このカタログについて
ドキュメント名 | 電磁弁丸形3ポジション253、503、753シリーズ |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 4.2Mb |
関連製品 | |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 株式会社コガネイ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログ(電磁弁丸形3ポジション253、503、753シリーズ)の内容
Page 1:電磁弁選定のめやす1.各シリーズの空気流量(2、3ポート)2.各シリーズの適応シリンダ内径(4、5ポート)KSB5731Z空 気 流 量 R/min(ANR)電磁弁シリーズ06212625037550175010001250200 300 400 1000 2000 3000 10000 2000017037010004700930018600供給圧力 0.5MPa大気開放時供給圧力 0.5MPa大気開放時電磁弁2(A)1(P)●適応シリンダ早見表●各シリーズのシリンダ速度1.グラフの 部分は、通常使用される範囲を示しています。 (シリンダ速度300〜600mm/s)2.このグラフは、供給圧力0.5MPa、負荷率0での測定結果ですが、0.4〜0.7MPa、負荷率30%位までなら、ほぼ同じです。3.一般的には、必要シリンダ速度の50%位の余裕を見てバルブを選び、スピードコントローラで速度を落として使います。右のグラフは、供給圧力0.5MPa、負荷率30%以内で、シリンダを作動させたときの最大速度を表したものです。注)1ストロークの所要時間を求めるときには、「作動遅れ時間」と「クッション部分の時間」を考慮してください。KSB5732Zシ リ ン ダ 内 径電磁弁シリーズ06212525025437550175010001250φ20 25・30 40 50 63 80 100 125 140 180 200シリンダ速度を あまり要求 しない時に使う範囲 (シリンダ速度 200∼300mm/s以下 50mm/s以上)シリンダの高速作動を要求する時に使う範囲(シリンダ速度500∼600mm/s以上)KSC5734Z200180160140120100806040φ20100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000シリーズ375501シリーズ250254125シリーズ062シリーズシ リ ン ダ 速 度 mm/sシリンダ内径mmKSB5733Z電磁弁1(P)シリンダシリンダ速度<グラフの見方>例えば、φ80のシリンダを254シリーズの電磁弁で作動させると、約500mm/sの速度が得られます。12362014_10
Page 2:基本構造と特長KSB5741Z①シリコン整流子②ソレノイド鉄心可動子ストローク0.56mm3(R)1(P) 2(A)③可動子バネ④ソレノイド⑤可動子⑥ポペット軸セットねじ⑦ポペット軸⑧ポペット⑨ピストンパッキン⑩主弁ピストン⑪本体⑫主軸穴⑬主軸⑭主弁ポペット⑮主軸バネ⑯本体キャップ●コンパクトで軽い。ポベット構造の、独特なコンパクト設計です。本体は、軽いアルミ合金製です。●給油の必要がない。摺動部分がほとんどないので、一部の機種を除いて給油の必要はありません。したがって給油不完全によるカジリなどのトラブルがなくなります。また場合によっては、給油するための経費が不要となります。●固着がない。バルブ内部に異物が入ったり、長時間使用しない時など、主弁が固着(スティック)することがありますが、ポペット形の丸形電磁弁には、その心配は全くありません。●取付姿勢は自由。取付姿勢を、垂直または、水平にしないと、作動に支障をきたすものがありますが、丸形電磁弁は、上下、左右いずれの向きでも支障がありません。●図は、間接作動3ポート、常時閉、シングルソレノイド、形式501E1 ●電流が小さい。●焼損事故がない。ソレノイドは、独特な方法を採用し、可動子のストロークもわずか0.56mmと、非常に小さいので電流が少なくなっています。また、交流用は、シリコン整流子を使用して半波整流していますので非常に安定した動作をします。また、インラッシュカレントがありませんので、電気機器の容量を小さくすることができ、高頻度作動でも発熱が少なくてすみます。可動子が作動しないような異常状態でも、コイルが焼損することはありません。●ソレノイドの断線、破損事故がない。コイルは、樹脂で、モールドしてありますから、耐熱、耐寒、耐湿、耐振動性が高く、断線事故がありません。