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機械的ストレスフリーを実現した電磁誘導式エンコーダ
◆非接触で回転運動を測定
◆優れた堅牢性と樹脂充填構造
◆従来型エンコーダの弱点を解消
◆エンコーダ本体1台で多様なシャフトサイズに対応
◆多様なインターフェースを用意
◆耐ノイズ性と高分解能を両立
◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。
このカタログについて
ドキュメント名 | 非接触式ロータリーエンコーダ Ri-QR24シリーズ |
---|---|
ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 3.4Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | ターク・ジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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Your Global Automation Partner
Ri-QR24シリーズ
非接触式ロータリーエンコーダ
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機械的ストレスフリーを実現した電磁誘導式エンコーダ
非接触で回転運動を測定
ロータリーエンコーダ QR24シリーズは、測定原理に回転部とセンシング
部に物理的接触がない電磁誘導式を採用。機械的ストレスや摩耗が
全く発生しないためメンテナンスフリー構造を実現。長期にわたり高精
度かつ安定した測定をサポートします。
優れた堅牢性と樹脂充填構造
金属製ダイカストハウジング内に樹脂充填を施し、高い耐衝撃性や耐
振動性を備えた堅牢性を実現。化学薬品や油への高い耐性も保持
し、悪環境下での使用にも対応。
・保護構造:IP68, IP69K
・温度範囲:-25~+85 ℃
・耐振動性試験:20 g; 10~3000 Hz; 50回/各軸(x, y, z)
・耐衝撃性試験:100 g; 11 ms 正弦半波パルス; 3回/各軸(x, y, z)
・連続衝撃試験:40 g; 6 ms 正弦半波パルス; 4000回/各軸(x, y, z)
従来型エンコーダの弱点を解消
光学式または磁気式など従来型ロータリーエンコーダは、モータや機械な
どの回転軸に連結し、エンコーダ内部の回転板を回転させる必要があ
ります。エンコーダ内部で回転機構があるため、振動や衝撃によってエン
コーダ内部が破損することがあります。電磁誘導式ロータリーエンコーダ
内部には回転部がなく、完全樹脂充填構造を実現しています。
2 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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エンコーダ本体1台で多様なシャフトサイズに対応
シャフトサイズにあわせ回転エレメントセットをご用意しています。
<対応シャフトサイズ>
Ø 6, Ø 10, Ø 12, Ø 14, Ø 20 mm, Ø 3/8”, Ø 1/4”
多様なインターフェースを用意
産業現場で使用される様々なインターフェースに対応。
● マルチターン エンコーダ
・ 同期式シリアルインターフェース(SSI)
・ IO-Linkインターフェース
● インクリメンタル Push-Pull/HTL
● シングルターン エンコーダ
・ アナログ出力(0~10 V / 4~20 mA)
・ CANopenインターフェース
耐ノイズ性と高分解能を両立
電磁誘導式を採用したロータリーエンコーダ QR24シリーズは、大
型モータやインバータから発生する電磁ノイズに影響を受けにくく、
振動や衝撃などの物理的なノイズにも耐性があるので、安定かつ
高精度な測定が可能。
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機械的ストレスフリーを実現した電磁誘導式エンコーダ
製品構成
ロータリーエンコーダ本体
保護リング
(ロータリーエンコーダ本体の固定具としても使用)
M12コネクタ
回転エレメント(外側樹脂部)
シャフトアダプタ(内側金属部)
測定原理
ロータリーエンコーダ内部のセンシング基板には3種類のコイル
が内蔵されています。1つは高周波の交流磁界を生成し、回
転エレメント内部の共振コイルを励磁させる励磁用コイル。残
り2つのコイルは、回転エレメント内の共振コイルと電磁結合
し、回転エレメントの角度変化を電磁結合係数の変位として
検出する位置検出用コイル。この2つのコイルは検出ピッチが
異なり、2つの異なる電磁結合係数を利用し精度の高い角
度検出を実現します。
4 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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機械的ストレスフリー構造
