システム開発ボード mxcard カタログのご案内です。
mxcardは簡単に使えるUSB2.0インターフェースとアルテラ社のADCコア内蔵FPGA MAX10を搭載したシステム開発ボード(FPGAボード)です。
このカタログについて
ドキュメント名 | システム開発ボード mxcard |
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ドキュメント種別 | 製品カタログ |
ファイルサイズ | 1.4Mb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 有限会社プライムシステムズ (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログ(システム開発ボード mxcard)の内容
Page 1:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc1概要mxcard は簡単に使える USB2.0 インタフェースとアルテラ社のADCコア内蔵FPGA MAX10 を搭載したシステム開発ボード(FPGA ボード)です.ワンチップマイコンでは一般的な ADC コアを FPGA にも内蔵し、USB を利用したデータ収集や、FPGA ロジックを利用したDSP 処理など、マイコンより高速で柔軟性のあるシステム開発ができます.この製品は USB2.0 インタフェースを実装し、FPGA コンフィグを USB 経由で実行できるほか、FPGA 内のハードウエア・レジスタ制御や PC とボード間のデータ転送制御が簡単にできます.また、外部基板とのインタフェース電圧も基板上のディップスイッチを使って、1.2V~3.3V まで設定できます.近年の FPGA は高機能化し、コンフィグ回路や電源回路、メモリインタフェース回路など、基板設計に複雑さを増しています.さらに USB インタフェースを搭載すると、開発期間が長くなり、多くの開発コストが必要です.ユーザ機器に既製の FPGAボードを組み込むことで、複雑な FPGA 周辺回路と USB インタフェースを即座に実現できるので、FPGA ボード開発のリスクを無くし、全体的な開発コストの低減ができます.<mxcard 外観><適用アプリケーション>◆ 装置の USB インタフェースとして…小型基板サイズを生かして、USB2.0 インタフェースを装置に実現できます.複雑な FPGA 周辺回路は実装済みなので、FPGAボードと接続するボード側では、FPGA や USB の専門的な技術検討が不要です。◆ マイコンの置き換えとして…一般的なマイコンと同様の ADC コアを内蔵しているので、FPGA ハードウエア技術者でも、簡単に ADC を制御して USBでデータ収集ができます.特長 小型で組込に最適 名刺の半分の大きさにアナログとディジタル回路を詰め込み、高性能なI/Oコネクタにより外部システムと接続できます. アルテラ製FPGA “MAX10” 12bit 1MSps ADCコアを最大2個内蔵、最大18chのアナログ信号を扱えます. 無償開発ツールが利用できます.(専用JTAGダウンロードケーブルは不要です) USB 2.0(High Speed)インタフェース 実効データ転送レート: 平均40MByte/s デバイスドライバ、DLL、オープンソース・リファレンスアプリ(C /VB.net/Excel VBA)標準添付 高速 I/O ポート コネクタ接続による信号品質の劣化がほとんどありません. I/O ピン 74 本、I/O 電圧 1.2V~3.3V 可変 FPGA と I/O コネクタ間の配線は50Ω のインピーダンス整合済み LVDS/RSDS の差動信号に対応. 最大 20ch.