また、鉄心は、積層板でなく、単体削り出しですから、熱や衝撃など、機械的な力に強く、長時間、変形や破損がありません。●電圧の種類が多く、各機種共通。(防爆用を除く)標準仕様はAC100Vと200Vですが、別表の通りその他の電圧も多く用意しています。そしてそれらの多くは各機種共通ですから互換性があり、品質管理がゆき届き、品質が安定しています。ソレノイドは直流用も含めて、すべて同一形状、同一寸法です。●寿命がきわめて長い。摺動部分がほとんどないことと、主弁に使用されている合成ゴムが、大きな容量を持ち、弾性を活かせる設計になっていますので、磨耗、破損の心配がありません。したがって、寿命は極めて長く、一般的な使用方法では極く一部の機種を除いて1000万回以上の作動に耐えます。●高頻度作動に耐える。ポペットおよび主弁部分の質量が小さく、ストロークも短いため、慣性力が小さく、また合成ゴムの弾性で衝撃力が吸収されるので、連続高頻度作動にも十分耐えます。●流体中の異物による洩れがない。流体注の異物は、しばしば洩れの原因となりますが、丸形電磁弁は、少々の異物ならそのひずみをゴムが吸収してしまいますから洩れが発生しません。KSB5742半波整流ソレノイド(コガネイ)異常時でも同じ波形で、焼損事故が起きない。交流ソレノイド(一般)電流電流起動電流 起動電流励磁電流 励磁電流異常時の電流波形時間 時間KSB5743Zコガネイソレノイド 一般の積層鉄心を使ったソレノイド積層鉄心コイル鉄心(単体削り出し)エポキシ樹脂 コイルの周囲を完全に(ホールドしている )コイルKSB5745Z一般のスプール構造のシールの動きカジリ取付方向自由一般のスプール構造のバルブ取付方向によっては、スプールが移動するおそれがある。KSB5746Z異物によるひずみを吸収しこれを取除いた時の復元性もある。KSB5744Zソレノイドソレノイドは各シリーズ共通12372014_10
Page 3:ソレノイドの種類と作動原理(図は直動の062シリーズ3ポート弁ですが、ソレノイド部分の基本構造は、4ポート弁も、間接作動弁のパイロット部分も同じです。)シングルソレノイド形・常時閉(E1形・NC)表示記号KSB5751Z1(P)3(R)2(A)表示記号KSB5752Z通電時非通電時1(P)3(R) 3(R) 1(P)2(A)2(A)可動子可動子ばねソレノイドポペットシングルソレノイド形・常時開(E1形・NO)表示記号KSB5753Z1(P)3(R)2(A)表示記号KSB5754Z通電時非通電時1(P)3(R) 3(R) 1(P)2(A)2(A)ソレノイド可動子ばね可動子ポペットキープソレノイド形(SE2形)表示記号ダブルソレノイド形(E2形)表示記号KSB5755Z1(P)3(R)SR2(A)表示記号KSB5756ZR-Cに通電時(瞬間または連続)S-Cに通電時(瞬間または連続)1(P)3(R)RCSRCS3(R) 1(P)2(A)2(A)可動子可動子ばねソレノイドポペットKSB5757Z1(P)3(R)2(A)S2S1表示記号KSB5758ZソレノイドS1に通電時(連続通電)ソレノイドS2に通電時(連続通電)1(P)3(R) 3(R) 1(P)2(A)2(A)ソレノイドS1ソレノイドS2ポペット1. 非通電時には、1(P)から入った空気は1(P)のポペットによって止められており、2(A)は3(R)に通じています。2. 通電すると、1(P)側のポペットが開き、3(R)側のポペットが閉じるので、空気は、1(P)から2(A)へ流れます。3. 通電をやめると、可動子ばねにより、可動子が下に押し下げられ、非通電時の状態になります。1. 非通電時には、1(P)から入った空気は2(A)側に流れ、3(R)側は閉じています。2. 通電すると、1(P)側のポペットは閉じ、3(R)側のポペットが開くので、2(A)から3(R)へ流れます。3. 通電をやめると、可動子ばねにより、可動子が上に押し上げられ、非通電時の状態になります。1. R-C端子通電状態では、1(P)から入った空気は1(P)側のポペットによって止められており、2(A)は3(R)に通じています。2. S-C端子に通電すると、1(P)側のポペットが開き、3(R)側のポペットが閉じるので、空気は、1(P)から2(A)へ流れます。3. S-C端子への通電をやめても、強い残留磁気により、そのままの状態を保ちます。4. R-C端子に通電すると、残留磁気は消滅し、可動子ばねにより、可動子が下に押し下げられます。詳細は1240〜1241ページをごらんください。1. 下側のソレノイドS1に通電された状態では、1(P)から入った空気は、1(P)側のポペットで止められており、2(A)は3(R)に通じています。この状態は、1(P)側のポペットに作用している空気圧により、より強く保たれています。2. 上側のソレノイドS2に通電すると、1(P)側のポペットが開き、3(R)側のポペットが閉じるので、空気は、1(P)から2(A)へ流れます。この状態は、3(R)側のポペットに作用している空気圧により、より強く保たれます。12382014_10
