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蒸気流量計 STEAMcube(TM)

製品カタログ

飽和蒸気を高精度に質量流量として測定可能

導圧管計装や導圧管内の封止水の管理が不要です。

◆飽和蒸気の条件変化に対応した質量流量測定
◆流出係数を補償演算し、低流量域まで測定可能
◆セルフウォーターシール構造で保守性の向上

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このカタログについて

ドキュメント名 蒸気流量計 STEAMcube(TM)
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 4.7Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 アズビル株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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CA1-MVC300 絞り口径比の選定 CommStaffTM 蒸気主管を対象とした大流量用と、下流の枝管を対象 フィールド・コミュニケーション・ソフトウエア CFS形 とした小流量用の2つ絞り口径比を用意しております。 ご用途に合わせて、ご選定ください。 ● ボイラー出口や蒸気ヘッダー出口などには大流量用 が適当です。 ● 蒸気配管下流の枝管に設置された熱交換器や各種 蒸気流量計 装置の入口で蒸気消費量の測定などに用いるには 小流量が適当です。 STEAMcubeTM ■ 測定流量範囲(口径80Aの場合) 飽和蒸気を高精度に質量流量として測定可能 形 MVC30/32A 形 MVC31/33A 飽和 静圧 (小流量用) (大流量用) 蒸気 (MPa_G) 上限 下限 上限 下限 温度 (kg/h) (kg/h) (kg/h) (kg/h) (℃ ) 0.1 691 60 1614 143 120 0.3 1348 83 3149 198 143 0.7 2053 115 4840 275 170 CommStaff(コムスタッフ)は、アズビル株式会社製のス マート機器の設定や調整を行なうための、パソコンをベー 1.0 2446 134 5780 320 184 スとしたソフトウエアです。 1.3 2782 151 6586 359 195 蒸気流量計STEAMcubeのレンジ設定やゼロ点調整、そ 2.0 3442 184 8163 438 215 の他、機器診断などに使用します。また、設定パラメータ の保存が可能であり、機器管理が容易にできます。 詳しくはCommStaffの製品仕様書をご確認ください。 (仕様書No.SS1-CFS100-0100) ■ STEAMcube仕様 測定流体 飽和蒸気専用 口  径 25A/40A/50A/80A/100A/150A 絞り口径比 各口径 β=0.4(小流量用)とβ=0.6(大流量用) 接  続 ウエハ接続(フランジ接続は特殊品対応) 蒸気温度 215 ℃まで(周囲温度に制限あり) 蒸気圧力 2 MPaまで 周囲温度 -10~65 ℃(仕様に差異あり) 構  造 防水形、TIIS防爆形(Ex d IIB+H2 T4) 電  源 24 VDC 出  力 アナログ(4~20mADC)、パルス(オープンコレクタ) 表  示 積算流量、瞬時流量、圧力・温度より2つ選択 ※その他の仕様の詳細につきましては、製品仕様書(一体形:SS1-MVC300-0100、分離形:SS1-MVC320-0100)にてご確認ください。 ご注文・ご使用に際しては、下記URLより「ご注文・ご使用に際してのご承諾事項」を 必ずお読みください。 https://www.azbil.com/jp/product/factory/order.html ●STEAMcube、CommStaffはアズビル株式会社の商標です。 [ご注意] この資料の記載内容は、予告なく変更する場合もありますのでご了承ください。 ●本文中に記載している製品名、機種名、社名は、各社の商標または登録商標です。 本資料からの無断転記、複製はご遠慮ください。 ご用命は下記または弊社事業所までお願いします。 1 飽和蒸気の条件変化に対応した質量流量測定 2 流出係数を補償演算し、低流量域まで測定可能 本社 〒100-6419 東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル 北海道支店 (011)211-1136 中 部 支 社 (052)265-6207 東 北 支 店 (022)290-1400 関 西 支 社 (06)6881-3331 3 セルフウォーターシール構造で保守性の向上 北関東支店 (048)621-5070 中 国 支 店 (082)554-0750 東 京 支 社 (03)6432-5142 九 州 支 社 (093)285-3530 <アズビル株式会社> https://www.azbil.com/jp/ <COMPO CLUB> https://www.compoclub.com/ 初版発行:2005年 5月-AS 印  刷:2020年 12月(第11版)-AZ/ED (6) CA1-MVC300