ロータリーエンコーダ QR24シリーズは、測定原理に回転部とセンシ
ング部に物理的接触がない電磁誘導式を採用し、回転部(回
転エレメント)とロータリーエンコーダ本体を完全に分離。推奨離
隔距離は1.5mm。離隔距離 1.5 mmの場合、横方向と縦方向
の許容ブレ幅は±1 mm。回転エレメントとロータリーエンコーダの間
に水や油、埃など付着しても測定に影響はありません。
離隔距離と許容ブレ幅
許容ブレ幅のイメージ図
ロータリーエンコーダ エンコーダと回転エレメントの推奨離隔距離は
1.5 mmです。このとき、左右への許容ブレ幅は± 1 mmです。離
隔距離が1.5mmより遠くなると左右への許容ブレ幅は小さくなり
離隔距離 4 mmの時、左右許容ブレ幅は0 mmとなります。 最大 4 mm
回転エレメント
エンコーダ検出面
TURCK 公式YouTubeチャネルにて動画公開中
● 非接触式ロータリーエンコーダ 概要紹介(日本語)
https://www.youtube.com/watch?v=hsOZ2JZiurQ&list=
PLwlmHZhlhPimXJOzyTMJiIqroqLbe_mYK&index=3&t=0s
● ロータリーエンコーダ ポートフォリオ
https://www.youtube.com/watch?v=XaJkD2S01E4
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機械的ストレスフリーを実現した電磁誘導式エンコーダ
様々な取付方法に対応
■ 設置例 1
①保護リング取付用シールドを設置。
②間隔設定用ツールを挿入。
③シャフトアダプタを装着した回転
エレメントを突起しているシャフトに搭載。
④回転エレメントの六角穴付きボルトを
締め、回転エレメントを固定。
締付けトルク 0.6~0.8 Nm。
⑤間隔設定用ツールを抜き、保護リング
取付シールドと回転エレメント間の
隙間が1.5 mm程度あることを確認します。
⑥保護リングとセンサ本体を設置。
*この場合、エンコーダと回転エレメントの離隔距離の設定は不要です。
■ 設置例 2
①回転シャフトに貫通させたエンコーダを
3か所ネジで固定。締め付けトルク1.4~1.5 Nm。
②間隔設置用ツールを挿入。
③シャフトアダプタを装着した回転エレメント
をシャフトに搭載。
④回転エレメントの六角穴付きボルトを締め
回転エレメントを固定。
締付けトルクは0.6~0.8 Nm。
⑤間隔設定用ツールを抜き、エンコーダと
回転エレメント間の隙間が1.5 mm程度
あることを確認します。
*回転エレメントが露出したまま使用しないください。
必ず保護リングなどを使用し接触しないよう安全を確保してください。
6 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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■ 設置例 3
シャフトサイズがØ 20より太い場合
①回転エレメント用キャップを
回転エレメントに装着。
②回転エレメントを六角穴付きボルトを
0.6~0.8 Nmで締め、装着した回転
エレメント用キャップを固定し一体化。
③回転エレメント取付用シールド板を
シャフト部に装着。
④回転エレメントを回転部に装着。
締付けトルク 0.6~0.8 Nm。
*エンコーダは回転エレメントの正面に固定し、離隔距離は
1.5 mmに設定してください。
取付例
<設置例 1> <設置例 2>
シャフトを貫通させて設置した例 設置例 2のように設置後、保護リングと保護カバーを
使用して、回転エレメントをカバーした例
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電磁誘導式エンコーダ
インクリメンタル Push-Pull/HTL
製品型番:Ri360P0-QR24M0-INCRX2-H1181
出力パルス数を設定可能なロータリーエンコーダ
搬送装置やボトリングマシンなど回転速度の測定に最適
■ 測定回転角度:0~360°
■ 測定可能な回転速度:最大 10,000 rpm
■ 分解能:1~5,000パルス/回転。工場出荷時 1,024パルス
■ 出力 :インクリメンタル Push-Pull/HTL(A相, B相, Z相)
■ サンプリングレート:5,000 Hz
■ 設定ツール:別売り PC用設定ツール、ティーチアダプタ
■ 接続コネクタ:サイズM12、8ピン オスコネクタ
*回転エレメントや保護リングなどは別売り
製品仕様
製品
型番 Ri360P0-QR24M0-INCRX2-H1181
測定に関する仕様
角度範囲 0~360°
分解能 1,024パルス(工場出荷時) 設定可能パルス:1~5,000
繰返し精度 0.01 % F.S.以下
リニアリティ 0.05 % F.S.以下
温度ドリフト ± 0.003 %/K 以下
測定可能な回転速度 最大 10,000 rpm
回転エレメントとの離隔距離 推奨 1.5 mm