Page 4:電圧の種類と電流値シングルソレノイド(E1)ダブルソレノイド(E2)形 電流mA 定格電圧V 50Hz 60Hz 230※1 63 55 220※1 58 72 白、黒 200 70 65 AC 115※1 130 110 110※1 120 160 黄、黒 100 140 130 48※1 410 370赤、黒 24※1 930 830 200※2 48 白、黒 110※2 80黄、黒 100※2 90 DC 48※2 190 24 400赤、黒 12※2 750 6※2 1500注)1.※1印については、周波数をご指定のうえ最寄りの弊社営業所へ納期をお問い合わせください。注)2.※2については、最寄りの弊社営業所へ納期をお問い合わせください。注)3.この表は3ポジション電磁弁253,503,753形についても適用されます。注)4.防爆電磁弁の場合は、1291ページをごらんください。注)5.復帰電流は、定格電圧により異なりますが、20〜2mAです。キープソレノイド(SE2)形 電流mA 定格電圧V 50Hz 60HzAC 200 80 70 白、黒、赤 100 180 160 黄、黒、赤結線要領シングルソレノイド(E1)形●バルブ2個以上を並列結線するときは、AC用の場合は、黒色線を共通結線してください。AC用の黒色線には、整流子が接続されています。なお、DC用には、整流子がついていませんので、結線の方向性はありません。KSA5761Z黒色線整流子キープソレノイド(SE2)形●2,3ポート弁の場合、図のS1側(セット側)に通電すると、バルブは開き、S2側(リセット側)に通電すると閉じます。 4,5ポート弁の場合、S1側に通電すると、4(A)ポートが開き、S2側に通電すると、2(B)ポートが開きます。●バルブ2個以上の並列結線や、ほかの誘導負荷との結線要領については、1240ページをごらんください。●動作に必要な最小励磁時間は50msです。KSB5762ZS1 S2ターミナル内部S C RKSA5763ZS1S2グロメットS(黒色)C(黄色、または白色)R(赤色)ダブルソレノイド(E2)形(連続通電保持形)●バルブ2個以上を並列結線するときは、AC用の場合は、黒色線を共通結線してください。AC用の黒色線には、整流子が接続されています。なお、DC用には、整流子がついていませんので、結線の方向性はありません。●このバルブには、上下に2個のソレノイドが内蔵されてあり、ビニールテープで色分けしてあります。 2,3ポート弁の場合は、赤色テープ側(ターミナル付の場合は、図のS2側)に通電すると、バルブは開き、テープのない側(ターミナル付の場合は、図のS1側)に通電すると、バルブは閉じます。 4,5ポート弁の場合は、赤色テープ側(ターミナル付の場合は、図のS2側)に通電すると、4(A)ポートが開き、テープのない側(ターミナル付の場合は、図のS1側)に通電すると、2(B)ポートが開きます。黒色線黒色線整流子赤色テープS1ターミナル内部S2リード線の色 別リード線の色 別起動電波と励磁電流はほとんど同じで、この値以内です。 )( 起動電流と励磁電流はほとんど同じで、この値以内です。( )12392014_10
Page 5:キープソレノイドの説明特長一般の自己保持形電磁弁は、2個のソレノイドを使用していますが、このキープソレノイド形は、1個のソレノイドで、同じ働きをさせるようにしたものです。ON,OFFともに、瞬間通電するだけでよく、その位置を確実に保持します。保持は強力で、どの方向にも優れた耐振動性、耐衝撃性を持っています。耐振動は107.9m/s2以上、耐衝撃は、直動形で294.2〜392.3m/s2、間接作動形で980.7m/s2以上あります。(一般の電気用マイクロスイッチの耐衝撃は294.2m/s2位、リレーは49.0〜196.1m/s2位です。)なお、連続通電しても焼損するおそれは全くありません。また、間違って、セット信号とリセット信号の両信号が入っても、焼損することはありません。構造と作動 図は直動形(間接作動弁の場合はパイロット部分)を示しています。リセット信号による作動図2でOFF信号をR-C(リセット側)端子に通電(0.05sec以上)しますと、抵抗で弱められた電流がセット方向と逆向きに流れ、残留磁気を一瞬にして打ち消し、スプリングで可動子は復帰します。