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蒸気流量計 STEAMcube 導圧管計装や導圧管内の 5つの特長 封止水の管理が不要です。 P O I N T 1 飽和蒸気の条件変化に対応した質量流量測定 蒸気は圧力・温度により流体条件が変化します。 このような系においては、通過した蒸気の体積ではなく、圧力・温度が変化しても不変な質量流量で測定す ることが最適です。 STEAMcubeはDualセンサ(デュアルセンサ)を採用し、差圧・圧力を同時に測定します。これにより内蔵され た飽和蒸気表をもとに、測定圧力から当該密度を導出し、飽和蒸気の質量流量を出力します。 P O I N T 2 アナログ/パルスの2出力を同時出力可能 STEAMcubeはアナログとパルスの2つを同時出力します。パルス出力はDCSで行うアナログ積算よりも、高 精度に積算流量をカウントすることが可能です。また、アナログ出力は、瞬時流量、圧力、温度の中から選択し て出力をすることが可能ですので、積算流量と組合わせることで圧力発信器1台分の削減が可能です。 P O I N T 3 低流領域までの出力を実現 蒸気の流量計測に多く用いられる渦流量計は、低流速では渦自体が安定して発生せず、出力の安定に 課題がありました。 STEAMcubeは差圧式流量計を基本原理とする流量計で、さらにレイノルズ数補償演算アルゴリズム の採用により、低流速域まで安定した出力を発信します。蒸気アプリケーションに多い、装置保温時の 低流量測定に有効です。 P O I N T 4 セルフウォーターシール構造で保守性の向上 差圧発信器を使用した蒸気流量計測においては、シールポット(ドレンポット)を用い、蒸気をドレン化させて 水封し、差圧の測定を行っていました。しかし、導圧管内でのスラッジによる詰まりの問題や、液位の管理、 また冬季には凍結防止のための保温なども必要となっています。 STEAMcubeはセルフウォーターシール構造により、蒸気自らが冷却されて水封液となることで、 カバーフランジ内部に設けられたウォーターポケットに溜まり、発信器が高温になるのを防ぎます。 またスラッジは自重で蒸気配管に戻るためウォーターポケットに溜まることはありませんので、導圧部の パージは不要です。 分離形(水平配管用) P O I N T 5 低圧力損失な楕円スロート形差圧検出端を採用 STEAMcubeに採用されている差圧発生機構は、弊社独自の楕円スロート構造を採用しています。 楕円スロートとは、絞り構造がそこを通過する流体の流線に沿った形で作られた絞り機構であるため、 絞り部分で発生する不要なエネルギーロスは最小となっています。 楕円スロート機構の圧力損失は、同じ絞り口径比のオリフィスの50%程度であり、圧力損失は大幅に 削減されています 一体形(水平配管用) 2 3
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蒸気流量計 STEAMcube 構成 特長 Dual センサによる複数センシング 楕円スロート形差圧発生端 レイノルズ数補償演算アルゴリズム Dualセンサのパッケージには、差圧を測定するセンサチップ 流体の流線に沿った絞り構造を持つことで、キャビテーショ 通常、差圧式流量計では、流出係数Cは測定条件にあっ と圧力を測定するセンサチップの2つを搭載しています。飽 ンが少なく、低流量まで安定して差圧を発生させます。また、 た固定値で計算をいたします。そのため、限られた範囲内 和蒸気においては、飽和蒸気表を用いることで蒸気圧力か 絞り構造自体が整流作用を持つため、短い上流直管長を実 でのみ確からしさを確保しています。一方、STEAMcube 従来の差圧式流量計の計算方法 ら蒸気密度の導出が可能であるため、差圧センサの捉えた 現します。 では、流出係数Cを可変させ、繰り返し演算を行うことで、 信号と積算することで、質量流量測定を可能とします。 測定条件にあった最適の流出係数を使用し流量計算を 行います。