最大加速度、起動トルク、荷重等 回転部とセンシング部が非接触のため制限無し
インクリメンタルインターフェースと設定項目
Push-Pull/HTL、A/A-, B/B-. Z
インクリメンタル形式
不均等パルス出力型。1 ms毎に回転変位量に相当するパルス数で一括出力
最大パルス出力周波数 200 kHz
信号電圧レベル High信号 供給電圧対し -2V、Low信号 最大 2.0 V
回転方向 時計回り(工場出荷時)反時計回りへ設定可能
サンプルレート 1,000 Hz
8 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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製品仕様
電気的仕様
電源電圧 DC 10~30 V, リップル(p-p) 10 % 以下
絶縁試験電圧 0.5 kV
消費電流 100 mA 以下
逆接続保護 / 短絡保護 電源ライン有り / 有り(短絡時 サイクリック出力)
動作温度範囲 -25~+85 ℃
ハウジング
寸法 81 x 78 x 24 mm
材質 金属部 ZnALCu1, 樹脂部 PBT-GF30-V0, コネクタ部 真鍮ニッケルメッキ
コネクタ M12 x 1、8ピン
振動試験 55 Hz(1 mm)
振動試験 (EN 60068-2-6) 20 g; 10~3000 Hz; 50回/各軸(x, y, z)
衝撃試験(EN 60068-2-27) 100 g; 11 ms 正弦半波パルス; 3回/各軸(x, y, z)
連続衝撃試験(EN 60068-2-29) 40 g; 6 ms 正弦半波パルス; 4000回/各軸(x, y, z)
保護構造 IP68, IP69K (IEC準拠)
MTTF 138年 SN 29500(99年度版)40 ℃時
LED表示
電源表示 緑色
回転エレメント検出状態警告表示 黄色
その他
同梱品 MT-QT24(回転エレメントとの間隔設定ツール)
回転速度と設定パルス数
右図は本エンコーダの対応回転速度と設定パルス数(分解能)の相関図で 回転速度
す。工場出荷時の設定パルス数1,024/回転のとき、出力可能な上限回転速 [ rpm ]
度は 約9,300 rpmです。出力パルスを5,000/回転に設定した場合、対応上
限回転速度は 約1,900 rpmとなります。
分解能[ ppr ]
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電磁誘導式エンコーダ
インクリメンタル Push-Pull/HTL
製品型番:Ri360P0-QR24M0-INCRX2-H1181
パルス出力形式とパルス幅
電磁誘導型ロータリーエンコーダQR24シリーズは、制御周期 1 ms毎に回転エレメントの角度を検出します。検出した角度と前周期の角度を
比較し、この変位量から対応するパルス数を出力します。パルス出力イメージは下記の図です。光学式ロータリーエンコーダと異なりパルス出力
のタイミングが論理的なため、パルス出力の間隔とパルス幅は不均等になります。
出力周波数と出力パルス幅の目安
電磁誘導型QR24インクリメンタル 出力模式図
絶対位置検出 絶対位置検出 絶対位置検出 出力周波数 出力パルス幅目安
タイミング タイミング タイミング
制御周期 1 ms 制御周期 1 ms
5 kHz 100 μs
6.4 kHz 78 μs
12.8 kHz 39 μs
31 kHz 16 μs
64 kHz 7.8 μs
出力パルス 出力パルス
余り時間 余り時間
計算時間 計算時間
(不定) (不定) 200 kHz 2.5 μs
200 μs 200 μs
インクリメンタルエンコーダ入力ユニット
本エンコーダに高い分解能を設定し高速回転させた場合、出力パルス幅は短くなります。上記の出力周波数と出力パルス幅から
適切なインクリメンタルエンコーダ入力ユニットをご選定ください。
LED表示と診断情報
インクリメンタルタイプは2つのLEDを使用して状態を表示します。 LED表示位置
LED表示 状態
緑色 点灯 電源電圧は定格範囲内。
黄色 点灯 回転エレメントの検出状態が弱い。
黄色 点滅 回転エレメントを未検出。
LED:黄色
黄色 無灯 回転エレメントを適切に検出中。
LED:緑色
配線図とM12コネクタ ピンアサイン
1:電源 0 V
2:電源 24 V(10~30 V)
3:A相
4:A相
5:B相
6:B相
7:Z相
8:設定用
10 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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設定ツールと設定方法
インクリメンタル出力タイプの設定方法は、ソフトウェア(FDT/DTM)を使用する方法とティーチアダプタを使用する方法がございます。
ソフトウェアを使用した場合、すべての項目を設定変更できますが、ティーチアダプタで設定できる内容には制限がございますので、ご注意ください。
ソフトウェアを使用する場合、設定用IO-Linkマスタと変換コネクタケーブルが必要です。
