1/16ページ
ダウンロード(1.9Mb)
高密度・低欠陥化を実現した新しいスパッタ薄膜も事例で紹介
薄膜に限らず、お客様の困り事には様々なプロセスを提案します!!
成膜で困ったら、何でもご相談ください。
このカタログについて
ドキュメント名 | 今さら聞けない「薄膜形成技術」種類と選び方 |
---|---|
ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
ファイルサイズ | 1.9Mb |
取り扱い企業 | パナソニックプロダクションエンジニアリング株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
今さら聞けない「薄膜形成技術」
種類と選び方
高密度・低欠陥化を実現した新しいスパッタ薄膜も事例で紹介
Page2
成膜技術とは
膜種の分類と成膜技術
厚膜 薄膜
膜厚
1mm 100μm 10μm 1μm 100nm 10nm 1Å
印刷・塗布 ゾル・ゲル ALD
めっき PVD/CVD
液相成⾧ 気相成⾧
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 2
Page3
成膜技術とは
真空薄膜形成技術の分類
物理的方法
(PVD) 蒸着(熱,電子ビーム,レーザ)
Physical Vapor
Deposition スパッタリング(DC,RF)
気相成⾧ イオンプレーティング
レーザアブレーション
化学的方法
(CVD) CVD(熱,プラズマ,光)
薄膜形成
Chemical Vapor
Deposition ALD(Atomic Layer Deposition)
液相エピタキシ
液相成⾧ めっき
ゾル・ゲル
塗布 出典:薄膜工学(第3版)
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 3
Page4
薄膜形成技術(気相)の紹介:蒸着
成膜フロー 基本構成
① 成膜材料を設置 ヒータ
② 加熱
③ 材料が蒸発 基板
④ 基板に付着
⑤ 成膜完了
着膜のイメージ
蒸着物質
蒸着源
加熱用
フィラメント
真空ポンプ
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 4
Page5
蒸着工法の主な特徴
ヒータ
工法 真空蒸着
特徴 得意な膜 高生産な膜
よく使われる膜 有機材料膜 基板
材料の選択性 無
(導体/絶縁体) 融点次第
生産 生産性(レート) 高
カバレッジ性 低
(溝への成膜)
インフラ ガス設備 -
膜質等 膜質制御性 中 蒸着物質
蒸着源
粒子エネルギ 小
基板への熱影響 大 加熱用
フィラメント
膜密度 低
真空ポンプ
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 5
Page6
薄膜形成技術(気相)の紹介:スパッタ
成膜フロー 基本構成
① プラズマでAr+が生成 ガス導入バルブ
② ターゲット電極にAr+が衝突 Ar(アルゴン)
③ ターゲット材料が飛び出す 基板電極(+)
④ 基板に付着
基板
⑤ 成膜完了
着膜のイメージ 直流または
ターゲット電極(-) 高周波電源
真空ポンプ
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 6
Page7
スパッタ工法の主な特徴
工法 スパッタ
特徴 得意な膜 均一な膜 ガス導入バルブ
Ar(アルゴン)
よく使われる膜 電極膜
材料の選択性 有 基板電極(+)
(導体/絶縁体) DC/RFで選択
生産 生産性(レート) 低 基板
カバレッジ性 中
(溝への成膜)
インフラ ガス設備 - 直流または
ターゲット電極(-) 高周波電源
膜質等 膜質制御性 高
粒子エネルギ 大
基板への熱影響 小 真空ポンプ
膜密度 中
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 7
Page8
薄膜形成技術(気相)の紹介:CVD
成膜フロー 基本構成
① 原料ガスを導入
② 熱等でガスが分解
③ 化学反応により基板に膜付着
④ 成膜完了 熱・プラズマ・光
化学反応 反応後のガス
原料ガス
着膜のイメージ
ガス導入バルブ 基板
真空ポンプ
2H2+O2 2H2O
H H O
H H H H
O
O O H H
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 8
Page9
CVD工法の主な特徴
工法 CVD(熱)
特徴 得意な膜 ち密な膜
よく使われる膜 保護膜
材料の選択性 有
(導体/絶縁体) 反応式による
生産 生産性(レート) 中
カバレッジ性 高
熱・プラズマ・光
(溝への成膜)
インフラ ガス設備 除害装置が必要 原料ガス 化学反応 反応後のガス
膜質等 膜質制御性 中 バルブ 基板
粒子エネルギ 小
基板への熱影響 大 真空ポンプ
膜密度 高
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 9
Page10
工法による比較
工法 真空蒸着 スパッタ CVD(熱)
特徴 得意な膜 高生産な膜 均一な膜 ち密な膜
よく使われる膜 有機材料膜 電極膜 保護膜
材料の選択性 無 有 有
(導体/絶縁体) 融点次第 DC/RFで選択 反応式による
生産 生産性(レート) 高 低 中
カバレッジ性 低 中 高
(溝への成膜)
インフラ ガス設備 - - 除害装置が必要
膜質等 膜質制御性 中 高 中
粒子エネルギ 小 大 小
基板への熱影響 大 小 大
膜密度 低 中 高
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 10
Page11
高結晶/高密度な膜を作るには?!