Page 2:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc2 18ch アナログポート 0~2.5V 入力、1Msps ADC コア 2 個(FPGA 規模により 1 個の場合もあり) 不揮発性メモリ 256Kbit-FRAM 搭載 最大 33MHz SPI 制御のシリアルメモリ プログラマブル計装アンプ搭載 SPI でプログラムできる計装アンプ 1ch様々なセンサを直結できます.ハードウエア仕様<mxcard ボードブロック図>1. FPGA 部アルテラ社 MAX10 FPGA (256BGA)FPGA 型番 10MxxDAF256C8Gxx には 08/25/50 が入ります.FPGA 仕様比較08 25 50内蔵メモリ(Kb) 378 675 1260内蔵 Flash(Kb) 1376 3200 5888ADC コア(個) 1 2 2PLL (個) 2 4 412bit ADC コアは 1Msps で動作し、無償の IP を利用して最大 18ch のデータをシーケンサにより制御・収集できます.2. USB インタフェースCY7C68013A-56LFXC: USB2.0(High Speed)に準拠した USB 制御 IC(Cypress 社製 FX2 デバイス)を搭載しています. この制御 IC と FPGA が接続しています. FPGA には USB 制御 IC とのインタフェース回路が用意されているので、購入後すぐに PC と USB を使った 通 信 が で き ま す . こ の USB イ ン タ フ ェ ー ス はSmart-USB Plus システムコア(注 1)を採用しているので、高速なデータ転送が可能です. USB 転送は以下の2種類をサポートしています.「 コントロール転送 および バルク転送 」USB コントロール転送は、FPGA 内に構成したハードウエア・レジスタなどへのアクセスに使用します. USB バルク転送は、大容量データを PC に転送したり、PC からボードに転送するときに使用します.バルク転送時の実データ転送レートは、平均 40MByte/s(注 2)を実現しています.注1) USB システムコア:USB に必要な全てのデータをパッケージ. ユーザシステムにドロップインで利用できるシステムIP です.注2)40MByte/s のデータ転送レートは、すべての PC でこの転送レートが約束されるわけではありません.3. FPGA コンフィギュレーションUSB コンフィギュレーションメーカー純正のダウンロードケーブルを使用せずに、USBケーブルでそのまま FPGA のコンフィグができます.遠隔制御での回路書き換えにも対応できます.4. 外部メモリMB85RS256B: 不揮発性メモリの 256Kbit FRAM(富士通製)です.10 兆回のRD/WRに対応し、最大33MHzSPI により、パラメータデータなどの小規模データを読み書きできます.ただし、RD 時の最大速度は 25MHz.
Page 3:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc35. 外部接続用コネクタ(高速 I/O)FPGA の I/O ピン 74 本を外部システムとの接続に利用できます.FPGA I/O バンク 3,4,5,7 に収容する I/Oピンを、120 ピンのインピーダンス・マッチング・コネクタ(Samtec 社製メザニンコネクタ) に収容しています.接続するコネクタの型番は、QTH-060-0X-L-D-A です.X には 1 から 4 までの数字が入り、それぞれ接続したときの基板間距離が異なります.<mxcard コネクタ面>I/O 電圧(VCCIO) は 1.2V / 1.5V / 1.8V / 2.5V /3.0V / 3.3V のいずれかに設定して運用できます.このI/O 電源はエンピリオン社の EN5311(DCDC コンバータ)により生成しています.最大出力電流は 1A です.VCCIO は FPGA I/O バンク 3,4,5,7 と共通で、外部ボードに給電も可能です.また、mxcard に給電する 5V をこのコネクタ経由で外部システムに給電することができます.最大 3~4A の目安で外部システムに給電することができます.外部とのクロックインタフェースは、入力 2 系統を FPGAの PLL に入力できます.※FPGA が 08 の場合で、ADC を利用する場合には入力クロック周波数に制限が発生します.FPGA の IO 設定を開発ツール上で変更することにより、最大 20ch(入力)または 13ch(出力)の差動信号(出力時)に設定することができます.入力のみサポートする ch は 7ch、入力と出力をサポートする ch は 13ch です.LVDS 設定する場合の I/O 電圧は2.5V で、最大転送レートは 640Mbps です.