したがって、この電磁弁をON,OFFさせるためにはS-CとR-Cに交互に瞬間通電すればよいわけです。図2セット信号による作動図1でON信号をS-C(セット側)端子に通電(0.05sec以上)しますと、ソレノイドは半波整流で励磁され、可動子を吸引します。(このとき電流の流れ方向と磁極は図の通りです)そしてON信号を切っても可動子は残留磁気によりその位置を保持します。図1結線要領●2個以上のバルブを同時作動させる場合ON,OFFの作動が反対になるものがあるときは、左側の図のように、S端子とR端子を別の接点に接続してください。S端子およびR端子がそれぞれ同相に接続される場合は、何個でも並列に接続してかまいません。<理由>A-1接点をONすると、バルブ1のR-Cとバルブ2のS-Cに電流が流れ、それぞれ正常に作動します。しかし、C側が正極(+)になっていると、点線のように電流が流れ、バルブ2にセット信号を入れたにもかかわらず、リセットしたりバイブレーション(振動)を発生したりします。 正しい結線 誤った結線●ネオンランプを使用する場合図のように、整流子を入れR(リセット)側にサージアブソーバを入れてください。整流子は、耐電圧が、電源電圧の3倍位のものをご使用ください。整流子を入れなかったり、向きを間違えると、セット信号を入れたとき、両方のネオンランプが点灯します。●SE2形以外の誘導負荷を並列に接続する場合図のように別の接点に接続してください。<理由>A-1接点をON,OFFした場合には正常に作動します。しかし、A-2接点をONしたときに誘導負荷側に、点線のように電流が流れて、リセット側の電流が不足し、リセットできないことがあります。 正しい結線 誤った結線KSB5771Z整流子S(セット)R(リセット)C(コモン)ONソレノイド可動子ARNNNS SSP抵抗吸引KSB5772Z整流子S(セット)R(リセット)C(コモン)ONAR P抵抗離脱KSB5773ZC C Cバルブ2バルブ3バルブ1A-1A-2R S S SR(+)CCバルブ1A-1A-2R S SRRバルブ2KSB5773ZC C Cバルブ2バルブ3バルブ1A-1A-2R S S SR(+)CCバルブ1A-1A-2R S SRRバルブ2(+)C CバルブバルブA-1A-2A-1A-2S SR R誘導負荷誘導負荷(+)C CバルブバルブA-1A-2A-1A-2S SR R誘導負荷誘導負荷KS5774ZCバルブ整流子サージアブソーバSRネオンランプ(リセット表示)ネオンランプ(セット表示)12402014_10
Page 6:取扱上の注意(キープソレノイド)1.キープソレノイド形バルブは、漏れ電流のある無接点リレーでは使えませんので、ご注意ください。使えない理由は、ソレノイドのリセット電流が極めて小さいため、セットした後、リレーの漏れ電流によりリセットしてしまうからです。2.セット、リセット信号を同時通電するとバイブレーション(振動)を起こしますのでご注意ください。3.通常の使用方法、使用場所なら全く問題ありませんが、著しい振動のある場所や、高い磁場のある所での使用は避けてください。4.直動形の場合は空気源の有無に関係なくONまたはOFF状態を保持していますが、間接作動形の場合は、空気源がなくなると主弁部分がOFF状態になりますのでご注意ください。5.手動ボタンは、指先で押して操作します。なおON状態にセットされている場合は、手動操作できません。試運転などでの操作は一旦リセット信号で消磁した後リセット信号をOFFしてから行なってください。警 告注 意お願いその他水のかかる場所や、ゴミの多い場所では、カバーなどで保護してください。また、Rポートに、マフラなどをつけてゴミの浸入を防いでください。水、ゴミにより、短期間の機能停止、急激な性能低下もしくは寿命の低下を招きます。1. 空気は、劣化したコンプレッサ油などを含まない清浄なものを使い、電磁弁の近くにフィルタをつけてドレンやゴミを除いてください。2. 供給側の配管口径は、電磁弁の有効断面積と同等以上としてください。3. 間接作動弁を使うときは、圧力源との間にストップ弁を設けてください。圧力源が、最低使用圧力以上になってからストップ弁をあけるようにしないと、間接作動弁がニュートラル状態になることがあります。 (250シリーズ以上の電磁弁はすべて間接作動弁です)。4. 2個以上の交流用電磁弁を同一電源に結線する場合は、リード線の色を揃えてください。5. AC用は整流子が接続されているため、ゼロクロス機能のついた無接点リレー(SSR)では、ONしない場合があります。