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プラズマとは何か、プラズマ処理の効果をわかりやすくまとめています
《掲載内容》
■プラズマとは?
・プラズマは世界を変える
・ほぼ全ての業界で利用されているプラズマ処理
・なぜ大気圧プラズマ処理なのか
■大気圧プラズマ表面処理
・表面活性化:プラズマクリーニング、活性化、ナノコーティング
・大気圧プラズマの特性:インライン処理、優れたコスト効率、環境に優しい技術
・他の表面処理方法と比較した Openair-Plasma®技術のメリット
■大気圧プラズマ処理技術の大きな可能性
・もっと自由な組合せで軽量化、汎用化
・プラズマナノコーティングによる新たな機能
・環境に優しい新たなプロセスでリサイクル可
・プラズマ技術による技術革新:
・業界分野ごとの実績とアプリケーション
基本的なことから、今後の活用までわかりやすく解説しています。
ダウンロードの上、ご一読ください。
このカタログについて
ドキュメント名 | 【アペルザ限定ハンドブック】今更聞けない プラズマ処理とは |
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ドキュメント種別 | ハンドブック |
ファイルサイズ | 3Mb |
取り扱い企業 | 日本プラズマトリート株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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今更聞けない
プラズマ処理とは
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プラズマとは - 第4の物質状態
プラズマ技術は、シンプルな物理的原理に基づく技術です。物質にエネル
ギーを与えると、その状態が固体から液体へ、液体から気体へと変化しま
す。プラズマは気体にさらにエネルギーを与えると、気体の分子が電離し、
イオンと電子別れ、その状態を第4の状態であるプラズマとなります。
1928年、アーヴィング・ラングミュアが初めてプラズマを発見しました。
実際にはプラズマは珍しいものではなく、極めてありふれたものです。宇
宙の中で目に見える物質の99%以上は、プラズマ状態にあります。地球上
でも、稲妻や北極・南極のオーロラなど、自然界で目にすることができま
す。日食時には、太陽のまわりの明るい輪 (コロナ) としてプラズマを観察
することができます。
供給するエネルギーが増えると、物質の状態は固体から液体へ、さらに気
体へと変化します。さらに気体に放電の形でエネルギーを与えると、気体
がプラズマに変化します。
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プラズマは世界を変える
プラズマはエネルギー準位が高く、とても
不安定な物質です。そのため、プラスチッ
クや金属などの材料にプラズマが接触する
と、その不安定な分子や官能基分子が表面
分子と結合・付着し、濡生を大きく左右す
る表面エネルギーや極性などの表面特性を
変化させます。
製造業界では、この原理を利用して材料特
性を必要に応じて改質しています。プラズ
マによる前処理を行うこと、表面の接着
性・濡れ性を改善することができます。そ
れにより、全く新しい材料 (極性の低い材
料も含む) の導入、溶剤 (揮発性有機化合物
不使用) やVOC塗料を使わない環境に優しい
プロセスなどの利点があり、今日では化学
薬品での表面処理の代用として、プラズマ
処理を導入いただいています。
ほぼ全ての業界で利⽤されているプラズマ処理
大気圧プラズマ処理は、表面改質力が高い上、生産ラインへの導入が簡
単にでき、生産プロセスの単純化・短縮化が見込めるため、長年にわた
りほぼすべての業界で活躍してきました。主な主要業界としては、自動
車産業、運輸、電子機器製造、包装技術、消費生活用製品、ライフサイ
エンス、新型エネルギーなどがあげられます。
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⼤気圧プラズマソリューション
表⾯活性化
プラズマクリーニング、活性化、ナノコーティング
大気圧プラズマ処理は、プラスチック、金属 (アルミニウムなど)、ガラス、
リサイクル材料、複合材のクリーニングや活性化、コーティング用として、
最も効率的なプラズマプロセスの一つです。
真空プラズマとは違い、Openair-Plasma®技術は大規模なチャンバーシステ
ムを用意する必要がありません。また同システムでクリーニングを施すと、
表面の有機汚染物 (離型剤や添加剤) を安全にクリーニングし、表面を滅菌
する効果があります。
大気圧プラズマでの表面活性化の利点は、処理後に接着剤やコーティング
剤の工程がすぐに可能です。またPlasmaPlus® (プラズマナノコーティング)
を利用すれば、加工用途に合わせた特性を備えた機能を表面を作り出すこ
ともできます。
⼤気圧プラズマの特性
インライン処理、優れたコスト効率、環境に優しい技術。
プラズマトリート社では、効果が低いコロナプロセスなどの表面処理プロ
セスを、効率性に優れた大気圧ソリューションに切り替えるという課題に
取り組んできました。Openair-Plasma®プロセスは、操作がシンプルで安全
なうえ、環境にも優しい技術です。このプラズマシステムには、圧縮空気
と電力、そして既存の製造ライン以外は必要ありません。そのため、
Openair-Plasma®はほぼ全ての製造分野で導入されています。
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他の前処理⽅法と⽐較した