※外部接続用コネクタから 5V を給電することも可能です.< I/O コネクタ 5V 電源系統図 >6. 汎用 IO ポート(GPIO)1 列 10pin(2.54mm ピッチ スルーホール)に FPGAの 3.3V-IO を 8 本収容しています.テストピンとして利用したり、ケースに収容した際のスイッチポートや LED出力ピンとして使えます.オプションの「Card-UNIV5 コネクタ変換ボード」に搭載する可変水晶発振器と RTC は、I2C 制御方式なので、この GPIO から I2C 制御します.※詳細はオプションボードの「Card-UNIV5」項目を参照して下さい.7. 専用アナログポート1 列 8pin(2.54mm ピッチ)コネクタに、プログラマブル計装アンプ(RAA730301)の入力ピン、DA 出力、LDO出力を収容しています.ボード上のソルダパターンの設定により、計装アンプ出力を FPGA のアナログ入力ピンに接続できます.また、ソルダパターンを変更することで、プログラマブル計装アンプをバイパスし、直接 FPGA のアナログ専用入力ピンに接続できます.microB外部接続コネクタスルーホール2pinDCDCコンバータ500mA4A1~3Aジャンパ
Page 4:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc4<アナログ部配線>8. プログラマブル計装アンプSPI で プ ロ グ ラ ム 設 定 で き る 計 装 ア ン プ で す .( RAA730301 : ル ネ サ ス エ レ ク ト ロ ニ ク ス 社 製Smart-Analog デバイス)FPGA からの SPI プログラムにより、様々なセンサを直結できます.計装アンプの設計やシミュレーションは無償ツールが利用できます.9. 表示器、スイッチFPGA の I/O に接続したチップタイプ LED を 8 個をスタティック点灯方式で制御します.また、FPGA の I/O に直結した4極ディップスイッチ1個とタクトスイッチ 1 個を用意していますので、汎用的に利用できます.このほか、システムリセット用として、タクトスイッチが1 個あります.10. JTAG ポートFPGA の JTAG ポートに接続するコネクタです.1.27mmピッチ 10pin コネクタ仕様です.アルテラ製 USB Blaster を利用する場合は、別売りのコネクタ変換ボード 「miniJ コネクタ」を利用してアクセスできます.11. 外部 JTAG ポート(Ext.JTAG)ボード上のソルダパターンを切り替えることで、外部基板の JTAG デバイスをチェイン設定することができます.mxcard と接続する外部基板に FPGA/PLD を搭載したときなど、JTAG チェインして mxcard の JTAG コネクタからプログラム等ができます. 基板上に 1 列 5 ピン(2.54mm ピッチ)のスルーホールを用意しているので、必要に応じてピンヘッダを実装し、外部デバイスとのJTAG チェイン化を実施してください.12. Sub USB ポートMicroB USB コネクタに加えて、1 列 5pin(2.0mm ピッチ)コネクタを用意しています(未実装).このポートを利用して機器内 USB 接続や Type-B などの異なるコネクタ形状に変更が可能です.13. 高精度発振器48MHz の水晶発振器を 1 個搭載.FPGA、サポート PLD、USB 制御 IC に供給しています.この他、FPGA の PLL 入力用に 2 個の予備搭載エリアを確保しています.4ピン、3.3V、3.2x2.5(mm)サイズに対応しています.ボード電源仕様電源電圧 単一 5.0V (±5%)USB ケーブル給電で動作します.USB ケーブル給電を行わない場合、2つの給電方法があります.(1) ボード上のスルーホール(2pin、2.54mm ピッチ)にピンヘッダ等を実装し給電(最大1A 程度).(2) 外部接続用コネクタから 5V を給電できます(最大 4A)このとき 5.5V を超えるとボードが破損しますので注意してください.ボード消費電流 mxcard/08c8USB 未接続、FPGA ブランク 68mAUSB 接続、FPGA ブランク 79mAUSB 接続、FPGA 実装 88mA(USB で ADC データを収集する回路)