このため、無接点リレーの定格と使用上の注意を確認のうえ、使用してください。カタログ中、推奨使用油の「タービン油1種(ISO VG32)」の1種は「無添加」を、VG32は「粘度」を表わしています。従来の「タービン油#90」の表示がかわりました。1. バルブを制御盤内に取り付けたり、通電時間が長い場合には、バルブの周囲温度が常に仕様の温度範囲になるよう放熱対策を行なってください。また長時間の連続通電を行なう場合は、最寄りの弊社営業所へご確認ください。2. 製品の配線、配管は「カタログ」等で確認しながら正しく行なってください。誤った配線、配管をしますとアクチュエータ等の異常作動の原因になります。3. 大容量の誘導負荷と同一電源で使用すると、電磁弁のシリコン整流子がサージ電圧で破損する場合があります。別電源とするか、サージアブソーバなどを取り付けて保護してください。また、サージ対策済のソレノイドもありますので最寄りの弊社営業所へお問い合わせください。安全上のご注意(電磁弁丸形シリーズ・防爆電磁弁)ご使用になる前に総合パーソナルカタログ前付の「安全上のご注意」と併せて必ずお読みください。12412014_10
Page 7: キープソレノイド(SE2) ダブルソレノイド(E2)手動ボタンの構造構 造操作方法ボタンを指先で押すとONし、離すとOFFします。ボタンをドライバで押すとONし、離すとOFFします。押して90゜回す(外側の溝と合わす)とロックすることができます。操作後は、必ずロックを解除しておいてください。構 造操作方法ボタンを指先で押すとONし、離すとOFFします。なお、ON状態にセットされている場合は手動操作はできません。試運転などの操作は、OFF状態にリセットしてから行なってください。●注意次のような操作をすると、ON状態のままとなり、手動ボタンでOFFすることができなくなります。 1.手動ボタンでONした状態でリセット電圧またはセット電圧をかけた時。 2.リセット電圧またはセット電圧をかけた状態で手動ボタンを操作した時。このような状態になったときには、セット電圧を1度かけた後リセット電圧をかけると手動操作可能状態に戻ります。キャップを外し、ボタンを指先で引くとONし、押すとOFFします。ボタンのロック機構はありませんが、空気圧により保持力がはたらきます。062E2、062-4E2は0.6MPa以上の空気圧力を印加してください。注)3ポジション電磁弁の手動ボタンはシングルソレノイド常時開(E1・NO)用と同じ構造です。 シングルソレノイド(E1) ノンロック形 ロック形 常時閉(NC) 常時開(NO) 常時閉(NC) 常時開(NO)KSB5791Zφ301616φ30KSB5791Zφ301616φ30KSB5726.526.5φ30φ30KSB526.526.5φ30φ30KSB5793Zφ3016KSB5794Zφ302112422014_10
Page 8:調整手順1.ナット Aをサポートにねじ込みます。ナット Aを、カムに接触するまでねじ込み、その位置から逆に1/2〜1回転戻してください。1/2〜1回転戻した状態でカムに遊びがあることを確認してください。2.ベースのマイナス溝とナットA の切欠きを合わせます。切欠きが合わなかった場合はナット Aを戻して合わせます。3.ナット B でロックします。合わせた溝にマイナスドライバを差し込んで回り止めをした状態でロックします。必要以上に強く締付けないでください。調整手順ナット A , B の調整手順は、ノンロック形と同じです。1.ボタンのマイナス溝と調整ねじのマイナス溝と合わせ、マイナスドライバでボタンと調整ねじを同時にねじ込んでいきます。ねじ込んでいくと直動弁の場合はRポートから、また間接作動弁の場合はPRポートからエア洩れが始まります。さらにねじ込んでエア洩れが止まるまでねじ込みます。2.エア洩れが止まる位置からさらに10゜ねじ込みます。必要以上に多くねじ込まないでください。3.ナット Cで調整ねじをロックします。マイナスドライバを差し込んだ状態で行ないます。手動ボタンの取付と調整要領注:カムは黒色マークのある側を下にします。( ) ノンロック形 ロック形マイナス溝切欠きマイナスドライバカム(注)ベースサポートナット B○ナット A○KSB5801ZKSB5802Z調整ねじボタンマイナスドライバナット B○ナット A○ナット C○12432014_10
