1/3ページ
ダウンロード(522.6Kb)
リニアモータ及びトルクモータに運動を発生させる為の「転流」プロセスについての概要説明
三相同期モータで運動を生成させるには、適切なコイルに電流を供給するために位相を切り替える必要があります。この位相を切り替えるプロセスを転流といいます。ここではこの転流プロセスについての概要を説明します。
主な内容
・モータ動作原理と転流の概要
・デジタルおよびアナログホールセンサー概要
・デジタルホールセンサーによる磁極検出
関連メディア
このカタログについて
ドキュメント名 | TECNOTION社三相同期モータの運動の仕組み「転流」の概要 |
---|---|
ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 522.6Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 日本シュネーベルガー株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
技術概要
転流
はじめに
転流とは?三相リニアモータで運動を発生させるには、適切なコイルに電力を供給する為に位相
を切り替える必要があります。この位相を切り替えるプロセスを転流といいます。
目的の動きを作るために、コントローラはどの位相をオンにする必要があるかを決定します。力
が磁場内のどこにあるかを決定するために最も一般的な方法はホールセンサーを使用することで
す。
1. 転流のプロセス
転流のプロセスを理解するには、円グラフで用いて説明で
きます。コイルユニットを流れる電流は正弦波形状をして
います。右の円グラフの矢印のY成分は、その電流の大き
さを決定します。矢印が完全に回転すると、電流の大きさ
は正弦波のパターンに従います。電流は120度位相がずれ
ており、3つの矢印が360度にわたって等間隔に配置されて
いることで示されています。
1
Page2
2. 転流の方法
マグネットトラック(またはローター)上の(電磁)コイルの
位置を決定する方法はいくつかあります。エンコーダ(ス
ケール)に高い精度が必要ない場合は、アナログホールセ
ンサーを使用してコイルユニットの位置を測定できます。
デジタルホールセンサーは、電流を整流するために使用さ
れます。
3. 特長とリスク
永久磁石を備えたコイルを介して電流を「調整」する簡単な方
法は、ホールセンサーを使用することです。ホールセンサーは
アナログまたはデジタルにすることができます。アナログホー
ルセンサーは正確な磁場を測定します。磁極を中心にすると信
号が強くなります。2つの反対の極間で測定した場合、磁場は
ゼロに等しくなります。デジタルホールセンサーは、正(N極)
または負(S極)の磁極のみを測定します。それらは、「1」また
は「0」を意味するデジタル表示します。デジタルホールセン
サーがそのタイプの極(NまたはS)の上にあるとき、それらは信
号を出力します。
同期モータの転流のプロセスは、位相を切り替えるプロセスで
す。ローレンツの法則により、コイルが永久磁石を交互に引き
付けたり反発したりして、目的の運動を作り出すように、位相
を切り替えることができます。Tecnotionのモータはすべて3相
同期モータです。
電流を交流させることにより、コイル内の磁場の方向が逆にな
ります。この磁場と永久磁石トラック(またはローター)との相
互作用により、運動を生成します。
2
Page3
4.電流位相の転流
リニアモータまたはトルクモータを効果的に動かすために必要なものを要約します:電流位相の転流およびオプションで
ホール効果センサーがあります。運動を生成すには、電流の3つの位相を継続的に制御する必要があります。ホールセンサ
ーを使用して、コントローラが位相を正しく転流するための磁場内の力の位置を決定できます。デジタルホールセンサー
は、それぞれのモータ磁石ピッチに対して120度の間隔で配置された3つの信号を使用します。Tecnotionのデジタルホール
センサーには、4,5V〜28VDCの電源電圧が必要です。アナログホールには5V電源が必要です。
国内総代理店
日本シュネーベルガー株式会社
〒105-0001
東京都港区虎ノ門3-20-5 クレイン虎ノ門ビル7階
TEL: 03-6435-7474 FAX: 03-6435-7475
Mail: Sales-Japan@schneeberger.com
URL: https://www.schneeberger.com/ja/
3