1/21ページ
ダウンロード(1.7Mb)
【軽量化・コスト効率化・時間効率化】EU出資プロジェクトFlexHyJoinにおけるライスターのレーザー接合技術
その他
◆EU出資プロジェクトFlexHyJoin
・EUで2030年までにCO2を40%削減。
それを達成するため車の軽量化が急務であり、そのため異材料を接合する製造システムの製作が目的。
◆3つの要件
• 車の軽量化
• コスト及び時間の効率化
• 接合強度
◆詳細はダウンロードしてご覧ください
このカタログについて
ドキュメント名 | 【軽量化・コスト効率化・時間効率化】EU出資プロジェクトFlexHyJoinにおけるライスターのレーザー接合技術 |
---|---|
ドキュメント種別 | その他 |
ファイルサイズ | 1.7Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社ライスター・テクノロジーズ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
EU出資プロジェクトFlexHyJoinにおける
ライスターのレーザー接合技術
Leister Technologies AG
Page2
1.本プロジェクトの目標
本プロジェクトの目標
EUで2030年までにCO2を40%削減。それを達成
するため車の軽量化が急務であり、そのため異
種材料を接合する製造システムの製作が目的。
プロジェクト期間2015-2018年
3つの要件
• 車の軽量化
• コスト及び時間の効率化
• 接合強度
Page3
2.目的
• GFRTP(PA6)と金属の接合
• コスト効率・時間効率の良いプロセス
• 重量に影響しない良好な強度を有する接合
• 金属表面(レーザー)加工、オンラインモニタリ
ング、非破壊検査も統合
• TRL 6-7(プロトタイプデモ機)の自動パイロッ
ト生産セルを製作
3
Page4
3.デモに使用されたワーク
• フィアット社パンダのルーフシュテフィナーを金属か
ら複合材へ…(結果として約30%の重量削減達成)
• 素材:GFRTP(ガラス繊維強化熱可塑ポリマーコンポ
ジット)とスチールブラケット
ライスター
Line Beam AT
4/26/2019 4
Page5
3.デモに使用されたワーク
50 mm
950 mm
サイドブラケット
センターブラケット レーザー接合
レーザー接合 インダクション接合
挑戦: 金属部品をGFRTPにレーザー接合して永続的な接続を実現
素材:
GFRTP: Tepex 102 (GF-PA6) Steel: DC04
Fiber vol.%: 47% EN 10139
Laminate thickness: 1,5 mm Thickness: 0,7 mm
4/26/2019 5
77 mm
Page6
4.フィアット社パンダ
4/26/2019 6
Page7
5.生産セル(動画)
4/26/2019 7
Page8
6.FlexHyJoinプロジェクトの現在
• プロジェクトは昨年末に完了(生産セルは完成)
• 完成した生産セルは2019-2021年の最低3年間は
ドイツのニュルンベルクにあるヴィルヘルムスド
ルフのGubeschグループ(コンポジット材の
フォーミング会社)に設置・展示予定
4/26/2019 8
Page9
7. レーザーでコンポジット材と金属を接合
• 原理
金属表面に レーザー レーザー アンカー
レーザーで 誘導加熱 透過接合 効果で
表面処理 接合 (レーザーが透過で 接合完了
(樹脂(コンポジッ きる樹脂)
ト)側がレーザーを
透過できない)
4/26/2019 9
Page10
8.レーザーで金属の表面処理(ドイツ、Fraunhofer社)
左右のブラケット及びセンターブラケットの表面処理時間
10
Page11
8.レーザーで金属の表面処理(ドイツ、Fraunhofer社)
• 金属表面の表面処理メーカー:ドイツ、Fraunhofer社
• 使用レーレーザー:ファイバーレーザー1kW 1064nm
• 使用光学系:スキャナー光学系
• 処理パラメタ:処理回数6回、速度:10mm/s
• 表面処理時間:3つのブラケットトータルで70秒
• 構造
4/26/2019 11
Page12
9.ライスターのレーザーで複合材と金属を接合
• ライスターの設備(レーザー)
I. 光学系:ラインビーム光学系
II. レーザーの種類:ダイオードレーザ
600W 940nm、水冷式
III.ラインビーム光学系その他仕様
• ラインレーザーヘッド寸法:
160x88x258mm
• 重量:4.5kg
IV.コスト概算:B-AT(レーザー発信器
+Line Beam AT/1200万
4/26/2019 12
Page13
9.ライスターのレーザーで複合材と金属を接合
• ライスターの設備(その他)
I. シュテフィナーワークホルダ・6軸ロボット・クランプ治具
6軸ロボットに搭
載されたライン
誘導接合の ビーム
ヘッド
ルーフシュテ
フィナー
レールガイドに据え付
けられたクランプ治具
ワークホルダー
4/26/2019 13
Page14
9.ライスターのレーザーで複合材と金属を接合
Ⅱ. クランプ治具詳細図
パス測定
エアシリンダー
トッププレート
クランピングプレート
ブッシュ ルーフシュテフィナー
ベースプレート
ワークホルダー
4/26/2019 14
Page15
9.ライスターのレーザーで複合材と金属を接合
ライン形状の クランピングカラー
レーザービーム サイドブラケット サイドブラケット クランピングカラー
トップビュー ボトムビュー
溶着時間:片方のブラケットが43秒(セルにルーフシュテフィナーが入ってから出るまで150秒)
4/26/2019 15
Page16
10.接合強度(試験片による引っ張り強度)
•接合面積:300mm2(12x25mm)
•剪断強度:16MPa(Max)
4/26/2019 16
Page17
10.接合強度(接合試験片による引っ張り強度)
• 接合条件:レーザー出力 600W、照射スピード
6mm/s(平均)、ライン幅:28mm
• 積雪荷重試験:
フィアット社の要望加重 120N
計測値 200N(平均)
4/26/2019 17
Page18
11.今後の課題と対応
• レーザーの反射防止⇒金属の反射率に応じて防止
策が必須かもしれない
• クランプ⇒金属側からのレーザー照射の場合、金
属が過熱するのでガラスは使用不可。均一加圧が
必須で、フレーム加圧の場合、レーザー未照射部
とのバランスの兼ね合いが必要
• テスト⇒金属の放熱や表面処理の度合いによって
条件が大きく変わるので、接合テストは必須
4/26/2019 18
Page19
13.最後に(FlexHyJoinプロジェクト参加企業)
• Leister(スイス):レーザー接合
• CRF Centro Ricerche FIAT(イタリア):ボディの提供 等
• EDAG Engineering(ドイツ):デザイン、開発、テスト
• Fraunhofer ILT (ドイツ):レーザー(金属表面処理)
• FILL Gesellschaft (オーストリア):生産セル
• Institut fuer Verbundwerkstoffe(ドイツ):プロジェクトコーディ
ネーター
• KGR(イタリア):システムソリューション
• New Infrared Technologies(スペイン):サーモグラフィ
• HBW-Gubesch Thermoforming(ドイツ):サーモフォーミング
• Fundación Tecnalia Research & Innovation(スペイン):技術ソ
リューション開発
19
Page20
12.ライスターその他取扱品
熱風式プラスチック溶接機
(写真はルーフ用自動溶接機)
IRヒーター
工業用ヒーター
(写真はヒーター・送風機一体型)
4/26/2019 20