリング、 常な人間が聞くことの出来る最小の音圧レベルは、20マイ
予知保全、メンテナンス、騒音対策等のさまざまな場面で クロパスカル (20μPa) です。パスカル単位で表示される
行われております。 音圧レベルは一般にとても小さく把握しにくいため、デシ
ベル (dB) と呼ばれる他の単位が用いられています。
コンデンサ マイクロホン デシベルスケールは対数スケールであり、音圧変動に対す
コンデンサマイクロホンは薄いダイアフラムとバックプレ る人間の耳の応答により合致します。
ートとの間からなるキャパシタから構成されています。音
圧がダイアフラムに到来すると、ダイアフラムが歪み、バ ここにいくつか基準として用いられる典型的な音圧レベル
ックプレートとダイアフラムの間の距離が変化します。 例を示します。
その距離の変化はダイアフラムとバックプレートで構成さ 0 dB = 0 .00002 Pa 最小可聴値
れるコンデンサの静電容量の変化につながります。最終的 60 dB = 0 .02 Pa ビジネスオフィス
に静電容量の変化を電圧に変換して出力します。 80 dB = 0 .2 Pa 工場騒音
容量変化を電圧変化に変換するために、バックプレートに 94 dB = 1 Pa 大型トラック
加えられる電荷は二通りの異なった方法で作りだされます。 100 dB = 2 Pa 削岩機
一つは外部分極マイクロホン型で、外部電源を用います。 140 dB = 200 Pa 航空機の離陸
伝統的なこのタイプの電源電圧は200ボルトです。二つ目 音圧は次の式で計算出来ます。音圧、出力電圧、マイクロ
はプリポラライズドマイクロホン型と呼ばれる新しい設計 ホン感度は下記の関係があります。マイクロホンが測定し
で、バックプレートに電気層が取り付けられます。この電 た音圧(Pa)が決まると、対数スケール計算式を用いてデ
気層には一定の電荷が存在しています。帯電したプレート シベル (dB) スケールに変換出来ます。
により分極電圧を供給します。
尚、マイクロホンの種類(自由音場型、音圧音場型、拡散
音場型)については 7-2 ~ 7-3 ページをご参照ください。
ケ
ー
ブ
ル
・
コ
ネ
ク
タ
機械計測センサ部
TEL 03(3279)0771( 代表 ) 03(3245)1058( 直通 ) FAX 03(3246)0645 E-mail:web-car@toyo.co.jp URL:www.toyo.co.jp/sens 12-2