Page 5:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc5ソフトウエア仕様USB インタフェース概要~平均実効データ転送速度 40MByte/s~USB インタフェースは、購入したその日から利用できます.ボード専用のUSB ターゲット・デバイスドライバ、DLL、制御アプリケーションを製品に添付しています. この内、制御アプリケーションのみオープンソース化しているので、ユーザによるカスタマイズが可能です.また、USB プロトコルを意識させないでボードとのデータ通信が行える専用API が添付されているため、USB の専門知識がなくても、ソフトウエア・プログラミング知識があれば、どなたでもUSB 制御システムを構築できます.製品添付ソフトウエア1. USB ターゲット・デバイスドライバ2. DLL (API 仕様書付き)3. 制御アプリケーションRefMX.exe、RefApp7.exe(オープンソース)この他、VC 、C#、Delphi、VB2010、LabVIEW、ExcelVBAでの制御が可能です4. USB 制御ファームウエア(ボード上のE2PROM に格納)動作環境Windows7以上のUSBポートを備えたPCUSB2.0(High Speed) が動作するインタフェースを装備していること ※Windows8、10対応済み.リファレンス制御アプリケーション製品にはすぐに使えるWindows対応の制御ソフトウエア(RefMX.exe)を標準添付しています.この制御ソフトウエアでは、FPGAのコンフィギュレーション、FPGA内に実装したハードウエア・レジスタのRD/WR、メモリのRD/WRを行える他、プログラマブル計装アンプの制御が行えます.また、RefMX.exe制御ソフトウエアには、アナログ入力データのリアルタイム波形表示機能があります.最大16chの波形表示ができます.製品モデル構成製品発注コードmxcard/08c8 (10M08DAF256C8G搭載)mxcard/25c8 (10M25DAF256C8G搭載)mxcard/50c8 (10M50DAF256C8G搭載)添付品 USB ケーブル(A-microB) 1 本 USB デバイスドライバ、DLL、API 仕様書、ボード回路図、USB ファームウエア(オンボード)、USB制御ソフトウエア(オープンソース)、USB インタフェース部タイミングチャート、フローチャート等のデータを収録したCD-ROM1枚オプション コネクタ変換ボード (P/N:Card-UNIV5)基板サイズ:H58 x W102.5(mm)価格\18,000(税別)<Card-UNIV5 外観>【機能】1. コネクタ変換120pin メザニンコネクタ 1 個を 4 個の 30pinコネクタに変換します.
Page 6:Smart-USB Plus 製品ファミリmxcard システム開発ボード仕様 Ver2.0Prime Systems, Inc6<内訳>①アナログ入力専用コネクタ 1 個②ディジタル(シングルエンド専用)2 個③ディジタル(差動対応) 1 個電源コネクタから mxcard に 5V 給電することもできます.電源コネクタと DC ジャックが選択できます.2. I2C 制御 RTC(バッテリバックアップ付き)(セイコーエプソン RX-8035SA)データ収集した際のタイムスタンプや、タイマ機能による周期的なデータ収集などに利用できます.3. I2C 制御 可変水晶発振器(Siliconlab 570CAC000141DG)初期発振周波数 56.32MHzI2C 制御により、10MHz~160MHz まで可変可能です.システム運用中のクロック周波数の可変ができます.※mxcard の CN7(GPIO)の 2 本を I2C ポートとし、Card-UNIV5 の RTC と可変水晶発振器を制御します. 18ch AFE ボード (P/N: AFE-18)アナログ入力のフロントエンド基板です.基板サイズ:H180 x W190(mm)価格:\140,000(税別)18ch のアナログ入力に対応し、2.5Vp-p、5Vp-p、10Vp-p 入力が可能です.シングルエンド入力と差動入力の両方に対応します.アナログ入力コネクタは、34pin コネクタ 2 個と10pin コネクタ 1 個です.この他、デジタル I/O 56 本を 30pin コネクタに変換できます.5V/2A AC アダプタ付属.<mxcardと接続した外観図> JTAG 変換コネクタ (P/N: mini-J)価格\2,000(税別)アルテラ製 JTAG ケーブル「USB Blaster」を使用する際に、JTAG コネクタを変換するボードです.2.54mm ピッチ 10pin のアルテラ JTAG コネクタピン仕様から、1.27mm ピッチ 10pin 当社オリジナル・ピン仕様に変換します.※ケーブル長は約 50mm です.< mini-J JTAG変換コネクタ外観 >お問い合わせ開発製造販売元有限会社プライムシステムズTEL:0266-70-1171 FAX:0266-70-1172E-mail: info@prime-sys.co.jpオフィシャルサイト http://www.prime-sys.co.jp技術サポートサイト http://www.smartusb.info当社の製品は部品を除きすべて国内製造品です.