設定内容 ソフトウェア ティーチアダプタ
測定回転方向の変更:時計回り⇔反時計回り 可能 可能
測定角度 Z点 可能 可能
プリセットされた下記のパルス数を選択
可能
分解能設定(出力パルス/回転) 360, 512, 1000, 1024, 2048, 2500, 3600
1~5000
4096, 5000 (工場出荷時 1024)
初期化 可能 可能
設定用IO-Linkマスタ:製品型番 USB-2-IOL-0002 ティーチアダプタ:製品型番 TX2-Q20L60
変換コネクタケーブル
製品型番:RKC8.302T-1.5-RSC4T/TXL320
必要な設定ツール ソフトウェア
・FDTアプリケーションソフトウェア:PACTware*
・IO-Linkマスタ用DTM
・IODDインタープリタ
・SSIエンコーダ用IODDファイル
*FDTアプリケーションソフトウェアは、国際規格 IEC 62453に準拠しマルチベンダ環境を提供していますので、弊社が推奨しているPACTware以外のFDT
アプリケーションソフトウェア上でも、IO-Linkマスタ用DTM、IODDインタープリタとIODDファイルを使用して設定することが可能です。
推奨コネクタケーブル
主な仕様
製品 製品型番
ケーブル :黒色PUR、外径 5.9 mm ±0.2
片側M12 メスコネクタ 8芯 - 片側バラ線 全長 2 m RKC8T-2/TXL コネクタボディ:黒色樹脂モールド
カップリング :真鍮ニッケルメッキ
片側M12 メスコネクタ 8芯 - 片側バラ線 全長 5 m RKC8T-5/TXL
導体 :0.25 mm2 x 8芯
寸法 コネクタピンアサイン 1 / BN 茶色
2 / WH 白色
3 / BU 青色
4 / BK 黒色
5 / GY 灰色
6 / PK 桃色
7 / VT 紫色
8 / OG 橙色
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電磁誘導式エンコーダ
インクリメンタル Push-Pull/HTL
製品型番:Ri360P0-QR24M0-INCRX2-H1181
回転エレメントを使用したティーチング方法
インクリメンタル型エンコーダは、ティーチアダプタ(製品型番 TX2-Q20L60)使用して、測定する回転方向や測定基準角度Z相を設定します。
設定時、回転エレメントを使用してティーチングを行います。
パラメータ 工場出荷時 ティーチアダプタ操作 LED動作
ティーチング:測定角度 Z相 0° Teach-Gnd釦を2秒間押す 黄色LEDが2秒間点滅から点灯へ移行し設定完了
回転方向:CCWを選択 CW Teach-Gnd釦を10秒間押す 黄色LEDが高速点滅から点灯へ移行し設定完了
15秒間押し続け、緑色と黄色LEDが交互に点滅後、
設定初期化 - Teach-UB釦を15秒間押す
緑色だけ点灯へ移行し初期化完了
プリセットされたパルス数の選択
インクリメンタル出力型エンコーダは、あらかじめパルス数がプリセットされたを保持しています。ティーチアダプタを使用し、押しボタンの操作だけでプリ
セットされた下記のパルス数を選択することが可能です。プリセット値を選択する場合、回転エレメントをエンコーダが検出できない距離まで離してから
作業を行ってください。
プリセットされたパルス数 ティーチアダプタ操作 LED動作
下記のパルス数を選択する場合(押し釦 Gnd) Teach-Gnd釦を2秒間押す 黄色LEDがゆっくりした点滅へ移行し10秒間下記のパルス数の選択が可能
360 / 回転 スタート値(操作不要) 黄色LEDが1回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
512 / 回転 Teach-Gnd釦を1回押す 黄色LEDが2回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
1,000 / 回転 Teach-Gnd釦を2回押す 黄色LEDが3回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
1,024 / 回転 Teach-Gnd釦を3回押す 黄色LEDが4回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
2,048 / 回転 Teach-Gnd釦を4回押す 黄色LEDが5回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
下記のパルス数を選択する場合(押し釦 UB) Teach-UB釦を2秒間押す 黄色LEDがゆっくりした点滅へ移行し10秒間下記のパルス数の選択が可能
2,500 / 回転 スタート値(操作不要) 黄色LEDが1回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
3,600 / 回転 Teach-UB釦を1回押す 黄色LEDが2回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