従来DCスパッタ MPスパッタ (MPS)
高結晶化・高密度化
Alターゲット Alターゲット
① スパッタ粒子の
高エネルギー化 Nラジカル
N2分子 N原子
(不活性) Al粒子 (活性種)
② 活性種の高密度化
Al粒子 (高エネルギーイオン)
基板 ③ 基板上粒子の 基板
欠陥 マイグレーション促進
各種電子デバイスに適応
• 高結晶/高配向機能膜(AlN膜,etc.)
• 低抵抗金属膜(Al合金膜,Ti膜,Mo膜,etc.)
• 高密度/高耐湿保護膜(SiN膜,SiO2膜,etc.)
独自のプラズマ制御技術により、スパッタ薄膜の特性を向上
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 11
Page12
結晶膜はスパッタ工法では作れない?!
高結晶膜(AlN)を
普通なら
成膜したい RFスパッタ 生産性が悪い
非加熱成膜 DCスパッタ
結晶性が悪い
MPスパッタで解決
■結晶性評価(半値幅:FWHM[arcsec])
400 結晶性はRFスパッタを上回る
結晶化せず
200 (測定限界)
AlN膜
0
サファイア基板
DCスパッタ RFスパッタ MPスパッタ
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 12
Page13
低抵抗膜はやっぱり加熱が必要?!
低抵抗な電極を デバイス特性上
普通なら
成膜したい 加熱スパッタ 120℃以上
加熱不可
非加熱成膜 通常スパッタ
抵抗率が低い
MPスパッタで解決
■抵抗率評価
120 加熱時とほぼ同等
100
80
60
DCスパッタ MPスパッタ DCスパッタ MPスパッタ
(加熱無し) (加熱無し) (加熱)) ((加熱)
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 13
Page14
ち密な膜はCVDでしか作れない?!
ち密な保護膜を
普通なら CVD装置 毒性ガス対応で
成膜したい インフラ投資が高額
安全なガスなら スパッタ装置
保護性能が低い
MPスパッタで解決
■バッファードフッ酸(BHF)による浸食評価
80
BHF 56.1
ほぼ浸食無
40
保護膜 0.8
Si基板 0
欠陥があると浸食が進行 DCスパッタ MPスパッタ
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 14
エッチングレート[nm/m]
Page15
スパッタリング装置のラインアップ
ロータリ型 S600 量産用途 マルチチャンバ型 S800
多 多
層 種
多
積 様
層 な
プ プ
ロ ロ
セ ターンテーブル型 小型 セ
ス ス
用 用
途 途
研究開発・小規模生産用途
標準プラットフォーム以外にも、RtoRや大版といった個別設計にも対応
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 15
・
Page16
最後に
薄膜に限らず、お客様の困り事には
様々なプロセスを提案します!!
成膜で困ったら、何でもご相談ください
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
ppe_contact@ml.jp.panasonic.com
Panasonic Production Engineering Co., Ltd. 16