Page 9:形式項目内部パイロット形4ポート表示記号基本形式と弁機能仕様電気仕様3ポジション電磁弁●253-4E2●503-4E2KSC6222Zバルブ出口圧力MPa供給圧力(MPa)0.70.80.90.60.50.40.30.20.1流 量 R/min(ANR)0.70.80.90.60.50.40.30.20.10 400 800 1200 1600 2000図の見方供給圧力0.5MPaで流量740R/min(ANR)の時はバルブ出口圧力は0.4MPaとなります。図の見方供給圧力0.5MPaで流量2500R/min(ANR)の時はバルブ出口圧力は0.4MPaとなります。●753-4E2図の見方供給圧力0.5MPaで流量4900R/min(ANR)の時はバルブ出口圧力は0.4MPaとなります。KSC6223Z供給圧力 MPa0.70.80.90.60.50.40.30.20.1流 量 R/min(ANR)0.70.80.90.60.50.40.30.20.10バルブ出口圧力MPa2000 4000 6000流量特性供給圧力 MPa0.70.80.90.60.50.40.30.20.1流 量 R/min(ANR)0.70.80.90.60.50.40.30.20.10バルブ出口圧力MPa4000 8000 12000エキゾーストセンタポジション数ポート数弁機能34ダブルソレノイド253-4E2 253-4E2-03 503-4E2 503-4E2-03 503-4E2-06 753-4E2 753-4E2-08形式項目使用流体作動方式 音速コンダクタンスC dm3/(s・bar)注 有効断面積〔Cv値〕 mm2配管接続口径 Rc給油使用圧力範囲 MPa保証耐圧力 MPa最高作動頻度 Hz自己保持に必要な最小励磁時間 ms使用温度範囲(雰囲気および使用流体)℃取付方向質量 kg応答時間ON時/OFF時 msONOFF空気内部パイロット形1.355−0〜60自由2.1 4.3 8.570701401400.1〜0.9 0.2〜0.9要(タービン油1種(ISO VG32)相当品)15〔0.76〕 50〔2.5〕 100〔5.0〕3.0 10 20 −1/4 3/8 1/2 3/8 3/4 1ソレノイド形式項目電圧の種類 %電圧範囲 %電流値 mA通電方法絶縁の種類結線方式クローズドセンタ253-4E2503-4E2753-4E2253-4E2-13503-4E2-13ダブルソレノイド(E2)1239ページの「電圧の種類と電流値」をご覧ください。使用電圧の±10%1239ページの「電圧の種類と電流値」をご覧ください。連続通電形B種(絶縁抵抗10MΩ以上)ターミナル接続KSB6221Z3(R)1(P)4(A)2(B)3(R)1(P)4(A)2(B)253-4E2 253-4E2-03 503-4E2 503-4E2-03 503-4E2-06 753-4E2 753-4E2-08注:音速コンダクタンスの値は計算値であり、実測値ではありません。流量特性12852014_10
Page 10:3.ソレノイドS1、S2両方に同時通電すると、左記1、2が同時に行なわれ、1(P)から入った空気は2(B)、4(A)、3(R)の 全てのポートに流れてしまいます。この場合はシリンダの推力はほとんどなくなるとともに、3(R)ポートから大量の空気が放出されますのでご注意ください。●503-4E2形・753-4E2形 253-4E2形には、パイロット弁が内蔵されていません。 中間停止状態 (ソレノイドS1, S2ともに非通電)KSB6232Z3ポジション電磁弁3ポジション電磁弁3ポジション電磁弁3ポジション電磁弁3ポジション電磁弁3ポジション電磁弁リミットスイッチ封印ローラ高さ検知内部構造使用例(3ポジション電磁弁クローズドセンタ) KSB6231ZソレノイドS1ソレノイドS2ソレノイドS2ソレノイドS1ポペット主弁スピードコントローラ(注文記号:70)パイロット弁3(R)1(P)4(A)AAA2(B)BBB3(R)1(P)4(A)AAA2(B)BBB3ポジション電磁弁停止エアシリンダ作動説明1.中間停止状態から、ソレノイドS1に通電するとポペットが下がり、パイロット弁A"'、主弁A'、A"が左に移動します。 そのため、1(P)ポートの空気は2(B)側に流れ、シリンダのピストンは右に移動し、ヘッド側の空気は3(R)ポートから排出されます。2.ソレノイドS2に通電した時には、1と同じようにB側のパイロット弁および主弁が右に移動し、ピストンは左に移動します。名称 材質本体主軸主弁ポペットパッキンアルミ合金(アルマイト)黄銅合成ゴム緊急時の安全対策1.木材の押上げ 2ポジション電磁弁を使った場合には、停電や、緊急時、急激に下降するなどして危険です。2.ロボットの腕の作動 2ポジション電磁弁を使った場合には、停電の時、腕が縮むなどして、機械やワークを損傷することがあります。3.