4,096 / 回転 Teach-UB釦を2回押す 黄色LEDが3回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
5,000 / 回転 Teach-UB釦を3回押す 黄色LEDが4回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
インクリメンタル用ティーチアダプタ
製品型番:TX2-Q20L60
12 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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パルス設定済み製品型番
予めパルス数を設定した製品のご用意もございます。ご購入後、Z相や回転方向の設定は可能ですが、パルス数の変更はできません。
設定済みパルス数/回転 製品型番
6 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0006X2-H1181
8 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0008X2-H1181
10 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0010X2-H1181
12 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0012X2-H1181
36 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0036X2-H1181
64 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0064X2-H1181
100 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0100X2-H1181
200 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0200X2-H1181
250 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0250X2-H1181
256 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0256X2-H1181
360 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0360X2-H1181
400 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0400X2-H1181
500 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0500X2-H1181
512 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0512X2-H1181
600 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0600X2-H1181
800 / 回転 Ri360P0-QR24M0-0800X2-H1181
1,000 / 回転 Ri360P0-QR24M0-1000X2-H1181
1,024 / 回転 Ri360P0-QR24M0-1024X2-H1181
1,200 / 回転 Ri360P0-QR24M0-1200X2-H1181
2,000 / 回転 Ri360P0-QR24M0-2000X2-H1181
2,048 / 回転 Ri360P0-QR24M0-2048X2-H1181
2,500 / 回転 Ri360P0-QR24M0-2500X2-H1181
3,600 / 回転 Ri360P0-QR24M0-3600X2-H1181
4,096 / 回転 Ri360P0-QR24M0-4096X2-H1181
5,000 / 回転 Ri360P0-QR24M0-5000X2-H1181
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電磁誘導式エンコーダ
アナログ出力型(アナログ電流 / アナログ電圧)
製品型番:Ri360P0-QR24M0-ELIU5X2LD-H1151
アブソリュート型シングルターン ロータリーエンコーダ
回転角度の変位を正確に測定。
■ 測定回転角度:0~360°
■ 測定可能な回転速度:最大 12,000 rpm
■ 分解能:16 bits
■ 制御出力:アナログ出力
アナログ電圧出力:0~10 V(コネクタピン 4番)
アナログ電流出力:4~20 mA(コネクタピン2番)
■ 測定角度範囲(始点と終点)の設定が可能
*回転エレメントや保護リングなどは別売り ■ 設定ツール:ティーチアダプタ(別売り)