これにより幅広い測定範囲をもたらします。 オリフィス C1 常用流量域 レイノルズ数 圧力センサチップ C1 C2 空気回路部 … Cn-1 Cn 差圧センサチップ 測定可能範囲 レイノルズ数 急激な絞り構造のため、キャビテーションの発生があり、 STEAMcubeの流量計算方法 得られる差圧信号は遙動します。 楕円スロート形差圧発生端 レイノルズ数補償演算アルゴリズム 圧力/差圧高圧側導入口 内蔵の飽和蒸気表によるダイレクトな質量流量出力 STEAMcube変換器 得られた差圧と密度の情報から、 質量流量をダイナミックに演算 基準圧導入口 差圧低圧側導入口 入力 流線形をした絞り発生機構のため、キャビテーションの 発生は少なく、得られる差圧信号は安定します。 Dual センサ 飽和蒸気表 出力演算ブロック 差圧 質量流量 (体積流量) 静圧 密度 温度 温度 適用アプリケーション 圧力 ● 各種プラントにおけるユーティリティ蒸気の流量測定 ● 機械装置産業における各種保温用蒸気流量の測定 得られた静圧と搭載された飽和蒸気表より ● 食品工場における殺菌工程の蒸気流量測定 飽和蒸気温度・密度を算出 出力 ● コンビナート地域などで行われている蒸気の取引流量の測定 ● 地域冷暖房システムにおける蒸気流量の測定 ※その他、各種蒸気使用アプリケーションに対応可能です。 4 5 流出係数C 流出係数C
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蒸気流量計 STEAMcube 特長 機能 配管レイアウトを選ばない上流直管長 アナログ/パルス同時出力 上流直管長は、最短0.5Dからのご使用が可能 であり※、配管レイアウトの自由度が格段に拡 電源/アナログ出力 がります。楕円スロート形差圧発生端の整流 【出力割付】 作用により、上流直管長を短くすることができ アナログ…瞬時流量※、圧力、温度より選択 123456 PP kg ます。 。 0.7MPa 170C@ ※配管・バルブ等の配置により異なりますので、詳しくは  製品仕様書でご確認ください。 パルス出力(オープンコレクタ) ■ 上流/下流直管長の確保 【出力割付】 安定した差圧を発生するために、その助走距離として、当流量計の上流/下流に以下の直管長が必要です。 パルス…積算流量※ (なお、ここで示すDとは口径を示し、0.5Dとは口径の0.5倍の直管長が必要であることを示します。) ※流量は質量流量、体積流量より選択可能 上流/下流直管長は以下のとおりです。上流/下流直管長の確保が出来ない場合は、出力誤差の原因となりますので、ご注意くださ い。 また、これらベントや弁類等が複合的に組合わされた配管の場合には、これらの上流直管長の総和以上を直管長とし、余裕を LCD出力表示の選択 持った配管としてください。  なお、配管系の組み方次第では、上流/下流直管長を確保したにも関わらず、流体音を発する場合がありますので、できる限り余裕 封止水液位 を見て配管していただくことをお奨め致します。 123.4 蒸気圧力・温度を PP kg/h 監視する場合 。 0.7MPa170 C@ 上段(主表示):瞬時流量  上 流 側 L1 下流側 L2 下段(副表示):圧力・温度 STEAMcube STEAMcube STEAMcube STEAMcube STEAMcube 流れの状況を 3.5D D 左に示す 監視する場合 123456 FLOW kg 総ての継 上段(主表示):積算流量 123.4 kg/h 下段(副表示):瞬時流量 手類など L1 L2 L1 L2 L1 L2 L1 L2 L1 L2 流れ方向 流れ方向 流れ方向 流れ方向 流れ方向 同一平面上にある 90°ベンド 1個 2個以上の90°ベンド 収縮管 拡大管 弁類※ (全開)  0.5D 1.5D 2.5D 1.5D 2.5D 0.6D ウォーターポケット ※ 弁類とは、ボール弁およびゲート弁のフルボアタイプの弁を示します。流量調節弁に代表されるグローブ弁形式のものではありません。 セルフウォーターシール構造 ウォーターポケットでは飽和蒸気が冷やさ れ、飽和水となって溜まります。従来の計装 方法ではシールポットを用意し、そこに溜め られた水が圧力を伝播させますが、この場 合、細い導圧管内面で生じた錆が詰まりの原 因となることがありました。セ ルフウォーター シール構造では、圧力を伝播させるのは、あく までも蒸気であり、溜められた水はダイヤフ ラムの冷却のみに使われますので、圧力伝播 の妨げとなる詰まりの影響は受けません。ま た、蒸気を流している間、飽和水の液位は保 たれますので、水の補給や定修時の脱水は不 要です。 6 7 φ3D φ0.75D