容器の移動 容器に液体を充填して、次の工程に移動する時に使った例です。2ポジション電磁弁を使った場合には、停電時、急に戻るようなことになります。1.熱処理炉の扉開閉 扉を必要以上に大きくあけないで、ワークの出し入れをすることができます。2.封印ローラの高さ 調節 高さの異なる箱があっても、ローラの位置を変えることによって封印作業が行なえます。 注)高さ一定で、長時間使う場合は、ずれの修正を考慮する必要があります。インチング(寸動)1.エンジンの取付作業 エンジンをインチングしながら押上げ、取付ボルトの位置を合わせます。シリンダのストローク変更シリンダ作動状態(ソレノイドS1に通電)12862014_10
Page 11:注文記号寸法図(mm)●253 シリーズ●253-4E2形●503 シリーズ ●753シリーズ(準標準品)注:記号は数字の小さい順に、次にアルファベットを記入してください。注:( )は、ロック形手動ボタン付(- 81)の場合です。S2S12(B)4(A)KSA6241Zφ30685690769030 31.568.5401461621630151768377254(A)2(B)手動ボタン3-Rc1/4Rc3/8(注文記号:−03)7901(P)45 4522 46.5 4-φ7取付穴(26.5)(172.5)3(R)ポートRc1/414183682.593130.533.5 436ターミナルボックスターミナルボックス内部スピードコントローラ(注文記号:−70)コンジット配管口G1/2配管接続口径記号 仕 様無記入03Rc1/4Rc3/8弁機能記号 仕 様無記入13クローズドセンタエキゾーストセンタオプション記号 仕 様7081スピードコントローラ付ロック形手動ボタン付電 圧記号 仕 様AC100VAC200VDC24VAC100V 50/60HzAC 200V 50/60HzDC24V弁機能記号 仕様無記入13クローズドセンタエキゾーストセンタオプション記号 仕 様7081スピードコントローラ付ロック形手動ボタン付配管接続口径記号 仕 様無記入0306Rc1/2Rc3/8Rc3/4電 圧記号 仕 様AC100VAC200VDC24VAC100V 50/60HzAC 200V 50/60HzDC24Vオプション記号 仕 様7081スピードコントローラ付ロック形手動ボタン付配管接続口径記号 仕 様無記入08Rc3/4Rc1電 圧記号 仕 様AC100VAC200VDC24VAC100V 50/60HzAC 200V 50/60HzDC24Vその他の電圧は1239ページをご覧ください。例 253-4E2-AC100V 253-4E2-03-70-AC100Vその他の電圧は1239ページをご覧ください。例 503-4E2-AC100V 503-4E2-03-70-AC100Vその他の電圧は1239ページをご覧ください。例 753-4E2-AC100V 753-4E2-08-70-AC100V253−4E2 − − − −シリーズ配管接続口径弁機能オプション電 圧ダブルソレノイド503−4E2 − − − −シリーズ配管接続口径弁機能オプション電 圧ダブルソレノイド753−4E2 − − −シリーズ配管接続口径オプション電 圧ダブルソレノイド●マニホールド弁について 253シリーズには、254シリーズと共通のマニホールドベースに取付ける方式のものが用意してあります。12872014_10
Page 12:寸法図(mm)●753-4E2形●503-4E2形注:( )は、ロック形手動ボタン付(- 81)の場合です。注:( )は、ロック形手動ボタン付(- 81)の場合です。KSA6251Z30 61S2S1ターミナルボックス内部 4-φ9取付穴100112991302(B)4(A)38 4291122311114512261 6141938.51225618コンジット配管口G1/236ターミナルボックス手動ボタンスピードコントローラ(注文記号:-70)φ30RポートRc1/2194(204.5)178992422.54516(26.5)65 65601301(P)パイロットエア排気ポートRc1/8 (両側)3-Rc1/2Rc3/8(注文記号:-03)Rc3/4(注文記号:-06)4(A) 2(B)KSA6252ZS2S1ターミナルボックス内部40 851501601010180541358125454-φ11取付穴36手動ボタンターミナルボックスコンジット配管口G1/25616343.585170176618スピードコントローラ(注文番号 :-70)φ3016219235(245.5)135355527.5(26.5)3-Rc3/4Rc1(注文記号:-08)8090 90180RポートRc3/4パイロットエア排気ポートRc1/8(両側)2(B)4(A)4(A) 2(B)1(P)12882014_10