■ サンプリングレート:5,000 Hz
製品仕様
製品
型番 Ri360P0-QR24M0-ELIU5X2LD-H1151
測定に関する仕様
角度範囲 0~360°
分解能 16 bits
繰返し精度 0.01 % F.S.以下
リニアリティ 0.05 % F.S.以下
温度ドリフト ± 0.004 %/K 以下
測定可能な回転速度 最大 12,000 rpm
回転エレメントとの離隔距離 推奨 1.5 mm
最大加速度、起動トルク、荷重等 回転部とセンシング部が非接触のため制限無し
制御出力
0~10 V(工場出荷時) 負荷抵抗 4.7 kΩ以上
アナログ電圧 ティーチアダプタで選択可能な電圧出力タイプ:0~5 Vまたは0.5~4.5 V
診断情報:回転エレメントを未検出時 11 V出力
4~20 mA(工場出荷時) 負荷抵抗 0.4 kΩ以下
アナログ電流 ティーチアダプタで選択可能な電流出力タイプ:0~20 mA
診断情報:回転エレメントを未検出時 24 mA出力
回転方向 時計回り(工場出荷時)反時計回りへ設定可能
サンプルレート 5,000 Hz
14 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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製品仕様
電気的仕様
電源電圧 DC 10~30 V, リップル(p-p) 10 % 以下
絶縁試験電圧 0.5 kV
消費電流 50 mA 以下
逆接続保護 電源ライン有り
動作温度範囲 -40~+85 ℃
ハウジング
寸法 81 x 78 x 24 mm
材質 金属部 ZnALCu1, 樹脂部 PBT-GF30-V0, コネクタ部 真鍮ニッケルメッキ
コネクタ M12 x 1、5ピン
振動試験 55 Hz(1 mm)
振動試験 (EN 60068-2-6) 20 g; 10~3000 Hz; 50回/各軸(x, y, z)
衝撃試験(EN 60068-2-27) 100 g; 11 ms 正弦半波パルス; 3回/各軸(x, y, z)
連続衝撃試験(EN 60068-2-29) 40 g; 6 ms 正弦半波パルス; 4000回/各軸(x, y, z)
保護構造 IP68, IP69K (IEC準拠)
MTTF 138年 SN 29500(99年度版)40 ℃時
LED表示
電源表示 緑色
回転エレメント検出状態警告表示 黄色
その他
同梱品 MT-QT24(回転エレメントとの間隔設定ツール)
回転変位とアナログ出力
設定された測定範囲の始点から終点までをアナログ出力します。工場出荷時の測定範囲は
0~360°です。0°または360°時にアナログ電圧出力は0V、アナログ電流出力は4 mAを出力
します。工場出荷時はセンシング面を正面に時計回りの回転でアナログ出力が増加します。
ティーチアダプタを使用しアナログ出力の反転も可能です。
配線図とM12コネクタ ピンアサイン
1:電源 24 V(15~30 V)
2:アナログ電流出力(I)
3:電源 0 V
4:アナログ電圧出力(U)
5:ティーチング用
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電磁誘導式エンコーダ
アナログ出力型(アナログ電流 / アナログ電圧)
製品型番:Ri360P0-QR24M0-ELIU5X2LD-H1151
回転エレメントを使用したティーチング方法
アナログ出力型エンコーダは、ティーチアダプタ(製品型番 TX1-Q20L60)使用して、測定する回転方向や測定角度範囲を設定します。
任意の角度で測定範囲を設定する場合、回転エレメントを使用してティーチングを行います。
パラメータ 工場出荷時 ティーチアダプタ操作 LED動作
ティーチング:測定開始角度 0° Teach-Gnd釦を2秒間押す 黄色LEDが2秒間点滅から点灯へ移行し設定完了
ティーチング:測定終点角度 360° Teach-UB釦を2秒間押す 黄色LEDが2秒間点滅から点灯へ移行し設定完了
回転方向:CCWを選択 CW Teach-Gnd釦を10秒間押す 黄色LEDが高速点滅から点灯へ移行し設定完了
15秒間押し続け、緑色と黄色LEDが交互に点滅後、
設定初期化 - Teach-UB釦を15秒間押す
緑色だけ点灯へ移行し初期化完了
回転エレメントを使用しない設定方法(プリセットパラメータの有効化)
アナログ出力型エンコーダは、あらかじめプリセットされたパラメータを保持しています。ティーチアダプタを使用し、押しボタンの操作だけでプリセットされ
たパラメータを有効化させることが可能です。プリセットパラメータを有効化させる場合、回転エレメントをエンコーダが検出できない距離まで離してから
作業を行ってください。
プリセット パラメータ ティーチアダプタ操作 LED動作
アナログ出力の選択モードへ移行操作 Teach-Gnd釦を2秒間押す 黄色LEDがゆっくりした点滅へ移行し10秒間アナログ出力の選択が可能
アナログ電流:4~20 mA Teach-Gnd釦を1回押す 黄色LEDが1回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