Openair-Plasma®技術でのメリット
・⾼い信頼性のあるプロセス︓
Openair-Plasma®技術は、優れた管理システムによるエラー感知機能とプロ
セス管理機能を特長としています。
・優れたコスト効率︓
マルチシフト作業においても高速プロセスが可能であり、スクラップ発生
率が低いため、効率を確実に高めることができます。またOpenair-Plasma®
プロセスは、熱可塑性材料 (エラストマーなど) を使用した部位にも利用す
ることが可能であり、優れた特性を備えた材料を利用することができます。
・⾼レベルの活性化︓
コロナ処理とは違い、Openair-Plasma®では、処理表面を活性化力が優れて
おり、処理スピードが最大900m/minの装置もご用意しております。
・多様なプロセスウィンドウ︓
Openair-Plasma®は用途に合わせてノズルヘッドを変えることができ、処理
幅や溝などの深さによって調節が可能です。フレーム処理と比較して、部
分的に表面を活性化することに最適です。
・取り付けが簡単︓
粗面化処理や砂・酸化アルミニウムブラスト処理などのプロセスとは対照
的に、Openair-Plasma®は既存の生産にインラインで簡単に組み入れること
ができます。
・環境に優しい︓
Openair-Plasma®は、溶剤や揮発性有機化合物の代用になります。亜鉛めっ
き処理や電気的手法を用いた酸洗浄、クロムめっきなどの電気化学プロセ
スとは異なり、VOC処理の必要がありません。
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⼤気圧プラズマ技術の⼤きな可能性
Openair-Plasma®処理は⾰新的な新しい製造プロセスであり、今まで接着
難とされていた材料の組み合わせが可能になります。製品強化や軽量化
の開発にソリューションとしても導⼊いただいています。
またOpenair-Plasma®技術を利⽤すれば、原材料や材料の効率性と、省エ
ネルギー、環境保全にも貢献ですることができます。
プラズマトリート社はトップクラスの研究所と協⼒し、多様なアプリ
ケーションの研究開発に積極的に取り組んできました。多くの製造業界
のお客様と企業パートナーとともに、新たなソリューションや新たなプ
ロセス技術の開発を継続的に⾏っています。
もっと⾃由な組合せを
Openair-Plasma®処理は、⼯業⽣産において、これ
まで相性の悪い材料同⼠の接合に初めて成功した技
術です。例えば極性 (濡れ性) の低いプラスチック
に対し、表⾯改質することで塗装や接合加⼯に必要
な特性を必要な部分に付与することができます。
また材料のコスト効率を⾼め、軽量化や安定化する
ことによって、リサイクル材料などを使⽤すること
もできるようになります。
ナノコーティングによる新たな機能
PlasmaPlus®ナノコーティングを利⽤すれば、
⽤途に応じて表⾯に機能性をもったコーティ
ングを塗布できます。それにより、全く新た
な特性を材料表⾯に与え、優れた効率性を備
えた膜を⽣成することができます。
その⽤途は導電性コーティングからバリア
コーティング、薬学的に活性な機能性コー
ティングにまで拡がっています。
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環境に優しい新たなプロセスと最終製品
ドライなOpenair-Plasma®技術を利用すれば、溶
剤プロセスの多くを省略することができます。
プラズマを用いた超微細クリーニングは、すで
にあらゆる洗浄プロセスの代替技術として利用
されており、大量のエネルギーを使用する乾燥
工程が必要ありません。
高効率プラズマ活性化により、環境に有害で、
健康を害する接合剤やプライマーを使用する必
要がなくなります。接着機能を大幅に強化する
ことができるため、揮発性有機化合物を使用し
ない水性塗料や接着システムを代替材料として
使用することができます。
これらの特長を全て兼ね備えたOpenair-Plasma®
を利用することで、コスト効率に優れた環境に
優しい、そして有害物質を含まない製品の、新
たな製造プロセスの実現が可能となりました。
プラズマ技術による技術⾰新︓
あらゆる業界分野における新たな⽤途
Openair-Plasma®技術の利用が想定される用途の
範囲は無限に拡がっています。業界の多くの分
野では、大気圧プラズマを用いた処理方法がす
でに確立しています。ライフサイエンスや新型
エネルギー、あるいは航空機や宇宙航空産業な
ど、新たな応用ソリューションに関する研究が
重点的に行われています。既に、太陽電池の保
護コーティングや燃料電池の開発、革新的な炭
素繊維材料を用いた軽量構造などの分野で飛躍
的な成功を収めています。ヒトの皮膚の治療に
関する初期臨床試験でも、将来の飛躍的進歩に
向けたプラズマ技術の大きな可能性を探ってい
ます。
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未来への挑戦
イノベーションの原動力は、プラズマ
トリート社誕生の歴史と密接に関連し
ています。当社は創業当時からR&Dに
重点を起き、多くの研究機関や大学と
協力研究・開発をしてきました。これ
からも新技術、真素材に向けた未来へ
のプロセスを開発しています。
会社概要
会社名 日本プラズマトリート株式会社
所在地 〒 103-0023
東京都中央区日本橋本町4-5-2
設立 2001年7月
事業内容
金属類、樹脂類、ガラス、ゴム等の表面加工装置及び表面処理測定
装置の輸出入、組立、販売、設置、修理・点検、及びレンタル。表面
処理に関するコンサルティング業務。
TEL 03-3244-0035
FAX 03-3244-2888
WEBサイト http://www.plasmatreat.co.jp