Page 13:使用例●箱に棒状の品物を 収納する場合●空気圧回路図 ●電気制御回路図●タイムチャート注:負荷が大きい場合は、シリンダのピストンロッドが上下し、 リミットスイッチから外れることがありますので、その対策 が必要です。KSB6261Zシリンダ3シリンダ4シリンダ1シリンダ2LS-3LS-2LS-1チェック弁F・R・Lユニット3ポジション電磁弁KSB6262ZLS-3LS-2LS-1SOL-4S2SOL-3SOL-2SOL-1SOL-4S1シリンダ4シリンダ1シリンダ2シリンダ3KSB6263ZPBスタートボタンR2LS-1LS-2LS-3SOL-1SOL-4S1SOL-4S2SOL-3SOL-2R1R6 R3R3 R4R4R5R2 R6R1 R2R6R4 R1R3R4R6R1R1R2R3R4R5R6TM1TM1TM2TM2LS-1 LS-3LS-2TM1 TM2TM1 TM2TM1 TM2シリンダ43ポジションステップ送りシリンダ1ケース送りスタート 1サイクルシリンダ2品物収納シリンダ3ケース送り出し12892014_10
Page 14:φ50φ80φ100φ80φ100φ100φ160シリンダ径050%050%050%050%050%050%050%●配管は短く、継手などから洩れがないようにしてください。●シリンダ径は、必要推力に対して十分に余裕を持たせてください、推力で2 ~4倍が適当です。●シリンダ径に対して大き過ぎるバルブを選定しないでください。(適応シリ ンダの表をご覧ください)●シリンダ速度を余り早くしないでください。●スピードコントローラはバルブ内蔵式(注文記号-70)のものをご使用ください、シリンダとバルブの間にスピードコントローラをつけると停止しなかったり、停止の応答が悪くなります。●ハイドロチェッカと組合せて使うことはできません。バルブごとの適応シリンダ径シリンダ速度ごとの停止精度(実測値)取扱上の注意事項コガネイダイナおよびSDシリンダ使用、使用圧力0.5MPa、負荷水平、配管長さ停止精度の向上のために 安全のために●推力のある負荷(垂直負荷など)がある時は、前後進の切換時に一瞬、逆方 向に動く場合がありますが、この時は、バルブの1(P)ポートの直前にチェッ ク弁を入れると防止できます。●中間停止状態で長時間置いた後、作動させると、シリンダ内部の空気が抜け ていることが多く、この場合は、速度制御ができないので、シリンダが高速 で作動し危険です。 従って、終業後や、長時間放置する時あるいはP側の圧力を抜いてしまう時 は次のような順序で操作を開始してください。また、回路上の安全措置も考 慮してください。1.ピストンロッドを前進または後退端に移動しておく。2.次に作動させる時には、ピストンが前進端で止まっている場合には前進の 信号を、後退端で止まっている場合には、後退の信号を入れる。3.通常操作に移る。●電磁弁に共通する取扱上の注意事項は1241ページをご覧ください。753-4E2253-4E2503-4E2 a±b(mm)バルブ形式負荷シリンダ出力に対する負荷率シリンダ速度 mm/s100 200 3004±0.55±0.53±13±0.54±0.54.5±0.53±0.34±0.84.5±0.54.5±0.35±0.55.5±0.34.5±0.53±0.89±0.512±15±110±19±1−6±0.58±19±0.59.5±0.510±0.811.5±0.88±0.55±115±0.520±29±1−−−10±113±1.515.5±0.515±116±118.5±111±0.59±1.5253-4E2503-4E2753-4E2 40, 50, 63, 80, 100 100, 125, 140, 160 160, 180, 200バルブ形式 シリンダ径φ注)シリンダの摺動抵抗などにより、かなりの差がでます。また、垂直負荷の場合は、停止するまで 「振れ(減衰振動)」があります。この表は一つの目安として下さい。表の見方例えば、253-4E2形電磁弁を使い、φ80のシリンダを無負荷で、水平に、200mm/sの速度で作動しているものを停止させると、停止信号用のリミットスイッチを押してから、約5mm行き過ぎて停止します。そしてそれをくり返して行なった場合±1mmの範囲、つまり4〜6mmの範囲で停止します。KS電磁弁エアシリンダ 負荷a±b停止位置停止信号位置a:行き過ぎ量b:くり返し精度a:行き過ぎ量b:くり返し精度12902014_10