アナログ電流:0~20 mA Teach-Gnd釦を2回押す 黄色LEDが2回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
アナログ出力の選択
アナログ電圧:0~10 V Teach-Gnd釦を3回押す 黄色LEDが3回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
(10秒間)
アナログ電圧:0~5 V Teach-Gnd釦を4回押す 黄色LEDが4回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
アナログ電圧:0.5~4.5 V Teach-Gnd釦を5回押す 黄色LEDが5回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
測定角度範囲の選択モードへ移行操作 Teach-UB釦を2秒間押す 黄色LEDがゆっくりした点滅へ移行し10秒間アナログ出力の選択が可能
0~45° Teach-UB釦を1回押す 黄色LEDが1回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
0~60° Teach-UB釦を2回押す 黄色LEDが2回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
測定角度範囲の選択
0~90° Teach-UB釦を3回押す 黄色LEDが3回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
(10秒間)
0~180° Teach-UB釦を4回押す 黄色LEDが4回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
0~270° Teach-UB釦を5回押す 黄色LEDが5回点滅を3回繰り返した後、高速点滅に移行し設定完了
回転方向:CCWを選択 Teach-Gnd釦を10秒間押す 黄色LEDがゆっくりした点滅から高速点滅し点灯へ移行後、設定完了
15秒間押し続け、緑色と黄色LEDが交互に点滅後、
設定初期化 Teach-UB釦を15秒間押す
緑色だけ点灯へ移行し初期化完了
16 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp
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LED表示と診断情報
アナログ出力タイプは2つのLEDを使用して状態を表示します。 LED表示位置
LED表示 状態
緑色 点灯 電源電圧は定格範囲内。
黄色 点灯 回転エレメントの検出状態が弱い。
黄色 点滅 回転エレメントを未検出。
LED:黄色
黄色 無灯 回転エレメントを適切に検出中。 LED:緑色
推奨コネクタケーブル
アナログ出力型エンコーダには、シールド付きコネクタケーブルのご使用を推奨します。
アナログ電圧出力(4番ピン)のみご使用される場合は、3芯タイプのコネクタケーブルをご選択ください。
アナログ電流(2番ピン)をご使用、またはアナログ電圧とアナログ電流を同時にご使用される場合は4芯タイプをご選択ください。
芯数とピンアサイン 製品 製品型番
片側M12 ストレート メスコネクタ 3芯 - 片側バラ線 全長 2 m RKS 4T-2/TXL
3芯 茶 青 片側M12 ストレート メスコネクタ 3芯 - 片側バラ線 全長 5 m RKS 4T-5/TXL
黒
片側M12 ストレート メスコネクタ 3芯—片側バラ線 全長 10 m RKS 4T-10/TXL
白 片側M12 ストレート メスコネクタ 4芯 - 片側バラ線 全長 2 m RKS 4.4T-2/TXL
4芯 茶 青 片側M12 ストレート メスコネクタ 4芯 - 片側バラ線 全長 5 m RKS 4.4T-5/TXL
黒 片側M12 ストレート メスコネクタ 4芯 - 片側バラ線 全長 10 m RKS 4.4T-10/TXL
寸法 主な仕様
ケーブル :黒色PUR
ケーブル外径 : 3芯 5.0 mm、4芯 5.3 mm
コネクタボディ:黒色樹脂モールド
カップリング :真鍮ニッケルメッキ
導体 :0.34 mm x 3芯または4芯
シールド :アルミホイル、銅線シールド
アナログ出力型用ティーチアダプタ
製品型番:TX1-Q20L60
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電磁誘導式エンコーダ
IO-Linkインターフェース
製品型番:Ri360P0-QR24M0-IOLX2-H1141
アブソリュート型マルチターン ロータリーエンコーダ
回転角度と回転数情報をIO-Linkプロセスデータで通信
■ 測定回転角度:0~360°
■ 測定可能な回転速度:最大 800 rpm
■ 分解能:16 bits
■ IO-Link 仕様
IO-Linkプロセスデータ :32 bits
シングルターン情報 :16 bits
マルチターン情報 :13 bits
*回転エレメントや保護リングなどは別売り 診断情報 :3 bits
■ サンプリングレート :1,000 Hz
製品仕様
製品
型番 Ri360P0-QR24M0-IOLX2-H1141
測定に関する仕様
角度範囲 0~360°
分解能 16 bits
繰返し精度 0.01 % F.S.以下
リニアリティ 0.05 % F.S.以下
温度ドリフト ± 0.003 %/K 以下
測定可能な回転速度 800 rpm 以下
回転エレメントとの離隔距離 推奨 1.5 mm
最大加速度、起動トルク、荷重等 回転部とセンシング部が非接触のため制限無し
IO-Link仕様
IO-Link仕様 Ver. 1.1 COM 2(38.4 kbps) プロセスデータ長 32 bit 最小サイクルタイム 3 ms フレームタイプ 2.2
SIOモード 未対応
シングルターン(分解能) 16 Bit(固定)
マルチターン 13 Bit(固定)回転数 0~8191
診断情報 3 Bit(固定)
回転方向 時計回り(工場出荷時)反時計回りへ設定可能
サンプルレート 1,000 Hz
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製品仕様
電気的仕様
電源電圧 DC 20.4~28.8 V(IO-Link仕様準拠) リップル(p-p) 10 % 以下
絶縁試験電圧 0.5 kV
消費電流 50 mA 以下
逆接続保護 電源ライン有り
動作温度範囲 -25~+85 ℃
ハウジング
寸法 81 x 78 x 24 mm
材質 金属部 ZnALCu1, 樹脂部 PBT-GF30-V0, コネクタ部 真鍮ニッケルメッキ
コネクタ M12 x 1、4ピン
振動試験 55 Hz(1 mm)
振動試験 (EN 60068-2-6) 20 g; 10~3000 Hz; 50回/各軸(x, y, z)
衝撃試験(EN 60068-2-27) 100 g; 11 ms 正弦半波パルス; 3回/各軸(x, y, z)
連続衝撃試験(EN 60068-2-29) 40 g; 6 ms 正弦半波パルス; 4000回/各軸(x, y, z)
保護構造 IP68, IP69K (IEC準拠)
MTTF 138年 SN 29500(99年度版)40 ℃時
LED表示
電源表示 緑色
回転エレメント検出状態表示 黄色
その他
同梱品 MT-QT24(回転エレメントとの間隔設定ツール)
IO-Linkプロセスデータ
項目 シングルターン マルチターン 診断情報
Bit offset 31~16 15~3 2 1 0
内容 角度情報 回転数情報 マルチターンエラー 回転エレメント未検出 回転エレメントの検出状態不安定
配線図とM12コネクタ ピンアサイン
1:電源 24 V(20.4~28.8 )
3:電源 0 V
4:IO-Link
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電磁誘導式エンコーダ
IO-Linkインターフェース
製品型番:Ri360P0-QR24M0-IOLX2-H1141
設定可能な項目とコマンド
設定用IO-LinkマスタまたはIO-Linkマスタを接続したPLCのエンジニアリングツールを経由して下記の設定が可能です。
パラメータとコマンド 工場出荷時 設定内容
測定回転方向 (Index 260) 時計回り 時計回り⇔反時計回り
マルチカウンタリセット(Index 273) 0 カウントした回転数をゼロにします。
測定角度 ゼロ点設定 + マルチカウントリセット(Index 275) 回転エレメントの矢印を起点 ゼロ点設定と同時にカウントした回転数をリセットします。
設定初期化(Index 271) ー すべての設定をリセットし工場出荷時設定にします。
LED表示と診断情報
IO-Linkインターフェースタイプは2つのLEDを使用して状態を表示します。
LED表示 状態 LED表示位置
緑色 点灯 電源電圧は定格範囲内。
黄色 点灯 回転エレメントの検出状態不安定。診断情報を出力。
黄色 点滅 回転エレメントを未検出。診断情報を出力
黄色 無灯 安定検出状態
LED:黄色
*本エンコーダは、電源切断時と電源再投入時に検出した角度情報を比較します。比較した角度情報が
異なる場合、電源切断中の回転運動によって回転数カウントに誤差が発生している可能性があります。 LED:緑色
IO-Linkインターフェースタイプでは、診断情報としてプロセスデータ内にマルチターンエラービットを送信します
がLED表示は搭載していません。
IO-Linkシステム構成例
プログラマブルコントローラ
IO-Linkマスタ
ネットワークマスタ機能
IO-Link対応
ロータリーエンコーダ QR24
■ IO-Linkマスタと1対1通信
■ 配線距離 20 m以下
■ 通信速度は自動設定
IO-Link対応
スマート温度センサ
産業用イーサネット
20 ターク・ジャパン株式会社 | Email: japan@turck.com | Website: www.turck.jp